・ 栗祭りの村 ・ コンバイ ・ 山村の秋

今日は、栗祭りで有名なコンバイ・Combaiにご案内です。
春に「コンバイ ・ COMBAI ・ 山村の初夏」としてご紹介しましたが、
春の「白ワインのお祭り」でも有名。 そして「栗祭リ」でもっと有名な村! 

10月いっぱい、栗祭りのいろいろな催しが、土・日曜に開かれます。 
写真は10月下旬。 秋深まる山村の様子をどうぞ。
栗祭り・フェスタ・デイ・マッローニ、これはパンフレットの写真を。

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小さな村に不釣合いな程の大きな駐車場があり、栗祭りの期間中は
観光バスでいっぱいになります。
       
大きなテントが張られ、その中で「焼き栗」やら、栗を使ったお菓子、
また、ワインや土地の蜂蜜、ハム、ソーセージ、チーズ等も食したり、
買える様になっています。  
     
ここの白ワイン、少し酸味のある、爽やかなヴェルドゥッツォが、
今の私のお好みです。



村の教会の、ちょっと珍しいほど先の尖った鐘楼を見上げ。
  
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大きな駐車場は村の下にあり、かなりの急坂を登った所が村の中心で、
北と南の山腹に沿って、村は道の両側に広がります。  
       
写真の下右に「COMBAI」の黄色い標識があるのが、見えますか? 



イタリアでは紅葉する木は少なく、殆どがこの様に黄葉です。
この写真ではまだ緑の部分が多いですが、べージュから黄色、オレンジ、
茶色のヴァリエーションで、それなりにとても美しいものです。

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赤くなるのは蔦の葉と、そして・・、


そして柿の葉。 柿は、イタリア語になっていて「カァーキ」と発音されます。  
で店頭に並ぶのは、熟柿で、スプーンですくい、デザート感覚で食べます。

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コンバイ名物、栗の木。  たわわです!

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3年ほど前に行った時「牧場」の標識に釣られ山道を登りました。  
なんとまぁ、九十九折の山道いっぱいに栗が落ちていて、
本当に久し振りに、栗拾いに夢中になりました。

あちこちに車を止め栗拾いの人、茸とりに下を向きうろつく人。 
今、免許を取るのに習っている教科書では、
カーヴでの停車、駐車はいけない、と書いてあるけれど・・!



コンバイの村は山腹に沿ってせり上がり、登っていくと、イタリアの田舎、
山の農家の感じが、いまだに大変強く残っています。  
 
これは少し入り込んだ場所、農家の庭の端に作られていた炉で、  
炉の左にある、長い柄のついたフライパンのような物、
右の壁にかかっている同じ形の、少し小さめの物にご注目を。 
 
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穴が開いていますが、この中に栗を入れ、炉の上の火にかざして、
焼き栗をするのだそうで、ちょうど出会ったここのお婆ちゃんが、
ハスに構え実演して見せてくれました!!



約1ヶ月間の栗祭りの間にはいろいろな行事が行われ、
かっての手仕事の実演や、展示販売もある様子。

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パンフレットには、木工品製造や手刺繍等の写真、土地の物産品の
写真もあり、これは手作りの籠のよう。 
日本の様な繊細な竹細工はありませんが、それなりに鄙びた、
良い味わいのある籠を時々見かけます。



家は石造りの家をそのまま、時に少し修復しがっしりとした、古い重たい
感じの家が殆ど。 なので、壁の厚みは60センチ以上あります。
暑さ、寒さを防ぎ、防音もし、何百年、の単位で経過するのでしょう。

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珍しく紅葉が見られましたが、やはり蔦。
正面の壁は北向きで、手前のアーチをくぐった中庭は狭く陽が射さず、
壁が苔むした感じになっています。  

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イタリアでは、トンボを見る機会が本当に少なく、いつも疑問です。 
秋の赤蜻蛉、なんて見た事がありません。 
トンボは少し南方の生物なのかな?!  
       
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トンボは、リベッルラ・libellulaと、ちゃんと言葉があるのですが、
「極楽とんぼ」を自認する私としては、寂しい限り!
が、やっとこのコンバイで、一度だけ写真に撮れましたぁ。



ほうずきも、なんとなし中国から伝わった日本の物、という認識でしたが、
このコンバイでお目にかかりました。
特別丸くなく、ずんぐりもせず、適当に角ばり、いい形です。
種を取り、口の中でクチュクチュしてみたくなりました!

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村の奥、山の上の方に登って行きこの一角に。
手前のアーチの上に、修復された家があります。
壁の石積みも修復され、窓枠の木も新しいですが、石を積み上げた
古いままの形をご覧下さい。

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まさに中世からの、田舎の様子が髣髴と想い浮かびませんか?
この土地に根つき、営々と生き続けて来た様子が想像されます。



上の写真の家から、すぐ近くで見た張り出し部分。
屋根瓦も既に苔むし朽ちかけていますが、壁の石はそのまま。
こういうのを見ると、到底太刀打ちできないなぁ、と、ひるみます。
奥に見える新しい家の、なんと薄っぺらく見える事!

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上で、家庭用に焼き栗をつくる穴あきフライパンをご覧に入れましたが、
ここでは、売り物の焼き栗 を作る為の大型のドラム缶式を、
ご覧に入れます。 (写真は、コネリアーノで)

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火を焚きつけ炭を入れ、後ろに見える大きな鍋、というか、
穴あきの蓋用のものをはめ込み、栗を入れ焼きます。
この方法で、街中でも国道筋でも栗を焼き売っています。

熱々の焼き栗は甘く、結構いけます!  
家では栗のお腹にナイフで切り込みを入れ、普通のフライパンでも、
フォルノでも。
秋から冬のオヤツで、夜、白ワインと共にもいけますです!



暫く前、坂下の畑に大きなカボチャが幾つも色づいているのが見え、
写真を撮ろうと思いつつ、チャンスを逸してしまい、
ついでに同じ秋の作物関連で、
これは10月の始めですが、コネリアーノの八百屋の店先の様子。
  
飾り用のいろいろなカボチャが、大小様々色も形もさまざまなカボチャが
飾られています。

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味は、日本の物が遥かにむっちりと美味しいですが、見つけると
やはり季節味のカボチャを、食べたくなりますねぇ。  
煮付け、グラタン風、リゾットも美味しいし、ええとそれから、それから・・!!


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