・ 年明け早々の、ミラノの街 散歩 

さて本年最初のブログ更新が始まりました。
どうぞよろしくお願いいたします!

一昨日4日、我がイタリア語の先生アンナリーザとミラノに
日帰りで出かけてきました。

1-122.jpg

一番の目的は現在ミラノで開催中の「ピカソ展」だったのですが、
せっかくならばドゥオーモとスフォルツェスコ城も見て、
お昼は日本食レストランに行きお寿司を食べようと、ははは、
大いに楽しみにしていた、年明けそうそうのお出かけでした。

さいわいお天気にも恵まれ、全ての予定を順調にこなし、
夜10時には無事、家に戻りました。

で、まずはミラノの街の年明け風景をご覧頂こうと、
大急ぎで整理したのをアップです。 気楽にお楽しみ下さいね!

上の写真は、ヴィチェンツアの駅停車中に見上げる
モンテ・ベーリコの聖所。
日の出のピンクに雲が染まり始めた、朝8時頃。

我が町コネリアーノからミラノに行くには、
朝晩1本ウーディネ~ミラノ間の直通列車があり、
トゥレヴィーゾから斜めにヴィチェンツァに出て、これだと約3時間20分。
  
という事で、朝のまだ真っ暗な6時半にコネリアーノを出発、
漸くにヴィチェンツァ辺りで日の出を迎えた所。




冬のミラノは霧で有名ですが、行く途中でも大変な霧の一帯を通り過ぎ、
帯状になるのか、霧に入ったり抜けたり、こんな所で止まったりもしましたが、

2-128.jpg




まずはほぼ定刻にミラノ中央駅に到着。
おお! ミラノだよ!! とやはり嬉しく・・、

3-130.jpg



ホームの先には、こんなツリーもあり、

4-132.jpg



もう一度、このなんともレトロで美しい駅のホームを振り返り、

5-133.jpg



綺麗になっている駅構内から、地下のメトロに乗り換え、

6-134.jpg



ドゥオーモ前広場に出てきた所。

7-135.jpg



ガッレリーアを横に見つつ、

8-138.jpg



ドゥオーモの東南角奥にピカソ展の会場を見つけ、あ、あそこあそこ!

9-137.jpg



近寄った途端に、物凄い人々の列の長さに驚き・・!!

10-141.jpg



鍵の手に曲がりつつ、ず~~~っと列が続いているのですよ!!

11-142.jpg

実はこのピカソ展の切符は、アンナリーザが貰ったものでして・・。
11月の初め頃でしたか、たまたま土曜の朝早くに我が家に来るのに
車のラジオで「DJ」を聴いていると、
「この土曜のこの朝、君は何をしているかい?」というので、
運転しながら電話をし、「日本女性のレッスンに行く」と。

我が家についた頃、係の女性から電話があり、
生番組中にインタヴューの電話をします、となり、かかって来たのですねぇ!
で、この出演御礼がピカソ展の切符2枚と展覧会の本だったという訳。

即、家でチビちゃん2人とお留守番のご主人トーマスに電話をし、
顛末を説明しながらアンナリーザが言った言葉、
「だから、shinkaiと一緒にミラノに行かにゃいけん!」
隣で聞いていて、きゃ!!

家庭事情の詳細は略しますが、ははは、
こうして即列車の予約を取り、日本レストラン事情も調べ、
着々と準備しこの会場前に来た訳ですがぁ・・、 この人々の長蛇の列!!



切符売り場に行けば、ちゃんとわかるようになっています、と言う話で、
我々は手元に切符を持っていないのですよ。
で、恐る恐る列の先頭に行き、警備の人に「DJの切符が当たった・・」
と言うと、2階の切符売り場にどうぞ、とフリーパス!!

12-143.jpg

2階の切符売り場で名前と様子を告げると、即切符を渡して貰え、
おお、おお! 素晴らしい! 
イタリアでもこんなにスムースに進む事もあるのねぇ!!



ピカソ展、素晴らしかったです!
まずその作品の数、250点以上に及ぶ、各時代の有名作から
コラージュ、デッサンも含めた見るべき物が本当にぎっしりで、
とりわけピカソが好きではない私も堪能致しました。
ず~っと昔日本でピカソ展を見た記憶がありますが、何も記憶にない程で、
今回初めてピカソの実作を見た、という感じ。

とりわけ感嘆したのは、色!!
作品の形態変化については余りにも取り上げられ、
今の時代に見ると既に古い印象を持つ作品もありますが、
それでもなお、その色の素晴らしさに感嘆いたしました。

とりわけ、本当にずしんと来たのがこの作品、
いわゆる青の時代の「ラ・チェレスティーネ・La Célestine」

12-2-pablo.jpg  
   
友人達がピカソの青の時代の作品が好き、というのを聞いても、
私は殆ど関心なく過ぎて来たのですが、
始めてこうして実作品を見て、その青の色の深さに驚きました。

背景の青ももっと明るく、マントの色の何と深い事!
こんなに黒ではなく、もっと明るくもっと深い色。
そのくせ、顔色はもっと白く見える・・、
この絵だけでも、友人に見せたい、私一人では勿体ない、
そんな事を痛切に思いました。
ピカソは、やはりやはり凄い巨人なのだと痛感した展覧会でした!




イタリアは6日までがクリスマスの祭日期間で、
ドゥオーモの横から後ろは、こんなクリスマスの屋台で大変賑わっており、

13-144.jpg

14-1-147.jpg



ドゥオーモの裏近くにある筈の日本料理店に行きましたら、なぜか閉店、
しかも店仕舞いという感じの閉店で、ではと第2候補の店に向かい・・。

ミラノ中央の地図をどうぞ。
左上にスフォルツェスコ城があり、一番右下にピカソ展会場の
パラッツォ・レアーレ・王宮、会場も素晴らしかった!
そしてその北にドゥオーモ、ガッレリーアがあり、抜けた所にスカラ座。

14-2-tro.jpg

第2候補の店はお城に向かう方角西、赤点をつけた辺りの
コルソ・マジェンタ・Corso Magenta 14 のパルコ・Parco という店。

イタリア人経営中国人板前が一人、という店でしたが、
客は見ている限りはイタリア人でかなりの繁盛。
お寿司の盛り合わせにちょっぴりの刺身、とお味噌汁、赤だしではござらぬ、
そして、天麩羅の盛り合わせを2人で一皿。
キリンビールが出てきて、感激!

魚の種類は少ない物の、美味しかったし、
何よりもアンナリーザが、刺身もお寿司も気に入ったのが良かった!!


お昼を食べ元気を盛り返した所でお城に向かい、

15-150.jpg

アンナリーザはまだ見た事がなかったので、
まずこうして見えてくる塔の大きさに感激していましたが、

お城内部は今回かなりしっかり撮って来ましたので、
またご覧頂きますね。




お城の後は再度ドゥオーモに向かいダンテ通りを、

16-342.jpg




ガッレリーアの中央部が見えた所で曲がり、

17-344.jpg



近寄った所でもう一度、今度はガッレリーアの北に向かい、
レオナルドの像が中央にある広場に。

18-346.jpg



彼に向き合う形で、スカラ座があり、
う~ん、いつ見ても、素っ気ない建物だなぁ・・。

19-351.jpg



道越しに写したプログラム。

20-354.jpg



ふと気がつくと、ここにも長い行列!
え、なに?! と見ると、広場の東側に当たるマリーノ宮で、
アントーニオ・カノーヴァとフランソワ・ジェラールに捧げる
「アモーレとプシケ」という展覧会の入場者。

21-349.jpg

こちらはどうやら入場無料の様で、
あの広~いスフォルツェスコ城内の博物館も無料で、
ミケランジェロのロンダニーニのピエタ像も見れるのです。
ミラノ市役所は如何にも太っ腹!
大都市ならではの文化享受が無料で楽しめるのですねぇ。




それにしても、またしても行列の長さを写さずにはおれぬ
いちびりshinkai、ははは。

22-350.jpg



ミラノの町はひっきりなしにトラム・市電が走り抜け、人の姿も多く、

24-353.jpg



では、ガッレリーアを抜けようね、と、

25-355.jpg



足元にある、これは地下の明かり取りかな、の
こんな美しいデザインにも初めて気が付き、

27-358.jpg



北入り口に近いリッツォーリ、本屋さん。 

28-359.jpg



ガッレリーアの中央上部には、ミラノのシンボルの赤い十字と、
その回りを紫、写真では青く出ましたが、の小さな明かりが取り囲み、

29-360.jpg

30-361.jpg



ナポリの中心にも美しいがっしりのガッレリーアがありますが、
あそこのは重厚な印象が強いのに比べ、
ミラノのは優雅で華やか、それに何よりも並ぶ店が明るい!

中央部の北東角、ヴュトンの店。

31-363.jpg



北西側の角、この下にはプラダの店。

32-365.jpg



交差十字の中央にあるミラノの紋章のモザイク柄。

33-1-364.jpg



我がイタリア語の先生でもあり友人の、今回一緒したアンナリーザ。
とてもすっきりの楽しいお出かけが出来、彼女にもとても気に入ったようで、
次はフィレンツェに行き、ラーメンを食べよう!
ミラノの「最後の晩餐」も見に来なくては!と、ははは、次々の予定を考慮中!

33-2-367.jpg



こうして再びドゥオーモ広場に戻って来ると4時半、
少し夕暮れが迫りツリーに灯が灯り、

35-408.jpg



これはリナッシェンテ百貨店の表。
建物全面を細い光の線が垂れて覆い、
その間を光の滴がつつ~っと流れ、とても綺麗。

36-410.jpg



ドゥオーモの最上部の塔の先、マドンニーナに光があたり、
そう、我々はドゥオーモの上に上がりました!

37-412.jpg



ほらね、こんなに美しい夕焼けの名残の空!

38-413.jpg


あっという間に暮れ、ドゥオーモの上は薄暗い程でしたが、
しっかり撮りまくりましたので、またご覧頂きますね。 
お楽しみに!


*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。


この記事へのコメント