・ n.2 アーゾロ ・ 文化人に愛される、典雅な町

 ヴェネツィアの奥座敷とも言われる、歴史と文化の香り溢れる
アーゾロのご紹介2回目、町の中心と、ロッカ・要塞をご覧頂きます。

町の中心、ガリバルディ広場の南にあるドゥオモ。
町全体が坂に沿っているので、ドゥオモの入口は広場の端から
階段を下りた所で、祭壇にはロレンツォ・ロットの作品があるとの事。

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ガリバルディ広場より一つ北上のブルニョーリ広場に面してそびえる
スコッティ・パジーニ邸・Villa Scotti-Pasin。
アーゾロの名を有名にしたロバート・ブラウニングが住んだのだそう。 

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ガリバルディ広場からお城に至るコルナーロ通り・via Cornaro.
フレスコ画で飾られた家が多く、道は丸石舗装で年を経て、
上がすり減っています。

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中央に見える3色旗は、前日のサッカー試合でイタリアが勝った!で、
試合で贔屓のチームが勝つと、このように国旗、チームの旗が翻ります。



コルナーロ通りから北に十字路を突っ切ると、奥に骨董店があり、
骨董店というよりも古道具屋という感じで、開いているのを
見た事がありませんが、店先にあった、農作業の道具と古い鳥籠。

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店の横壁に、もう何年もこの自転車が立てかけられています。

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他の方のブログにも載っているのを見かけ、その意味では有名な
自転車ですが、ハンドルの握りの色が微妙に違うことに気が付きました。 
ひょっとして、先代は売れて次の自転車かもしれません!




ブルニョーリ広場の北側の坂道、ロッカへの道を登っていった所から、
コルナーロのお城が、と言っても今は時計塔しか残ってませんが、
見えます。
 
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その奥に、霞んで青く見える地平線にご注目を! 
アーゾロは海抜190m!



アーゾロに、も一つ神秘的な面影を添えているロッカの外壁。
どこかに高さや大きさが書いてあったのですが、紛れてしまい・・!  

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町からはかなりの急坂ですが、これが最後の坂。
この巨大なロッカには、ここに見える入り口が唯一の物で、
他には窓も何もない、ひしゃげた楕円形の壁のみ。

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天文学的な意味があるのでは、という説もあるそうですが、
いまだ解明されていないとの事。



ロッカ入口は閉まっていて入れませんが、ふと上を見るとこの紋が。
これはパドヴァのカッラーラ家の紋章です。 

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アーゾロは町の位置する戦略的見地から、何度も戦いがあり、
15世紀にヴェネツィア共和国の下に入るまで、次々と領主が変わった  
兵どもの、夢のあと。



ロッカの前からの町の眺めで、位置は先回ご紹介しました町の門、
ロレッジャ門に至る道で、緑に埋もれて、町があります。

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ヴィア・カノーヴァにある、エレオノーラ・ドゥーゼの住んだ家、
左の濃いピンクの大きな家です。

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彼女は20世紀初頭の有名な女優でしたが、最後はこのアーゾロに
住む事を選び、お墓もこの道の先にある、かっては貧者たちの墓地で
あった場所に葬むられる事を望み、今もそこにあります。

このアーゾロに住む事、または別荘を持つことが、
当時のステータス・シンボルであった事もあるそうで。



このヴィア・カノーヴァの片側は、大変美しいポルティコの道で、
骨董店や手織りの布の店が並び、軒下にはツバメが巣を作ります。

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先回ご紹介しましたブラウニング通りよりも短く、店も少ないですが、
大変典雅な通りです。



立葵、でしたっけ?  色が大変綺麗に出たので、
典雅な町アーゾロのご紹介にふさわしいと思い、アップです。

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