引き続き、有難うございます!
トレンティーノ・アルト・アディジェ州のヴェネト庶民が良く出かける
トレンティーノ・アルト・アディジェ州のヴェネト庶民が良く出かける
避暑地シロール・Sirorと、フィエラ・ディ・プリミエーロ・
Fiera di Primiero近辺の様子をご覧頂いています。
これは町のパンフレットからで、秋口になり、春から山の放牧地に
行っていた牛や羊達が村に戻って来る、そのお祭りの写真。
行っていた牛や羊達が村に戻って来る、そのお祭りの写真。

今年も9月の末の日曜に予定されていましたが、
一度見た長男の話によると、とにかく延々と続くのだとか!
写真に見える男性の姿、短めのズボンに頑丈で重そうな靴。
いかにも山で暮らす、素朴な人々の姿ですね。
いかにも山で暮らす、素朴な人々の姿ですね。
飾り付けられた牛君。 花ではなく栗や葡萄、リンゴ、赤くなった
木の実などで、何とも可愛らしいというか・・!
木の実などで、何とも可愛らしいというか・・!

里に戻り、冬の雪の日を小屋の中で過ごし、春にまた山に戻ります。
地図をどうぞ。
右上、赤い印を付けたベッルーノ・Belluno、我がコネリアーノからだと
北に50K程の位置ですが、
左に谷を下って来てフェルトゥレ・Feltreで、ここから北に。
右上、赤い印を付けたベッルーノ・Belluno、我がコネリアーノからだと
北に50K程の位置ですが、
左に谷を下って来てフェルトゥレ・Feltreで、ここから北に。

紫の線がヴェネトとトレンティーノ・アルト・アディジェの州境です。
コネリアーノからだと車で2時間弱、
距離は通る道により異なりますが、約100K程でしょうか。
ベッルーノのご案内は
フェルトゥレのご案内は
VIPご用達 コルティナ・ダンペッツォは
こちらで細部を。

フィエラ・ディ・プリミエーロが国道の分岐点にあり、かなり大きな町で、
シロールから、トナディーコ・Tonadico、トランザックワ・Transacquaと、
ぐるっとゆっくりと散歩して戻ると3、4時間でしょうか。
こういった日常散歩の他に、この地図にはない、あちこちの村の各種催しに
村の産物を食べに出かけたり、車やバスで少し遠出して高い山に登ったり、
が、夏の山での過ごし方です。
村の産物を食べに出かけたり、車やバスで少し遠出して高い山に登ったり、
が、夏の山での過ごし方です。
2日間とも午後少し涼しくなっての散歩に出かけ、
海抜765mのシロールから、少し低い隣のトナディーコの村に。
海抜765mのシロールから、少し低い隣のトナディーコの村に。
これはトナディーコ村の高所にあるサン・ヴィットーレ教会。

11世紀に遡る古い教会との事ですが、最近修復され4層にも描き重ねた
中世のフレスコ画が発見されたそう。
今回は行きませんでしたが、またチャンスを見て。
緩やかな傾斜地に点在する、と言ってもこうして写すとかなりの数の小屋
(農機具置き場や納屋)が見えますが、その間を縫って緩やかにカーヴする
小道が続き、奥に広がるのが、トナディーコの村。
(農機具置き場や納屋)が見えますが、その間を縫って緩やかにカーヴする
小道が続き、奥に広がるのが、トナディーコの村。

ご覧のようにゆっくりの傾斜道で、
小さな小屋やら大きな造りの家やらが、ポツポツと。

トナーディコ村の方が少し人口が多く1500人程で、
歴史的文化的にもこちらが古く、勝る様子。
村の写真は今回余り撮りませんでしたが、興味深い建物の並びを
かなり見ましたし、シロール共に、スケッチ・写真題材に事欠きません!
かなり見ましたし、シロール共に、スケッチ・写真題材に事欠きません!

こんな旧い門があり・・、

中は、現在市役所となっているスコーポリ邸・Scopoli.
元は1000年頃に穀類倉庫の目的で建てられたようですが、
15世紀にスコーポリ家の住居に。
元は1000年頃に穀類倉庫の目的で建てられたようですが、
15世紀にスコーポリ家の住居に。

スコーポリ家というのは、マントヴァ出身の様ですが、
この地で公証人、代理人、長官などを輩出し、13~18世紀にかけ繁栄し、
この建物も拡張、内部をフレスコ画で飾り、礼拝堂もあるそうですが、
家系は19世紀初頭に消滅。
この地で公証人、代理人、長官などを輩出し、13~18世紀にかけ繁栄し、
この建物も拡張、内部をフレスコ画で飾り、礼拝堂もあるそうですが、
家系は19世紀初頭に消滅。
建物の正面には少しのフレスコ画が残り、2階の2つ並ぶ窓の円柱は
なんと木製! 現市役所とはいえ、入り口扉がまるで倉庫風!
なんと木製! 現市役所とはいえ、入り口扉がまるで倉庫風!

はい、またまたトイレ、で~す! ははは。

村を抜けて来ると川沿いの道に出て、北の山への風景が開けます。
村から見える、カステル・ピエトラ・Castel Pietra.
11世紀初頭に建設され、フェルトゥレの司教領の北の守護に、
15世紀にはハプスブルグ家に対抗する封建領主の住居となり、
17世紀後半の大火事に至るまで、居城だった様子。
11世紀初頭に建設され、フェルトゥレの司教領の北の守護に、
15世紀にはハプスブルグ家に対抗する封建領主の住居となり、
17世紀後半の大火事に至るまで、居城だった様子。

いかにも中世の山城の様子ですが、見物できるらしい、とのセルジョの話。
来年を楽しみに。
シロールの村は余りにも山に近く高い山が見えませんが、
こうして少し下ると、奥の高山が顔を見せます。
こうして少し下ると、奥の高山が顔を見せます。

トナディーコからフィエラ・ディ・プリミエーロに下ります。
川沿いに続く散歩道を行くと、いかにもレトロ調の建物が。

こちらはグンと大きな、由緒ありげな建物。
広い芝の庭に囲まれ涼しげです。
広い芝の庭に囲まれ涼しげです。

町外れの公園。 木々が涼しい陰を作り、人々がゆっくりと寛いでいます。

もう一つの公園には子供達の遊園地が広がり、傍らには踊リのフロアと
音楽とバールがあり、たくさんの中年以降カップルが、昼間もワルツをね。
これも、それも、夏の避暑地の楽しみ方。
上の公園の傍らには薔薇園があり、暑い盛りに咲いている薔薇たち!


フィエラの町の教会と、市の塔。 町の賑わいが少し見えますね。

町の屋根越しに見える、ドロミーティの山。

上の写真の教会と市の塔周辺がいわば中心で、車も入らず、
バールの席が並び、のんびりと人々が行きかい賑わっています。

ジェラートを舐めたり、ちょっとした買い物をしたり、まさに庶民の避暑地で、
コルティナ辺りとはまるで雰囲気が違い、気楽です。
翌日の午後は、やって来た長男夫婦も一緒に少し遠征を。
シロール ~ トナディーコ ~ トランザックワ ~ フィエラ ~
トナディーコ ~ シロールの行程。
長男のパオロは大体が大袈裟に言う奴で、いかにも大遠征風でしたが、
何の事はない、ホンの散歩でした!
これは、少し高所からのトランザックワ辺りの眺め。

トナディーコから川を渡り、坂道を少し。 少し鄙びた村の印象。

トランザックワ、興味あるモチーフには事欠きません。

これなど、何に使うのか・・? でも、面白く美しい!

上の石の壁と、下の薪の蓄えとが、そっくりの色合いと材質感で!
2つ並んだ車輪がモダンアート風。
2つ並んだ車輪がモダンアート風。

フィエラから発車の、観光電車がこの上の道にも。
ホラ、乗っているのは皆大人でしょう?!
ゆっくり散歩の間に、2度ほど回って来ましたね。
ホラ、乗っているのは皆大人でしょう?!
ゆっくり散歩の間に、2度ほど回って来ましたね。

丘の高い位置を道が通るので、谷の向こうの村が良く見えますが、
これは丸太を組んだ小屋。 なんとなしに正倉院を思い出し・・。
これは丸太を組んだ小屋。 なんとなしに正倉院を思い出し・・。

ロバ君がいて、

セルジョの孫のサミーラと、シロールのお祖母ちゃんちに来ていた
ニコラが大喜び。
ニコラが大喜び。

フィエラの町の南西にあるゴシック様式の美しい教会、
サンタ・マリア・アッスンタ・S.M.Assunta.

右隣に見える建物も歴史ある様子ですが、今回はどちらにも行かず。
山手に広がる森の手前には、お馬さんたちや、のんびりの牛の姿も。


そう、この高さまで道が続き、ゆっくり下って戻れる、散歩に最適コース。

ぐるりと見回す、周囲の山並み。

ゆっくりと下りながら、時に道端のベンチで休み、おやつを食べたり。

フィエラ迄下って来た所。 違う谷を下ってくる川筋が2本、
フィエラ辺りですぐ隣同志になりますが、屋根つきの細い橋が一つ。
フィエラ辺りですぐ隣同志になりますが、屋根つきの細い橋が一つ。

山の日暮れは早く、肌寒いほどになり、 あちこちと火の点き始めた
トナディーコの横を通り、緩やかな坂道をシロールに。

3日目のお昼前にシロールを出発、ベッルーノの中世の山城、
ズメッレ・Zumelleを見て家に戻りました。
ズメッレ・Zumelleを見て家に戻りました。
これはフェルトゥレの手前、ラモン・Lamon辺り。

山は涼しかったです!
海抜が760mとそう高くないので、日中も25度前後ですが、
夜は寒いほどで、何よりものんびりと過ごせます。
セルジョの家の台所にアーチ型の刳り貫きがあり
そこに来年、滞在方々絵を描く約束が出来ました。
という事で、少しずつイタリア式避暑にも慣らされそうです!
そこに来年、滞在方々絵を描く約束が出来ました。
という事で、少しずつイタリア式避暑にも慣らされそうです!
◆*◆*◆
ブログご訪問、有難うございます!
12月は誕生月、ブログを始めて4年過ぎました。 早いものです。
絵を描く者の目から見て、有名地ではなくとも
描ける場所の情報提供を、と始めたブログとメルマガでした。
メルマガは時間が取れなくなり既に廃刊し、
時にブログ更新に追われる時もあるのですが、
自分の旅行の整理にもなり、やめずに頑張らなくては、と思っています。
と、ブログを続ける事で、新しく知る事が大変多く楽しみになり、
ブログを通じての、新しいお友達もでき、
これも大変ありがたい、嬉しい事です!
ブログを通じての、新しいお友達もでき、
これも大変ありがたい、嬉しい事です!
5年目にかかります。
今後とも、皆様 どうぞよろしくお願いいたします!!
今後とも、皆様 どうぞよろしくお願いいたします!!
*****
ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!
*****
コメントの書き込みについてのお願い。
ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。
この記事へのコメント