・ ヴェネツィア ・ サン・マルコ聖堂 Basilica di S.Marco 

4月25日は、イタリアは第2次世界大戦終了の開放記念日で祭日です。

同時に、ヴェネツィアの守護聖人である聖マルコの祭日ですから、
このビザンチン・モザイクの宝庫でもある、
サン・マルコ聖堂の内部をご案内いたします。

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聖堂の起源は、9世紀ヴェネツィアの2商人がエジプトのアレクサンドリアから、
聖マルコの遺体を、10隻のガレー船に隠し運んできた事に始まります。

それまでの街の守護聖人は小広場の2本の円柱の一方の上にお出での
サン・テオドールでしたが、サン・マルコの方が格が断然高いとの事で、
ここに地中海制覇をかけるヴェネツィア政府の政治手腕が密接に絡んだ、
聖堂の起こりとなりました。



少し見難くいですが、この厳しい古い正装に身を包んだお方は、
押し寄せる観光客が、興味半分にミサに加わったりしないよう、
夏など、半パン、タンクトップ姿で教会に入ったりしないように、
入口で番をしておられる方なのですぞ!

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聖堂内部、奥へと続く様子ですが、足元の床の模様にご注目を。
歩いている分には見逃しがちですが、この様に隙間なく模様が施されて。
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内陣の一番上にキリスト像が、そしてその下に聖人像が、モザイクで。

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この写真では結構明るく見えますが実際は薄暗く、
その中に金色のモザイクが密かに煌きます。



上の写真とほぼ同じ場所ですが、足元部分がもう少し良く分ると思い。
写真は2枚を上下に重ねたもので、この暗さが実際のイメージに近いです。
内陣前部にパラ・ドーロと呼ばれる、黄金製の宝石が散りばめられた衝立が。

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これがそうですが、余りに高価すぎて、私にはちっともありがたみが・・!
裏側は普通の祭壇画になっていて、そちらの方が余程・・。

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内陣への入口部の壁の上部には、ほら貝を持った天使がいますし、
子供のキリストを抱いた聖母像も。

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向こう側の壁の上、翼を持ったライオン、サン・マルコのシンボルである
ライオンが描かれていますが、手が見えるのが何かとても可笑しいイメージ。



手前にパイプオルガンがあり、その背後のモザイク画の中で、天使達が槍や刀を
持って追いかけていますが、最後の審判のモチーフでしょうか。
ここのモザイク・テクニックはかなり新しい感じなので、後年の物でしょう。

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キリストのジェルサレム入城と。
黄金背景の古いビザンチン・モザイクですが、デザインの大胆さ!
流れる線の表現が、とても新鮮に感じられます。
 
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これは壁の厚みを、アーチが幾重にも奥に重なっているのを、見て頂こうと。
壁のでこぼこが、かなりはっきりと見えるでしょう?

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長い時代を経るうちに何度か教会内部の修復が行われていると見えます。
聖人のモザイク・テクニックをご覧下さい。大変繊細な線と色の表現です。

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そして聖人のバックの黄金背景部分は、すべらかですが、
その左には、はっきりと修復の違いが見分けられます。



聖堂上部の西側の天井部で、この壁の盛り上がりに目を引かれたのでした。 
壁がこうして波を打つ、上の部分に床の段差があるのでしょうね。
そして尚且つモザイクが施されている、この執念!

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ちょっと休憩して青空を。 聖堂正面張り出しの上にいる4頭の馬。 
トルコとの戦争に勝ち、イスタンブルから分捕ってきた黄金の馬。
  
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勿論これはレプリカで、以前は反対側の馬の写真をご覧頂いたので、
今回はこれを。 少し窮屈な場所ですが。



サン・マルコ聖堂上の博物館にいる、こちらが本物の黄金の馬4頭。 

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トルコが敗れ、ヴェネツィアがナポレオンに敗れ、そしてナポレオンもで、
この馬のいる所、国敗れる、という伝説が。 でもそこに大人しくしていてね。
素晴らしい馬ではあります。



これ、誰か分りますか? サロメです。
ほら、頭の上にお盆に載せたヨハネの首を掲げて踊っています。 
左手の指がVサインの様で、可笑しい。

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追記します。
このサロメのモザイクが見たくてどこにあるのか探し、場所が分かりました。
聖堂内部右側の洗礼堂のモザイクだそうで、普通公開されていない場所と。
となると、なお見たい気がしますが!



多分この場面が、アレクサンドリアから聖マルコの遺体を運び出した場面 
と思うのですが。
上が運び出している所で、荷車にのせ、上から豚肉で隠し運んだとか。
下の場面が、ガレー船で運んでいる所。

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絵のデザインは稚拙ですが、逆に新鮮で生き生きしていると思われません?
ここにもパイプオルガンがあり、演奏者用の椅子も見えます。
どんな音でしょうか、聴いてみたいものですね。



モザイクの様子をアップで。 一面に金色に見える所も、
こうして見ると色々な金色が混ざっている事が、良く分ります。

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既に剥げ落ちた所もあり、割れた所もあり、ぐらついている所もあり・・。
それでもまだ、10世紀を越え、ここにあります!



この柔らかい線、そして量感、色。 本当に素晴らしいと思います。
職人の手業ではありますが、それを越えた精神、を感じます。

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これは上から見た床の一部。 聖堂内部の床、全てに柄が施されています。
全て、一つ一つの色違いの石の欠片からなっている訳で、
その技と根気に思いを馳せます。

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今日4月25日は上記した通り、サン・マルコの祭日ですが、
また、ボッチョロの日・蕾の日でもあります。
サン・マルコ広場では、赤十字主催で「赤い薔薇の蕾」が売られます。
愛する人への贈り物とか。

私からも皆さんに 薔薇の蕾を! 
赤い色の蕾が見つかりませんでしたが、心を込めて、バラ色の薔薇の蕾を。

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