・ バロックのフィレンツェ ・ レッチェ n.2 

今日は、月一ゲストのグロリオーザさんの写真とコメントで、
レッチェ・Lecce その2 のご案内です。 ではどうぞ!
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先月に引き続いて、今回もレッチェの紹介です。
「バロックのフィレンツェ」という名前の理由をたっぷりご覧下さい。
何といってもここのバロック建築の象徴は、ドゥオモの北東部、
といっても歩いて5分ほどの所にある、サンタ・クローチェ教会です。
建設は17世紀の半ば。

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当時の南イタリアは反宗教改革の嵐が吹き荒れており、
スペイン支配下にあったレッチェも信仰や言論弾圧にあえいでいた時代。
そんな中でこのような過剰ともいえる装飾建築に打ち込んで行った
職人たちの気持ちはどのようなものだったのだろうか。
ド迫力のファザード周辺は圧倒的です。


      
では、個々の彫刻をピックアップしてみましょう。
使われている石は地元の石灰石で、加工しやすいため、
緻密な細工が可能になったようです。

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肥満気味の老人と子どもの取り合わせ。

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こちらは豊満な女性たちですね。

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彼女は女神でしょうか。 よく見るとちょっと恐い表情をしています。

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ユーモラスな動物たち。 牛でしょうかね。

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クローチェ教会だけでなく、街を歩いていると至る所にこうした
彫刻、建築があふれています。
特にヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りはその展示場のような場所です。
 
女性の持ち送り。無表情なのが返って不気味な感じです。

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競馬のゲートインの瞬間のように、整列した馬たち。

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双子のおじいちゃんのにらめっこ?

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一方で優雅な像も見かけられます。 マレーゼ邸という邸宅の壁に
刻まれた女性像は、美しさではダントツのナンバー1.

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サン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会の正面も、かなりのゴテゴテ状態。

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ちょっとお疲れだと思うので、ここらで一休み。 対照的に、
すっきりしすぎるほどのシンプルなクーポラもありました。

サンタ・マリア・デッラ・ポルタ教会の天井は、白い陶器を一つ一つ
貼り付けたような模様になっていました。
とてもレッチェの教会とは思えない簡素さ。

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サン・マッテオ教会は、路地の突き当たりに突然姿を現す。
陰になった狭い道の突き当たりに、ちょうどそこだけに光が当たった
教会の正面が現れる劇的効果は、
強烈な南イタリアの太陽光によるものだけに、一層印象的。

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夜になると風景は一変する。 ゴテゴテの装飾も夜の光の中では
グロテスクさが緩和されて、優しげな姿に見えてくる。
さきほど昼の写真をお見せしたバッティスタ教会も、
ライトアップされて夜空の青さと調和し、優雅に映ります。

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サンタ・クローチェ教会の夜景。
金色に浮かび上がる光景は・・・
やっぱりここの装飾は優雅とはいえないかも。

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クローチェ教会の隣りの政庁舎もライトアップ。

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この後何かのイベントがあるらしく、舞台が作られていた。
もう9時過ぎだったと思いますが、まだまだ始まる気配は一向になく・・。
南イタリアには眠らない夏の夜がありました。


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長い間、月一ゲストをして下さったグロリオーザさんですが、
ご自分のブログを始められた事もあり、
今回で、私のブログへの登場はお終いという事になりました。
数えてみると、全部で33回ほども!あちこちご案内頂きました。
有難うございました!
 
ご自身のブログ、イタリアの誘惑 は、こちらです。
http://jun-gloriosa.cocolog-nifty.com/blog/

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