・ ヴィタレータの礼拝堂 と その周辺もろもろ 

今日ご覧頂くのは、オルチャの谷風景のシンボルの一つ、
ヴィタレータの聖母の礼拝堂・Capella della Madonna di Vitaleta.

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トスカーナ、オルチャの谷の風景写真によく登場しますので、
多分姿は既にご覧になっていると思います。

所でこの礼拝堂は一体どこにあるか、ご存知ですか?!
はぁい、タイトルを「その周辺もろもろ」としました様に、
その辺りを今回しっかりご案内いたしますので、ははは、
お気楽にお楽しみください!
       

まず地図をどうぞ。
ピエンツァ・Pienzaとサン・クイリコ・ドルチャ・
San Quirico d'Orciaを結ぶSP146号の中間辺りから、
南に小道を入って行った所にあり、これには傍の道が見えませんが・・、

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衛星地図で見ると、こんな感じ。
県道SP146号から分岐する位置と、礼拝堂の位置、

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もう少しアップすると、こんな感じで分りますが、
 
4-eta3.JPG 

ただ現在のグーグルのストリート・ヴューでは、道の分岐点までしか見れず、
そのまま右にそれて進みます。
実際右に(東に)行く道のほうが幅広いのですが・・。

分岐点から少し先、緑点を付けた所に鉄柵というか、門があり、
5月に行った時は閉まっていたので、その少し手前に車を止め
柵の横をすり抜け、ははは、歩いて礼拝堂まで行きました。

今日トップでご覧頂いた青空をバックの写真は、
2008年に行った時の物で、当時は小さな柵で開いており、車のまま
礼拝堂脇まで行けたのでしたが、多分こうかな、の理由はまた後ほど。



こちらはサイトで見つけた、上空西からの様子。

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少し分りにくい、県道からの入り道をご説明しますね。
というのも、先年行った時はもう何度もこの辺りを行ったり来たり、
途中で見つけた農家にも訊ねに寄ったり!

今回は行く前にストリート・ヴューでイメージ・トレーニングまでしたにも
拘らず、一度入り口を間違え、ははは、アホやぁ、
という事で、お節介shinkai、分岐口と道の向こうの建物に印をつけ、

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こんな感じ。
左に見える建物は納屋で、こちら道の分岐点は広いのは広いですが、
ヴィタレータの礼拝堂への案内は何もなく、「鹿に注意」の三角札が向こうに!

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道のカーヴにガード・レールがあり、向こうに納屋、
入り口は3角形で広め・・。 これで楽勝!・・でしょう?!



さてこうして南への砂利道を進み、門が閉まっている手前で駐車、
鉄柵の横をすり抜け、・・大分イタリア式に馴れて来ましたので、はい、
少し行った所から見えた礼拝堂!

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逆光で色が良く出ず、おまけにこの道が結構長く・・!
ですがまぁ徐々に近寄り、


漸くに!
   
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午後も半ばの時間で、すぐ近くの草むらに若いカップルが一組、腹ばいで
大きな声でおしゃべり! ボンジョルノ!と挨拶しあい、
その内にまた別のカップルが私が来たのとは別の、下から道を上がってきて。
そう、こんな離れた場所でも、結構の賑わい・・、ははは。



正面、

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そして上部に見える紋。

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この愛される小礼拝堂が記録に登場するのは1590年。
ですが、現在ここに見られるのは19世紀に内も外も元の形を大切に
修改築されたものだそうで、ユネスコの世界遺産の保護下にあり、
上部に見える獅子の紋章も貴族のもの、とだけで記述は見つかりませんで。



内部には、アンドレア・デッラ・ロッビア・Andrea della Robbia
の作である聖母像、1553年にフィレンツェの工房で購入、
があったのだそうですが、
       
1870年よりこの礼拝堂から、サン・クイリコ・ドルチャの
ヴィタレータの聖母教会・Chiesa della Madonna di Vitaletaに移され
安置されているそう。

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サン・クイリコのどの教会かと思いましたら、この春泊まった宿のすぐ前、
サン・フランチェスコ教会と思っていた教会の事で、
かってはサン・フランチェスコ修道院だったと・・! あれま! 

コメントくださった小父さんの「像はどの位の大きさか」から、
調べたのですが、寸法は分らないものの、上記したサン・クイリコ・ドルチャの
教会の主祭壇の写真が見つかりました。

想像通り、かなり背の高い大きな像で、写真の様子から考えても
1mはあるのではないかと・・。 こちらからどうぞ



まったくもって愛の囁きどころか大声でお喋りのカップルで、
こちらも遠慮せずにあちこち歩き回り、ははは、

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隣に見える農家、というか、

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先年来た時は住んで居られる様子で、農機具も傍らにあったのが、
今回はしっかりと修復が済み、どうやらアグリトゥリズモに
変身準備中のように見えましたが・・。
で分岐する道の柵も大きな門に変わり、閉まっていたのではないかと・・。



礼拝堂前から西を眺めて。

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正面の丘の向こう先にサン・クイリコ・ドルチャの町があり、
今見える糸杉の細い道を辿るとすぐ近くに出るのですが、
糸杉のカーヴの手前に丸い松が見え、その手前道の傾斜に隠れ
白い建物の三角形が分りますか?

あそこも今回地図で知ったのですが、アグリトゥリズモ。
向こうの道側からは門を入って来れますが、
宿からこの礼拝堂までは一応道がある、という様子ですから、
この辺りも徐々に開けていくのかも・・。



少しボケですが、南の眺めは、カスティリオーネ・ドルチャ・
Castiglione d'Orciaの要塞。

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カスティリオーネ・ドルチャのご案内
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461363281.html
       
トスカーナの麦秋風景
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460855556.html       



さて引き返します。

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地図に見えた池もあり、なだらかな平野が遠くまで・・。

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名残惜しく、未練たらしくもう一枚! ははは。

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また鉄門の脇をすり抜け、車まで。

この標札「ヴィタレータの礼拝堂」あっち、は、地図で見えた右への
分岐点にあり、県道から入ってくると見えない仕掛けで!! 何、これ?!
そうなんですよね、なので先年も探し回ったのでした。

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追記:この春出かけた時は、あちこちの標識などがずいぶんと整備されていて、
   ヴィタレータ礼拝堂への標識も、県道脇にちゃんと!! 2019.9.24


県道までゆっくり戻りながら、時々車を止めては・・、

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ピエンツァもこの角度で見え、

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県道146号を西に、サン・クイリコ・ドルチャに向かいますが、
この道からは谷越しに礼拝堂が見える、撮れる場所が
2~3ヶ所あり、時に観光バスも止まっていますが、

少し夕暮れ近い陽の光の中で、

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そしてこれは翌朝、逆光の中。

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雲が動き、平野に影を作り・・。

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2008年に行った時は7月の初旬でしたが、
麦秋の枯れ色で、ずいぶん印象が違うでしょう?!

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その時の青空の写真をどうぞ!

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横からの眺めで、2つ窓を通し青空が見えたのが面白く、

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大きなアザミが咲いていましたっけ。

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サイトで見つけた冬の写真をどうぞ!

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う~ん、こういうのは目の毒だなぁ!

所で気が付かれましたか? 鐘楼の鐘がふたつあるのに?!
私の今回のでは正面から見て左側のみ!
で、6年前はどうだった?と探しましたら、確かに2つ!!
う~ん、修復で外しているのなら良いのですがぁ・・!!!
やられたのかな・・?!



最後は、県道に戻った所の、道の北側の眺めをどうぞ。
    
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緑色のこんなに幅のある違い、光と影、波打つ大地、
美しく、見飽きませんねぇ!!


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