イタリアは第2次大戦後の国民投票により、それまでの王国から共和国となり、
今年で70周年。 その意味ではとても若い国なのですが、
今年で70周年。 その意味ではとても若い国なのですが、
毎年6月2日を共和国記念日として祝う祭日となり、ローマの中心
フォーリ・インペリアーリ通りで軍事パレードが行われる様になったのも、
先々代のチャンピ大統領の2000年からの事。
フォーリ・インペリアーリ通りで軍事パレードが行われる様になったのも、
先々代のチャンピ大統領の2000年からの事。
写真はフォロ・ロマーノの近くのお家にかかる、大きな三色旗。

以前はよくTV中継を見ていたのですが、久し振りに今回中継を見て写真を撮り、
皆さんにも様子をと張り切ったのでしたがぁぁ、
情けない事に、コンデジ・オートで撮ったら余り良く撮れず、ご容赦願います!
が、イタリアの建国記念日、祭日の軍事パレードのTV中継、
どんな様子かお楽しみ下さいね!
皆さんにも様子をと張り切ったのでしたがぁぁ、
情けない事に、コンデジ・オートで撮ったら余り良く撮れず、ご容赦願います!
が、イタリアの建国記念日、祭日の軍事パレードのTV中継、
どんな様子かお楽しみ下さいね!
フォーリ・インペリアーリ通り・Via dei Fori Imperialiは、
コロッセーオから北西のヴェネツィア広場を結ぶ850mの通りで、
コロッセーオから北西のヴェネツィア広場を結ぶ850mの通りで、
ヴェネツィア広場の西角にあるヴィットリアーレ・無名戦士の廟に
朝イタリア共和国大統領マッタレッラが月桂樹の花輪を捧げた様子が
番組の最初に流れ、 http://video.sky.it/news/politica/2_giugno_lomaggio_al_milite_ignoto_e_le_frecce_tricolori/v286755.vid
朝イタリア共和国大統領マッタレッラが月桂樹の花輪を捧げた様子が
番組の最初に流れ、 http://video.sky.it/news/politica/2_giugno_lomaggio_al_milite_ignoto_e_le_frecce_tricolori/v286755.vid
素晴らしい! ヴィデオがちゃんと残っておりましたぁ! 2020.2.2

3色の煙を吐きながら、上空をアクロバット飛行隊が通った様子も。

どちらの写真にも見える煌びやかな甲冑姿は、コラッツィエーレ・Corazziereと呼ぶ、
大統領の儀式で護衛を勤めるもので、乗馬が出来ること、背が高い事を条件に
カラビニエーレ・Carabiniere・元々国王の護衛から派生したという警察、軍組織、
から選ばれるのだそう。
正面にコロッセオの見える風景。 左に見える通りがパレードの行われる
フォーリ・インペリアーリ通りで、右側にフォロ・ロマーノの遺跡跡が広がります。
フォーリ・インペリアーリ通りで、右側にフォロ・ロマーノの遺跡跡が広がります。

フォーリ・インペリアーリ通りの左側、既に観客がいっぱいですが、後ろにも遺跡群。

正面にコロッセオの見えるフォーリ・インペリアーリ通り。 右に半分切れて見えるのが
ヴィットリアーレ・Vittorialeで、無名戦士の廟はここに。

パレードは、コロッセオの方からこちらに向かって進んで来ます。
中継を見る時いつも思うのが、本当に舞台装置が良いなぁと!! 思われますよね?!
コロッセオの修復は済んだのでしょうが、手前側にまだ少し覆いが見え、これが残念。
それにしても、少し修復が綺麗過ぎるのではないかと思いますが、
ローマ期の人々は、こんなコロッセオを見ていたのでしょうか?!
ローマ期の人々は、こんなコロッセオを見ていたのでしょうか?!
音楽隊がコロッセオに向って進み、

大統領の乗られた車を護衛する形でコラツィエーリが登場、後部座席奥に大統領の姿。


こうして中央の貴賓席前に到着され、

お迎えの上院下院議長と首相にご挨拶され、
貴賓席中央にお着きのセルジョ・マッタレッラ大統領・Sergio Mattarella,
第12代イタリア国大統領、現在74歳。

はい、イタリアに大統領が居られるのは余りご存知無いかもですね。
大統領はイタリア国を代表する方ですが、国政に直接関与せず、首相に助言を与える、
というお立場なんだそう。
大統領はイタリア国を代表する方ですが、国政に直接関与せず、首相に助言を与える、
というお立場なんだそう。
先々代のチャンピ大統領の時よりイタリアは大統領に恵まれており、
とshinkaiは勝手に思うのですが、
チャンピさんは国民に初めて大いに愛された大統領であり、先代のナポリターノ大統領は
ご自分で任期を延ばして、あの恥知らずなベルルスコーニ大統領と戦われた大統領でしたし、
現在のマッタレッラ大統領は、イタリア憲法の判事だった方で、彼の弟さんは
とshinkaiは勝手に思うのですが、
チャンピさんは国民に初めて大いに愛された大統領であり、先代のナポリターノ大統領は
ご自分で任期を延ばして、あの恥知らずなベルルスコーニ大統領と戦われた大統領でしたし、
現在のマッタレッラ大統領は、イタリア憲法の判事だった方で、彼の弟さんは
1980年にシチーリア州知事を務めていた時にマフィアに暗殺され、
それが政治界に入るきっかけとなったと聞きました。
それが政治界に入るきっかけとなったと聞きました。
コラッツィエーリの団長(言葉が浮かばず・・!)が音頭を取り、

ファンファーレが流れ、ついでイタリア国歌の演奏。

今年建国70周年のパレードの先頭を切ったのは、イタリア国中から集まった
400人の市長の行進で、8000の市の参加があったそう。


先頭の真ん中にいるのは、前列左から2人目レオルーカ・オルランド・
Leoluca Orlando. パレルモ市長で、その右も顔は知ってますが名が・・。
今年は共和国建設70周年記念ですが、婦人の投票権獲得70周年でもあるのだそう。
貴賓席前列中央に並ぶ、左から首相のマッテオ・レンツィ・Matteo Lenzi、
上院議長ピエトロ・グラッソ・Pietro Grasso、マッタレッラ大統領、
下院議長ラウラ・ボルドゥリーニ・Laura Boldrini、一番右は・・、知りません。

貴賓席前を護衛するコラツィエーレ。

そしてその脇にしゃがみこむのは、招待された子供達。

さて、カラビニエーリの軍楽隊の行進が始まり、


中央貴賓席前で、礼を捧げて行く姿。 ピッタリの言葉がありましたっけ?

パレードは軍隊の行進が主で、右から、陸軍、海軍、空軍、カラビニエーリ、財務省軍。

日本で大蔵省が軍をというのは考えられませんが、イタリアには財務省の軍があり、
大いに働いています。 はぁ、脱税が凄いそうですし、密輸との戦いもですね。
そしてイタリア20州の旗の行進、こちらも軍関係が。

この方は軍在籍でパラリンピックに出場される方だそうで、車椅子に乗っての行進参加、

その後ろには、各軍からのオリンピック参加の選手たち。

陸軍の先頭を切って登場は、有名な歌う部隊、サルデーニャはサッサリ・Sassari旅団で
第一次大戦の時は「赤い悪魔」との勇名を馳せたそう。


歌はこちらで。 https://www.youtube.com/watch?v=FaziOWtRaV4
歌詞は勿論サルデーニャ語! で、まるで分からずですが、
「お前がもしイタリア人なら、サルデーニャ語で話してみろ」と!
歌詞は勿論サルデーニャ語! で、まるで分からずですが、
「お前がもしイタリア人なら、サルデーニャ語で話してみろ」と!
おまけでもう1つ。 https://www.youtube.com/watch?v=YvxBMu_UmcI
コロッセオ前で前がつかえ待ちの体制になり、「アリヴェデルチ・ローマ」の曲を。
勇猛で鳴る軍隊もこんなサーヴィスで、笑いました。
コロッセオ前で前がつかえ待ちの体制になり、「アリヴェデルチ・ローマ」の曲を。
勇猛で鳴る軍隊もこんなサーヴィスで、笑いました。
貴賓席で拍手するレンツィ首相と、左の女性は、マッタレッラ大統領と一緒に車で
登場してきた、初の女性防衛大臣ロベルタ・ピノッティ・Roberta Pinotti、52歳と。

寄り道ヴィデオ。 朝会場に上院議長グラッソと歩いて到着のレンツィ首相。
市民達から、頑張れ、投げ出すなよ!と声がかかります。
https://www.youtube.com/watch?v=xLMYE1ikCrM
政治オンチのshinkaiですが、今までのイタリアの政治家とは違う彼に、
どこまでやるれか、頑張れるか、密かに声援して見ています。
市民達から、頑張れ、投げ出すなよ!と声がかかります。
https://www.youtube.com/watch?v=xLMYE1ikCrM
政治オンチのshinkaiですが、今までのイタリアの政治家とは違う彼に、
どこまでやるれか、頑張れるか、密かに声援して見ています。
これは赤十字のヴォランティアの皆さん。

アルピーニ・イタリア山岳兵部隊、オーストリアからのイタリア独立で
大いに戦ったアルプス兵、帽子に黒い羽1本が目印で、

今回はスキーを担いだ姿も登場。

普通の行進速度は、1分間に130歩だそうですが、
アルピーニの速度は遅く1分に100歩。
逆にパレード最後に登場のベルサリエーリは駆けるので、180歩!
たくさんの部隊、士官学校の生徒達、様々な伝統衣装で登場ですが、
とてもすべてご案内できず残念!
海軍の登場、まずは軍楽隊から。

士官兵達が、サン・マルコ(連帯名)!と叫んだ所。


海兵の中に、肌色の違う兵もいるのを見つけました。
イタリアは既に軍は皆職業軍人ですので、イタリアで生まれ育った人達が
軍に入っているのでしょうね。
軍に入っているのでしょうね。
空軍。


驚きましたぁ! モデルが扮装したのかという様な女性が、
ヘルメットにカメラを付けたパイロット姿! 立派!!
ヘルメットにカメラを付けたパイロット姿! 立派!!

カラビニエーリ。 元は国王護衛の憲兵から派生した警察であり、
軍組織もあるカラビニエーリ。

ミラノのスカラ座前辺りで白馬に跨っているのもカラビニエーリですが、
軍であり、アフガニスタンにも中近東の紛争にも派兵。


こちらはカラビニエーリ所属のワン君たち。 綺麗に撮れずにごめんよ!

そして財務省軍、フィナンツァ・Finanzaといいますが、
どの軍も最初に軍楽隊が行進し、

ほらね、軍隊であるのが分かるでしょう?マフィア相手の財産差し押さえとか、
襲撃とか、やはり軍である必要がいろいろあるんだろうな、と想像。


そして赤十字の皆さん。

国の警察・ポリツィーア・Polizia関係、刑務所警察、地方警察などなど
たくさん登場してきたのですが、この方達だけは外せず、
プロテッツィオーネ・チヴィーレ・Protezzione Civileの皆さん。
様々な自然災害の時に働いてくれる方々です。

そして最後を締めるのは、ベルサリエーリ・Bersaglieri.
黒い羽根つき帽子を被り、走って行進する歩兵隊。とても人気があるんですよ!
まず整列して、演奏しながら走り出し、


あっという間に通り過ぎて行きます!

こんな感じで~す。https://www.youtube.com/watch?v=c0kBETseDmQ
ベルサリエーレのファンファーレのヴィデオはたくさんあるのですが、共和国記念日の
パレードのがちょうど良いのが見つからず、少し古いので済みません。
ベルサリエーレのファンファーレのヴィデオはたくさんあるのですが、共和国記念日の
パレードのがちょうど良いのが見つからず、少し古いので済みません。
マッタレッラ大統領が近くの皆さんにご挨拶されはじめ、

そろそろと、テレビ・カメラが捉えたフィレッチェ・トゥリ・コローリ・
Frecce Tricolore・3色の矢。

ああ、やっと1枚綺麗に撮れましたぁ! そう止まっていてくれたらね。
いつも思う事ながら、RAIのカメラマンは本当に良い目をしています!!

大統領お迎えのカラビニエーリの軍楽隊と、コラツィエーリが近づき、

貴賓席前に整列。

再度、国歌演奏が始まると、上空をアクロバット飛行隊「3色の矢」が飛びます。
綺麗! いつもわぁお~!と見とれます。


2019年の飛行をどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=gJKZWFtoLQo
https://www.youtube.com/watch?v=gJKZWFtoLQo
訓練風景を フレッチェ・トゥリコローリ ・ 「イタリアの3色の矢」飛行隊
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463999146.html
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463999146.html
貴賓席前にいた子供達が、自分達で描いた5mもの、
記念日の印象の絵を差し上げ、記念撮影を。

ローマの空を去っていく、フィレッチェ・トゥリ・コローリ。

パレードの間は何とか保った曇り空が、遂に小雨となりましたが、
車のホロをそのままに、コラツィエーリに護られ会場を去る大統領。
車のホロをそのままに、コラツィエーリに護られ会場を去る大統領。

お帰りになる大統領官邸、クゥリナーレ宮・Palazzo Quirinaleに翻る旗。

という、イタリア建国70周年の軍パレード。
毎年同じではなく、今年は装甲車類の参加もなく、1度見て恐ろしくも
感じた騎馬の槍部隊の参加もありませんでした。
私は単純に煌びやかなイタリア軍の男達を眺め、
空を飛ぶ美しい「三色の矢」の軌跡に憧れ、パレードを見つめます。
空を飛ぶ美しい「三色の矢」の軌跡に憧れ、パレードを見つめます。
イタリアの一面を楽しんでご覧頂けると、嬉しいです!
イタリア共和国記念日のお祭り 2019.6.2
http://www.italiashiho.site/archives/20190608-1.html
http://www.italiashiho.site/archives/20190608-1.html
*****
ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!
*****
コメントの書き込みについてのお願い。
ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。