・ 冬のヴェネト ・ 霧の中のスコミーゴ村 ・ と、おまけ

先週末は、ヴェネト一帯大変霧の深い日が続きましたが、
土曜の朝、郵便局の帰り道で見た様子がなかなか素敵だったので、
カメラを持って戻り、
秋の日にご覧に入れた葡萄畑の奥の林への道を辿ってみました。
さて何が見つかりましたか、ご覧下さい。

いつもはこの背景に、隣のオリアーノ村の教会が見える筈なのですが、
ご覧のような霧の深さです。
初夏にたくさん並んでいた干し草の束も、今はこの一つだけに。
順調に牛達のお腹に収まり、これがなくなる頃には春が!

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道の傍らに廃屋が3つほどあり、これはそのうちの一番小さい家で、
煙突にびっしりと蔦が絡みつき、夏には緑に埋もれます。
左の小さい部分は、どうやら以前は、小さな家畜小屋だった様子。

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こちらはその隣の大きな農家です。
右に曲がりこんだ所に家の入り口がありますから、この見える暖炉の
煙突は居間のものでしょうね。 窓の鎧戸の緑色が目に沁みます。

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2軒の廃屋の間に入り込むと、この様にすぐ裏が谷。
ここにも霧が満ち裸木が枝を広げていました。

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晩秋に、始めて少し辿ってみた葡萄畑の横の道
この日は霧が深く、見咎められる恐れのないのを幸いに、
大胆に、はは、自転車を引きながら進みます。
       
草原に残る車の轍の跡。
いつもの冬にはこんなに緑が見られませんが。

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霧の中、奥に続く葡萄畑。
谷なりに、列がしないながら奥に向かいます。

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葡萄畑の奥、遠くにトラクターの様な音が響き、それに負けずに
喋りまくる大声が聞こえます。 でも、姿はまるで見えず。

そして林の端にこんな切り株を見つけました。
大きな木でウロがありますが、切り株は新しい物。
林はそんなに深くなく、奥が明るく谷に続きます。

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林の手前横は、ご覧の通り!
土が軟らかいのか、モグラ君たちが既に大活躍。
郵便局への道横でもモグラの痕跡を見かけましたが、
こんなにたくさんの跡は始めて!

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左に見える一列になった木の枝は柔らかく、
葡萄の枝の剪定後に、支えに結わえるのに使われます。
注:私は長い間、この木が桑の木であることを知らずにいました。
  そうなのです、かってのイタリアは日本同様、養蚕国だった名残です。



林の向こうで誰か仕事をしている音がし、ちらっと明るい色が見えるので
近づいてみて驚きました。
なんと、小川が流れているではありませんか?!

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水量は特別に多くありませんが、水はあくまで透明で、
石の小さな堰に、水音を立てているのが聞こえます。
こんな所に、と本当に驚きました。
ここがスコミーゴ村とオリアーノ村との境の、一番低い部分なのでしょう。




そして、水辺に近い辺り一面にご覧の通り、
野生のクリスマス・ローズがたくさん!
地面に散り敷く落ち葉の茶の上に、素晴らしい、春を次げる緑色。

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これが一番開いている花だったのですが、残念、ピントが地面に!
コンパクトカメラの使い方がどうも上手く行きません。
財布と相談の上、一日も早く一眼に移行出来ますように!



小川の向こうに、仕事道具の荷車をつけたトラクターが見え、
男性が一人、右に見える低木の茂みを刈っていました。
  
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パシパシと乾いた音が響き、小川のせせらぎが水音を立て、
春に備えての仕事がてきぱきと・・、そんな感じを受けました。




葡萄畑の横を道に戻る途中、一つだけ咲いているタンポポを見つけました。
背も低く、花びらは霜枯れたように少し透き通って。
でも、やはり春を告げている様子。

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葡萄の剪定は、早い農家では12月以前に、遅い所でも1月には。
       
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さっぱりと、この様に枝を1本のみ残し、必ず下向きに結わえます。
枝がそれぞれ等間隔に、針金で支えられているのが見えますか?
      
春、この枝の節々から、新芽が上向きに芽生え始めます。
もうすぐ!!

ブーツと自転車の車輪を泥だらけに、ジーンズもブーツもびしょぬれにし、
かじかんだ両手と足先。 そして鼻の頭を赤くして、
でも大いに満足して家に戻りました。


・・ おまけ ・・

1月の末にヴェネツィア・メストレに行く用があり、街の中心広場に
こんなメリーゴーランドが回っているのを見かけました。
余りにも可愛く美しい本格的な物だったので、お目にかけますね。

華やかに、色もつやつや。 電飾で飾り立てられ、
お屋根のてっぺんにはちゃんと白いお馬ちゃんも。

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このメリーゴーランドは常設だそうで、乗るのに幾らか聞きそびれましたが、
夜にはもっと華やかな雰囲気になるのでしょう。
一番上の飾りの絵がすべてヴェネツィアの風景なのに、気が付かれました?

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