先月下旬に、友人と3人で出かけて来たたパドヴァ・Padova.
スクロヴェーニ礼拝堂・Capella degli Scrovegniのジョットの壁画と、
少し南に下った所にあるザバレッラ邸・Palazza Zabarellaで
開催されていた「イタリアの象徴主義展」を見るためでした。
スクロヴェーニ礼拝堂・Capella degli Scrovegniのジョットの壁画と、
少し南に下った所にあるザバレッラ邸・Palazza Zabarellaで
開催されていた「イタリアの象徴主義展」を見るためでした。

何十年振りかに見る修復後のジョットーの絵は素晴らしく、
これはまた別にご案内したいと思っていますが、
これはまた別にご案内したいと思っていますが、
今日は「パドヴァの街を、ちょっぴりお散歩」という事で、
街の中を歩きながら撮りましたあれこれをご覧下さいね。
一帯は現在は広大な公園になっていますが、かってこの礼拝堂はローマ期の
野外闘技場の一郭にあり、こんな風に未だその遺跡の一部が残っていて、
野外闘技場の一郭にあり、こんな風に未だその遺跡の一部が残っていて、

地図をどうぞ。
一番上真ん中の矢印の先に鉄道の駅があり、広い公園が見えますが、
エレミターニ教会・Chiesa Cattolica Eremitaniの北横に
かっての修道院、現在素晴らしい収容物を誇る市の博物館があり、
この一郭にスクロヴェーニ礼拝堂が。
一番上真ん中の矢印の先に鉄道の駅があり、広い公園が見えますが、
エレミターニ教会・Chiesa Cattolica Eremitaniの北横に
かっての修道院、現在素晴らしい収容物を誇る市の博物館があり、
この一郭にスクロヴェーニ礼拝堂が。

今回はスクロヴェーニ礼拝堂、市博物館を見学の後、
南に延びるザバレッラ通り・Via degli Zabarellaを行きますが、
途中、赤い印カヴール広場・Piazza Cavoul でお昼を。
そして 南下のザバレッラ邸で「イタリア象徴主義展」を見て、
Perfettura・県庁の前を通り、Palazzo del Bo・パドヴァ大学、
カフェ・ペドゥロッキ・Caffè Pedrocchiの前を再度素通り、はは、
Perfettura・県庁の前を通り、Palazzo del Bo・パドヴァ大学、
カフェ・ペドゥロッキ・Caffè Pedrocchiの前を再度素通り、はは、
ラジョーネ宮・Palazzo della Ragioneの北側にあるフルッタ広場・
Piazza della Fruttaで少し時間を過ごし、
すぐ近くにある画材屋さんであれこれ買いこみ、コネリアーノに、という行程。
Piazza della Fruttaで少し時間を過ごし、
すぐ近くにある画材屋さんであれこれ買いこみ、コネリアーノに、という行程。
パードヴァのご案内 その1~3
パドヴァ ・ 聖アントニオの街(グロリオーザさん)
スクロヴェーニ礼拝堂見学には予約が必要で、また次回にご説明しますが、
博物館入り口前にあったレンブラント展・Rembrandt の看板を。
右端に切れているのが、エレミターニ教会。 後ろに見える建物がかっての
エレミターニ修道院で、中庭を囲む建物すべてが博物館に利用されており、
エレミターニ修道院で、中庭を囲む建物すべてが博物館に利用されており、

一旦写真の左奥の入り口から入り、予約切符などを示してから外に出て、
公園を歩き、礼拝堂に行く様になっています。
エレミタ―ジュ美術館からレンブラントの絵が2点、彼の版画、黒色が大変美しい、
凄いデッサンの版画が何点か来ていて、
レンブラントの版画は当時大変な売れ行きで、それを真似した作家、作品が
出回ったそうで、それらもかなりの数が来ておりました。
出回ったそうで、それらもかなりの数が来ておりました。
スクロヴェーニ礼拝堂の切符1枚で、博物館内の作品も、このレンブラントも
全部見れるのですね。
彼の作品は数少ないとは言え、まさに鷹揚なパドヴァ市博物館で、
おまけに、車であれば行けるアルカペトラルカの村の、南に20k程、
ペトラルカの家博物館もこの切符で入れるのだそう。
全部見れるのですね。
彼の作品は数少ないとは言え、まさに鷹揚なパドヴァ市博物館で、
おまけに、車であれば行けるアルカペトラルカの村の、南に20k程、
ペトラルカの家博物館もこの切符で入れるのだそう。
少し脱線ですが、私が映画好きと知れ、この所ちょいちょい映画を見に
誘って貰っていますが、こちらは夜のみなので、今迄は1人で出かけず、
もっぱらDVD鑑賞だったのですが、ははは、
その映画を見る料金も大変安く、シニア料金で4,5~5,5エウロ、
この時の博物館料金も6エウロ。
現在の日本の料金事情を知りませんが、こちらの方がかなり安いのではないか
と思い、経済的負担なしに楽しめる様になっていると思います。
誘って貰っていますが、こちらは夜のみなので、今迄は1人で出かけず、
もっぱらDVD鑑賞だったのですが、ははは、
その映画を見る料金も大変安く、シニア料金で4,5~5,5エウロ、
この時の博物館料金も6エウロ。
現在の日本の料金事情を知りませんが、こちらの方がかなり安いのではないか
と思い、経済的負担なしに楽しめる様になっていると思います。
アルカ・ペトラルカ ・ 詩人の里 ・ 中世の町
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461499745.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461499745.html
こちらが隣接のエレミターニ教会。内部にはマンテーニャの遠近法を活用した
聖クリストフォロの壁画もあるのですが、既にお昼で閉っており、
既に2度ほど見ていますし、まぁ、また来ようね、と・・、

エレミターニ教会、南側の壁。
パドヴァの街は冬は厳しく夏は酷暑、なのですけど、この日は幸いにお天気。
パドヴァの街は冬は厳しく夏は酷暑、なのですけど、この日は幸いにお天気。

狭いザバレッラ通りを抜けて行きますが、射し込む陽射しに街灯のみが光り。

この写真は昨夏の物ですが、この門をご覧頂きたく。
パドヴァの街はかって市壁に取り囲まれていて、スクロヴェーニ礼拝堂辺りは
市壁の外だった訳ですが、
パドヴァの街はかって市壁に取り囲まれていて、スクロヴェーニ礼拝堂辺りは
市壁の外だった訳ですが、

その中世の市壁にあった19の門の内、唯一残るこの門、アルティナーテ門・
Porta Altinate門で、写真手前側がカヴール広場。
街には他に6つ、16世紀の市の門が残っていると。
で、この日は向こう側を通るザバレッラ通りからこの門を通り抜け、
カヴール広場の一郭にあるセルフサーヴィスの店で、お昼を食べましたが、
カヴール広場の一郭にあるセルフサーヴィスの店で、お昼を食べましたが、
中世の門を通り抜けつつ見た、門の内側の彫像。
明らかに17世紀以降の物なので、後から追加したのでしょうね。
そして鳩除けに、上からすっぽり網で覆われておりました。
明らかに17世紀以降の物なので、後から追加したのでしょうね。
そして鳩除けに、上からすっぽり網で覆われておりました。

お昼を食べたセルフサーヴィスの店Brek。 お味の事は言えませんが、はは、
お安く簡単で、旅先のとりあえずのお昼には良いかも、とご紹介を。
お安く簡単で、旅先のとりあえずのお昼には良いかも、とご紹介を。

パドヴァ以外にもローマなどあちこちにあるようで、
サイトはこちら。 http://www.brek.com/
サイトメニューのDove siamoをクリックすると、他の街の住所なども出ます。
追記:確かめると、現在リフォーム中で暫くお待ちを、と。2018.10.22
さてお腹が落ち着き、ゆっくりとまたザバレッラ通りを。
道の奥にほら、中世の塔が見えて来て、あそこがザバレッラ邸と塔。
道も狭く、この辺りまだまだ中世の雰囲気が残ります。
道の奥にほら、中世の塔が見えて来て、あそこがザバレッラ邸と塔。
道も狭く、この辺りまだまだ中世の雰囲気が残ります。

右手には古い長いポルティチが続き、こんな紋章も。


調べましたら、ここは15世紀建設のサン・フランチェスコ教会と修道院
だった事を知りました。
だった事を知りました。
さて、目指すザバレッラ邸。
道に面した門は小さくひっそりで、垂れ幕が無ければ分からない所。

ですが中庭に入ると、こんなモダンな修復のされようで、

入り口脇で、鑑賞中のご主人を待つワンちゃん。
3枚目でやっとこちらを見てくれましたが、話しかけられたくない目つき、はは。
3枚目でやっとこちらを見てくれましたが、話しかけられたくない目つき、はは。

「イタリアの象徴主義展」、ええ、まぁ、最後にヴェネツィアのカ・ペーザロから
クリムト様のユーディットがお出ましになっていて、やはりこれがもう!!
手で触れる程の近くで見れ、何十年前のウィーン以来のクリムト様で、
これで全て他は帳消しに、ははは。
ザバレッラ邸の角、正面入り口が見えます、と塔。


ザバレッラ・Zabarella という名も初めて聞き、どんな一家だったのか
調べました。
調べました。
14世紀初頭のパドヴァ領主であったカッラーラ家・Carraraを取り巻く貴族の
家柄の一つで、この家も先にカッラーラ家が所有していた物の一つの様ですが、
1390~1405年にかけ、パドヴァがヴェネツィア共和国の下に入る時に
大いに働いたのが、この家出身の枢機卿フランチェスコ・ザバレッラだったと。
家柄の一つで、この家も先にカッラーラ家が所有していた物の一つの様ですが、
1390~1405年にかけ、パドヴァがヴェネツィア共和国の下に入る時に
大いに働いたのが、この家出身の枢機卿フランチェスコ・ザバレッラだったと。
16世紀の哲学者ヤコポ・Jacopoの名も有名な様ですが、
家系は19世紀に消滅したと。
家系は19世紀に消滅したと。
この邸宅は入り口のモダンさからお分かりの様に近年大きな修復が行われていて、
その際なんと、紀元前8世紀から5世紀にかけての居住跡、どうやら陶器製造を
ここでしていた様で、その破片がかなり出たのだそう。
その際なんと、紀元前8世紀から5世紀にかけての居住跡、どうやら陶器製造を
ここでしていた様で、その破片がかなり出たのだそう。
狭い道を挟んでのこちらには、一挙に時代が飛んだリヴァティー風の建物。


西に向かい道を辿りますと、左手の公園にこんなお墓。
アンテノーレの墓・Tomba di Antenore と言い、1283年の物。
アンテノーレの墓・Tomba di Antenore と言い、1283年の物。


アンテノーレ・Troiano Antenoreという人物は、パドヴァの街を造ったと
言われる伝説的な人物、ギリシャ神話イーリアスに登場の人物ですが、
・・これ以上は聞かないで!
今回読みましたら、アンテノーレという人物がパドヴァの街創立の立役者
という伝説はともかくとして、
お墓の中の人物は、1985年の修復の際の骨の検査により、
3~4世紀に亡くなった、つまりアンテノーレよりずっと後の人物と分かったのだそう。
という伝説はともかくとして、
お墓の中の人物は、1985年の修復の際の骨の検査により、
3~4世紀に亡くなった、つまりアンテノーレよりずっと後の人物と分かったのだそう。
ですが1275年に、大理石の石棺が発掘され、中には糸杉と鉛で2重の棺が
収められ、アンテノーレの墓と大反響を呼び、 1334年に現在の場所に
設えられた際、棺が開けられ黄金の剣も発見されたのだそう!
収められ、アンテノーレの墓と大反響を呼び、 1334年に現在の場所に
設えられた際、棺が開けられ黄金の剣も発見されたのだそう!
それはもう、科学的捜査が無い時代ですから、こんな石棺だと如何に反響が
大きかったかよく想像できますが、
近年20世紀後半の検査で、当時の戦闘士の墓であったろうと。
大きかったかよく想像できますが、
近年20世紀後半の検査で、当時の戦闘士の墓であったろうと。
真実が分かるのは素晴らしい半面、どこか夢を潰しますねぇ!
この公園の向かいには、こんな重厚な建物もあり、元は15世紀の建物が
19世紀にネオゴシック調に建て替えられた、現在は県庁の様子。

壁にはダンテやカッラーラ家、ジョットの名も見える碑もありますが、
正直意味が良く分からず・・、またに。

この建物の脇の小路の奥、こんな中世も覗け、

さて中心に向かって進み、 カフェ・ペドゥロッキの上部を。
例により、地元の人間は素通りをし、がはは、

近くで出会った可愛いワン君。

ラジョーネ宮の北側、フルッタ広場・Piazza della Frutta.

南側のエルバ広場と共に12世紀末からずっと続く、
市民の為の野菜と果物の市場。
手前に見える先の尖った円柱ですが、ぺローニオ・Il Peronioと
呼ばれる中世の物で、広場のテントを張る為の物だったろうと。
呼ばれる中世の物で、広場のテントを張る為の物だったろうと。
柱上部の四角い面には、野菜や農産物の浮彫があるのだそうで、
こういう事はいつも後から知り、次回を待ちます、はい。
ぺローニオという名は、ラテン語のperonesに由来し、革製の靴を示し、
ここで売られていたのだそう。
さて、現在の野菜売りの屋台。 冬野菜のラディッキオからトマトまで、
はたまた一番手前には白アスパラガスまで見えますがぁ・・!

最後に、現市役所に接するアンツィアーニ塔・Torre degli Anziani、
塔に輝く、冬の夕陽を!

13世紀からの塔で、かっては一番上に鐘があったそうですが、地震で崩れたり、
戦時に徴収されたりで、塔自体も20世紀前半に上が削られ低くなったのだそう。
パドヴァ散歩にお付き合い下さり、有難うございました。
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