・ モンタニャーナ ・Montagnana・ 市壁と塔、生ハムとパリオ 

今日はモンタニャーナ・Montagnana、パドヴァから南西に46kの、
周囲を市壁に取り囲まれた中世以前からの町にご案内です。 
 
周囲を囲むこの市壁にはなんと24もの塔が今も聳えていて、 
そして町は、生ハムとパリオ(競馬)でも有名の様子。 ではどうぞ!

まずは地図を。 字が小さいですが、一番右端にヴェネツィアがあり、
そして西にパドヴァ、そこから南に下りモンセーリチェ、(ご案内済み)
そしてモンセーリチェから西に向かう道に、中世のお城が続きます。

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まずエステ・Este そして今日ご案内のモンタニャーナがあり、
もっと西にベーヴィラックワ・Bevilacqua、ここは行った事がありませんが、
素敵なお城があるようです。 そしてもっと西にマントヴァ・Mantovaが。
ベーヴィラックワから北にソアヴェ・Soaveが見えますが、
ここも白ワインと、お城で有名です。


市壁の雄大さをガイドブックから。 すごいでしょう?!  
この市壁の写真は実際はもっと横長だったのですが、余りにも細長いので
少し切りました。 こんな市壁がぐるっと町を囲んでいるのです。 

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9世紀から10世紀頃のものと言われますが、そんなに高くも厚くもなく、
その事からも建設された時代が分ります。
左奥に見える塔は高さ38メートルある最高のもので、この下にお城が。


サイトにある町の航空写真を見ると、町はちょうど長方形の形で、
その周囲を壁が取り囲んでいるという様子で、大きな門は4つあり、
それぞれの辺に一つずつ、車が通れるのはこの4門のみで、
他は人が通行できるだけの小さな門、と言うか、出入り口があります。

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中世の人々の市壁に護られ、そして規制されていた日常生活が偲ばれます。  
市壁の外はこの様に草原になっていて、今は細くなった堀も。



4つある門の1つ、ポルタ・ヴィチェンツァ。 
町の門には、道が向かう町の名が冠されていて、ここからヴィチェンツァに向かい、、
またヴェチェンツァからの旅人は、この門から町に入った事でしょう。

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上のヴィチェンツァ門を内側から見た様子。  
一番上の階は見張り所、真ん中の階は駐屯所というか、兵士達が寝泊りして
いたのかも知れませんね。  
実際、現在ちゃんと家に修復されているらしい塔も見かけました。

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町の中心にあるマッジョーレ広場で、周囲を由緒ありげな建物が囲みます。
写真の真ん中に見える中世風の大きな建物ですが、古い建物が上手く保存され、
修復され、「預貯金銀行」として使われていると。

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所がなんと、これは20世紀初頭に建てられた「中世風建物」である事を、
ガイドブックで知りました! やはり、しっかり読まねばなりませんね!!



こちらは広場の西側に立ち並ぶ建物群、殆どが17~18世紀の建物との事。
広場はグレーの石に白い石の線で、ちょうどヴェネツィアのサン・マルコ広場
を思わせるような、デザインが施されています。 

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左側建物の煙突に、ご注目を。



エレガントな煙突にちょっと驚きです!  
どうやらかなり有名な煙突のようで、町のスケッチ展のポスターにも、
この煙突のスケッチがありました。
煙突でこれだと、建物の中も大変エレガントなのでしょうね?!

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広場の東側にドゥオモがあり、正面はゴシック様式ですが、
内部はルネッサンス様式との事。  
ジョルジョーネのフレスコ画もあるそうですが、残念、見ておりません。

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これは、元教会の建物。 入口の上にはマントを広げ、信者を庇護する
聖母の姿もちゃんと残っていて、模様からもかなり古い教会の様です。  
年代を経て、今は何の建物になっているか? バールになっていました!

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市壁のどの辺か、確か南だったと思いますが、
大きな門、高い塔があり、堀を渡る橋があり、威圧感のある中世の眺め。

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上の写真の門の内部、2重になっている門の内部です。  
厚い煉瓦の壁、中はヒンヤリとして、まるで時間が止まっているかのよう。

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毎年9月の第1日曜に、モンタニャーナの10のコムーネが集い、
時代衣装の行列を初め、旗振り、競走、競馬が行われます。
大変煌びやかなお祭りのようで、「10のコムーネのパリオ」と呼ばれるそう。

で、これはその中の一つの競技 ゴンファローニの競走。
ゴンファローネというのは、その地区の旗を指し、それを旗持ちが持って走る
競争なんだそうで、  
700Mのコースを、ふくらみ、はためく旗を持って走る、大変過酷な競技と。
       
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サイトはこちら。 www.palio10comuni.it  
galleryで写真が見れます。



こちらは、「パリオ」の呼び物、競馬。
ご覧のように市壁の外、かっては堀であったろう草原を走ります。
こういった競馬は、イタリア中世の一番古い催しなんだそう。

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モンターニャナ名物の生ハム、ヴェネト・ベーリコ・ウエガネオ・
Veneto Berico Euganeoは、12~15ヶ月を熟成期間に当てる、
甘くて柔らかく、そして歯ごたえのある美味しい生ハムと、評判なのだそう。 

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他にも、この町には昔からの味が楽しめる食品、料理があり、
5月にはそのお祭りもあるそうです。



生ハム、ヴェネト・ベーリコ・エウガネオの美味しそうな写真!
横にある赤ワインと共に、秋の夜長に如何ですか?
そうそうこの辺り、ワインも有名、チーズも美味しいとか。

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ヴェネツィアからも楽に行く事ができます。  
9月のパリオの時期、または5月下旬にお出でになると、たくさん楽しみが
ある様子。 どうぞ、お出かけを!


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