今日は、先日訪れたウンブリアの町・村のご紹介で、
アッシジの東南11キロほどにある、スペッロ・Spello、
花祭り、小路の町としても有名な町です。
アッシジの東南11キロほどにある、スペッロ・Spello、
花祭り、小路の町としても有名な町です。
写真はコンソラーレ門 ・Porta Consorale
南北に細長く、丘の中腹に広がる町の一番南にあるコンソラーレ門。

ローマ期の門で、足元は遺跡が発掘され、渡り廊下式に設けられた
通路を通り町の中に入ります。
上のコンソラーレ門を抜け、少し先を左に折れずっと上がっていくと、
町の中心のマッテオッティ広場、そしてレプッブリカ広場に出るのですが、

私はなんとなく左すぐの小路の方に行き、出会ったお年のシニョーラが、
「中心は、こちらではないのよ。 でもそこの道を行くと出るの」
と、彼女の方から話しかけてくれたのでした。
まぁ、こんな小路ですから迷っても楽しいし、
また、迷うほどの大きな町ではありません。

他のお家の前の鉢では、既に紫陽花が満開でした。
サンタ・マリア・マッジョーレ教会の鐘楼 ・ S.M.Maggiore

この教会に、ピントゥリッキオの素晴らしいフレスコ画があるようですが、
既に閉まっていました。
教会横のアーチを抜けた所に市絵画館があり、前の広場からの眺めで、
この日も抜けるような青空。
この日も抜けるような青空。
市絵画館収蔵の中にこのテンペラ画がありました。
左右に聖人像のつく中央部分の聖母子ですが、
明らかに左右の聖人像を描いた画家よりも腕が素晴らしかった!
左右に聖人像のつく中央部分の聖母子ですが、
明らかに左右の聖人像を描いた画家よりも腕が素晴らしかった!

この写真は絵画館の前のポスターの写真で、色がよくありませんが、
なにせ絵葉書もカタログも売っていなかったので、これで我慢です。
なにせ絵葉書もカタログも売っていなかったので、これで我慢です。
追記 この聖母子は、ピントゥリッキオの作品と分かりました。
そりゃもう、素晴らしいのが当たりまえ!
ペルージャで開催されたピントリッキオ展については
そりゃもう、素晴らしいのが当たりまえ!
ペルージャで開催されたピントリッキオ展については
町中の小路、どの小路でもお家の前には鉢が並び、緑色があり、
そして花が咲いています。
どれも見事に手入れされ、町に大変豊かな彩を添えていました。
そして花が咲いています。
どれも見事に手入れされ、町に大変豊かな彩を添えていました。

壁自体は古いのですが修復され、アッシジと同じ薄いピンク色の石で、
これもまた町に柔らかさを加えて。
これもまた町に柔らかさを加えて。

スペッロの町の標高は280M。 ウンブリアの町ではそう高くありませんが、
時にはかなり急な小路もあります。
時にはかなり急な小路もあります。
小路の突き当たりに平野が開けます。
薄暗い細い小路の向こうに緑の広がりが見え、しばし見とれます。

小路を下ってきた曲がり角。
ふと見るとこんな古い扉があり、その前にも鉢が並んでいました。

町の西側の中程にこのヴェーネレ門 ・Porta Venereが。
真ん中の門の部分はローマ期のもので、両側に中世の12角形の塔が
ついている形ですが、今は鳩たちのアパートになっている模様。

古い建物の古い壁に、マントを広げ庇護の形のマリア様が。
小路の名を見ると「病院通り」と読めました。
小路の名を見ると「病院通り」と読めました。

小路にはこんな風に、細い煉瓦と石がびっしりと敷き詰められています。
滑らないよう、間隔をおいて高くなった部分もあり、
煉瓦の重なりも道なりにカーヴをしています。

サン・ロレンツォ教会 ・ S.Lorenzo.
教会の正面壁のパッチワーク式のあれこれ模様の入ったのが面白いなぁと。

実はこの教会の名前が少しあやふやでしたが、大丈夫、間違いないなし。
あちこち、ふらふらと小路に出たり入ったりして歩きまわると、
あとで混乱する羽目に・・。
あちこち、ふらふらと小路に出たり入ったりして歩きまわると、
あとで混乱する羽目に・・。
ウンブリアの町の広場の内でも、春真っ盛りの印象を受けた、町の中心の
レプッブリカ広場 ・Piazza Repubblica.
レプッブリカ広場 ・Piazza Repubblica.

木々の新緑が目にしみるようで、花壇の花も満開、ベンチにはたくさんの
家族連れや休む人々で、なんとなく遠慮し、隠れて角から一枚だけ。
後にはウンブリアのあちこちで何度も見かけましたが、最初に見たのが
この広場横の土地の特産品店の前。
この広場横の土地の特産品店の前。

LE PALLE DE NONNO ・ お祖父ちゃんのタマタマ !!
ぷっと吹き出しながら写しました。 がはは。
ぷっと吹き出しながら写しました。 がはは。
細い小路のかなり急な坂が、町の北側に続いて行きます。
そして、こんな狭いかなり急な坂道を車が通るのです!
そして、こんな狭いかなり急な坂道を車が通るのです!

勿論住人たちの車ですが、毎日ようやるよ!と運転初心者の私は
感心しつつ眺めました。
窓、アーチ、それぞれが表情を持ち、それも小さめの窓がたくさん!

このお家の前には珍しく植物の鉢も無く、古い壁が少し厳しく寒そうに。

いかにも古い壁の厚い建物ですが、見事に修復され花が飾られ。
夜に明かりがついたら素敵でしょうね。

町の北側に上って行くとこのローマ期のアルチェ門・Porta dell'Arce
があり、黒い大きな猫が、ゆっくりと横切って行きました。
があり、黒い大きな猫が、ゆっくりと横切って行きました。

この手前に眺めの良いテラスが張り出していて、そこからは・・、
北に11キロほどにアッシジの町が見えます。
独特の、どこから見てもすぐ分る大きな美しい町。
独特の、どこから見てもすぐ分る大きな美しい町。

こちらは町のすぐ下に見えるローマ期の円形劇場の遺跡。

あるのを知らずに眺めていて気がつき!! 帰り道に寄って見ました。
が、中には入れず、上からの写真のほうが、形がよく分ると。
手前を通っている道がアッシジまで続きます。
ローマ遺跡の斜め前の部分で、畑の縞々が面白く、眺めたのですが、
この教会も何かいわれがありそうと・・。
この教会も何かいわれがありそうと・・。

サン・クラウディオ教会・S.Claudio正面、12世紀末のロマネスク様式。
この鐘楼の形は「アーケード式鐘楼」と言うそうで、
スペッロの町で、建築学的に一番興味深い物との事。
この鐘楼の形は「アーケード式鐘楼」と言うそうで、
スペッロの町で、建築学的に一番興味深い物との事。
正面からの写真もありますが、こちらの方が形が美しいので、どうぞ。

サン・クラウディオ教会辺りから、町を振り返って。
近すぎて全景が入りませんが、町の傾斜の様子がお分かりと。
近すぎて全景が入りませんが、町の傾斜の様子がお分かりと。

町の地図をどうぞ。

1. ヴェーネレ門
3. コンソラーレ門
7. サンタ・マリア・マッジョーレ教会
M. 教会となりのMが、市絵画館
5. レプッブリカ広場の北にある、コムナーレ邸
4. このサン・セヴェリーノ教会の前に、ベルヴェデーレのテラスがあり、
眺望が楽しめます。 アルチェ門もすぐそば。
3. コンソラーレ門
7. サンタ・マリア・マッジョーレ教会
M. 教会となりのMが、市絵画館
5. レプッブリカ広場の北にある、コムナーレ邸
4. このサン・セヴェリーノ教会の前に、ベルヴェデーレのテラスがあり、
眺望が楽しめます。 アルチェ門もすぐそば。
町の有名なお祭り「インフィオラータ」は、本物の花びらを使って絵を描く、
という物で、こちらに少しご案内を。
という物で、こちらに少しご案内を。
みんな広場へ・ウンブリア紀行 3
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