・ コルティナ・ダンペッツォの遅い春

今日は10日ほど前に行ってきましたコルティナ・ダンペッツォ・
Cortina d'Ampezzoの遅い春、をご覧下さい。

この冬は40年ぶりの大雪や悪天候で大変でしたが、
そう、まだ雪が残っていました!!

この冬が大変寒く長かったとはいえ、ここの所我が家の辺りは
さすがに春たけなわで、雨上がりにお天気が2、3日続くとぐんと緑が増え、
木々の葉の隙間も見えない程になっています。
が、80キロ程の道のりの間に、季節が後戻りして行きます。

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夏のドロミテ ・ コルティナ、ミズリーナ湖と比べてみて下さいね。
同じ場所の写真も、載せていますので。



夏のコルティナ、岩山のドロミテ山系しか実際に見た事がないので、
道を進み雪が見えた時は、ああ、雪だ、雪だ!と少し興奮。
コルティナに行ってくると話し、きっと、まだ雪があるよ、と聞いていても、
やはり自分の目で見ると、おお!

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大変お天気がよく、陽射しも強く、寒くはないですが、
やはり空気はひんやりで、雪の白さが目に眩しい。

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町の中心の山側、バス駅の隣に大きな駐車場がありますが、
今回は町の入り口の下に止め、少し歩いて中心に向かいました。
懐かしい、小さな礼拝堂みたいな教会に再会です。

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コルティナのドゥオーモの鐘楼。 裸木、そして人々の姿なし!
これも始めてみる町の姿。

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4月半ばの復活祭の時のニュースでは、スキー客で溢れてましたし、
週末の連休はまた混むだろうし、道も狭いので停滞すると困ると、
平日に出かけたのですが・・。
店もレストランも殆どが閉めていて、お昼を食べるのにかなり探しました。



とはいえ、町中の道は車の通行が結構あるので、山側の散歩道を。
と、あちこちにこんな雪だまり!

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嬉しくなって触りましたが、当たり前ながら、やはり、冷たかった!
冬、自分の家に振る雪は寒いだけですが、
こんな青空の下で、この時期に見る雪は、何となくうれしく・・!

そう、この冬にコルティナに降った積雪量は8mとかいうのですから、
そう簡単には溶けませんよね。



雪の多い土地のコンドミニニオは、山小屋風の木が多く使われたものが
多いですが、こんな可愛い入り口を見つけました。

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少し上から見渡す、町の向こうの谷部分。
まだこんなに雪が残っていました。

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子供たちが道で賑やかに遊んでいて、草原にはまだ雪の残る所も。

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VIPの避暑地として有名なコルティナですが、子供の遊び場所には
こんな素朴な形も。
向こう側のタイヤがペチャンコにへこみ、なんとなしに笑えます。




雪の解けた後の草原に小さな白いものが見え、
あれ?!と、気がつくと、こんな可愛いのが、開いています。

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届いたばかりの、春の知らせ!ですねぇ。



ほら、こんなにしっかりと遅い春を、誇らしげに謳歌している場所も!
とても小さく儚げ。 でも野生の強さを秘めています。

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緩やかな散歩道を、中心に向かって戻ります。
右側の三角屋根の重なり部分が、コルティーナのバス駅。

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ヴェネツィア方面からは、電車がカラルツォ・ディ・カドーレまでで、
ここが国鉄の終着駅で、ここからバスが連絡します。



夏のコルティナで、このバールの写真をご紹介しましたが、
今は店終い中で、子供が自転車遊びをゆうゆうと。

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ホテルの角に素敵な案内が出てましたが、読みとるのにかなり苦労を!
ホテル・デ・ラ・ポステ、郵便馬車ですね。

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こんな馬車で、北国からイタリアにやって来たのでしょうね。
モーツァルトも、ゲーテも。
奥に見える紋章入りの建物は、たしかお役所。



町の建物には、こんな風に模様が描かれているのが多いのです。
もちろん人物などの図柄もありますが、
ここには、サン・マルコのライオン君が見えます。
屋根は、雪対策で、尖った形の金属製。

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ここ数年ヴェネト各地、とりわけ周縁地域がヴェネトから離脱し、
お隣のアルト・アディジェ州、またはフリウリ州への融合を目指し、
住民投票で意思を決めるのが大流行で、
このコルティナもその一つの筈ですが・・、

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ドゥオーモ前広場に、しっかりとヴェネトの旗が翻り・・、
無言の威圧かな?! と可笑しくもあり。 



コルティナの町から北東奥に14Km、海抜1809mの峠を越え、
ミズリーナ湖に向かいます。
ちなみに、コルティナの町は海抜1224m、ミズリーナ湖は1756m。

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他の車に殆ど出あわず、道脇の雪の積りが1mほどの高さですが、
走る道は全然雪がなく、問題ありません。
途中に、こんな小さな湖。 夏通った時には、気がつかなかった眺め。



水面に青空が映り、こんな色!

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雪解け水で岸辺が濡れ、今やっと、少し緑が見え始めた所。

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峠を越し下り坂を少し行き、アウロンツォに下る道と別れ、
左に入って行くと、じきにこの風景。

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奥に見えるホテルの向こうにミズリーナ湖があり、
右奥の高い山が、有名なトゥレ・チーメ・ディ・ラヴァレードですが、
さて、「3つの峰」というのがここからは2つしか見えませんが、
一番右の峰の奥に3つ目が隠れる位置なのですね。



上の写真の道の延長が、この写真の左を通ります、通る筈で、
で、道脇が駐車場になっているのですが、 うん?! あれ?!

駐車場の奥に汚れた雪の壁が出来ていて、
その隙間から、ちらっと白い湖が見え・・、

あ、あれ?!と壁の隙間を通り抜けてみると、ご覧の通り、びっしり凍結!
岸に近いこちら側のほんの少しが解け掛けているだけで、
あとは全く、厚い、白い氷。

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そうかぁ、とまたもや自分のうかつさ、間抜けぶりに気がつきましたぁ!



これが、駐車場と湖の間の雪の壁。 多分、駐車場確保のために
除けた雪の壁なんですね。

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正面のバール兼お土産屋さんが1軒だけ開店中で、
音高く流れる音楽の白々しさ!



湖の向こうにスキー客用のケーブルがありますが、平日とてこちらも閉店。
湖が、まるで雪の平原のよう。

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道を振り返ると、この大迫力!  すごいなぁ!! 

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来た道の分岐点まで戻り、あとは下り坂の道をずーっと24,5kmで、
アウロンツォ・Auronzoに到着。
ここは、ミズリーナ湖から流れ出るアンシエイ川が、カテリーナ湖になる部分。

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海抜は862m、水辺が近年大いに整備され、山の上から小さな座に乗って
レールを滑り下る設備もでき、(これ、おもしろそう!! 試しに行かにゃ)
一般庶民の避暑地として有名な場所です。

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さすがにここまで下ると雪はなく、緑が豊かに。

夏のアウロンツォはこちらに。
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461526279.html       



水がエメラルド色なのです! 雪が多かったせいか、水量も多く。
山の名前が特定できませんが、いずれにしても、2500を超す山々が
この方面に連なります。

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しっかりの芽吹き。

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この後再び、4月の末にコルティナ一帯に雪が降った様で、
我が家から見える北の山並も、また白くなりました。
さて、本格的な春はいつ?!


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