・ アッシジ点描 その2 ・ 黄昏から夜に 

旅行中は、、夕ご飯を早めにし宿に引き上げ、いつも良い子で
早寝の私ですが、
今回はアッシジの夕暮れの写真を撮ろうというもくろみがありました。
以前、真っ赤な大きな太陽が沈むのを見て以来の願望だったのですが、  
さて、どうなりましたか、  ・・ ご覧下さい。   
     
夕暮れ近く、そろそろ陽が傾き、サン・フランチェスコ聖堂の扉も閉まり、
観光客も殆ど引き上げる時間。

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山の麓、アッシジ駅の西にあるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会。
この荘厳な教会の丸天井も、暮れなずむ陽の中に。

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平野の向こうから真っ直ぐに、アッシジを目指してくる一本の道。
今回は私もこの道からアッシジにやって来ました。

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落日。  

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予想していなかったのは、季節により落日の位置がずれる事。
最初は鐘楼から離れていて大丈夫かに見えた太陽が、段々近寄り・・、 

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あれま、ぎりぎりでした!



陽が沈んだ空に、気持ち良さそうに、ヒューッと音が聴こえるほどの近くを
飛んで行きました。

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落日と共に、サン・フランチェスコ聖堂のライティングが始まりました。
これも予想外でしたが、実況でどうぞ。

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少しライティングが強くなり、下の教会の屋根にも灯が点り、
平野の向こうにも少し灯が見え始めました。

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遠くの町の明かりがはっきりと、下院の回楼にも明かりが灯り、
鐘楼も灯に浮かびます。

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下の広場に移動する途中。
まだ空は暮れきっていませんが、すべての灯が点されました。

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夜のサン・フランチェスコ聖堂。
日が暮れると共に寒くなり始め、内心、早く終りたい!と思う私。
それにしても、初めての夜景は難しかった。

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これからの写真は、復活祭前の金曜日の夜の様子、
ヴェネルディ・サントと呼ばれる夜の行事を。

これは、アッシジの町のドゥオモ、サン・ルフィーノ聖堂の薔薇窓が
内部からの灯で輝いている様子。
いつも夜は閉じていて、これが唯一の写真なので、テブレご容赦。

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ヴィア・クルティスというのは、キリスト処刑前のゴルゴダの丘を模したもので、
生きた人間による再現が各地で行われますが、アッシジでその行事に。

サン・ルフィーノから出発して、サン・フランチェスコまでの往復。
これはマリア様の胸に何本もの剣が突き刺さった、凄いもの!

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サン・ルフィーノ聖堂前で、ちょうど出発する行列を見送り、
我ら不信人者達は食事に。
で、食べ終わって出てきましたら、なんとお戻りの所に出会えたのです。

行列の道筋の店はすべて明かりを消し、壁に点された小さなカンテラのみ。
現代の明かりに慣れた目には異様に暗く、また厳粛な感じも受けました。

写真はフラッシュをたいたので結構明るく見えますが、実際はもっと暗く、
カンテラの揺れる灯にぼうっと浮かぶ、中世の様子をもご想像下さい。

この十字架を運ぶ人々は、白い衣装白い頭巾ですが、
黒一色の人もたくさんいてかなり異様でした。
町のあの坂道、そしてこの重い十字架、ご想像を!
両脇に並ぶ人々は沈黙の内に見守ります。

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真ん中の方は、多分アッシジの司教様。
行列の中程にマイクを通してお祈りの言葉を唱えていく司祭がおリ、
それに合わせ、人々が一斉に唱和する、
カトリックが活きて存在していると感じる一瞬。

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こちらはカラビニエーリ・警察の2人。行列の一番先頭にも先達が。
   
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この後、異様にぎしぎし軋む音が近づき、輿の上に横たわるキリスト像が。
あの軋む音、暗く浮かぶ輿に横たわる像、忘れられない、衝撃的なシーン。

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宿に戻るのにサン・ルフィーノ聖堂前まで来ましたら、
広場全体にカンテラが点され、いつもとは違う世界がありました。

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教会の扉も大きく開かれ、明るく灯が点され、
大勢の人々が中でお祈りをしていて、厳粛な賑やかさで、
赤い布が天幕の様に吊るされた中に、マリア像が見えました。

いつもはひっそりとした市壁外の道も、家に戻る人々で賑やかで、
復活祭を迎える人々の喜びを感じました。


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