アッシジの春のお祭りカレンディマッジョ、今日は3日目、5月10日の様子を。
この日は夜の部もありましたが、競演の最終日で双方が大変に盛り上がり、
素晴らしかったです!
この日は夜の部もありましたが、競演の最終日で双方が大変に盛り上がり、
素晴らしかったです!
となると、どの写真を省略するか大変に悩み、最低限に抑えたたものの、
それでも私のブログの最高不倒記録になるであろう、48枚となりましたぁ!!
これは本日全部で248枚からの48枚ですので、
我慢してお付き合いの程、お楽しみくださいませませ!
それでも私のブログの最高不倒記録になるであろう、48枚となりましたぁ!!
これは本日全部で248枚からの48枚ですので、
我慢してお付き合いの程、お楽しみくださいませませ!
お祭りの行事は午後4時頃から始まるので、午前中は近くの町を訪れたり、
町中を散策しての4日間で、こちらは町の東端にあるサンタ・キアーラ教会。
町中を散策しての4日間で、こちらは町の東端にあるサンタ・キアーラ教会。
西端にあるサン・フランチェスコ聖堂と共に、町を抱きはさむかの様に位置します。

今回のお祭りで何度も聞いた中世の歌。 買って戻ったCDに歌詞があったので、
イタリア語の先生に教えて貰いつつ訳しました。
このお祭りにとても相応しいので、どうぞ。
イタリア語の先生に教えて貰いつつ訳しました。
このお祭りにとても相応しいので、どうぞ。
Echo la primavera
che ‘l cor fa rallegrare,
tenmp’ e` d’annamorare
e star con lieta cera.
che ‘l cor fa rallegrare,
tenmp’ e` d’annamorare
e star con lieta cera.
No’ vegiam l’aria e ‘l tempo
che pur chiam’ allegreza.
che pur chiam’ allegreza.
In questo vago tempo
ogni cosa a` vagheza.
ogni cosa a` vagheza.
L’erbe con gran frescheza
e fior’ coprono i prati,
e gli albori adornati
sono in simil manera.
e fior’ coprono i prati,
e gli albori adornati
sono in simil manera.
ほら、春だよ。
心を浮き浮きさせ、恋をする時、
幸せな気持を味わう、春だよ。
心を浮き浮きさせ、恋をする時、
幸せな気持を味わう、春だよ。
空気も、季節も、浮き浮きさせる。
この軽やかな時、憂いごともなく、
すべての事が、軽やかで、落ち着いて。
すべての事が、軽やかで、落ち着いて。
草は新鮮で、花は野原を覆い、
飾られた木々も、同じ様子だよ。
飾られた木々も、同じ様子だよ。

実際の響きを聞いて頂きたく、Youtube からどうぞ。
さて、お祭り3日目はやはり下町地区から始まり、まずはこうして布が運び込まれ、
敷き詰められます。 後に見える大道具にも、ご注目を!
敷き詰められます。 後に見える大道具にも、ご注目を!

アッシジの町のかっての繁栄振り。 たくさんの異邦人も行き来して。
舞台上にも見物人がいて、左の椅子に座った女性が筋運びを語ります。
舞台上にも見物人がいて、左の椅子に座った女性が筋運びを語ります。

教皇様も! 如何にもイタリアのお手の物の感じですが、ひょっとして、
今の教皇様より・・、ムニャムニャ。
今の教皇様より・・、ムニャムニャ。

明るい敷物が持ち去られ、一転して黒い衣装の女性達、
暗黒の世界を呼び込むような・・。

騎乗の暗黒の騎士4人が通り過ぎて行きます。 本物の、お馬ちゃん達!

この辺り、語りが耳に残っていません! この女性たちの冠に気を取られて。
光を通す形が大変興味深く。

いつの間にか、布の敷物が黒に! 女性たちは、交互に布を上下に。

語りの女性が叫びます。 「飢饉、そして、戦争!」

戦車が登場!
広場の反対側からも戦車が登場。 兵士達が吐き出され、

戦闘!

死んだ兵士の上を水色の布が覆い、運び去ります。

そして、ペストの襲来! 中世の禍々しさ。
シエナのパリオにも登場する、見事な白い牛も死の車を運び・・。
シエナのパリオにも登場する、見事な白い牛も死の車を運び・・。

お清め、そして、ペスト終焉の感謝を込めて。

舞台上の語りの女性の熱演と聴衆役。

後の5人の少女は、下町地区の春の乙女たち。
パッチワークの緑の布が運び込まれ、巡り来る春の訪れ。

時代衣装の町の人びとが登場し、それぞれカップル毎に、後にしつらえられた
椅子に座っていきます。 このお2人はそれぞれ別のお相手とでしたが、
こうして見ると、美男美女のカップルでしょう?
椅子に座っていきます。 このお2人はそれぞれ別のお相手とでしたが、
こうして見ると、美男美女のカップルでしょう?

急ごしらえとは言え、下町地区のシンボルの塔が付き、芸の細かさを見せます!
そしていよいよクライマックス。 こんな輪が運び込まれ、吊るされました。

こんな風に! これは本当に見事でしたよ!!
山からの強い風に吹かれ、はためき翻り、その下で女性たちの踊りが始まります。

布のかもしだす雰囲気というのは、まったく見事ですね。
場所をひとつに纏め、大きな樹の下の様にもイメージさせます。

中央舞台にも大きな太陽が。 細い吹流しのような、小旗を持った町の人々が
たくさん走りこんで来て踊りが終り、皆、いっせいに大拍手!
たくさん走りこんで来て踊りが終り、皆、いっせいに大拍手!

やった! やったぁ! と大はしゃぎの踊りの女性たち。 この熱気!

さて一斉に下町地区の舞台構成、大道具等が、片付けられて行きますが、
この高い梯子に乗り、のぼり旗を降ろしているのは、女性!

一方、上町地区の大道具も据えられて行き、アッと言う間に井戸が!

公演時間は其々40分から45分位で、こういった間の準備待ちなどに30分位。
ですから、午後の公演は大体2時間から2時間半、といった所。
ですから、午後の公演は大体2時間から2時間半、といった所。
舞台上で始まりを待つ、上町地区の演奏家たち。

手前一番右の女性、その後の演奏家達は、アンサンブル・ミクロロゴス、という
グループで、買って戻ったCDの解説には日本でも公演した事、
映画「地中海」の音楽は彼らの作品である事、などが。
グループで、買って戻ったCDの解説には日本でも公演した事、
映画「地中海」の音楽は彼らの作品である事、などが。
まずは人々の登場ですが、ここには本物の鷹や、鳩が。

物売りの馬車がやって来ますが、どうも、妖しい薬、愛の妙薬、といったものを
調合している様で・・。 後には、たくさんの薬剤師らしき男たちが続いています。

そしてこの金持ちがどうやら娘をいい男と結婚させたいらしい。

金持ち男の帽子が、笑いを誘います。 大きな建物、家、塔がいっぱいついて!
帽子に巻いた証書を挟んだ公証人たちが、後をつけまわします。
たくさんの候補者達が、粉をまいて追い払われ・・、ははは。
そこに、こんな村からの山車がやって来ます。

先頭を行くシニョーレの靴を。 中世の戯画に出てくるように、くるんと巻いて!
車を曳く8人の男たちの、なんとも楽しい笑顔!!
車を曳く8人の男たちの、なんとも楽しい笑顔!!
山車を波打たせながら練り歩き、その度に、山車の上の梯子にいる若者は、
ブルンブルンと振り回されながら、手に持つ棒で、後に続く百姓達を指揮。
後に続く百姓達、そして子供たちも、如何にもコミック風に練り歩き・・

次々登場の女性達は花や緑を運び込み、百姓達は土地を耕し、生垣を増やし、

登場する町の人々も次々と花の鉢を運び込み、あっという間に緑の道に一変!

こうして持ち込まれる花々、抱えている花などすべて生花で、
そして本物の、赤ちゃん、たくさんの動物たち。 こんな細部にちょっと感激。
娘は、山車の若者に恋をしたのです。 探して探して、待って待って・・。

良い季節ばかりではありません。 害虫鳥類による農作物の被害も。

そして漸くに訪れる、再びの春。

先頭を行くお百姓役の、若者達の足どりをご覧下さい。
彼ら自身、大いに楽しんでいるのが良く分りますね。
長~い緑の布。 舞台にも花の布がさがり、建物の壁にも緑を現す布がたくさん、
大きな樹、飾り付けられた樹の大きな旗も。
大きな樹、飾り付けられた樹の大きな旗も。

中世のケルト民族の風習に、春のお祭りには、木を植えて飾り付け、
その下で歌って踊る風習があったそうで、
4月30日から5月1日の夜にかけ、若者のグループが森に行き木を持ち帰り、
村の中心の広場に植えて花やリボンで飾りつけ、一方木の枝は、愛する少女の
家の扉の前や窓の下に、愛の告白のしるしに置かれたのだそう。
村の中心の広場に植えて花やリボンで飾りつけ、一方木の枝は、愛する少女の
家の扉の前や窓の下に、愛の告白のしるしに置かれたのだそう。
5月の樹は、命の樹。
おお、やっと愛する人が、再び、ゆさゆさと揺られながら!

ほら、春だよ。 心を浮き浮きさせ、恋をする時、
幸せな気持を味わう、春だよ。
再会の2人。 そして熱き抱擁。(写真略)
彼は、山車の上で揺すられていた青年でした。
彼は、山車の上で揺すられていた青年でした。

バックに見える人々の、羨ましげな表情を!
この後彼女がブランコに乗り彼に揺られる場面になると、子供達の顔が
一層羨ましそうに!! あはは。
そして、女性たちの踊りが始まります。

上の写真で女性達が手に持っていた白い巻き物。 こんな風に花咲き。

あちこちに花が咲き、その間を縫って、緑の布を持った人々が練り歩きます。

音楽のクライマックスの後、踊りが終わり、一斉に叫ぶ人々!
達成感がはじけます!!

暫くするとこうして、舞台を囲むように出演者達がしゃがみ込みました。
こちらは上町地区の人々で、反対側には下町の人々が同じスタイルで。

道の上のほうに見える赤や黄色の散らかりは、上町の人々が撒いた花びら。
これは、山車に乗った下町地区の応援団長というか、なんというか、
で上町地区の悪口の言い放題。
座り込んだ下町地区の人々が大喝采しているのが、分りますか?

と突然、桟敷席から立ち上がったこの黄色の男性が大文句を。下町に抗議
するのかと思ったら、なんと逆に下町地区の応援団で、結局舞台に上がって、
もっと、悪口を! 見上げて喜ぶ下町地区の人々。

勿論、上町地区も黙って引き下がる筈がなく、決然とした足どりで男性が舞台に。

なんと、上町地区は歌で反撃です。 語呂合わせ、言い回し、そんなのが
ふんだんに入っているようで、到底私にはついて行けませんが、
下町地区の悪口である事は、明確! 左の女性の身振りと、顔つきを。

大変にリズミカルな歌で、上町地区は大喜び、大喝采。
相対する下町地区の人々も、音楽に合わせて踊り出すほど!

夜の部の前の腹ごしらえを目指し、まだ大騒ぎの人々を横目に私はひとまず退散。
いよいよ、お祭りの最終、夜の部です。 次回のアップを、お楽しみに!
***
我が町コネリアーノで、13,14日の夜、「ダーマ・カステッラーナ」という、
中世の故事にのっとった公演が催されます。
まだ実際に見た事がありませんので、こちらも切符を手に入れ楽しんで来ます。
中世の故事にのっとった公演が催されます。
まだ実際に見た事がありませんので、こちらも切符を手に入れ楽しんで来ます。
お祭りづいた、shinkai! 同じアホなら、見なけりゃ、損、損。
行ってきま~す。 こちらも、お楽しみに!
行ってきま~す。 こちらも、お楽しみに!
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