さて、もう一度パドヴァのご案内を。 宜しくお付き合いを!
ラジョーネ宮の中からのロッジャ越しの青空と、
エルベ広場に面する建物の並びをもう一度ご覧頂きまして、
エルベ広場に面する建物の並びをもう一度ご覧頂きまして、

これはサローネの入り口の上に掲げられた碑。

本を手にし、背後の書見台にも本が置かれ、周囲に残るフレスコ画、
上には例によりヴェネツィア共和国のライオン君がいますが、
左右には地球儀やコンパスが見えます。
衣服から見て中世の学者を現わしているのと思うのですが、
下の碑文も半分薄れ私には見当もつかず、ラジョーネ宮のサイトにも
記載がなく分かりません。 どなたか、ご存知の方お教えください!
下の碑文も半分薄れ私には見当もつかず、ラジョーネ宮のサイトにも
記載がなく分かりません。 どなたか、ご存知の方お教えください!
ロッジャから見下ろすエルベ広場。 もう殆ど屋台店が片づけられ、


バールで憩う人も、今はお昼を食べに。

サイトで見つけたラジョーネ宮の図をどうぞ。
建物内の様子はお分かりと思いますので、ここでは右の現市役所に繋がる
渡り廊下、ヴォールト・デッラ・コルダ・Volto della cordaにご注目を。
渡り廊下、ヴォールト・デッラ・コルダ・Volto della cordaにご注目を。

サローネから階段を下り、ラジョーネ宮の東側の道、上の図の
ヴォールト・デッラ・コルダを潜り、北側の広場・フルッタ広場に出た角に
見えるのがこの標識、

カントン・デッレ・ブジーエ・Canton delle Busie・嘘つきの角、
見事な柱頭の上にある、この可笑しな標識!
中世の昔からラジョーネ宮を挟む広場一帯は、市が開かれ市民の集まる
賑やかな中心地だった訳ですが、
これは、ここには嘘つき商人たちがいるから気をつけろ、という警告から
そう名付けられたと、ははは。
実際このアーチの右側のラジョーネ宮の壁には、他の4隅にも、
当時のパドヴァで使用された寸法が白い石に刻まれていて、
買い手が騙されないよう、試す事が出来たのだと。
当時のパドヴァで使用された寸法が白い石に刻まれていて、
買い手が騙されないよう、試す事が出来たのだと。
という事で、こちらもサイトで見つけた、刻まれた寸法!

寸法、言うので長さだけかと想像しましたが、この種々様々な形と大きさ!
一体、どれが何の基準寸法なのか、これを知りたくなりません? はは。
ガイドさんと街巡りをしたいものです!
一体、どれが何の基準寸法なのか、これを知りたくなりません? はは。
ガイドさんと街巡りをしたいものです!
で、先ほどのヴォールト・デッラ・コルダ・ロープのアーチですが、
名の由来は、この場所でロープの刑が執行されたというのですね。
名の由来は、この場所でロープの刑が執行されたというのですね。
先回サローネに置かれている支払い不能者や破産者への罰に使われた石、
ヴィトゥペーリオの石に座る刑罰について
ご説明しましたが、それ以前の刑罰がこのロープの刑だった様子。
ヴィトゥペーリオの石に座る刑罰について
ご説明しましたが、それ以前の刑罰がこのロープの刑だった様子。
つまり破産者達はここで後ろ手に縛られ、アーチの上部からのロープで
3~4m吊るしあげられ、そして落下させられたのだと。
3~4m吊るしあげられ、そして落下させられたのだと。
読んだだけで怖くなる、中世の刑罰の物凄さですが、ですからあの石に
下着だけで座って財産放棄を宣言するのは、恥さらしではあっても
命に別条はない訳でして・・。
厚顔無恥の輩なら、何度か繰り返す野郎もいたでしょうねぇ、ははは。
下着だけで座って財産放棄を宣言するのは、恥さらしではあっても
命に別条はない訳でして・・。
厚顔無恥の輩なら、何度か繰り返す野郎もいたでしょうねぇ、ははは。
という所で、再度街の地図で位置確認をどうぞ。
8,14辺りがドゥオーモ、洗礼堂、そしてモンテ・ディ・ピエタ、
26の横に見えるのがラジョーネ宮、
8,14辺りがドゥオーモ、洗礼堂、そしてモンテ・ディ・ピエタ、
26の横に見えるのがラジョーネ宮、

その横に見える真ん中に石段の見える19の建物、これがモローニ宮・
Palazzo Moroni 市役所の入り口で、その向かい側にパドヴァ大学が。
28.かのカフェ・ペドロッキ・Caffe` Pedrocchi 実際の位置は数字の
見える下側、市役所の絵に隠れる所、その裏側にインフォメーション、
見える下側、市役所の絵に隠れる所、その裏側にインフォメーション、
右上緑の中の2が、スクロヴェーニ礼拝堂で、すぐ南にエレミターニ教会と
市博物館。
市博物館。
前の大通りを真っ直ぐ行くと国鉄駅に行き、ここにもインフォメーションがあり、
なんと日本語のパンフレット!
私の顔を見て、日本語のがあるけどいるか、と訊ねてくれる親切さで、
皆さん、駅のインフォメーションをご利用下さいね。
なんと日本語のパンフレット!
私の顔を見て、日本語のがあるけどいるか、と訊ねてくれる親切さで、
皆さん、駅のインフォメーションをご利用下さいね。
カフェ・ペドロッキの裏のはお昼休みで閉っておりましたし。
書き忘れを追記しますと、パドヴァカード・Padva CARDというのがあるそうで。
48時間と72時間があり、それぞれ16エウロ、21エウロ。
これを利用するとバス、トラムが無料、スクロヴェーニ礼拝堂を含む博物館
美術館の入場料無料、(スクロヴェーニの予約料は1エウロ必要)等など。
48時間と72時間があり、それぞれ16エウロ、21エウロ。
これを利用するとバス、トラムが無料、スクロヴェーニ礼拝堂を含む博物館
美術館の入場料無料、(スクロヴェーニの予約料は1エウロ必要)等など。
という訳で、パドヴァ大学前。 白い紙がひらひらしているのは、
卒業がめでたく決まった方たちのお知らせの紙。
卒業がめでたく決まった方たちのお知らせの紙。
大概友人達が描く漫画風の似顔絵があり、時に風刺風や、笑える服装で
描かれておりまして・・、
描かれておりまして・・、
で、今見えるあの入り口から入り、

このかっての代々の卒業生の紋章のある廊下を通り、


あの紋章のたくさん掲げられた部屋が見たい、と言いましたが、
あいにく修復中の様子で、おまけにジュリアーナが言うには、
どこかにガリリオ・ガリレイのもあるんだけど、どこか忘れた、と。
ああ、大先輩の紋の場所位覚えておいてやぁ!
折角に日本向けのブログに載るのにさぁ!!
なにせ1222年に創立されたボローニャ大学に次いで、イタリアで2番目に
古い大学ですから、ちょっと見でも、ひしめくその紋章に恐れをなします。
古い大学ですから、ちょっと見でも、ひしめくその紋章に恐れをなします。
この写真の真ん中のは、LVCAE QVARTANO XXXXX
SYNDICO MERITISSIMO VNIVERSITAS IVRISTRARVM 1611年
大変優秀な学生だったんだろう、と見当をつけましたが・・。
SYNDICO MERITISSIMO VNIVERSITAS IVRISTRARVM 1611年
大変優秀な学生だったんだろう、と見当をつけましたが・・。
ぐるっと廊下を回って出てくると、こちら側の入り口で、

斜め前にカフェ・ペドロッキ。
お絵描き中が見えますが、本人はおらず・・。
お絵描き中が見えますが、本人はおらず・・。

カフェ・ペドロッキの左に見えるロッジャの奥にインフォメーションがあると
いうので、入って行きましたが、お昼休みで閉っており、
その先の水飲み場では、男性が1人下側で飲み、上では鳩君が。

水飲み場の角を回ると、はい、カフェ・ペドロッキのライオン君。
昔々最初にパドヴァに来た時も、確かライオン君の写真を撮り、
中でのお茶は無しでしたが・・、はは、
中でのお茶は無しでしたが・・、はは、

裏側のテラス席、どうやら大学卒業祝いのパーティーが始まる様子で、

ジュリアーナが、中を通り抜けようか、と。
ええ、お茶をしよう、とは言いませんで、ははは。
ええ、お茶をしよう、とは言いませんで、ははは。
通り抜けながら一枚撮りましたが、ブレているでしょう?
はい、shinkaiにはこういう高級カフェは不向きな様子、はは。

由緒ありげな横道奥のライオン君の像も、横目で睨むのみで、

古本市の開かれているのも素通りし、

こんなレトロ調の建物、現郵便局も見つつ、

行きつきましたのが、エレミターニ教会・chiesa degli Eremitani.
ここにはグアリエントやメナブオーイの壁画、そしてマンテーニャの見たい壁画も
ありますが、閉っておりましたし、再度出直す予定なのであっさり諦め、
ありますが、閉っておりましたし、再度出直す予定なのであっさり諦め、
正面とこの横に見える彫像のみを写し、


直ぐ横にあるエレミターニ市博物館に。

ここでは「パドヴァの黄金の14世紀」を招いたカッラーラ家に関する資料や、
当時の地図、貴金属、陶器、衣類などの様々な展示がありましたが、
こちらは展示品の一つ、お隣にあるスクロヴェーニ礼拝堂に、
ジョットが1303~05年に描いた壁画で有名な礼拝堂の依頼主、
エンリコ・スクロヴェーニ・Enrico Scrovegniの像、

ジョヴァンニ・ピサーノ・Giovanni Pisanoの作だそうで、等身大の
足までの像が印象に残りました。
父親共に金融業、高利貸しや土地の売買で儲けた私財を投じ、
礼拝堂を建設、ジョットに壁画を依頼、
現世での高利貸しで儲けた贖罪の為と言われますが、彼自身は学問も
納めた優秀な人物だったそうで、画家や彫刻家を選ぶ目も確かだったですね。
礼拝堂を建設、ジョットに壁画を依頼、
現世での高利貸しで儲けた贖罪の為と言われますが、彼自身は学問も
納めた優秀な人物だったそうで、画家や彫刻家を選ぶ目も確かだったですね。
あれこれ見て戻りかけましたら、博物館の方が親切に中庭のあちらの
考古展示の赤丸の付いたのを見ていらっしゃい、大変重要なものだから、と。
考古展示の赤丸の付いたのを見ていらっしゃい、大変重要なものだから、と。
はい、有難くお言葉に従い見に行ったのですが、古い重要な物らしいし、
美しい碑文や柱頭であるのは分かるのですが・・、
2人で、これは豚に真珠だね、と。
イタリアにも同じ言葉があるのを知り笑いましたので、ついでに、
「猫に小判」を教えてあげましたです、はい。
美しい碑文や柱頭であるのは分かるのですが・・、
2人で、これは豚に真珠だね、と。
イタリアにも同じ言葉があるのを知り笑いましたので、ついでに、
「猫に小判」を教えてあげましたです、はい。
こちらが、現在は広い公園の奥に見えるスクロヴェーニ礼拝堂・
Cappella degli Scrovegni.
Cappella degli Scrovegni.

中の有名なジョットの一連のフレスコ画、そしてアッシジの
サン・フランチェスコ聖堂の彼のフレスコ画、
それらについては、また秋にこの礼拝堂を見た後にご紹介出来ると思います。
それらについては、また秋にこの礼拝堂を見た後にご紹介出来ると思います。
という訳で、パドヴァ駅前に戻りまして、帰路に。

やれやれ、今日はもう頭が満杯だね、と、大いに満足したパドヴァ行きの1日、
駆け足でほんの少しだけご案内したパドヴァの中世ですが、
当時人口4万人程の街が、14世紀に文化の黄金期を迎え繁栄した様子の、
当時人口4万人程の街が、14世紀に文化の黄金期を迎え繁栄した様子の、
ほんのとっかかりでもお伝え出来ました様に願います。
長いお付き合い、有難うございました!
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