・ 待春のスコミーゴ村 ・ 野生のクリスマス・ローズ、どんど

立春も過ぎ、お天気の良い日は如何にも春の兆しを感じる今日この頃。
ヴェネトの田舎スコミーゴ村でも、やはり季節が移っていく様子が見えます。
今日は、待春の日々の様子をどうぞ。

お正月を過ぎ、常夏のハワイから霧のヴェネトに戻ってきましたら、
家の近くの原っぱに、この「イタリア版どんど」が残っていました!

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本来は1月5日の夜に「パン・エ・ヴィン・パンとワイン」と称して、
大きな火祭りがあるのですね。
その年の農業の作柄を占ったり、古い物を燃やしたりの古来からの伝統
ですが、今年は雨が続き、カーニヴァルが済むまでと延期されたのだそう。

かなりの高さで、一番上にはベファーナと呼ばれる魔法使いのお婆さんの
人形が見えます。



この霧の日の写真は1月20日。
本当はこの手前の畑の向こう、丘を挟んで隣のオリアーノ村が見える
何時もご紹介の場所。

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葡萄畑も、霧に霞み。

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昨年、この野生のクリスマス・ローズをご紹介しましたら、種が欲しい、
と希望され、お茶袋をかけて種を取り日本のお友達に送りました。
今年早々、芽が出たよという便りがあちこちからあり、
我が村のは?とこの日様子を見に行ったのですね。
       
なんと無しに芽を探す心算で行きましたら、何のことは無い、
もう既にたくさん、あちこちで元気に咲きかけていました。

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雨が続き、シットリと重く積み重なった落ち葉の下から、
元気に頭を持ち上げ、しっかりと咲いていました。

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傾斜地の一番低い場所を湧き水が流れ、その傍らに林があるのですが、
去年も今年も少しずつ切り倒され、畑が広がっています。
今年も新しい切り株を見ましたが、まさに、バーム・クーヘン!

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小川の流れが近いからか、大きなカタツムリが。
我が家のテラスにも、こんなのがいくつも。

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既に剪定された葡萄畑。
枝を固定する結び目の木の蔓にも、霧が、雫を作ります。

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余りにも寒い日で、カメラも軽いコンパクトにし、靴を泥だらけにして、
う、う、う、と林から戻る時、家のすぐ近くの看板に可愛い男の子。
なんだろう、子供洋品店かな?

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その後お天気の日が続き、これは1月26日の夕陽。
冬の太陽は隣のオリアーノ村の、この辺りに(分かります?!)沈みます、ははは。

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ここからは、晴れの日が続いたスコミーゴ村、1月27日の写真。
いつもこの横の道を通り出かけて行きますが、
手前の畑は、もうじきトウモロコシ畑になる筈。

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この場所は、上のドンドの写真の次にご覧頂いた同じ畑で、
モグラちゃん達の活躍も始まっています。
向こうに霞んでオリアーノ村の丘が重なり、ここは春にはお花畑に。

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先回のクリスマス・ローズの写真はコンパクトカメラで余り良くなく、
再挑戦の心算で勇んで出かけましたが、
余りのお天気の良さに、危惧した通り色が飛び、量は撮ったものの・・・。
      
それでも、これは気に入った1枚。

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同じ土地なのに、やはりいろいろ形が違います。


 
大きくたくさん花をつけているのも、多く撮ってはいるのですが・・・。

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クリスマス・ローズは、最初に芽が出てから花が咲く様になるまで
4年ほどかかるとかで、
こうした小さい花をつけるのは、やっと咲き始めた年頃なのかも。

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この、ぽっこリと丸い形も可愛い。
そして葉が茶色の種もあり、花の緑と対比してこれも大変綺麗です。

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たくさん花をつけていたのですが、花の背丈が低く、
おまけに場所が低いと、雌蕊、雄蕊が全然見えませんね。


 
今春のスコミーゴ村の野生のクリスマス・ローズの最後を
この小さな清楚な姿で。 来年、またお目にかけますね。

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遥か日本に渡って行った種たちも、あと2,3年したらこんな花を。
お待ちあれ!!



ちょうど我がスコミーゴ村と、隣のオリアーノ村の境辺り、一番低い谷に
当たる部分を湧き水が流れていて、そこを石伝いに渡るとこの雑木林。

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今この冬の季節、枯れ枝越しに家が見え、かなり明るく光が射していますが、
葉が茂り始めると、薄暗くうっそうとした林のイメージに変化します。



林の隙間から向こうに続く葡萄畑、そして農家が見えます。

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春の兆しが、ここにも。
    
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葡萄畑で鋏を手に働いているシニョーレ。 
林に向かう途中でも別のシニョーレに、「お散歩かね?」と声をかけられ、
「花の写真を撮りに」と、身分申請を致しましたです!

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道脇の叢には、既にタンポポと、犬ふぐリ。

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1月6日は通称「ベファーナ」と呼ばれ、クリスマス、お正月のお祭り気分も
この日で終りますが、
前日5日の夜には、あちこちで「パン・エ・ヴィン・パンとワイン」と呼ばれる
火祭りがあり、たくさんの人が集まります。
が、今年は雨続きでこの2月2日になりました。

カーニヴァル最後の日に、と聞いていたのでなんとなしに5日と思っていたのが、
2日土曜の夕方、雨戸を閉めようと思いテラスに出るとなにやら音が聞こえ、
テントの隙間から覗くと、既に盛大に燃え上がっているではないですか?!
ワァオ! 大急ぎでカメラを持って駆けつけました。

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かなりの高さに作られていたので、燃え上がる火の強さは大変なもの!
時に、どどっと音がし、火の粉が吹き上がります。
火の姿の変化、妖しさ、怖さを久し振りに見た思い。

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例年ならたくさんの人が集まりワインを飲み、持ち寄りの菓子パンを食べ
騒ぐのでしょうが、今のこの時期、既に半分気分が抜け、
10人そこそこの主催者側のみ!
はい、スコミーゴ村の男性諸君です。

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始まった時はまだかなりの明るさでしたが、火が半分以下になると、
既に街灯がつき、とっぷりとした暗さに。
風もない日でしたので、煙の流れによる今年の作柄占いは、さて・・?
これで春を待つ準備も万端。

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今年のパスクワ・復活祭は3月26日。 待春!!
  
     
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