・ 新装なった、元ドイツ商館からの眺め ・ ヴェネツィア

先回のヴェネツィアの高潮に続き今回ご覧頂くのは、リアルト橋南脇にある
かってのドイツ商館・フォンダコ・デイ・テデスキ・Fondaco dei Tedeschi.

長らくヴェネツィア郵便局だったのですが、ベネトンが買い取り修復し、
新しくショッピング・センターとして生まれ変わっています。
       
そして、屋上のテラスがこの秋から一般に開放されていて、しかも無料で!と
いうニュースを知っていましたので、リアルト橋に向いながら、
そうだ、ちょっと寄って見よう!と。

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郵便局がまだ入っていた時の様子がこちらに。
n.2 ヴェネツィア歩き ・ サンタ・ルチーア駅 ~ サン・マルコ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462200568.html



入り口には黒スーツのドア・マンがいて、ドアを開けてくれ!
トップの写真が入り口を入って見えた正面側で、

こちらが右側。 11月半ばだったのですが、すっかりクリスマスの飾り付けで、
全体がスッキリと美しくなりましたが、右上の時計も元のままですし、
大きな改装は天井と床でしょうか?

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かっては郵便物が運び込まれ、運び出されているのがリアルト橋からも見えた
大運河に向かっている北の扉内から見る外の様子。
現在修復中のリアルト橋はすっかり覆われていて。

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エレベーターは無く、右手、左手の中央にある階段を上りますが、
途中の踊り場にあった、かってのヴェネツィアの姿。

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フォンダコ・商館と呼ばれたかってのこの建物は、ドイツ語圏からの商人達が
ヴェネツィア共和国に運び込む商品の貯蔵所でもあり、
商人達自身の宿泊所でもあったようで、200を超える部屋があったといいます。

ヴェネツィア共和国は警察制度が厳しく、商人達は夜は外出禁止、
ヴェネツィア人達も入れず、しっかり管理されていた様子で、
こういう商館では現在残っているのにはトルコ商館がありますが、
他は消滅していて、そんな歴史的見地からも大きな改装はされなかったのかも。



ここが下から見た天井の上、屋根の下、という部分ですが、

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床の素材は、ヴェネツィアの大運河に掛けられた第4の橋、駅前からローマ広場に
渡る橋に使われた光線を通す素材、橋は濡れると滑る、と不評のあの素材かな?
壁には黄金モザイクのモチーフの映像があり、波に揺れる感じで揺らぎます。


テラスに出るのは無料ですが、この部屋の南側の廊下受付で呉れる、
指定時間を書いた丸い札が必要で、それを持ってこの部屋で並んで待ちます。
ガードマンらしきこれも黒スーツの男性がテラス前で、札を調べ通してくれますが
15分毎の入れ替えで、私は30分以上待ったと思いますが、
でもその価値はあります!!

中には子供がいるから、急ぐから、と先に入れてくれと粘る人々もいますが、
男性は柔らかく、でもきっぱりと、残念ですがと。 
       


で、テラスに出ての最初の眺めが、正面のこれ! リアルト橋北側と大運河で、
正面の白い建物には確か国の会計検査院が入っていて、奥が裁判所の建物。 
3角形の岸の広場にはいつもだと、カフェのテラス席が並びます。

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リアルト橋からいつもこの屋根の飾りを見ていたのが、今は逆に中からだもんね!
曇り空なのが残念!!

ヴェネツィアで高い所に上ってパノラマを見れる、というのはサン・マルコの鐘楼か、
大運河の向こうのサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂の鐘楼くらいかな、
カ・ドーロの大運河側のテラスの眺めもありますが、少し低いし、
と場所が少ないので、ここは街の北側のパノラマを眺められる重要拠点になりますね。



広場はすっかり濡れていますが、今は水が岸辺迄で人も出ているので、
高潮が少し引き始めたのかも。
     
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このフォンダコ・デイ・テデスキに並んでいる、大運河東岸の眺め。
奥に見える教会と鐘楼は位置から見て、サンティッシミ・アポストリと。

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上の写真に続いて、奥、カ・ドーロが見えます。

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n.1 カ・ドーロ ・ ヴェネツィアの館
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463740863.html

n.2 ヴェネツィアの館 ・ カ・ドーロ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463741340.html



テラスからは南東方面に当たるサンティッシミ・ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂。

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テラスに一緒に上がったグループの中にいたワン君。
ちょっとピンぼけですが、何となしに不安そうな顔をしていて・・! ははは。

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屋根の上に来ているカモメ君たち。
何かを待っている顔をしていて、細かいカスをつまんだりで、

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テラスの上のガードマン氏によると、過日考えなしの誰かが餌をやったらしいのですね。
そんな事して、いっぱいカモメ達が集まってきたらどうするつもりだったんだろ?!

こうしてみると、屋根の修復で瓦が大幅に取り替えられた事が良く分かる新しい瓦で、
古びて良い色になるのに、だいぶ掛かりそうですね。



ヴェネツィア本島の真ん中を逆Sの字に流れる大運河のちょうど真ん中に掛かる
リアルト橋。  早く修復が済んでくれないと!

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フォンダコから西にかけての建物の屋根上。
小さな屋根の上のテラスが、結構あちこちの建物の上に作られているのが見えます。

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蒸し暑い夏の夜は上に出て涼んだり、はたまた、帽子の縁だけ残してその上に
髪の毛を広げ、日に焼いて金髪にするという、
ヴェネツィアの金髪色、というのもこんな所でやったのかも!



細長いテラスの一番西側に寄って覗く大運河。

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そしてその先、ヴァポレットの停留所の濃い緑色の斜め先の白い建物、
2階に国旗が出ている建物がイタリア銀行。
      
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リアルト橋から先の大運河の眺め、正面奥に見えるのが現在はヴェネツィア大学
のあるカ・フォスカリ・Ca’Foscari.  ここで運河は左に曲がり、
アッカデミア美術館、サンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂の方に。

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これが改修されたフォンダコ・デイ・テデスキの新しい屋根の上部分。

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南西から南にかけての眺めで、

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少し南に向いて、サン・マルコ聖堂が見えます。

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大運河の北、ゴンドラをもう一度眺め、

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・・時間となってテラスから降り、これは上階から下の中庭部分を眺めた様子。
赤茶と白の縞模様がモダンでもあり、クラシックでもあり。

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下の階まで降りて、これは南西の角の方。

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以前もあった井戸ですが、以前は中庭の真ん中にありました。

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といっても当時も井桁だけだったらしい、と写真を見直して思ったのも、
屋根も塞がれていましたから、中庭の天水利用の井戸の意味が無いわけですね。
で今度は入り口の直ぐ傍に移されており、これも変遷ですね。

それにしても、あの一等地の眺めを無料で!
しかも何人ものガードマンを割り当てての、大盤振る舞い!!
ヴェネツィアに行かれてお時間があったら、是非どうぞ!!


*****

さて今日は12月22日、日本はすでに23日で、クリスマスももうすぐ!!
皆様、よいクリスマスをお迎え下さいね! ブオン・ナターレ!!

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「サンタがやって来る!」をマイケル・ブブレでどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=R8CBoVc_OMI
       

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・ ヴェネツィア、 アックワ・アルタの日 

ヴェネツィアの冬の名物、とも言えるアックワ・アルタ・高潮。
この冬最初の大きなアックワ・アルタだった11月13日にたまたま行き合わせ
写真を撮りましたので、ご覧ください。

朝到着したヴェネツィア駅構内。 暫く前から改装中だった駅構内が
すっかり新しい店舗街に生まれ変わりました。
       
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この日は日本へのお土産調達の為で、カメラもコンパクトのみを持参したのですが、
駅を出てすぐに細い水溜まりが出来ているのを見て、
あれ、ひょっとしてアックワ・アルタ?!
が、酷い時には駅前にも渡り板が出ますので、まぁ大した事もないかなと
あちこち店によりつつそのまま道を進み、

ポンテ・グーリエ・Guglie・グーリア橋まで来ると、あっ、やっぱり!!
こちらの岸はひたひたと、小波が寄せる度に浸水する部分が増えていて、

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先に続く道は、すでにとっぷり浸かっています!

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大運河の方を見ると、薄っすらと射す陽射しに水が煌めき、
こういう日は、どこかいつもよりも静かなのですよね!!

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グーリア橋の上に上がり、高みの見物ですが、
モーター・ボートがヤケクソみたいに、はは、走っていくのが見え・・。

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両岸の道が沈み、カンナレージョの運河がいつもよりも広くなったみたい!!

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運河の東側の岸はこんな感じ。 も少し先に行くと、ゲットーへの入り口の小路が
あるのですが、きっとあの道も水に浸かっているでしょう。

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もっと浸水してくるかどうなのか、少し気になりつつ道を進み、
道脇のカンポ・マッダレーナ・Campo Maddalenaの横の小運河。
扉の下がもうすっかり浸かっていて、

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東に続く道の橋の下も、こんな感じにたっぷりの水。

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橋の上から見る奥の建物も、扉にひたひたの水位。

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橋を渡ってすぐ左の広場、カンポ・サンタ・フォスカ・Santa Foscaの脇に、
綺麗なゴンドラが係留していて、
こういう日でも、と思うのがおかしいのかも知れませんが、その後すぐに家族が
乗り込み、出て行きました。

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で、私が撮っているのは橋の上からなのですが、この橋をゴンドラがくぐるのが
ちょっと大変でして、水位が上がるのでゴンドラの船体やゴンドリエーレの頭が
つっかえる訳で、家族全員が協力させられ、体をずらしておりましたです。



奥の道は水位すれすれですが、平然と歩いてくるカップル。 慣れています!

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この日はサン・マルコ広場までは行くつもりは最初からなく、
でもまぁとにかくリアルト橋までは行ってみようかと。

n.1 アックワ・アルタのヴェネツィア ・ サン・マルコ広場
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/473062049.html



サン・フェリーチェ教会・San Felice近くだったか、道脇を覗くと
こんな風に入り口が浸かっている家が見え、

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鳩達も塀の上に避難。

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大運河の向こう側、サン・カッシアーノ・ホテルが見えますが、
とにかく水がたっぷり、というイメージでしょう?!

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サンタ・ソフィーア教会前広場の端には大運河を渡るゴンドラがあり、
向かい側の市場の様子も見えるので見に行くと、渡し船も動いている様ですが、
やはり乗客が少ないような・・。
正面の建物下が魚市場で、

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その横の低い屋根だけ見える部分が野菜市場、続く長い建物は裁判所。

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どうも高潮の日というのは、なんとなしに気持ちがワサワサとし、
そのくせいつもの賑やかさはなく、何かを待っているように世間がシ~ンと、
と、shinkaiが感じるだけの事か知りませんが。
       


サンティッシミ・アポストリ・SS.Apostoli広場まで行き橋を渡りますが、
わぁ~お、すれすれまで来ているよぉ!
あそこの運河沿いのレストランは、今日はやはりお休みみたいだね。

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で、その手前に綺麗な赤い飾り付けのゴンドラがいてとても目立ち、
眺めている人は多いのですがぁ・・!

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道は回り込みつつリアルト橋に近づきますが、アポストリ広場の次の橋の所で、
あっ、ゴンドラが橋をくぐる! と見つけて走りました。

私の後ろからついて走る女性がいて、顔を見合わせ笑いましたが、ははは。
ほら、ゴンドラの舳先の飾りの高さが、橋のアーチよりも高いでしょう?!

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で、少し傾けた姿で入り込み、そろそろと進みます。

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ゴンドリエーレは、船体の右寄りに立ち、板でそろそろと漕いでいて・・。
       
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ゴンドラに乗られた事のある方はご存知でしょうが、どこの席に座るかを
乗る時に順番に指定されます。 
平底のゴンドラで、ゴンドリエーレが迫り上がった艫の左に乗って漕ぐために、
船体の竜骨自体がカーヴしているのですが、
客の数により、バランスの配分で席を指定されるのですね。

で今、船体自体が右に傾いているのを利用して、ゴンドリエーレが右舷に重みをかけ
船体をもっと右に傾けつつ高さを低めているのですね。

ゴンドラ についてのあれこれを



アーチに近づくと手で調子を取り、橋の下に潜ります。

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でここまで見た物好きshinkaiは、橋の反対側に走ります、ははは。



向こう岸には、橋の下を覗き込んで待つ人々がいて!

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実はこの写真の右側に、中年の日本女性が2人おられたのを切りました。
というのも、1人はしゃがみ込んで覗いておられたのが、テンションが上がっているのか、
高い声で「あっ、ぶつかった!ぶつかったよ!!」
なぞともう1人の方に報告されるのが、周囲がし~んとしている中に響き渡り!
ええ、勿論、橋の下からゴツン、ドンという低い音も聞こえましたが。



ついに、ゴンドラの舳先の飾りが見え、す~っと出始め、

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かなり斜めの方向に出てきます。  船体を傾けるので寄るのかも。

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ゴンドリエーレも出てきて、オールで橋を突き、

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漸くに立ち上がって調子を整え進み始めると、見物客から一斉に拍手が起こり、
はは、でもゴンドリエーレはそそくさとね。 
彼にとっては面倒事が一つ過ぎただけなのかもで。
帰るまでに潜らないといけない別の橋が頭にあるのかも!

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ほらね、艫の飾りがポッキリと折れているでしょう?!
ここの飾りが折れているのはよく見るのですが、今回この様子を見ていて、
舳先は神経を集中して潜っても、後ろはつい疎かになり、ポキっとやるのかなぁ、
とも思った事でした。

という、「ヴェネツィア高潮の日、ゴンドラ、橋をくぐる」の中継でしたぁ!


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