・ ソアーヴェ ・ Soave ・ 中世の城と、白ワインの町 

今日のご案内は、山上の中世の城と白ワインで有名な、ソアーヴェです。 
ヴェネツィアから国鉄で約1時間、ヴェローナからは東に20キロに位置し、   
サン・ボニファーチョの駅、またはヴェローナの駅前からバスが連絡。
  
写真は9月の半ば過ぎ、来週から葡萄祭りが始まるという時期です。

町の南の門ヴェローナ門で、ほぼ600年に渡りこの町を護ってきた城壁。

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城壁内は狭い旧市街で、門の前の広場のこちら側、そして西側に
現在の町が広がっています。
右奥、山上に見えるのが、スカリージェリのお城。



地図をどうぞ。
ソアーヴェの町、中央に丸がついていて、その南にSan Bonifacio 
というのが見えますか。

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ここが国鉄駅で、ここからバスの連絡があり、ヴェローナからもバス便が。



最初のヴェローナ門から入り、北に続く中心のヴィア・ローマ・ローマ通り。

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ご覧の通り上り坂ですが、この両側に町の主たる建物、ドゥオモ、お店、
などが並んでいて、一番奥に見えるのが、アンテンナ広場に面する
パラッツォ・ジュスティツィア・裁判所、14世紀。

     

上の絵葉書の一番右奥に、少しはみだしている建物の正面側、
パラッツォ・コンティ・カヴァッリの窓。

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中世には次々と領主が変わり、歴史の変遷を経た町ですが、
15世紀にヴェネツィア共和国の元に入って後は、他のヴェネトの町と同様、
3世紀間の平和を享受。
この建物は、ヴェネト・ゴシック様式の15世紀の物。



同じ建物の横の窓。 なかなか凝った窓でしょ?!
窓の形はヴェネツィアでもよく見かける、オリエントの香りのする窓ですが、

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中のガラスの木枠や、窓上部のステンドグラスをご覧下さい。
ね、なかなか素敵ではありませんか?!



カンティーナ、ワイン倉を持つ店、とでも言いましょうか、これはローマ通りに
あった店、コッフェレ・Coffele です。

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いかにも美味しいワインが、飲めそう、揃っていそうな雰囲気。
とにかく、「ソアーヴェの白ワイン」は有名なのです。



何のお店だったか覚えていませんが、店先にあり、多分スーヴェニールの
お店と思いますが、が突然パッと目の前に現れると、いささかぎょっと・・!

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アンテンナ広場を右に折れるとかなりな急坂になり、お城への近道で、  
これは途中で見かけた、並んだドア。

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ほぼ同じ様な造りで、右側が少し上等な趣。 右が家の主人一家用で、
左が召使用か、物置か、とshinkaiの想像は膨らみます。
はげかけた壁の色もいい色でしょう?



サンタ・マリア・デイ・ドメニカーニ教会。 オリジナルは15世紀のロマネスクで、
その後ロンバルド様式に変えられたとの事。

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内部には、貴重なフレスコ画や床細工がある様ですが、見ておりません。



上の教会の斜め前にあった面白い感じの建物。 何か良く分りませんが、
軒の飾りといい、壁の縞といい、ちょっと由緒ありげな感じがします。
門脇の小さな建物で、奥に大きな家が見えました。

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葡萄畑に囲まれた、山上のお城の城壁の様子が良く見えます。

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本来は一番左に見える塔のある門が主要な門ですが、今は閉められ、
その下に見える茶色の屋根の建物の脇を通り、切符売り場で、
現在の城の持主、または管理人の家のような感じでしたが、
三角に見える最初の庭に入り、門をくぐり、右に広がる広い庭に出ます。    
そして階段を上がり、本丸部分の庭に出て、領主の建物に入ります。

本丸の庭に見える、茶色の塔にご注目を!
かってここは監獄に使われていたようで、修復の際にこの下部から、
2mの高さに及ぶ人骨が出たそう!!

塔の下に横穴が開いていて、何の気なしに入ったのですが、
あっ!と閃くものがあり、急いで飛び出しました。 ぎゃおえ~!!



これは跳ね橋のついた北の主要な門で、上部に見えるのは
サン・ジョルジョの竜退治の浮き彫り。

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この城は完全に軍事の守備の為の、典型的な中世の城で、  
最初に出来たのは1000年頃といいます。
ヴェローナのスカリージェリ家が、13~14世紀にかけて領有、
その後15世紀初頭にヴェネツィア共和国の物に。



城の一番奥、領主の館部。上空からの写真でも分かりますが、
周囲を囲む城壁に沿ってちょっとカーヴした形になっていて、2階部分は
所謂領主の居住空間であったのが分かる優雅さです。
ゆったりとした階段も、素晴らしいですね。

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城館の内部の様子を。
左上・・護衛兵たちの部屋  右上・・大きな暖炉のある大広間
右下・・食堂  左下・・寝室 壁のフレスコ画は、1200年代の物

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修復され、その当時の家具が備えられています。



城への道から、町の眺めを。 中央に見える大きな教会がドゥオーモで、 
その右下あたりに開けて見えるのが、アンテンナ広場。

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上部に市壁が見えますが、あそこまでが旧の町で、外側が新しい町。



城に行くには、町中からの急な坂を登るか、一旦町の北の門を出てぐるっと
葡萄畑の中の道を遠回りして行くかの2通りで、後者は広く、車が通れます。
が、ぐるっと回るほどの根性はなく、葡萄畑を横切りました!

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その時に見えた、ボルゴ・村とイタリア語では呼ぶ門の外の集落。陽射しが強く
暗く写りましたが、大きなお屋敷があり、どうやらプールも。



有名なソアーヴェの白ワインになる葡萄。 行ったのが9月下旬近く。
週末から葡萄祭りが始まるという時で、その準備が始まっていました。

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城壁の中を南北に通るエマヌエル通りから城を。
こちらの通りは平野にあるので、この高みにお城が見えます。
城主と、庶民の違いがお分かりでしょうか?!  はは。

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ソアーヴェのガイドブックに、この可愛い宣伝がありました。
「お願いですから、白ワインは魚料理に合わせてください。
  野生の獲物の料理には、合わせないで」
「ワインを選ぶ時には、運を当てにしないで」

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ソアーヴェの夜  (ガイドブックより)

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たくさんのお祭りが、その時期、時期に行われるようです。
中世の白ワインのお祭り、 葡萄祭り、 夏の夜祭、ecc ecc
この満月の下、下の広場では何が行われているのでしょうか?
お出かけになりますか?


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