アッシジの町の中心から東南に2キロ程にある、サン・ダミアーノ修道院。
かって聖フランチェスコが、最初の仲間達と荒れ果てた修道院を
自分達の手で修復した、という言い伝えのある修道院です。
かって聖フランチェスコが、最初の仲間達と荒れ果てた修道院を
自分達の手で修復した、という言い伝えのある修道院です。
のんびりゆっくり、歩いて訪れました。
行ったのは4月8日、今年の復活祭の日。 大変良いお天気で、
野には真っ赤な芥子の花、パパーヴェリが咲き始めていました。
今の時期、こちら北イタリアでは道端に畑に咲き乱れていますが、
まだこの時は少し早かったですね。
まだこの時は少し早かったですね。

サン・フランチェスコ聖堂の、ここからの眺めも、また威容!
鐘楼がなければちょっとした要塞の様な。
鐘楼がなければちょっとした要塞の様な。

この道はサン・ピエトロ広場から真っ直ぐ下に下る道で、たくさんの人々が
行くのに釣られて下って行ったのでしたが、
サン・ダミアーノに行くにはこの道ではなくてと、途中で尋ねた婦警さんが
地図を広げ教えてくれました。
彼女にとって大変忙しい日だったようで、汗をかきつつ大変な早口で。
そして大急ぎでまた坂道を登って行きました。
お勤め、ご苦労様です!
行くのに釣られて下って行ったのでしたが、
サン・ダミアーノに行くにはこの道ではなくてと、途中で尋ねた婦警さんが
地図を広げ教えてくれました。
彼女にとって大変忙しい日だったようで、汗をかきつつ大変な早口で。
そして大急ぎでまた坂道を登って行きました。
お勤め、ご苦労様です!
この赤い芥子の花を見ると、何時もサンタ・キアーラに想いが行きます。
F.ゼッフィレッリの映画「ブラザーサン・シスタームーン」の影響でしょうが。

傍らの花に止まった蝶を見ると、羽が痛んでいました。
冬を何とか無事に越し、今春の復活祭を迎えた蝶君。愛おしいですねぇ!

行き会った3人で、真ん中のチビ君をお父さんがどんな風に支えているか、
よぉく、ご覧下さいね。

ちょうど彼らの連れが写真を撮るのに止まったので、私もOKを貰って。
すると、彼らの連れが言うのです。「2エウロ」とドスの聞いた声で!
大笑いし、「まけて下さい! 今日は復活祭ではないですかぁ!」
「じゃぁ、まぁ、いいか」
3人の笑顔、特にチビ君の嬉しそうな顔!
舗装の煉瓦には一枚ずつ、献金した人の名前が彫られた道でした。
水芭蕉のような形をした花、これは少し大きめで15cmほどですが、
もっと小さめもたくさんありました。
もっと小さめもたくさんありました。

婦警さんに教えてもらった道に入ると、途端に長閑な道になりました。
オリーヴ畑がなだらかな坂道の両側に。
オリーヴ畑がなだらかな坂道の両側に。

畑の中にお馬君がいて、声を聞きつけ我々の方に。

サン・ダミアーノ修道院の入口。 写真は別の曇り日の夕方で、
色が沈んでいますが。
色が沈んでいますが。

正面に薔薇窓があり、その上に最初の教会の大きさと見れる跡が。
フランチェスコが修復したのは、この最初の部分だったのでしょうか?
左側の建物にも、そんな跡が見えます。
フランチェスコが修復したのは、この最初の部分だったのでしょうか?
左側の建物にも、そんな跡が見えます。
この修道院には後にサンタ・キアーラが引きこもり、最初の修道女達と
生活を共にし、活動した場所といい、
内部には小さな礼拝堂がいくつかと、質素な部屋が。
生活を共にし、活動した場所といい、
内部には小さな礼拝堂がいくつかと、質素な部屋が。

上部に位置する質素な部屋。 天井、屋根部分は修復されていますが、
何もないこんな部屋に、逆に、精神的な豊かさを見る思いです。

真ん中に井戸のある、小さな中庭を見下ろして。

苔むして様々な色に変化した瓦。 この調和がとても美しいと思います。

食堂。 大変古い虫食い板の長いテーブルが向かい合いに並びます。

古い壁画に描かれたテーブルには、いつもご馳走らしき物が見えますが、
こんなテーブルで頂くには、何が相応しいのでしょう?
上の写真の右側。 壁の柱の手前に置かれた、壷一つ。
静物画的、と思い写しましたが、何に使うのでしょうか?
それにしても、 ・・静謐!

修道院の横、泉の跡に、花の鉢。

ゆったりとした想いを味わいながら、オリーヴ畑の中の坂道を戻りました。
途中、畑の中で休んだりしながら。 新緑が、目に沁みるよう。
途中、畑の中で休んだりしながら。 新緑が、目に沁みるよう。

***
アッシジ周辺のフランチェスコの足跡に、エーレモ・ディ・カルチェリがあり、
彼が引きこもり瞑想した場所として有名です。
彼が引きこもり瞑想した場所として有名です。
今回ここも訪れました。 確かに静寂に満ちた場所でしたが、
余りにも暗い小さな部屋や、穴倉のような場所を覗きつつ、
正直少し辟易しました。
彼の事を少し読み、かなり偏執的であった事をも知ると、そう単純に
感心のみできない気持ちが残りました。
勿論、彼の業績を否定する物ではありませんし、これは私の年にも
関係するのかもしれません。
余りにも暗い小さな部屋や、穴倉のような場所を覗きつつ、
正直少し辟易しました。
彼の事を少し読み、かなり偏執的であった事をも知ると、そう単純に
感心のみできない気持ちが残りました。
勿論、彼の業績を否定する物ではありませんし、これは私の年にも
関係するのかもしれません。
が、その後訪れたサン・ダミアーノでは、素直に心に響く静謐さを感じました。
大勢の観光客が訪れていましたが、その騒音を越えて尚感じる物が。
大勢の観光客が訪れていましたが、その騒音を越えて尚感じる物が。
キアーラはここに籠もった後、一度もフランチェスコに会う事無く亡くなったそう。
長い年月の間、どの様に彼の事を考えていたでしょうか。
ふと、そんな事をも考えました。
長い年月の間、どの様に彼の事を考えていたでしょうか。
ふと、そんな事をも考えました。
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お陰さまで、無事ガルダ湖より戻りました!
大変に、素晴らしい風景でした!!
シルミオーネ、トルボレ、 北端のリーヴァ・デル・ガルダ、
そして、ガルダ湖からマントヴァに続くミンチョ河沿いのボルゲット。
ここがまた大変な素晴らしさでした!
勿論ヴェローナの、ランベルティの塔にも登って!
ガルダ湖の水の色が余りにも素晴らしかったので、
今週末には、皆さんにもご覧頂こうと思います。
今週末には、皆さんにもご覧頂こうと思います。
どうぞ、お楽しみに!
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