・ n.1 パルマの城 フォンタネッラートと、パルミジャニーノの壁画

今日は、先日出かけたパルマで見た2つの城・要塞の一つ、
フォンテネッラート・Fontenellatoの要塞と、
中にあった若きパルミジャニーノの壁画をご案内しますね。

お天気が良くなく写真の発色も悪く、おまけに要塞の中も写真禁止、
というのでどうしようか、と思ったのですが、
ちょうど良いサイトを見つけましたので写真を拝借し、
必死のパッチで纏めましたので、はい、ご覧下さい。


まずトップは、フォンテネッラートの要塞、
素敵でしょう?! これを見て行きたくなったのでした。

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元のパルマ公国にある23の城・要塞、このうちの22が協会・
Associazione dei Castelli del Ducato di Parma e Piacenza
を作っており、こんな地図も見つかりました。

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今回行ったのは四角で囲った、今日ご案内のFontenellatoとも一つ、
先回パルミジャーノの博物館をご案内したSoragna・ソラーニャ。
いつか行って見たいと思っているのは、下に見える
トッレキアーラ・Torrechiaraの城なのですが・・、


       
協会のサイトにはこんなうずうずさせる様な写真もあり、ははは、
親切shinkaiは、下に城・要塞の名を書き出しますね。左から右への順。
       
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1 Antica Corte Pallavicina・アンティーカ・コルテ・パッラヴィチーナ
2. Castello di Compiano・コンピアーノ
3. Castello di Gropparello・グロッパレッロ
4. Castello di Roccabianca・ロッカビアンカ
5. Castello di San Pietro in Cerro・サン・ピエトロ・イン・チェッロ
6. Castello di Sarmato・サルマート
7. Castello Malaspina dal Verme di Bobbio・
  マラスピーナ・ダル・ヴェルメ・ディ・ボッビオ
8. Fortezza di Bardi・バルディの要塞
9. Mastio e Borgo di Vigoleno・ヴィゴレーノの大塔と集落
10. Rocca d'Olgisio・オルジシーオ(オルジーシオ?)の要塞
11. Rocca e Castello di Agazzano・アゴッツァーノ
12. Rocca Meli Lupi di Soragna・次回のソラーニャのメーリ・ルーピ

一般にCastello・カステッロは城(居城)、Rocca・ロッカは要塞を示しますが、
最初は要塞建設でも後に居城として改修される事もあり、
大きさには余り関係ないのが普通です。


       
その2

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1. Castello di Montechiarugolo・モンテキアルーゴロ
2. Castello di Paderna・パデルナ
3. Castello di Rivalta・リヴァルタ
4. Castello di Scipione dei Marchesi Pallavicino・
  シピオーネ・デイ・マルケージ・パッラヴィチーノ
5. Castello di Torrechiara・トッレキアーラ
6. Castello di Varano De'Melegari・ヴァラーノ・デメレガーリ
7. Reggia di Colorno・コロルノの王宮
8. Rocca dei Rossi di San Secondo・ロッシ・ディ・サン・セコンド
9. Rocca di Sala Baganza・サーラ・バガンツァ
10. Rocca Sanvitale di Fontanellato・
  本日の、サン・ヴィターレ・ディ・フォンタネッラート
11. Rocca Viscontea di Castell'Arquato・
  ヴィスコンティの要塞カステルアルクワート

サイトは http://www.castellidelducato.it/castellidelducato/
写真をクリックしますとその城・要塞に飛び、写真が見れますので、
どうぞお楽しみください!
お陰さまで、ははは、行ってみたい場所が増えちゃったぁ!!


という様な前置きが長くなりましたが、さて今日ご案内の
サン・ヴィターレ・ディ・フォンタネッラート・
Rocca Sanvitale di Fontanellato, 正式名称は要塞ですが、

買って戻りました20世紀初頭のデッサンの絵葉書を。
歴史的にこうであったろう、という想像も加味している様子で、

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現在は城の周囲の堀には水が湛えられていますが、
この図では集落の周りをもう一回り、水堀が囲んでいますね。
が、現在は外の堀は空堀で草地になり、たくさん住宅が立て込んで。



左端中程に見える橋を渡り、
門をくぐり、商店の並びを進みますと、

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城の前広場、左側は絵葉書と変わりない家並みが続き、

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城の正面。

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城の左側、堀の水は湧き水利用なのだそうで、
今見える端に突き出した丸いでっばりをご記憶に!

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そして右側。

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正面の主塔、上部の時計、・・止まっています。

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主塔の下を潜る石橋を渡り、かっては木の巻上げ橋だったそう、
城の内庭に。 シンプルな半円アーチが3層に囲みます。

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壁にあるランプ、かなり大きかったのですが・・。

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2階への外階段を上り、

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ガイドさんに連れられて中の見学を。 25人程づつ2つのグループに
別れたのですが、一旦内部に入ると、扉の鍵を閉める程の厳重さで・・!

ちょっぴりこの城について、ですが、
最初に軍事的役割の主塔が、パッラヴィチーノ家・Pallavicinoにより
建設されたのが1124年と見られ、1386年にサンヴィターレ家に
取って代わられ、1404年に伯爵領に。
     
この時代に要塞だったのが、一族の居城となり改修され、
なんと1948年まで約7世紀間、この城に代々一族が住まわれ、
最後は市に城を売ったのだそう。
ガイドさんに何故と聞きましたら、やはり維持が大変なのだそうで・・!


サイトからの写真で、ビリヤードの部屋。 
普通の台よりずっと長く大きく、脇には長~いスティックもありで、 
ほら、普通は台布は緑色ですよね? でもこういうお部屋には、
ちゃんと部屋に合わせての色なんですと、へっへっへ。

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天井の梁に見える様々な紋章は、城を訪れた方々の紋章でして、

架かっている絵には必ず猫が登場しており、どんな故事か忘れましたぁ!
それがですねぇ、全然可愛い猫ちゃんではなく、
shinkaiに描かせろ!と言いたくなり、ははは、冗談で~す。

食事の部屋もありましたが、周囲の壁にずらっと並ぶお皿は
サンヴィターレ家の紋章入り、大きな30cm以上もある大きなお皿!

真ん中が窪んでいてスープをいれ、その周囲の幅広の縁の部分に
あれこれ料理を乗せて食べたのだそうで、つまりワンプレート!
貴族様方とはいえ、優雅なのか、がっついて一度にあれもこれもなのか、
ははは、皿洗いの手間を省く為なのか・・、どう思われます?!



寝室ですが、ベッドが異様に短いでしょう?
なぜかというと、当時の貴族様はたくさん食べるので、消化に良い様、
クッションを当てベッドに半身を起こして寝たのだそう!
       
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ふ~む、でもね、枕がふたつ並んでいるから、ご夫婦ご一緒だったという事? 
・・大丈夫だったんだろうか?!
それに、貴族の方々は寝室がご夫婦別室だったのではないかしらん?

それにしても、どの部屋も薄暗く、保存の為かな?
暖炉も小さく、実際あの日は寒く、住みたいお城では・・、ははは。
たくさんのコレクションもありましたがぁぁ・・。



上階から見た内庭、見える塔が主塔。

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窓と円柱、
柱頭に見える「盾に斜め線」が、サンヴィターレ家の紋章。

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内庭から東側のテラス庭に。 
ここは地表からは2階部分になるいわば植物園的な場所で、

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塀の内側の奥右に、城正面から見た左の丸い塔があり、
現在イタリアに残る唯一という、暗室・カメラ・オブスクーラが。

1グループづつ入って実際に見たのですが、丸い塔の中の2箇所に席が
設けられていて座ると、その頭上の天井部分に小さな穴があり、
そこに四角なクリスタルが嵌め込まれていて、
それを通して堀の外の景色がかなり鮮明に、手元に置かれた少しカーブを
つけた画面に映るのですね。

現在なら何のことは無い、塀の上から覗くとか、
切込みから覗けばもっと鮮明な実際風景が見れるものを、
やんごとなき貴族様の隠れた優雅なお楽しみだったのかどうか・・!



屋敷の壁の角、縁戚になった家の紋章でしょうか。

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城の入り口部分の橋と堀、そして東角の塔方面。

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病める太陽、と文学的表現で、ははは。

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もう一度内庭に戻り、

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南西角の一廓を見学しますが、ここにこの城一番の宝、
16世紀の画家パルミジャニーノ・Parmigianinoのフレスコ画があります。

パルミジャニーノ、本名はジローラモ・フランチェスコ・マリア・マッツォーラ
・Girolamo Francesco Maria Mazzola
イタリア・マニエリズモの代名詞的画家ですが、ここパルマの生まれ、   
(1503-1540)僅か37歳で亡くなっていますが、

フィレンツェ・ウッフィツィ美術館所蔵の、「長い首の聖母」と呼ばれる
代表作(33才頃)は、良くご存知と。

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画家であった父親を幼くして亡くし、やはり画家の叔父の元で最初の
基礎を習い、その他はもっぱら当時の画家の作品を見る事で学んだ様子。
若くから助手として出発し、認められる作品も描き、



1524年21歳のパルミジャーノが描いたフレスコ画が、当時の領主
ガレアッツォ・サンヴィターレ・Galeazzoの妻パオラ・ゴンザーガ・
Paola Gonzagaの個人浴室・ストゥフェッタ・stufettaに描いた
「ディアーナとアクタイオン」のギリシャ神話がここに。

ディアーナの水浴画面を覗いた猟師アクタイオンが鹿に変身させられ・・、
という逸話は、ティツィアーノの画でも有名ですが、

ここではお話に関係なく、まず東側、そして中心のアップ、
既に後のパルミジャーノの画風が見られ、驚きました!

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北側と、中央上場面のアップ、
このアップの部分は、この城の入場券にも使われていましたが、
なんとも凄い子供、というか、女の顔ですよね?!

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西側、水浴場面と鹿も見え、

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南側、

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天井部には12人の天使と子供達、その上に薔薇の生垣と空が広がり、
中心には鏡、という趣向。
       
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確かこの部屋に窓は無かったか、テラス越しの窓だったか、現在は電灯が
ありますがかなりの暗さで、
ガイドさんが電気を消して当時の様子を窺わせてくれましたが、
アーチの切れ込みなどの陰が一層暗く、逆に主題がはっきり見え、
なんとも素晴らしい作品でした!!

昔はマニエリズモなんて、と好きではありませんでしたが、
今回こうして改めて見ると、やはり凄い画家だったのですねぇ!
若くしてマラリアで亡くなったのが、残念でした。
パルミジャニーノの壁画の写真は、ウィキペディーアから拝借を。



内部は写真禁止だったのですが、唯一内緒撮り出来たのが、

この子供の為の小さな芝居小屋、とはいえ大変豪華なもので、
他の暗い冷たい部屋を見た後では、ホッとしましたっけ。

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最後は、城の内庭から入り口、橋に向いて。

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この城の見学時間ですが
4月から10月 平日9:30-11:30 15-18 祭日9.30-12 14:30-17
11月から2月 平日10-11:30 14.30-16.30 祭日10-12 14:30-17
3月 月曜休館 平日9:30-11:30 15-17 祭日9.30-12 14:30-18
とかなり細かいので、行かれる方お時間にご注意を。

長いご案内にお付き合い頂き、有難うございました!       
       
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