金曜日に行こう、と計画していたパドヴァ・Padova行きを、
木曜21日に変更、大いに楽しんで戻りました!
木曜21日に変更、大いに楽しんで戻りました!
パドヴァに出かけた目的は、展覧会「グアリエントとパドヴァ・カッラーラ家」、
14世紀のパドヴァで、ジョットーに続き活躍した画家グアリエント・Guarientoと、
当時のパドヴァの領主カッラレーゼ・カッラーラ家に関する展覧会を見る事で、
14世紀のパドヴァで、ジョットーに続き活躍した画家グアリエント・Guarientoと、
当時のパドヴァの領主カッラレーゼ・カッラーラ家に関する展覧会を見る事で、

パドヴァの南にあるアルカ・ペトラルカの町、ここはかの中世の大詩人
フランチェスコ・ペトラルカが晩年を過ごし、その家が博物館になっている、
町というよりも村ですが、ここを省くにせよ、
展覧会は街内4つに会場が分かれており、グアリエントの絵画展示の
モンテ・ディ・ピエタ宮を、そして同じ広場にあるドゥオーモの洗礼堂を見よう、
それからカッラーラ家関連の展示のあるエレミターニ市博物館、
そしてズッケルマン宮を、と計画。
モンテ・ディ・ピエタ宮を、そして同じ広場にあるドゥオーモの洗礼堂を見よう、
それからカッラーラ家関連の展示のあるエレミターニ市博物館、
そしてズッケルマン宮を、と計画。
冬寒く夏は暑いパドヴァの気温を恐れていましたが、有難い事に前日の雨で
大変爽やかな上天気、計画通りに無事こなし、次の、秋にもう一度
出直そうの予定もたち、大満足で戻りました。
大変爽やかな上天気、計画通りに無事こなし、次の、秋にもう一度
出直そうの予定もたち、大満足で戻りました。
ですが今朝から、どのようにブログに、と苦労しておりまして・・、
グアリエント、なんぞと初めて聞く名前に、皆さんも戸惑いでしょうが、
実際私めも初めて聞く名前でして・・、
ゆるゆるご説明もして参りますので、写真の整理がなんとか済んだ
前半のみを、どうぞご覧下さいね!
グアリエント、なんぞと初めて聞く名前に、皆さんも戸惑いでしょうが、
実際私めも初めて聞く名前でして・・、
ゆるゆるご説明もして参りますので、写真の整理がなんとか済んだ
前半のみを、どうぞご覧下さいね!
まずはパドヴァ中心部の地図を。
これは駅のインフォメーションで貰った地図で、展覧会場が載っておりませんが、
一応の場所を。
これは駅のインフォメーションで貰った地図で、展覧会場が載っておりませんが、
一応の場所を。
8.ドゥオーモと洗礼堂
14.司教館 ここも会場の一つで素晴らしい部屋がある様ですが今回パス
8.の番号の位置に、展示主会場のモンテ・ディ・ピエタ宮
14.司教館 ここも会場の一つで素晴らしい部屋がある様ですが今回パス
8.の番号の位置に、展示主会場のモンテ・ディ・ピエタ宮

26.の横、ラジョーネ宮
2.スクロヴェーニ礼拝堂、エレミターニ博物館、通りの向かいにズッケルマン宮
スクロヴェーニ礼拝堂の前の道・Corso Garibaldiが、
Corso del Poporo となり、国鉄駅前に繋がります。
健脚の方なら、街の中心部は駅から十分歩いて回れますが、
一緒に行ったジュリアーナの脚が丈夫、早足なのを知っていますから、
帰りは歩くけん、と行きはバスで、はは。
Corso del Poporo となり、国鉄駅前に繋がります。
健脚の方なら、街の中心部は駅から十分歩いて回れますが、
一緒に行ったジュリアーナの脚が丈夫、早足なのを知っていますから、
帰りは歩くけん、と行きはバスで、はは。
パドヴァ、グロリオーザさんによるご案内は、
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462329045.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462329045.html
という訳で、中心部近くでバスを降り、ドゥオーモ広場に向かいますが、
こんな建物が見えると、観光客だから、とカメラを取り出し・・、

先ほど調べましたら、この建物は20世紀に建てられたリヴィアーノ宮・
Liviano と呼ばれる、パドヴァ大学の文学、哲学部門のものだそう。
Liviano と呼ばれる、パドヴァ大学の文学、哲学部門のものだそう。
ジュリアーナはパドヴァ大卒ですので、軽くリヴィアーノと言ってましたが、
知らない者には、猫に小判、XXに真珠同様ですねぇ!
知らない者には、猫に小判、XXに真珠同様ですねぇ!
古くはないけれども美しい、星座表の時計をどうぞ。

前はシニョーリ広場・Piazza dei Signori、市の日で賑わっていて、

先ほどの道を進みますと、グアリエント展の垂れ幕も見え・・、

パドヴァは、我がコネリアーノに比べると大都会! それでも、中心部には
たくさんの古い建物が残り、ポルティチ・アーチの歩道が続き、
ほっと落ち着く街並みなのですね。
たくさんの古い建物が残り、ポルティチ・アーチの歩道が続き、
ほっと落ち着く街並みなのですね。
狭い道の突き当たりに一転して開けるドゥオーモ広場。
左に未完の正面を持つドゥオーモと、右に洗礼堂。
左に未完の正面を持つドゥオーモと、右に洗礼堂。

この写真には見えませんが、広場の南側(左)には、司教館があり、
右側には、モンテ・ディ・ピエタ、かっての公営質屋が。
大快晴の青空!の日でした。
右側には、モンテ・ディ・ピエタ、かっての公営質屋が。
大快晴の青空!の日でした。
広場の東にはバールのテラス席があり、その古い建物の2階のテラスと、

特徴ある煙突。 この形は、パドヴァ一帯から南の地域でも見かけるもの。

こちらが広場の北を占めるモンテ・ディ・ピエタ。 グアリエント展の主会場。
モンテ・ディ・ピエタというのは、かっての公営質店。

で、各地でモンテ・ディ・ピエタの建物を見ていますが、いずれももっと剛健質朴
というか厳めしい建物なのが、これは一応窓にしっかりの鉄格子があるものの
イメージに遠く、それに大きいのです。
イメージに遠く、それに大きいのです。
それを言うとジュリアーナが、貧乏人から吸い上げて、金持ちは太ったのよと。
まぁ、一理あると笑いましたが、これを書くのに調べましたら、
まぁ、一理あると笑いましたが、これを書くのに調べましたら、
16世紀からモンテ・ディ・ピエタになっている物の、元々はカッラーラ家の
今はないかっての住居レッジャ・カッラレーゼ・Reggia Carrareseの
建物の一部を改装したものと分かりました。
レッジャ・カッラレーゼという言葉に今回何度も出会い、展覧会場を3軒
回りながら備え付けのヴィデオを見、漸くに飲み込めたのが、
このカッラーラ家の住居を示す言葉。
回りながら備え付けのヴィデオを見、漸くに飲み込めたのが、
このカッラーラ家の住居を示す言葉。
レッジャ・Reggia というのは、王宮とか御殿、豪邸を示しますから、
今はないその邸宅が凄かったのが想像できますね。
かっての住居位置は、現在のモンテ・ディ・ピエタが含まれるドゥオーモの北側
一郭で、その豪邸を飾った最初の宮廷画家がグアリエント、という事情。
一郭で、その豪邸を飾った最初の宮廷画家がグアリエント、という事情。
ドゥオーモの正面。

現在のドゥオーモは同じ場所に建てられた3度目の物で、初代はキリスト教が
公認となった313年の「コスタンティーノの勅令」による建設で、
これは10月117年の地震により崩壊。
公認となった313年の「コスタンティーノの勅令」による建設で、
これは10月117年の地震により崩壊。
2代目はその後にロマネスク様式で再建され、隣接して建てられた洗礼堂内に
14世紀のフレスコ画が残ります。
14世紀のフレスコ画が残ります。
で現在のこれは、14551年に認可されたミケランジェロの設計、
はい、ミケランジェロなんですと! によるものだそうですが、1754年まで
建設が長引き、結局は未完の正面に終わっているのだそう。
はい、ミケランジェロなんですと! によるものだそうですが、1754年まで
建設が長引き、結局は未完の正面に終わっているのだそう。
そう知って見ると、フィレンツェのサン・ロレンツォ聖堂に似ている様に見えますね。
その細部を。 聖人像が置かれる筈だった壁龕。

上部の窓。

内にも入って見ましたが、中部は広々でして・・。

こちらが、ドゥオーモ北側に接する洗礼堂・Battistero.
11世紀からの建設で、カッラーラ家の廟ともなり、何度か改修建て増しを
されていると言います。
11世紀からの建設で、カッラーラ家の廟ともなり、何度か改修建て増しを
されていると言います。

丸い上部の屋根。 天井部のフレスコ画の為に加えられた様子。

この洗礼堂は訪問した事がありませんで、一緒したジュリアーナが言うに、
あの洗礼堂のフレスコ画は一見の価値があるから、と、即決で訪問が
決まった次第ですが、まさにその価値はありました。
あの洗礼堂のフレスコ画は一見の価値があるから、と、即決で訪問が
決まった次第ですが、まさにその価値はありました。
内部は写真禁止、最初いたグループが行ってしまうと、残りはホンの数人で、
カメラを取りだすのも躊躇われ、
はい、こういう時に役立たずの小心うぶなshinkai・・。
という事で、カタログからの写真でどうぞ。
1375~76年にかけてフレスコ画を描いたのは、ジュスト・デ・メナブオーイ・
Giusto de'Menabuoi(1330頃~1390頃)というフィレンツェ出身の
ジョット派の画家。
Giusto de'Menabuoi(1330頃~1390頃)というフィレンツェ出身の
ジョット派の画家。
1370年頃より北イタリアに住みつき、ミラノでも活躍、そしてパドヴァに。
エレミターニ教会、サンタントーニオ聖堂の壁画も手がけますが、
彼の最高傑作と言われるのが、この洗礼堂の壁画と。
クーポラに描かれた「天国」

真ん中にキリスト・宇宙の支配者、そしてその下に神の母、
周囲を聖人達が取り囲みます。
私には、全能の神、宇宙の支配者を現わす言葉 Pantocratore と、
Cristo Pantocratore と続いているガイドブック言葉の違い、意味が
分かりませんが、その説明のままにここに。
周囲の輪には、旧約聖書の各場面が。
こちらが入り口部分からの内部の様子で、真ん中は、洗礼堂の井戸に
後年飾り蓋が付いたものと想像しますが、

フレスコ画の中に、当時の人物があれこれ隠れているのも知りました。
壁の中央、洗礼者ヨハネの上にマリア像が見えますね、
その部分のアップを。

聖母マリアに洗礼者ヨハネから紹介を受けているのが、カッラーラ家最盛期の
パドヴァ領主フランチェスコ1世・Francesco I イル・ヴェッキオ・il Vecchio
の妻フィーナ・ブザッカリーニ・Fina Buzzaccariniなのだそう。
パドヴァ領主フランチェスコ1世・Francesco I イル・ヴェッキオ・il Vecchio
の妻フィーナ・ブザッカリーニ・Fina Buzzaccariniなのだそう。
彼女の名前も今回初めて知りましたが、どうやらパドヴァの文化芸術の向上に
尽力した人物の様で、絵の中で聖母やキリストに紹介を受ける、という形は、
普通その作品の依頼主を示しますから、
彼女の意向が大いにこの洗礼堂のフレスコ画に反映されているのでしょう。
尽力した人物の様で、絵の中で聖母やキリストに紹介を受ける、という形は、
普通その作品の依頼主を示しますから、
彼女の意向が大いにこの洗礼堂のフレスコ画に反映されているのでしょう。
こうして名前を知ると、次のとっかりに繋がるようで嬉しいです。
フランチェスコ1世・イル・ヴェッキオという名は、アルカ・ペトラルカにある
フランチェスコ・ペトラルカの家を詩人に贈った人物、という事で記憶があり、
有名な詩人に対しての礼、と思っておりましたが、
単に礼を尽くしたのではなく友人の間柄で、それも深い友情で繋がっていたそう。
フランチェスコ・ペトラルカの家を詩人に贈った人物、という事で記憶があり、
有名な詩人に対しての礼、と思っておりましたが、
単に礼を尽くしたのではなく友人の間柄で、それも深い友情で繋がっていたそう。
で、「キリストの奇跡」の中に、左の白い柱の手前に黒い被り物をした人物、
これがフランチェスコ・ペトラルカ・Francesco Petrarcaの様子。

様子、というのも、会場に置かれたヴィデオを確かめつつで、場面にペトラルカ、
フランチェスコ1世、フィーナ、などと名前が出るものの矢印が出ませんので、
あれこれ今迄の情報を元に、そう考える訳でして、
周囲、又は彼を挟んでフランチェスコ1世とフィーナなのかも、です。
フランチェスコ1世、フィーナ、などと名前が出るものの矢印が出ませんので、
あれこれ今迄の情報を元に、そう考える訳でして、
周囲、又は彼を挟んでフランチェスコ1世とフィーナなのかも、です。
パドヴァのカッラーラ家については、ヴェネトの歴史上に登場する名家ですから、
何度も出会いつつ、詳しく知るチャンスを逸しておりましたが、
今回、こんなカッラーラ家4人の肖像、というのにも!

どれが誰、とヴィデオには一応名前が出たのですが・・、
そんなもんあ~た、一発で覚えられたら苦労はおまへん! ぼちぼち調べます。
それにしても、やはり現地に出かけると収穫がありますねぇ。
キリスト教臭の強いフレスコ画は別にして、
中世の絵に時に登場する愉快な動物をどうぞ!

突き出した形の礼拝堂後陣にある、黙示録場面に登場の
海から上がる怪獣、ですって!
7つの竜の首を持ち、それが王冠をつけた10の角を持ち・・、ははは。
海から上がる怪獣、ですって!
7つの竜の首を持ち、それが王冠をつけた10の角を持ち・・、ははは。
ガイドブックを見つつ各場面を特定し、ジュリアーナと大いに楽しみましたが、
この洗礼堂、パドヴァにお出かけの際には、一見をお勧めです!
この洗礼堂、パドヴァにお出かけの際には、一見をお勧めです!
ドゥオーモ広場の強い太陽の下、パニーノのお昼をする、涼しげなシニョーラ。

我々は広場の東にあるバールのテラス席でお昼を。

サンドイッチはシーチキンと玉ねぎ、海老とサラダ菜、そして冷たいビール1杯、
ああ、美味しかったですぅ!
ああ、美味しかったですぅ!

本当はこの倍くらい食べれるのですけどね、午後の会場巡りを考え、
ぐっとこらえまして・・。
それでは、次回のパドヴァもお楽しみに!!
ぐっとこらえまして・・。
それでは、次回のパドヴァもお楽しみに!!
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