・ バロックのフィレンツェ ・ レッチェ n.1 

今日は、月一ゲストのグロリオーザさんの写真とコメントで、
レッチェ・Lecceをご案内いたします。 ではどうぞ!
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今月と来月は、プーリア州南部の都市レッチェを紹介です。
長靴の形をしたイタリアのかかと付近、サレント半島に位置する
中心都市です。
この街は旧市街が至る所バロック芸術で埋めつくされており、
”バロックのフィレンツェ”と称されます。

バロックといえば、ローマのナボーナ広場の彫刻などで有名な
ベルニーニが代表的な彫刻家ですが、ここレッチェのバロックは
スターはいない代わりに、個々の職人たちが腕を競った
総合的なバロックの面白さを見せてくれる場所だと思います。

ただ、その典型は次回に回して、
今回はドゥオモ広場を中心とした、優雅な風景をお見せします。

 
まずは古代遺跡から。 街の守護聖人の名を冠した
サントロンツォ広場・S.Oronzoのすぐ横に、ローマ時代の
円形闘技場があります。

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1900年に建築工事が行われた際、
地下に埋もれていた、この遺跡が発掘されました。

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そこから少し行くと、ジェズ教会があります。
ジェズ教会といえば、ローマの教会もバロックの代表的なものですが、
ここのジェズ教会もまたすごい。 よじれたような円柱が祭壇を
取り巻き、まるで中尾彬のねじねじがずらりと並んだような壮観さです。

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それに彫られた彫刻もこんな風です。

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街の中心・ドゥオモ広場に向かいましょう。 大聖堂、鐘楼、司教館
などに囲まれたこの広場は市民の憩いの場所です。

正装したカラビニエーリのグループがいたので、何があるのか聞いた所、
友人の結婚式だということでした。
ちょっとブラッド・ピット似のハンサムを記念撮影。

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広場に花嫁が到着。 まるで映画のワンシーンのような光景でした。

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一緒に中に入れてもらって、式の模様を一枚。
とても厳粛で美しい式でした。

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このドゥオモのクーポラ。 天井画が描かれています。

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この後少しカフェで休んで外に出たら、虹がかかっていました。
南イタリアでは初めて見る虹です。

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広場に戻ったら、鐘楼が夕陽で赤く染まっていました。

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ライトアップが始まったドウオモ広場の光景です。
この写真ではあまりよくわかりませんが、いつの間にか沢山の市民が
広場に集まり始めました。

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南イタリアでは、昼間はまるでゴーストタウンを思わせるような静けさの
街並みが、夕方以降はお祭りの最中のように人が湧き出してきます。



そんな広場で、昼のカップルとは別の新婚さんが花嫁衣裳のまま
散歩していました。

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イタリアでは結婚式の後、市内の名所をこうして回り、
写真を撮るのが習慣なのだそうです。
この日は日本で言う大安だったのか、何組ものカップルに出会いました。



広場に闇が迫り、空のアズッリが目に沁みます。

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広場からヴィットリオ・エマヌエーレ2世通りに出る角の建物には、
聖人たちの彫刻が飾られています。

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すっかり暗くなって、ドゥオモの建物が光り輝きます。
南イタリアで最も美しい広場といわれる所以です。

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旧市街と新市街を分けるルディアエ門・Rudiae.

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レッチェに滞在した3日間に、この門を何度もくぐって街歩きを
しましたが、この日は宿に帰ります。


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今月のレッチェのご案内、如何でしたか?
レッチェは、夫の妹のご亭主の故郷なのですが、
ヴェネツィアから遥か遠~い、南イタリアと知っているだけで、
実際には、どこにあるのかも知りませんでした!
今回、遅ればせながら、ははは、
ウィキペディアと地図で、確かめたという次第です。

で、このご亭主の姓は、トゥレ・3と言うのです!
一体、何に由来するのでしょうか?
そんな事なども、久し振りに思い出しました。

来月の、バロック三昧も、お楽しみに!

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