・  n.1  ヴェローナ 中心部 ・ Verona Centro

先日アレーナの野外オペラをご紹介した、ヴェローナをご案内です。

ミラノとヴェネツィアのほぼ中間にあり、ローマ期、中世を通じて繁栄し、
ヴェネツィア共和国の下で平和を享受した、程よく歴史が溶け合った街、
シェークスピアの「ロメオとジュリエッタ」の舞台ともなった街、です。

見所がたくさんあるので、今日は中心のブラ広場から、エルベ広場辺り 
のみのご案内です。  ではどうぞ。

街の地図をどうぞ。
左下に見えるのが、国鉄駅ポルタ・ヌオーヴァ駅。
水色の、大きく蛇行しているのがアディジェ河で、ちょうど突き出して半島の
様な形に見える所が中心地で、主要な建造物が固まっています。

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まずは駅から、ブラ広場まで参りましょう。


ヴェローナの国鉄駅からポルタ・ヌオーヴァ門を抜けると、ブラ広場まで
一直線の大通りが、このコルソ・ポルタ・ヌオーヴァです。
奥に見えるのが、ブラ門。 ブラ広場への入口です。

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大きな写真の看板が、ブラ広場にありました。 写真展の案内です。

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右端の美しい女性、ご存知ですか? 世紀のプリマドンナ、
ソプラノのマリア・カラスです。 このアレーナでも彼女は歌ったのでした。



夏のオペラの時期は、アレーナの外はご覧の通り、大道具がゴロゴロ。
       
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この時は、「ナブッコ」の王座を動かすのに、大勢でやっさもっさで、
観光客が皆、面白がって眺めています。 勿論、私も!



こちらは「カルメン」の馬車。 これを曳くのに、夜は本物の馬が出演かも。

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裏側に立てかけてあったもの。 張りぼてですが、何と精巧な顔ですね。

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先日のグロリオーザさんの写真では、夜の舞台の写真をご紹介でしたから、
今日は昼間の様子をお目にかけますね。

どうやらジャズコンサートの準備中のようで、左が舞台側で、南になります。

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こちらは北側部分で、この高さをご覧下さい。
外から見る2層の様子とは、ずいぶん違う高さでしょう?!

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下半分はお高い席で、折りたたみ式の椅子が設えてありますが、
上半分は、じかに石の席です。 まぁ、クッションをご持参下さいね。



これは北側中央にある、張り出しの貴賓席から見た全体で、
楕円形に、すり鉢状に形作られているのが良く分ります。

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44階段の席に、22000人収容可能との事。
2000年を越えて現役の、ローマ期の野外劇場です!!



アレーナのあるブラ広場から、北東に素敵なお店の並ぶ通りを行くと、
エルバ広場に出ます。
     
このランベルティの塔は、コムーネ宮についていて、昇る事もできます。  
高さ84Mから見下ろす、ヴェローナの街はさぞ素敵でしょうね!

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エルバ広場、ローマ期にはフォロがあり、裁判所、市民集会の広場でした。
 
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今は毎日午前中、青物市が立ち、市民生活の中心の広場です。
映画「恋愛専科」にも出てきましたが、覚えておられる方は、かなりの・・!
この石像は広場の中央にあり、下は可愛い噴水の泉です。



広場を囲む建物は、中世からルネッサンス期にかけてのもので、
この様にフレスコ画で飾られ、なかなか華やかな雰囲気です。
  
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広場の周囲にはたくさんのバールや、レストランがあり、広場の中の屋台店でも
ジェラートやパニーノ、そして観光客用のお土産を売っています。



その中の一軒で、トウモロコシ、ニンニク、唐辛子等などで賑やかに。

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エルバ広場の東のシニョーリ広場の南側にある、コムーネ宮(ラジョーネ宮)。  
 
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煉瓦の赤い色と、ヴェローナの大理石の赤みがかった石で、横縞を作る
ゴシック様式の建物で、ここから、ランベルティの塔に昇る事ができます。



シニョーリ広場はエルバ広場と続いていますが、雰囲気が大変違います。

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写真左手に見えるのは、ルネッサンス様式の美しいロッジャで、
正面はプレフェットゥーラ・県庁舎、中央の石像は、ダンテ・アリギエーリ殿。



何処で会っても、いつも難しい顔をして、思索に耽っているダンテ殿。

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広場の北側、大変美しいロッジャの上部。
つい最近、このロッジャが修復されたというニュースがありました。

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広場に面しているコムーネ宮の壁には、この口をあけた碑が。
 高利貸しと いかなる状態の高利的な契約に対する 秘密の訴え
と書いてあります。  

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秘密の告訴投書箱で、この手の秘密の投書箱はあちこちで見かけます。


 
シニョーリ広場から東に抜けた所、右手にあるスカリージェリ家の廟。
ヴェローナの中世の領主であった、スカリージェリ家のお墓で、
素晴らしいというか、神々しいというか・・、ご覧下さい。

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全体として、4名の君主がここに眠っておられるようで、
右手奥の壁には、壁に納められた美しい石棺も見えます。



全体を囲んでいる14世紀の鉄の囲いで、この模様が素晴らしく。

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シェークスピアの「ロメオとジュリエッタ」のお話は、実話ではないとの事ですが、
このヴェローナの街にはロメオの家も、ジュリエッタの家もあるのですねぇ。
確か手前の布の掛かっている家が、ロメオの家。

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こちらのジュリエッタの家は大変有名で、いつも観光客でごった返し。

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それらしきバルコニーもあり、中庭奥には、ジュリエッタの銅像も見えますが、
いつも観光客の悪い男どもが触りまくり、気の毒に、ピカピカに光っています!
セクシャル・ハラスメントだぁ!!



ヴェローナの街はローマ期から大いに栄えたのですが、その遺跡が
街の至る所に顔を出しています。 

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これは、シニョーリ広場の隣の建物の中庭、ガラスがはめ込まれ、
覗ける様になっていて、このモザイクが見えます。



ジュリエッタの家の前の道を行った所では、この様にパカっと道が抉り取られ、
ちょっとした舞台下のように、見る事ができます。

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道の向こうの、外のバールでは、現代のお喋りが2000年前と混在し。

次回のヴェローナ案内では、カステルヴェッキオや、サン・ゼノ教会などを
ご案内いたします。  お楽しみに。


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