・ n.1 ポンツァ島 ・ 青い蒼い海、野性に満ちた風景 

今回のご案内は、南ラツィオはテッラチーナから船で1時間15分で行ける
ポンツァ島・Isola di Ponzaを。

朝8時40分出発の船・往復38エウロに乗る為に港に着いた時は、
煌く海に突き出す突堤での釣りの姿が見え、

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目指す船に乗り込みますが、なんとまぁ、どんどんどんどん乗り込んで来て、1階と
地下は超満員! 上のデッキは開けておらずで、座席に座れぬ人たちは船尾に。

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ポンツァ島の名前は今回の旅行前に初めて知りましたが、位置は、ここ。

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ポンツァ島が一番大きく、この周辺の島パルマローラ・Palmarola、ザンノーネ・
Zannone、ガーヴィ・Gavi、ヴェントテーネ・Ventotene、サント・ステーファノ・
Santo Stefanoの一帯がポンツァ島のコムーネに含まれます。



と、ポンツァ島の地図をどうぞ。 南東Ponzaと見える所に港があり、本土北から
言うとアンツィオ、サン・フェリーチェ・チルチェーオ、(我らの)テッラチーナ、
フォルミア、そしてナポリから連絡があります。

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ご覧の様に入り組んだ海岸線で、海抜は最高280mの山、細長く少し右に曲がって
伸びた、殆どが丘陵地帯の、素晴らしい青色と透明度の高い海に囲まれた島。

入り江の奥まった場所に狭い砂浜があり、背後は切り立った崖、という立地で、
この島はまたダイヴィングの宝庫、なんだそう。 島の西にも東にも何ヶ所も
ダイヴィング・ポイントがあり、30mから、所によっては80mも潜れるのだそう!

我々はポンツァからミニ・バス2台に分かれて乗り、島の真ん中をうねうねと進む
道を行き、左中程に赤線で囲ったルチーア・ローザの離れ岩・i Faraglione
di Lucia Rosa、レ・フォルナ・Le Fornaの大きな集落と入り江、
赤点を打った辺りと思う、亀の岩、

そして北端に近い道の分かれに赤点を打った場所、ここでお昼を食べましたが、
少し歩いてもう1つ海辺の赤点、カーレ・フォンテ・Cale Fonteを見て、戻りに。

最後にポンツァの港の裏側キアイア・ディ・ルーナ・Chiaia di lunaを見て
港に戻り、その後船で島の南側を周遊という様子でした。

が、今回のご案内はバスで回った場所のみで、
船での周遊はまた次回チャンスを見て、という事に致しますね。



船の中は超満員で、1時間15分曇っている窓からぼんやり見える海の水平線と、
島が近づいて来ると見えるのは切り立った岩礁のみ!

漸くに船からおりてやれやれ! ごった返す船着場周辺から見えるのは、
こんな建物類、白とパステル・カラーの四角い、屋根の無い建物類で、
南イタリアに多い、雨の少ない地方の特徴なのですね。

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この島からは近いカプリ島に似ている、全体に少しこちらの方が庶民的な印象だと
思ったですが、やはり最後まで見ての感想も同じで、若者達に好かれる島だろうと。

n.1 カプリ島の散歩道、 見晴らし台に
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465141298.html

n.2 カプリ島の散歩道、 見晴らし台に
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465141440.html

カプリ島の海と空と ・ 朝と夕暮れ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465140785.html



港から一段高い通りに上り、ガイドさんから集合時間を知らされ、放し飼いに。

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見下ろす、港と我らの乗ってきた船。

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一段高い通り、と言った意味がお分かりでしょう?
漁船が舫っている下の通りと、その上の町の通り。

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こちらの端から港を見晴らし・・。

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少し上に上ると教会があり、

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脇の通りを見下ろし、エンツォ君のバイクとお揃いの色のヘルメット。

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教会脇を少し上って見つけた、素晴らしいピンク色! はは。
      
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港の北側の建物群。 島の人口は3360人で、殆どが観光業、そして漁業と。
       
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見下ろす海の色!

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島周遊ツァーも勿論ですが、貸しボートも多い様。

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下の道におりて歩いてみると、店は少なく、倉庫や事務所で、
時化の日は、ぴっちりと締め切るのでしょうね。
こちらは漁船。

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思わず笑った、これは何かのおまじない?!
吊るされた犬のプルートの縫いぐるみと、カモシカの頭骨?

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港の底の浅い部分を覗くと、鎖の近くに小魚がいっぱい!

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揺れる波紋と色。

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集合場所に近い港の北側にあった、レンタ・カーとバイクの店。
いかにもヴァカンス中!!という気分を表す様な、派手な可愛い色と形、ははは。

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テントに書かれている名前に気がつき、笑いました。
Giulio il Pescatore・ジューリオ・イル・ペスカトーレ!
店主の名はジューリオ、イルが付いていて、ペスカトーレはニックネームで漁師の意。

つまりジューリオという名はたくさんあるので、良く分かるようにちゃんと
ニックネームまで書いてあり、こんなの、観光客に関係ないすよね、ははは。
それに「漁師」とわざわざ名乗るなら、ピエトロならもっと迫力があるのにね、
ははは。 漁師ピエトロ=ヴァティカンのサン・ピエトロですもん!



5月下旬、浅瀬では既に男達がボール遊びをしていて、
     
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浜でには日光浴のカップルと、遊ぶ子どもと。

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ポンツァ島は元々は火山島だったようなのですが、新石器時代からの住人達が
いたとされ、フェニキア人たちは交易の中継地点としていたとか。そしてギリシャ人。 
ポンツァという名もギリシャ語のPontia、つまり「海」なんですと。

紀元前4世紀にローマ人がやってきて、長い間流刑の地とされ、また勿論別荘地
でもあった様子。 そして入れ替わり立ち代り領有者が変わりながら存続してきた
これらの島々が経済的に変わりかけたのは18世紀末の事。

その後もshinkaiなんぞがちょっと読んだ位では飲み込めぬほどの変遷があり、
現在は大勢の観光客、海水浴、ダイヴィング客が押しかける
夏の一大ヴァカンス地なのですね。
       

       
さて、ミニバスに乗って出かけます。 港からすぐのこのトンネルが出来て、
とても交通の便が良くなったと。

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それにしても道が狭く曲りくねっているので、大型バスは通れず、我らもミニ・バスに
分乗ですが、それもレストランに客を運ぶ、と言う口実なのだそう!
多分公共のバスは走っていないのでしょうね。



港から少し離れた位置の岩が見える場所に出て。
この岩は「僧侶・モーナコ」と呼ばれるもので、そうぉ、そう見えます?

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高い位置から見下ろす位置。 ほら、モーナコがまた見えています。

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青い海、ヨット、波紋の広がり。

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坂道を上りきった位置から見える、西隣の島パルマローラ。
この島は夏場だけいくらかの住人があるそうで、多分観光客用の施設がね。

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こちらポンツァもその様ですが、問題は水なんだそう。
つまり飲み水確保が出来ず、昔からそれで住人がなかったと。



地図で島の西側下から2つ目に囲った位置、ルチーア・ローザの離れ岩。
       
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ルチーア・ローザと言う19歳の若い女性の名が伝わるのは、19世紀に起こった悲劇で、
貧しい農民に恋をした彼女ですが、家族に反対され、この岩から身を投げたそう!
それで村人達が彼女を哀れみ偲んで、この岩の名につけたと。



所々に広がる集落、というよりは夏のヴァカンス用の貸し部屋、小ホテルなのかも。
      
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そして島の西側中央上のレ・フォルナのカーラ・フェオーラ・Cala Feola.
奥に突き出して見える岬の内側と、こちらとで2つの入り江となり、
手前側にはかなりのボートが舫い、右半分は天然のプールと。
入り江周辺はかなりの建物が立ち並び、有名人の名も何人か!

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こちらが奥の入り江の方で、ここもかなり有名な海水浴場の様子。

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手前隅の、これが「亀」と呼ばれる岩。 うん、そういえば、そうね、ははは。  

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道脇に家の集落が始まり、ほら、屋根の上に丸い形が見えるでしょう?
アマルフィ海岸に行った時も目に付き、何かなと思ったのでしたが、

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かっては水の問題があり、雨の少ない事から、この丸さで効果的に天水を集め
地下に貯蔵する様子。

ナポリ、アマルフィ海岸全体のご案内はこちらから。
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460834306.html



我らが美味しいお昼をたらふく食べたレストラン。

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近くでバスをおり歩いて岩場に向いますが、かなりの新しい民家もあり、
とにかく植物の大きさに驚くばかり!! カプリ島に行った時も、見上げる程延びた
サボテン類に驚いた物ですが、ここのも凄かったぁ!

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下は、このまま画面いっぱいに描くと、ジョージア・オキーフ風になりそうでしょう?! 



最後のこれは、イタリア語で「姑の椅子」と呼ぶのですけど、
姑が嫁に勧める椅子なのか、姑に座らせたい椅子なのか、ははは。

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カーレ・フォンテの岩場に下りますが、打ち寄せる波と、水の色に魅せられ!!

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ここでは仲間の大勢が記念撮影をしたがって、にわかカメラマンのshinkaiは大もて!



ここがカーレ・フォンテ。 岩で囲まれた小さな溜まりですが、水の透明度を!!

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下った所に人々が集まり、日光浴中で、

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むひひ! ごついスニーカーとリュック、金髪、北国の女性かな?

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お昼ご飯を美味しくお腹いっぱい食べた後、再びミニバスに乗り戻りますが、

山越しに見える煌く海!
       
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空と海に挟まれた道を自転車で行く若者達。 

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ポンツァの町が一望に見張らせる場所まで戻り、
  
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見下ろした入り江の奥に、小さな浜と崖の上にホテル群。

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ほら入り江の奥に洞穴が見え、手前に階段があるので、上のホテルから、
トンネル式でこの浜に出れるのでしょうね。

場所が特定できなかったですが、多分ポンツァの港の入り江のも1つ上の
大きな入り江フロントーネ・Frontoneの一部だと。



ロバ君が2頭いて。 そうね、昔は島の交通はロバ君が主役だったのでしょうね。


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ここは地図で西側の一番下に見えたキアイア・ディ・ルーナ。
港からも近く、この迫力ある美しさで人気があるのだそう。

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突き出す岬の先っちょと、

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絶壁と浜。 今回見た中で一番凄い!と思ったshinkai。

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朝出発した港の浜に戻って来ると、引き潮になっておりましたぁ。

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最後はサイトで見つけた、キアイア・ディ・ルーナの夕陽を。
       
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いやぁ、南国の香りのする、素晴らしい海の島でした。
今頃はきっとヴァカンス・シーズン真っ最中で、さぞ賑わっている事でしょう!


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