・ ロカ岬 ・ ここに地が果て、海が始まる

今日は、ヨーロッパ大陸の最西端、ロカ岬・Cabo da Rocaを。
大西洋に臨む大陸の最西端、イメージはやはり大ロマンですよね?!

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上の地図でお分かりのように、素晴らしい宮殿で有名なシントラ・
Sintra から近く、バスが出ているそうですし、
リスボンからの日帰り観光も出来る距離と。

我々もシントラ観光の後に立ち寄り、お昼は南に見えるカスカイシュ
・Cascais 近くのエストリル・Estoril で食べ、
リスボンに夕方到着という日程でした。


緑の濃いカーヴ続きの道をどんどん進み、あ、海が見えた!
なぜか遠くに海が見えると、嬉しくなりません?
あ、海、海、と叫んだりして・・。

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写真を整理していて、遠くのかなりの街並みに気が付きましたが、さて。



海を見つつ、どんどんバスは進み、こんな麦畑も見かけたり、

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途中に出会う集落の洗濯物、強い海風に翻り。

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シントラに向かう途中で、たくさんの風車(跡)や、
現代的なプロペラ式(なんと呼びますか?)を見かけ、
この道筋でもこの風車と、古い風車を一つ。

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こういう場合の構図は、風車の向く左側に空間を、となる筈ですがぁ、
バスの中から、あ、あっ!とシャッターを切るので・・、う、う、う。



この浜辺、カスカイシュの浜と聞きましたが、
何度か見え隠れしつつ近寄り、そしてまた離れ・・、

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海に臨み、崖となったり、

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漸くに道路標示、Cabo da Roca → 

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遂に、遠くに灯台が見え、

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カーヴする道をぐんぐん下り、近づいて行きますが、
電柱の並びが、如何にも地の果てに続く趣。
そう、この地にあるのは、灯台と観光事務所とバールのみ。

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到着。
この事務所で、どうやらヨーロッパ大陸最西端到達証明書、
有料、が貰えるらしいのですが忘れました。

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こちらが、海に向かって立つ記念碑。

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2年前だったか、私のイタリア語の先生アンナリーザが
ポルトガル旅行でこの地に行った時のお土産話に、
リスボンではまるで日本人観光客を見かけなかったのに、
この岬に行ったら日本人ばかりで、
イタリア人・西洋人は彼ら3人だけだった、と!
ええ、でもこの日は、日本人は1人だけでしたよ、ははは。



上の記念碑にある、あの素晴らしい言葉。

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ロカ岬
ここに地終わり
海始まる
(カモイーシュ)
ポルトガルの16世紀の軍人であり詩人のカモイーシュが
その作品「ウズ・ルジアダス」Os Lusíadas の中に
詠っている一節だそう。
       
インド航路を開拓したヴァスコ・ダ・ガマや、
航海先駆者達を讃えた英雄叙事詩だそうですが
当時の状況、軍人、キリスト教徒である事などを越え、
大変に人類的、抒情的な作品と。

ポルトガルの大英雄と見なされているヴァスコ・ダ・ガマと共に、
リスボンのジェロニモ修道院にお墓がありましたが、
彼の母方の親戚に繋がるそうで、
父方の曾祖父には、スペイン西北ガリーシアの有名な吟遊詩人が。


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この海の先は大きな滝となり地が終わる、という中世の観念を抜け、
海の向こうには広大で肥沃な大地があるのだと
新世界に向け勇み立っていただろう当時、
この地に立ち、遥かな海の先を眺める彼の高揚、
想像できる気がします、ね?

ポルトガル語の発音は難しく、
Luís Vaz de Camões・ルイス・ヴァス・デ・カモイーシュ、
日本語ではカモンイスと記されているのを知りましたが、
今回何度もこの発音で、国民的詩人と呼ばれると聞きましたので、
ここではカモイーシュと。



140mの高さの崖上から眺める大西洋、
吹き付ける強風、打ち付ける波の強さ、ご想像下さい!

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北を望み、

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足元はゴロゴロの岩場、細かい砂地の細い道を、
風にブルンブルンとあおられながら、そろっと辿り・・、

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岩場の割れ目越しに見る灯台。
1970年までは、灯台守りが住んでいたとか。

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もひとつの碑。 

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強風に吹きなびく野草たち。

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いずれも草丈の低い、見かけない植物たちもあれこれ。

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出発時間が迫り、
最後にもう一度、ヨーロッパ最西端の海の眺めを!

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