・ n.1 標高1000m、 森林とアルプス植物園

今月16日、雨続きのお天気が漸くに晴れ間を見せた朝、写真仲間と
一緒にカンシーリオの森と平野・Cansiglio、と、アルプス一帯の植物を
集めた植物公園・Giardino Botanico Alpinoに行って来ました。

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まず地図をどうぞ。 コネリアーノからだと40kほどで、1時間弱の行程ですが、
上りの傾斜がきつく、おまけにやたらカーヴが多い道。

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自分一人で運転していくには好みではありませんが、ははは、
仲間5人で車2台に分乗なので、座っていればOK!
我が家の前で拾ってもらい、喋っているうちに到着。

車の免許を取ってすぐの頃、運転練習で出かけた事がありますが、
その時のご案内は。 ヴェネトの奥には、まだ雪が ・ カンシーリオの森
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462783728.html



こちらはサイトの、現在国有林であるカンシーリオの森一帯の地図で、
植物園の位置が分りますね。

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薄い緑色のPian del Cansiglioが広々とした平野で、
植物園のある一帯の黄緑色は林というか、一般人が散歩できる小道や
ピクニックの場所もあります。

ジョヴァンニの写真で。 ヴェネトの奥、カンシーリオの森 晩秋風景
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/465415971.html



カンシーリオの平野に到着してすぐの南の端辺り。
乗馬を楽しむ人々の姿も遠くに見え、

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少し向こうの平野には、草を食む乳牛たちの姿。

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平野をぐるっと囲む森林。

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平野にはバール・トラットリア・アグリトゥリズムが何軒かのみで、規制されて
いるものと。 森林警察のパトロールが回っているのも見かけます。



バールで元気付けのカフェを1杯やり、少し奥に駐車し植物公園まで歩きます。

到着が9時半頃だったと。 雨が続いていたのと、この一帯は大変に湿気の多い所
だそうで、朝日が射し込み温度が上がりかけ、ぼうぼうと靄が立ちこみます。
   
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この写真、草原の緑色、靄のかかる林の濃い緑色、綺麗でしょう?!
と、お褒めを強要する、ははは、自画自賛なのですが、
実は今回初めて、RAWの設定で撮ったのですね。

重たい、後の整理が大変というので、RAWで撮らないとダメとジョヴァンニにも
勧められながらも踏み切れなかったのですが、
5月に出かけたトスカーナの緑がやはり思うようには出ず、遂に思い切ったという訳で。
で、結果は、はぁ、もう、大快感!! こんなに緑色の出方が違うとは!!
藤色、紫色なども出しやすい事でしょう。

・・それにしてもやはり整理に時間がかかり、既に2週間近くたつのに、
375枚撮った内の70枚ほどはまだ未整理で、あああ~!



植物公園への道をそれ、ちょっぴり林の中に入り込みます。

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ジョヴァンニはこの一帯の常連で、良く知っていますから、こちらは足元のぬかるみと、
苔に滑らぬよう気をつけつつ、彼の後ろについて行きます。



ね、ちょっと神秘的でしょう?!

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足元はこんな感じに、すべてびっしりと苔で覆われ、

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所々射しこむ光に、緑色が本当に美しく浮かび上がります。

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が、1人では到底入り込む勇気はないですね、ははは。



公園への道を辿っていくと隣の牧草地を、もぉぅ~、むぉ~と大きな声で
鳴きながら、牛達が皆、前を行くシニョーレを追いかけて行きます!

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こちらの端にいた白黒も、何なんだぁ~、もぉう~、と文句を言いつつ、
のように聞こえましたが、ははは、それでものそのそ追いかけて行くのですね。
何があるんね?!と言いつつ、



こちらも緩やかな傾斜道を辿り、

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牛たちが集まっている角まで行き、意味が判明。
つまり先頭を歩いていたシニョーレは飼い主兼牛たちの友人で、
何か貰えるかと後をつけていた、という事なんですと・・。

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それにしても、そばで見ると本当に彼らは大きい!!
そしてね、どっちのお目めを見て話したらよいか、分らないよぉ!

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さてこちらが、植物公園に入った場所からの眺め。
敷地はそう広いとも思えませんが、かなり奥深く、各植物の好みの地域を選び、
自然発生的に育てている、という感じ。

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奥の山に白く見えるのは、雪ですって。



最初は真面目に1種写すと、横の標札も写していたのですが、
到底追いつかずと悟り、ははは、じきにお花だけを好きな様に・・!

蜂たちがせっせとお仕事中で、

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可憐な花も、

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横からだと、まさに動物的に見えるのも!

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入り込んで踏まぬよう、適当に仕分けられ、

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散々に噛みとられ、影絵のよう!

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大きな、殻が5cmほどもの大カタツムリ!

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ジャンナが歩いていて一つ踏み潰し、ははは、グシャッ!!と大きな音に、
ひとごろしぃ!と叫ぶshinkai。



既に赤くなった小粒の実もあり、

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リンドウかな? 横線 背が高く2mほどにも。

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◆ ミ~タさんがあれこれ調べて下さったそうで、
これはキキョウに近い種ではないか、との事です。 有難うございます。



これは何処にでも咲いていますよね? ヒメジオンだったっけ?

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名前は知らないままですが、ウンブリアの奥、カステルッチョでも見た花。

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野性の蘭の種かな?

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これは如何にも高山植物ですね。 後ろの岩場は半人工的に作ったもの。

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野生のイチゴもあり、つい一粒口に入れ、その後でそっとあたりを見回して、ははは。

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薄いピンク色も、紫色も発色がよく、やはりRAWで撮るのが良いなぁ、と思います。

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この可憐な黄色も、如何にも高山植物。

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最後は、奥に見えた山を少しアップで・・。

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植物園の花はもっともっと撮っており、へへ、お昼も仲間と一緒にアグリトゥリズモで。
午後また林の中を少し歩き、実は鹿の子にも出会ったのですよ!

という様なことで、次回もう1度カンシーリオの森の続きを!
お楽しみに、そして、どうぞよろしく!


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・ n.2 ヴェネツィアの夏 ・ デッラ・サルーテ周辺

夏のヴェネツィア、サンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂周辺の様子を
もう一度どうぞ!

トップに登場のワンちゃんは、朝すでに駅近くのデッレ・グーリエ橋・
Ponte delle Guglieの上、真ん中で休憩中! 如何にも
「ヴェネツィアって暑いのねぇ!」という顔でしょう?! ははは。

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はぁい、皆さんも頑張って、夏のヴェネツィアをお楽しみ下さ~い!



先々回に、朝の光の中の正面を見て頂いたデッラ・サルーテ聖堂を
アッカデミア橋の上から。

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右側に見える並びが、アッカデミア美術館から続いてドガーナの先っちょ迄の
眺めで、右端から2塊辺りの白い2階建て、屋根の上に白い尖がりが2つ、
あそこがペギー・グッゲンハイム現代美術館、
その向こう修復の覆いのあるのがダリオ邸・Palazzo Dario.



いつも横着して表側だけご覧頂いているので、へへ、今日は聖堂内も
ちょっぴりですが、どうぞ。

「サンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂・Basilica di Santa Maria
della Salute・救いの聖母マリーア聖堂」が正式の名称で、

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1630年街を襲い、全住民の10分の1に当たる8万人もの住民が、
ヴェネツィア共和国全体では60万人が亡くなったペスト終焉祈願の為の
建設発願、つまり「救いの聖母マリーア教会」と名づける教会の建設、
毎年の祭日を行うという誓願により、1631年に建設を開始、
56年後に完成のヴェネツィアのバロッコ様式を代表する教会と。

この聖堂の建築設計はコンクールの後、バルダッサーレ・ロンゲーナ・
Baldassare Longhena(1596/97-1682)に託されたもので、
当時若干34歳だった彼の案は、1630年の誓願の通り、

「救いの聖母に捧げる為の王冠を現す形」、8角形の中央本体の上に
半球の丸屋根が載り、周囲を6つの礼拝堂が囲むもので、
渦巻状の特徴ある飾りがある扶壁、たくさんの聖人像が立ち、
半球の上、明り取りの頂塔の上に聖母像。
      
この聖堂のある場所には元やはり教会があった様ですが、改めて約10万本の
杭が打ち込まれたといい、同年11月末には、最初の感謝の参拝行が行われたと。



この写真の、参拝者が灯す蝋燭は平日のもので、毎年11月21日の祭日には
長い蝋燭を捧げます。

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サンタ・マリーア・デッラ・サルーテの仮橋 ・ ヴェネツィア
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461785880.html



内陣と中央の聖母子像、聖母のイコン像。
聖母子の足元には逃げ惑うヴェネツィア市民が見え、庇護する姿のマリーア様。

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この彫像はヴェネツィアで活躍、亡くなったフランダース出身のJoust de Court作、
下に見えるイコン像は、クレタ島からのものと。



礼拝堂の一つにあるティツィアーノ作の「精霊のお下り」
       
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ティツィアーノはこういう群像ではなく、個人の肖像が断然素晴らしいですねぇ!
ティツィアーノが在るというので、私などぐるぐる探し回り、漸くに名札を見て、
これか・・、と。 失礼!



上部、半球のドームと上の明り取りの塔。

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左側にチラッと見えるのが平常の出入り口で、正面が主扉のある裏側で、
赤い布、扉の覆いが見えますね。 あの布を暗い聖堂内で写しましたら、

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こんな感じに!
一層の神秘感というか、ちょっとこの色使いに驚きましたぁ。

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これは同じ夏の日ではなく、9月になっての空の下。
      
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所で先々回に朝の写真を見て頂いた時に、夏に参拝の為の仮橋が架かる
ジューデッカ島にあるレデントーレ教会・Redentoreも見て頂きましたが、
       
このレデントーレ教会も実は、ペスト終焉祈願、御礼の為に建設された教会で、
アンドレア・パッラーディオ設計で1577年に建設が始まり92年に完成のもの。
1575年のペストの襲来では、2年間にヴェネツィア住民の3分の1、5万人が
亡くなったといわれ、当時にあってペストがいかに怖い疫病であったかが分ります。

で、ヴェネツィアにはもう1つペストからの守護を願う聖人の教会、
サン・ロッコ・San Roccoがあります。
教会はサン・ポーロ地区のフラーリ教会のすぐ近く、ティントレットの絵で有名な
「スクオーラ・グランディ・ディ・サン・ロッコ」のお隣ですね。

通常サン・ロッコと呼ばれる聖人は14世紀の方で、巡礼者で、奇跡を起こす人として、
絵画の中で、腿に出来た腫瘍を指差す姿で現されますから、ご覧になっていると。
       
という事で、15世紀建設のサン・ロッコ教会、16世紀のレデントーレ教会に続いての、
3つめのペスト終焉誓願、感謝の聖堂がサンタ・マリーア・デッラ・サルーテと言う事に。
       
       

さて、アッカデミア美術館方面に向かって進みますが、
       
この橋は手前の小広場にも向かって広がる扇形とでも。

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橋を左・西に進むと、突き当たり角にペギー・グッゲンハイム美術館。



この小運河はここでぐるっと西に回り込み、グッゲンハイムの前を通りますが、

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この小広場のお店のワンちゃんかな、かまってくれる人を待っており、ははは。
最初は普通の寝姿が、こんな風なのも出来るんよ、と!

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この子の写真をどこかに載せた気がして探し回りましたが見つからず、 
・・馬鹿がぁ、自分のブログなのにねぇ!
ひょっとして同じ姿を載せていたらご容赦を。
       


先ほどの橋を西に渡り、これはグッゲンハイム美術館脇入り口の前角の、
ライオン君。 かなり古い形と思うのですが・・。

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先ほどの小公園から回りこみ、グッゲンハイムの前を通る小運河と両脇の通り。
ちょっと入り込んだ場所の、なかなか良い感じでしょう?

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右の通りにはグッゲンハイムのショップも出来、画廊もあったと。



運河にかかる橋の影と映り込み、そしてボートに映える水の煌き。

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この辺りの運河沿いを南に入ると、街の普通の人々の住居が並び、
生活の匂いのする一廓がありますが、

運河越しに、悠然とこちらを見つめる黒猫ちゃん。

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窓辺に翻る、かってのヴェネツィア共和国の旗。

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道角にある建物。 1階は確かバールですが、角の張り出しバルコニー、
ビザンティン風ヴェネツィアの窓、色はロッソ・ヴェネツィアーノ。

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サン・ヴィオ・San Vio広場脇の橋の上で、ゴンドリエーレ2人が客引き中。

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さらに西に進み、アッカデミア美術館の横の通り
リオ・テラ・A フォスカールニ・Rio terà A Foscarni.

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このリオ・テラXXという名は所々に見かけますが、きっと元は真ん中を
小運河・リオが通っていたのを埋立てて出来た広い通りを指すのだと。

今しゃきっとした若者が小さな手押し車を押して行きますが、
ホテルとかバールで働く若者の感じ。



アッカデミア美術館の南側にホテルがあったのに始めて気が付き。
由緒ありげな建物でしょう?

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近くで見つけたワンちゃん用の泉。
高さもちゃんと考えて作ってありましたが、始めて見ました。

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さて、アッカデミア橋を渡って頂きましょうか、 
大運河にかかる4本の橋の内1番南にあり、唯一の木製の橋。

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橋の北側から眺めた、渡る人々。 夏の熱気が伝わってきません?! ははは。

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こちらは橋の北側、大運河の並び。 一番手前がカヴァッリ・フランケッティ邸・
Palazzo Cavalli-Franchetti.

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夏のヴェネツィア ・ ヴェネツィアの館フランケッティと、あれこれ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463739998.html

息子のフランケッティ男爵が情熱を注ぎ修復したカ・ドーロは
n.1 カ・ドーロ ・ ヴェネツィアの館
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463740863.html

n.2 ヴェネツィアの館 ・ カ・ドーロ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463741340.html



さて、特急イタリア旅行の友人を送り、マルコ・ポーロ空港までヴァポレット・
水上バスで。 左にサン・ジョルジョ・マッジョーレの鐘楼、
右にサン・マルコの鐘楼とドゥカーレ宮。
     
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今着陸態勢に入りつつある飛行機も見え。

ヴェネツィアにようこそ! ・ 空からのヴェネツィア
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463623119.html



空港連絡のヴァポレットは、ムラーノ島を過ぎると確かどこにも寄らずに
ぶんぶん飛ばし・・、 ラグーナ・干潟の中の直線航路。

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見送ってくれるカモメ君。

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さて、マルコ・ポーロ空港が見えてきて。
  
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暑い夏のヴェネツィア散歩、お疲れ様でしたぁ!
次回はぐっと涼しい、標高1000mにお連れ致しますぞ。 お楽しみに!

Yちゃん、特急でも良いから、またお出でやぁ!!

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・ テアトロ・ラ・フェニーチェ ・ Gran Teatro La Fenice

今回のご案内は、ヴェネツィアのと言うよりイタリアの有名な劇場の一つ、
ラ・フェニーチェ・La Feniceを。

先回に続き「夏のヴェネツィア」に加えましたのは、2年前の夏に来伊した
友人のお土産の一つに1冊の本、
「ヴェネツィアが燃えた日」 ジョン・ベレント著 光文社があり、その内容に
興味を持った友人がフェニーチェ劇場を見たい、との事で行ったのでした。

この本は大変興味深いヴェネツィアの貴族社会も分り、様々なゴシップも
盛り込み、放火犯人の様子も描いており、関心ある方のご一読をお勧めです。

写真は、1996年1月26日の夜、炎上中のフェニーチェ劇場の様子で、

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これは夜、既に寝ていたのを呼び起こされTV中継を見た、
忘れられない記憶があります。
すぐ傍を通る運河がたまたま浚渫の為に閉鎖され、消防船(ヴェネツィアでは
船なのです)が近寄れず、結局すべて炎上した、という悲しい結末でした。

再建工事の開始も経過も長引きましたが、漸くにひとまずの落成で、
お披露目は7年後の2003年12月14日から1週間、
そして2004年元旦の新年コンサート。
ですがその後の整備もあり、オペラ上演再開は2004年11月、
そして昨年再建後10年を迎えたフェニーチェ劇場。

中の見学もしましたが写真撮影は禁止で、内部の様子はサイトから拝借し、
ゆるゆると劇場周辺も含めご案内いたしますので、ごゆっくりどうぞ!
いつもの通り、ブログ名の入っていない写真は、サイトからの拝借です。



フェニーチェ劇場はどこにあるか、地図をどうぞ。

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サン・マルコ広場の南西側から西に、サリータ・サン・モイゼ・Salita San Moise
を行き、サン・モイゼ教会前の橋を渡りさらに西に。
通りの名はカッレ・ラルガ・XXIIマルツォ・Calle Larga XXII Marzoと変わりますが、
その中程を右(北)に折れ、カッレ・ヴェステ・Calle Vesteを辿り、
橋を渡って進むと劇場前に。



衛星地図で見ると、グレイの屋根が2つ見え、中に茶色の瓦屋根を挟む形と、
建物の南西角に接し、運河・Rioが角を囲む形なのにご留意を。

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はい、ヴェネツィアの街を逆Sの字に通り抜けるのはご存知の通り、大運河・
カナル・グランデですが、それ以外はすべて小運河・リオと呼ばれます。
      


所で例により、ははは、即脱線ですが、衛星地図を眺めていて、
フェニーチェ劇場の南西角から南に、サンタ・マリーア・デル・ジーリオ教会・
S.Maria del Giglio教会前からの細長い広場の先、
大運河に橋が架かっているのが見えますか?

ここには平常橋は無く、ここに臨時の橋が架かるのは、大運河に丸屋根の
影を落としている、先回ご案内したサンタ・マリーア・デッラ・サルーテ教会の祭日、
11月21日を挟んでの事なのですね。ですから、この衛星地図はその時の物と!

という事で、ついでに、はは、こんな橋です、を。
     
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古いご案内で、 サンタ・マリーア・デッラ・サルーテの仮橋 ・ ヴェネツィア
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461785880.html



脱線が続きますが、も1つついでに、この鐘楼をどうぞ。
写真を整理していて、この鐘楼はどこのかと思い、
・・見て即どこの鐘楼と分るのはほんの幾つかでして、はぁ、

ですが簡単に判明、サント・ステーファノ教会の鐘楼と。

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フェニーチェ劇場を訪れた時はアッカデミア美術館を見学、大運河の橋を渡り
南西方面から行きましたので、アッカデミア橋を渡ってじきの
サント・ステーファノ広場に見える鐘楼を撮った物と。

でなぜここに、と言いますと、鐘楼を調べていて興味深い事が分りましたので、
付け刃の知識を皆さんにも! ははは。
この鐘楼は、教会から少し離れて立っているのですが、高さは66mで、
ヴェネツィアの高い鐘楼の1つで、おまけにこの写真では分かりませんが斜塔!
それも基礎からすると約2mも南に傾いていると!

教会は13~14世紀の建設で、鐘楼も多分同時期の建設と思われますが、
高さが約30mに達した時に基礎が傾いたもののそのまま工事が続いたと。 
怖いなぁ!

所で1902年に、サン・マルコの鐘楼が崩壊したのをきっかけに、
・・はい、鐘楼の管理人も無事、怪我人も出なかったですが、
管理人の猫ちゃん1人が犠牲になったそうで。
で、この鐘楼もあわや取り壊しになりそうになり、当時の司祭様が頑張り、
技師たちの援助で補強され、現在は崩壊の危険は無いものの、
絶えずモニターされていると。

という事もあり、この鐘楼は公開されておりませんが、やはり上った方が居られ、
こちらで鐘楼からの眺めをご覧になれます。
http://alloggibarbaria.blogspot.it/2010/10/vista-dal-campanile-di-santo-stefano.html
       
おまけにもう一つ知った逸話は、このサント・ステーファノ教会は何度も暴力沙汰、
殺人事件の舞台ともなり、その為に幾世紀の変遷の中でなんと6回も、
聖別から外されたのだそう! これは凄い!

怖がりの癖に好奇心いっぱいのshinkai、ははは、
どんな騒乱が教会内で繰り広げられたのか、その内に調べるべ!

夏のヴェネツィアにサント・ステーファノ広場の写真が1枚!
広場はいつも通るものの、教会内は見た事があるっけ?
夏のヴェネツィア ・ ヴェネツィアの館フランケッティと、あれこれ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463739998.html

サン・マルコの鐘楼の上から  ヴェネツィア ・ 黄昏から夜に
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463331310.html



さて、小運河に舫うゴンドラを見たり、
  
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水面に映る建物を楽しんだり、

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古い建物の入り口扉を眺めたり、

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古い建物の古い扉を見つけたりしつつ、

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ほら、フェニーチェ劇場の運河側入り口で~す!

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まるで抽象絵画みたいな、水面への映りこみと、

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劇場への橋の裏側に、煌めく水の揺らめき。

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運河側の劇場出入り口。

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ヴェネツィアの街の立地条件からして、フェニーチェ劇場が1792年に建設された
時から、運河側の出入り口があるのは当然の条件だった様子。

かってヴェネツィアにあった幾つもの劇場に付いては、リンクして頂いてます
pescecrudoさんの「イタリア、とりわけヴェネツィア」のこちらに詳細が。
http://pescecrudo.blog122.fc2.com/blog-category-23.html



運河が周囲を巡っているので、ゴンドラもあちこちからやって来ては通り過ぎ。

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我らは劇場の北側の小路を通り、ホテル・フェニーチェのレストランや
入り口を眺め、

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壁に嵌めこまれた小さな像やランプも愉しみ、
省略ですが、ライオン君がかぷっと羊に噛み付いているのも・・!

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この小運河はホテル・フェニーチェの北を通りますが、
建物の下を潜る、暗い通り抜け道がなんとも面白く・・!

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こちらは劇場前の左横のカフェかな、レストランだったっけ?

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そして、フェニーチェ劇場の正面入り口。

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ラ・フェニーチェ・不死鳥。

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「不死鳥」の名に恥じず、この大劇場は1792年5月の開設以来、
1836年そして1996年と、2度にわたる火災での消滅から再建復興を。

ジョアッキーノ・ロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディなどの
今も残る名作オペラが初上演された劇場でもあり、
音響効果を重視しての木造の内装、装飾も漆喰と紙張り細工ですから、
一層の安全を配慮し、最新技術を取り入れた効率良い舞台装置の運営も
考慮設計しつつ、

再建の際のモットーとなった言葉
「com'era, dov'era・コメ・エーラ、ドヴェ・エーラ ・元の姿の通り、元の場所に」
7年の歳月をかけ復興がなったのでした。

ルキーノ・ヴィスコンティの映画「夏の嵐」に、かってのオーストリア支配下に
おけるフェニーチェ劇場の姿が登場しますが、

再建に辺り、場面の中に見える装飾同様に忠実に復元しつつ、
オペラ公演のみならず、バレー、オーケストラ公演、室内楽演奏、果ては講演会、
舞踏会にも対応できる舞台装置と設備、そんな新しい設計配慮もされた様子で、
火災消失前は840だった席も1000席に、以前は舞台装置の仕事場であった
屋根裏というのか、そこも新しく一般公開され、巨大な桁組みなども見学できると。
・・見なかったぁ。



正面入り口の横にあったポスター。 ガイドつきのツァーもあるようですが、
我々は切符を買い自由に見学。 入り口入った右手に受付があったと。

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さて内部構造ですが、衛星地図でご覧のように3棟に分かれていて、
内部見学はしたものの、実際の所、中のどの部分にあの煌びやかな舞台と
客席があるのか、これはフェニーチェ劇場のサイトから拝借ですが、
番号に対応する説明が見つかりませんで・・。

27-nice4.JPG

が、フェニーチェ劇場の舞台部分は、真ん中に見えた赤い瓦屋根の下、
と考えて良さそうですね。

フェニーチェ劇場のサイトは  https://www.teatrolafenice.it/

切符購入、他のインフォメーション、説明は  
https://www.teatrolafenice.it/info-biglietteria-abbigliamento-disabili/



という事で、サイトから拝借の写真で、豪華絢爛、金きらきんの様子を!
まずは劇場玄関ロビー・フォイェール・foyer.

28-foyer.jpg



2Fにある様子の、多目的催しに使用できる、サーレ・アポッリネエ・
Sale Apollinee.

29-Sale-Apollinee.jpg



さて舞台と桟敷ですが、こうしてみるとオーケストラ・ボックスが一段低いのが
良く分かりますね。 見学した時は、この部分に椅子が積み上げてあり!

30-Part.jpg

舞台に向かって正面真ん中に貴賓席。



こちらがその貴賓席を見上げた所と。

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貴賓席内からボックス席の様子と、

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天井下の装飾の様子。 まさに豪華絢爛!!

33-tion.jpg



平土間の席を取り外し、こんな舞踏会も!
本物のお馬ちゃんも登場するカヴァルキーナ・Cavalchinaと呼ばれる、
カルネヴァール期間の最終土曜の夜に催される大舞踏会と!!

34-cavalchina.jpg

35-Gran ballo.jpg



豪華絢爛、綺麗だねぇ!と見学した後は、まるで縁の無い世界のお話の如く、
いぇ、オペラのCDを聴くのも、TVで公演を見るのは好きですが、
劇場に縁の無い2人は、フェニーチェ劇場を見渡すバールに腰を下ろし、

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よく冷えたプロセッコで乾杯~ぃ!

37-470_GF.jpg

お疲れ様でしたぁ~!!


*****

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・ n.1 夏のヴェネツィア ・ デッラ・サルーテ聖堂周辺 

日本は大型台風も去り、また酷暑になっている様子、
お見舞い申し上げます!

こちら北イタリアは、今年はなかなか真夏の訪れがなく、突然の雨、嵐、
所によっては爆弾雨と呼ばれる集中豪雨の被害、
6月最初に1週間ほど暑い日が続いたのみで過ぎています。

週半ばからまた暑さが、という予報ですが、
やはりこの時期には夏本番の写真が見たいですよね?!

という事で、2年前の8月半ばのヴェネツィア、
友人が特急旅行でやってきた時に1泊した夏のヴェネツィア、
まだ朝の光のサンタ・マリーア・デッラ・サルーテ教会周辺、
ドガーナの先っちょ辺りの写真をご覧下さいね。

4-828_GF.jpg

夏のヴェネツィア ・ ヴェネツィアの館フランケッティと、あれこれ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463739998.html

夏のヴェネツィア ・ ヴェネツィアの窓
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461641049.html


本当に蒸暑い夏の夜を過ごしたホテルは、ははは、
フォンダメンタ・デッラ・フォルナーチェ・Fond, della Fornace、
デッラ・サルーテ教会から西に1つ橋を渡った次の運河沿いにあり、
朝6時半頃にホテルからドガーナの先っちょまで、カメラを手に散歩に。

この時間帯だといくらヴェネツィアとはいえ、はい、まだ観光客の姿もなく静か!

トップの写真は、アッカデミア美術館から来ると見える、細い小路の先の
サンタ・マリーア・デッラ・サルーテ教会。



ホテルすぐ近くの細長い広場、リオ・テラ・サローニ・Rio Terà ai saloni.
左側に残る古い建物が趣きあり、

1-724_GF.jpg



正面からだとこんな様子。

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すぐ向こうのジューデッカ運河を、いま朝帰りの!大型クルーズ船が
そ~っと通り抜けて行く所。

3-719_GF.jpg



ドガーナの先っちょまで来ると、太陽がこの位置。

5-726_GF.jpg

今回の朝日の写真は、余りにも光線が強すぎ、建物や物が真っ暗で、
空の色も赤すぎに写り!
何が写っているのか見えないなら見て頂く意味がない、と考えるshinkaiは、
ソフトで陰の中を明るくし、ちょっと面白い色も出た事をご報告しておきますね。
そう、実際に空の色が真っ赤で、運河の向こうの建物が真っ黒だった、
という筈が無いのですものね。



ドガーナの位置からだと真正面になるサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。
ね、建物の色がちょっと面白いと思われません?! 古い写真の様で。

8-734_GF.jpg

ヴェネツィア ・ サン・ジョルジョ・マッジョーレ島
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461429525.html



こちらドガーナ・税関の先、三角形の建物の壁のライオン君。

6-733_GF.jpg



そして上にいる風見鶏の女神と支える男性像。
傍で見ると、ははは、とてつもなく重そうで苦し気な顔をしている!

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斜めに見えるサン・マルコ聖堂の丸屋根、鐘楼、そして修復のための
覆いの無いドゥカーレ宮、

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鐘楼の先。

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運河越しのドゥカーレ宮。

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こちら右手のジューデッカ島のレデントーレ教会・Redentore.
       
12-741_GF.jpg

この教会は毎年7月の第3日曜、今年は20日が祭日で、
参拝の為の橋が土曜の午後から架かり、7時から渡れるそうで、
真夜中近くから大花火大会が行われます。

レデントーレのお祭り ・ ヴェネツィア
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461640965.html



ドガーナ・税関と呼ぶのはかっての共和国時代の名残で、現在は呼び名
だけですが、太い杭を何本も合わせた大きな船用の杭がこんな感じに。

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ちょうど素晴らしく見事に大きなヨットが寄って来ますが、
左背後に見える橋がちょうど、造船所博物館前ですね。

14-739_GF.jpg



ね、素晴らしいでしょう?!

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舳先には、ヴィデオ・カメラを手にした女性!

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ヴェネツィアの街を見下ろして
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464580222.html

そして船が行く ・ ヴェネツィア
http://italiashinkaishi.seesaa.net/archives/20110613-1.html



一方、漁船を模した大型船が、ドガーナの大運河側に舫い、

17-754_GF.jpg



大運河沿いに見るホテル群と、左端にイタリア像。

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こちらのゴンドラの舟溜まりで、珍しく白サギがゆったりと。

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ゴンドラの舳先の飾りが煌き、

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艫の飾りも、ね。

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小タイヤには思わず笑いましたが、あそこは細いから、
衝撃で折れやすいのかも。



サンタ・マリーア・デッラ・サルーテ聖堂。 ここはもう何度も見て頂いてますが、
朝日、観光客なし、となりますと、ね。

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教会前広場の井戸もまだ陰の中。

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広場西側のこの荘重な教会は、元ベネデット派修道院の
サン・グレゴーリオ・San Gregorio.

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隣はかっての修道院併設の建物と思われますが、
朝日を浴び特徴ある煙突が、一際鮮やか!

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デッラ・サルーテ聖堂は、かなり高い石積みの上の建設で、こんな階段が
前にあり、こうしてみると、ちょっとしたピラミッドみたいでしょう?!

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階段を上がると、まだ時間が早く勿論閉まっていましたが、
扉にこんな標札が、事務所みたいに書かれていて、ははは。

32-799_GF.jpg

・・ああ、ラーメン喰いたい!



階段の上からだと、聖堂前広場の石の柄も良く見え、

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ヴェネツィアにもジョギングする人がいるんだ!と、ちょっとした驚き、失礼!

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まだ船の動きが無い大運河。 左寄りのあの美しいバルコニーを持つ建物が、
確か「オテロ」のデスデモーナの館とされていたと。

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階段上から、前のゴンドラ溜まり、

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少し遠く、サン・マルコのスキアヴォーニ河岸、見えている教会は
A・ヴィヴァルディ所縁のピエタ教会。

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男性ソプラノ歌手による、・ ピエタ教会のコンサート
http://italiashinkaishi.seesaa.net/archives/20110611-1.html

ヴェネツィアの、お安く清潔、そして一等地のお宿を
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/472823638.html



逆光の中の、風見鶏の女神。 う~ん、これは余り近くから見るよりも、
夜目、遠めが良いのかも、ははは。

40-802_GF.jpg

という様子で、次回もう1度ヴェネツィアのご案内、夏のヴェネツィアを、
と思っておりますので、よろしくお願いいたします!


◆ おまけ ◆

先日偶然TVで見て大笑いした猫ちゃんの喧嘩。
余りにも可笑しく、ひょっとしてと探したらYoutubeで見つかりました。
ただ猫語の翻訳がイタリア語で字幕になっており、ははは、
親切、暇なshinkaiが日本語訳を。 お楽しみください!

バローネ君とシルヴェストラちゃん。
https://www.youtube.com/watch?v=WiqrmXe4ZdI

So che mi hai tradito  お前が裏切ったのは知っているんだ
confessa!         白状しろ!
dimmi chi è?       誰だ、相手は?
voglio saperlo      知りたいんだ
dimmelo!         言え!
giuro che non ti graffio dai  お前を引っ掻いたりしないからさ
lo conosco vero?      俺が知っている奴だろ?
parla cazzo!        言え、馬鹿!

Tom           トム

Tom chi? Il randagio?    トムって誰だ? あの野良猫か?
quello che sta in fondo alla via?  あの、通りの奥にいる奴か?
ah te la fai con gli stranieri?  はぁそうか、お前はよそ者とするんか?
zoccala!            ドブネズミ!

calmati            落ち着いて

ecco perché rideva sotto i baffi  それでヒゲの下で笑っていたんだな
se penso a quello che fatto per te お前のためにしてやった事を思うと
dopo tutto il pelo che ho ingoiato 体をなめて飲み込んだたくさんの毛
dopo la collana di croccantini    (猫の)カリカリで作った首輪
è finita!              俺達は終わりだ!

Possiamo rimane mici       友達でいられるじゃないの

scordatelo             忘れろ
per me sei una gatta morta    俺にとってお前は死んだ猫と同じだ


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・ ヴィタレータの礼拝堂 と その周辺もろもろ 

今日ご覧頂くのは、オルチャの谷風景のシンボルの一つ、
ヴィタレータの聖母の礼拝堂・Capella della Madonna di Vitaleta.

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トスカーナ、オルチャの谷の風景写真によく登場しますので、
多分姿は既にご覧になっていると思います。

所でこの礼拝堂は一体どこにあるか、ご存知ですか?!
はぁい、タイトルを「その周辺もろもろ」としました様に、
その辺りを今回しっかりご案内いたしますので、ははは、
お気楽にお楽しみください!
       

まず地図をどうぞ。
ピエンツァ・Pienzaとサン・クイリコ・ドルチャ・
San Quirico d'Orciaを結ぶSP146号の中間辺りから、
南に小道を入って行った所にあり、これには傍の道が見えませんが・・、

2-ta1_GF.jpg



衛星地図で見ると、こんな感じ。
県道SP146号から分岐する位置と、礼拝堂の位置、

3-eta2.JPG



もう少しアップすると、こんな感じで分りますが、
 
4-eta3.JPG 

ただ現在のグーグルのストリート・ヴューでは、道の分岐点までしか見れず、
そのまま右にそれて進みます。
実際右に(東に)行く道のほうが幅広いのですが・・。

分岐点から少し先、緑点を付けた所に鉄柵というか、門があり、
5月に行った時は閉まっていたので、その少し手前に車を止め
柵の横をすり抜け、ははは、歩いて礼拝堂まで行きました。

今日トップでご覧頂いた青空をバックの写真は、
2008年に行った時の物で、当時は小さな柵で開いており、車のまま
礼拝堂脇まで行けたのでしたが、多分こうかな、の理由はまた後ほど。



こちらはサイトで見つけた、上空西からの様子。

5-b37.jpg



少し分りにくい、県道からの入り道をご説明しますね。
というのも、先年行った時はもう何度もこの辺りを行ったり来たり、
途中で見つけた農家にも訊ねに寄ったり!

今回は行く前にストリート・ヴューでイメージ・トレーニングまでしたにも
拘らず、一度入り口を間違え、ははは、アホやぁ、
という事で、お節介shinkai、分岐口と道の向こうの建物に印をつけ、

6-eta5.JPG



こんな感じ。
左に見える建物は納屋で、こちら道の分岐点は広いのは広いですが、
ヴィタレータの礼拝堂への案内は何もなく、「鹿に注意」の三角札が向こうに!

7-eta4.JPG

道のカーヴにガード・レールがあり、向こうに納屋、
入り口は3角形で広め・・。 これで楽勝!・・でしょう?!



さてこうして南への砂利道を進み、門が閉まっている手前で駐車、
鉄柵の横をすり抜け、・・大分イタリア式に馴れて来ましたので、はい、
少し行った所から見えた礼拝堂!

8-718_GF.jpg

逆光で色が良く出ず、おまけにこの道が結構長く・・!
ですがまぁ徐々に近寄り、


漸くに!
   
9-719_GF.jpg
    
午後も半ばの時間で、すぐ近くの草むらに若いカップルが一組、腹ばいで
大きな声でおしゃべり! ボンジョルノ!と挨拶しあい、
その内にまた別のカップルが私が来たのとは別の、下から道を上がってきて。
そう、こんな離れた場所でも、結構の賑わい・・、ははは。



正面、

11-728_GF.jpg

11-728_GF.jpg



そして上部に見える紋。

12-pia_GF.jpg

この愛される小礼拝堂が記録に登場するのは1590年。
ですが、現在ここに見られるのは19世紀に内も外も元の形を大切に
修改築されたものだそうで、ユネスコの世界遺産の保護下にあり、
上部に見える獅子の紋章も貴族のもの、とだけで記述は見つかりませんで。



内部には、アンドレア・デッラ・ロッビア・Andrea della Robbia
の作である聖母像、1553年にフィレンツェの工房で購入、
があったのだそうですが、
       
1870年よりこの礼拝堂から、サン・クイリコ・ドルチャの
ヴィタレータの聖母教会・Chiesa della Madonna di Vitaletaに移され
安置されているそう。

13-Andrea_della_Robbia).jpg

サン・クイリコのどの教会かと思いましたら、この春泊まった宿のすぐ前、
サン・フランチェスコ教会と思っていた教会の事で、
かってはサン・フランチェスコ修道院だったと・・! あれま! 

コメントくださった小父さんの「像はどの位の大きさか」から、
調べたのですが、寸法は分らないものの、上記したサン・クイリコ・ドルチャの
教会の主祭壇の写真が見つかりました。

想像通り、かなり背の高い大きな像で、写真の様子から考えても
1mはあるのではないかと・・。 こちらからどうぞ



まったくもって愛の囁きどころか大声でお喋りのカップルで、
こちらも遠慮せずにあちこち歩き回り、ははは、

14-729_GF.jpg



隣に見える農家、というか、

15-733_GF.jpg

先年来た時は住んで居られる様子で、農機具も傍らにあったのが、
今回はしっかりと修復が済み、どうやらアグリトゥリズモに
変身準備中のように見えましたが・・。
で分岐する道の柵も大きな門に変わり、閉まっていたのではないかと・・。



礼拝堂前から西を眺めて。

16-726_GF.jpg

正面の丘の向こう先にサン・クイリコ・ドルチャの町があり、
今見える糸杉の細い道を辿るとすぐ近くに出るのですが、
糸杉のカーヴの手前に丸い松が見え、その手前道の傾斜に隠れ
白い建物の三角形が分りますか?

あそこも今回地図で知ったのですが、アグリトゥリズモ。
向こうの道側からは門を入って来れますが、
宿からこの礼拝堂までは一応道がある、という様子ですから、
この辺りも徐々に開けていくのかも・・。



少しボケですが、南の眺めは、カスティリオーネ・ドルチャ・
Castiglione d'Orciaの要塞。

17-747_GF.jpg

カスティリオーネ・ドルチャのご案内
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461363281.html
       
トスカーナの麦秋風景
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460855556.html       



さて引き返します。

18-751_GF.jpg



地図に見えた池もあり、なだらかな平野が遠くまで・・。

19-752_GF.jpg



名残惜しく、未練たらしくもう一枚! ははは。

20-755_GF.jpg



また鉄門の脇をすり抜け、車まで。

この標札「ヴィタレータの礼拝堂」あっち、は、地図で見えた右への
分岐点にあり、県道から入ってくると見えない仕掛けで!! 何、これ?!
そうなんですよね、なので先年も探し回ったのでした。

21-763_GF.jpg

追記:この春出かけた時は、あちこちの標識などがずいぶんと整備されていて、
   ヴィタレータ礼拝堂への標識も、県道脇にちゃんと!! 2019.9.24


県道までゆっくり戻りながら、時々車を止めては・・、

22-765_GF.jpg

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ピエンツァもこの角度で見え、

26-790_GF.jpg



県道146号を西に、サン・クイリコ・ドルチャに向かいますが、
この道からは谷越しに礼拝堂が見える、撮れる場所が
2~3ヶ所あり、時に観光バスも止まっていますが、

少し夕暮れ近い陽の光の中で、

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そしてこれは翌朝、逆光の中。

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雲が動き、平野に影を作り・・。

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2008年に行った時は7月の初旬でしたが、
麦秋の枯れ色で、ずいぶん印象が違うでしょう?!

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その時の青空の写真をどうぞ!

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横からの眺めで、2つ窓を通し青空が見えたのが面白く、

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大きなアザミが咲いていましたっけ。

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サイトで見つけた冬の写真をどうぞ!

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う~ん、こういうのは目の毒だなぁ!

所で気が付かれましたか? 鐘楼の鐘がふたつあるのに?!
私の今回のでは正面から見て左側のみ!
で、6年前はどうだった?と探しましたら、確かに2つ!!
う~ん、修復で外しているのなら良いのですがぁ・・!!!
やられたのかな・・?!



最後は、県道に戻った所の、道の北側の眺めをどうぞ。
    
38-328_GF.jpg

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40-332_GF.jpg  

緑色のこんなに幅のある違い、光と影、波打つ大地、
美しく、見飽きませんねぇ!!


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・ ロマネスクの古寺ふたつ ・ ピエンツァ周辺 

今日のご案内は、トスカーナのピエンツァ近くにある、
ロマネスク様式の小さな素朴な教会ふたつをどうぞ。

後の時代と違い、この時代の教会は大変素朴で簡素、装飾なども稚拙な
味わいの私好みですが、今日のご案内も全然抹香くさくありませんので、
ははは、かっての博物館的感覚でご覧下さいね。

曇り空の日で、写真の色も暗く写り残念ですが、
だんだん良くなる法華の太鼓で、ははは、ちょっとのご辛抱を!

まずはピエンツァから北のカステルムーツィオの町郊外、畑の中の道を
進んだ所にあるピエーヴェ・ディ・サント・ステーファノ教会・
Pieve di Santo Stefano a Cennanoから。

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ピエーヴェ・Pieveと呼ばれるのは、中世において田舎に造られた、
洗礼堂を持つ教会を指すのだそうで、当時はその周辺の宗教文化の中心と
なっていたのだそう。

写真は正面の様子で、ロマネスク様式の教会とはいえ、少し飛び出した扉、
入り口部分はゴシック様式とあり、
私程度の知識では、読んでも、はぁ、左様で・・、という程度ですが、ははは、

建設完成が1285年、ですが後の時代に何度もの 修復改築を経ている様子。



右奥に見える鐘楼は、こんな様子。

2-299_GF.jpg

横から紐状のものが下がっているのが見えますが、
屋根の上で纏まっていますから、電動で鳴る仕掛けですね。



この教会はどこにあるか、地図をどうぞ。
教会は左上に、右下の緑線で囲ったのがカステルムーツィオの町。

3-zio_GF.jpg

最初にサイトでこの教会の素朴な後陣の写真を見つけ、見に行こう!と
思ったのですが、実は探し回りました。
名前の後に付く a Cennano・ア・チェンナーノ、普通にはこれは土地の名
ですが、地図検索でも見つからず、かってはこんな村の名だったのでしょうが、

で場所はサイトに、カステルムーツィオ・Castelmuzioとか
タルクワンダ・Tarquandaとか好き放題に書いてあり・・!

でshinkaiはどうしたか、
衛星地図でこの周辺を拡大、しらみつぶしに眺め、遂に県道から入り込むのが
ピエーヴェ通りであるのを見つけ、それでストリート・ヴューで確認と言う次第!

先日来、イタリア版のグーグル地図も変わり、現在は衛星地図と下の欄の
写真がすっと繋がるようになり、何ヶ月かの違いによりずいぶん楽になりました。

そんなこんなで、やっと見付たぞぉ!と嬉しく、ロマネスク専門のクリスさんに
コメントすると、ああ、あの町手前の小道を入っていく奴でしょう?とあっさり!
クリスさんは苦労せずに見つけられたようで・・、さすがぁ。

地図のSP71が、モンティージ・カステルムーツィオ・ピエンツァを結ぶ県道。

モンティージのご案内
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461831429.html       
       
カステルムーツィオは
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461454296.html       



正面上部にあるステンド・グラスの入った窓。
うっすらと絵柄が見えますが、この教会の名の聖ステーファノ像と。
4-306_GF.jpg

このステンド・グラスも後世の修復によるものでしょうが、内部に入り、
余りの暗さにすっかり後ろ上部を振り返るゆとりもなく、写真も撮らず、
でもサイトでも見つかりませんから、ははは、
どなたも同じような感じだったと見えます!



入り口、扉上の半月部分。
       
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周囲の壁の古さ、苔むした感じに比べ、真ん中に嵌めこまれた文字盤と、
右側の顔の辺り以外は新しいので、後に修復されたものと。



教会正面から右奥に広場が繋がり、こんな建物。
かっては教会関係だったのでしょうが、今はオリーヴ・オイルの製造販売所で、
手前の庭でシニョーラが花の苗を植えていて、横から内に入れますからね、と。

7-359_GF.jpg



で、横からの眺め。

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横の扉、入り口と、

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上部右上の窓。 こちらの窓は、左側のよりも少し小さいのですが、
古いままの様子で、如何にもの中世風人物像と鷲。

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11-330_GF.jpg



さて内部に。3廊式になっていて、これは内陣から後陣部分ですが、
ご覧の通り13世紀建設のオリジナル部分は少しだけ残っていて、
真ん中に見える祭壇は18世紀に修復されたバロック式と。

12-319_GF.jpg



これは身廊部分にあった聖水盤と思いますが、これも後の時代に
嵌めこまれた物と見え、暗い中で何度もトライしましたが、手振れご容赦!

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この柱の裏側で、こんな彫りこみも見え、

14-324_GF.jpg



柱頭部に残る装飾。

15-1-326_GF.jpg



こうして見ると、内陣部分のアーチなど修復されているのが良く分かり、
手前の一般庶民席部というのか、はは、教会手前側は、単純に列柱のみで
屋根が支えられています。

15-2-325_GF.jpg



床の様子。 大きさ、素材様々な石の床で、これはきっとあちこちから
持ち寄り、リサイクルされた床石なのでしょう。

16-329_GF.jpg



外に出て、今左に見える小さなアーチ、隣の建物との境を潜り、
後陣後ろに回ります。 この辺りが13世紀のオリジナル部分の様子。

17-333_GF.jpg



全体の姿。 曇り空で残念ですが、なんとも質朴で美しく、良いですねぇ!

18-340_GF.jpg



帆形鐘楼部分、屋根との繋がり部分から見て、後に増設された物と納得。

19-339_GF.jpg

この写真ではちょっと無理ですが、元のを見ると、一番上の三角部分の
真ん中に小さな盤がはめ込まれ、156X と年号が彫られているのが見え。



もう一度古い石組みを眺め、

21-350_GF.jpg



周囲のオリーヴの木と赤いポピー、花咲く草原を愛で、古い小さな教会を後に。

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う~ん、後陣の姿は良いですが、内部はイマイチ味わいに欠けるかな、
という感想でしたが、そうそう、この教会では毎日曜にミサが行われ、
夏にはクラヴィチェンバロのコンサートが開かれるとの事。



さて2つ目にご案内の教会は、ピエンツァの町のすぐ外、緑の線が古い町の
位置で、歩いても1km程の距離にある
ピエーヴェ・ディ・コルシニャーノ・Pieve di Corsignano。

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コルシニャーノというのは現在のピエンツァの古名で、15世紀にこの村出身の
教皇ピオ2世が、理想の町造りに励み、町の名もピエンツァに改めた、
と町のご案内の際にご案内を。
       


緩やかな下り坂を行くとちょっとした広場に出て、脇にこんな泉があり、
手前側では、かっては女性達がお洗濯をしたのでしょうね。

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訪問した5月初旬には既に手前の木々の葉が茂り、全体の姿が見えず、
これはサイトから拝借。

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大きな円筒形の鐘楼があり、これは教会よりも古く、以前にあった建築物の
上に造られた物だろうと・・。



円筒鐘楼に見える鐘。

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そして入り口部分。

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扉上にある興味深い浮き彫りは、2つの尾を持つ人魚が中央に、
その左には誘惑に身を任す男性像で、右は動物の首を掴む男が
もう一方の手で女性の腕を捕らえ、つまりキリスト教徒のよき姿と・・?!

かなり異教徒的な趣のある正面浮き彫りで、
この2尾のある人魚像は古い教会に見られ、確かトスカーナ南部の
古い町ソヴァーナ・Sovanaの教会にも。



脇の柱には、上に雄山羊の顔があり、下に笑いかける顔、
そしてみっちりと彫りこみのある脇の円柱。

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蛇足ながら、雄山羊の顔というのは、テンプル騎士団のシンボルに
よく使われているのだそうで、・・こういう謎解きは古い教会に付き物で。

実際この教会の現在残るロマネスク様式からみると、12世紀建設と、
がそれ以前の7世紀に既に記録にあり、教会の古くからの名は
サンティ・ヴィート・エ・モデスト・Santi Vito e Modestoですが、
現在は一般にコルシニャーノの教会・ピエーヴェ・ディ・コルシニャーノと。
   
ソヴァーナの教会のご案内は
       


入り口上には、女性像が円柱代わりの窓。ギリシャ神殿の女性柱の
イメージもありますが、埴輪を彷彿させる、と思うのは私だけ?!

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入り口からの眺めで、この教会も3廊式で、それぞれの奥に祭壇が。
       
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ここも大変暗く、余りよく撮れませんでしたが、木造のキリスト像も
なかなか良い雰囲気で、石の色のせいもあるのか、素朴で暖かいイメージ。



内陣辺りは修復があった様子で、右手前の角柱にも継がれた跡が見え、

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こちらは右側の祭壇部分で、素朴なロンゴバルド様式の模様が。

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こちらは左側祭壇。

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説明に、角柱に蛇が2匹彫られている、と読み、気が付かなかったなぁ、
と思っていたのですが、
この写真の一番右の角柱の柱頭部分に、かすかに。 分かりますか?

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半ば伝説的に、王の蛇とも呼ばれるのだそうで、トスカーナのアペニン山脈
一帯に残る伝説の蛇、ずんぐりの大蛇で光る鱗、背中に小さな翼を持ち、
秘密の宝を護り、1世紀に一度現れては出会った不幸な人々を食べてしまうと。

そんな蛇の姿が教会の柱頭に今も残る、というのも、大変珍しい例なのだそう!



そしてこの右廊の壁沿い、出入り口に近い方に四角い石が見えますね。

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これです。  これは洗礼盤で、上にある表示には、

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ラテン語で、教皇ピオ2世とその甥がここで洗礼を受けたと。

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ピオ2世はもうご存知でしょうが、1405年にここで洗礼を。
その甥というのは、ピオ2世の妹の子で1439年に誕生、ピオ3世として1503年に、
アレッサンドロ6世ボルジャの後に教皇になられた方なのだそう。

ピオ2世の引き立てもあったとはいえ、優秀な人物だったそうですが、
なんと教皇選出27日にして死亡! 脚の潰瘍が元とも、毒を盛られたとも。

継ぎを襲ったのは、ピオ3世選出を援けたジュリオ2世。
そうです、ミケランジェロにシスティーナ礼拝堂の天井画を、ラファエッロも招き、
ローマのルネッサンス化を進めると共に、外国勢の進入とも戦った
政治家軍事的教皇ですが、う~ん、この教皇就任経過は色々匂いますですね、はは。

それはともかく、洗礼盤上に記された、甥もここで、というのには、
重箱の隅を突きたいshinkaiとしては、ちょっと疑問。
というのも、後のピオ3世は、ここコルシニャーノから30km以上も離れた
サルテアーノ・Sarteanoで生まれたというので、わざわざ洗礼の為に
赤ん坊をここ迄連れて来たのかなぁ、まぁ、両親に見せるついでにという事かな、
叔父さんと同じ栄誉にあやかるようにかな、とかね。



こちらは円筒形鐘楼の中を覗き、

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入り口扉から見える、外のマロニエの大樹は花盛り。

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教会横手は奥に建物が見え、オリーヴの木もありますが、近寄れず、

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これは教会前の細い道に出ていたハイキング用の道しるべ。

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サン・クイリコ・ドルチャには、まっすぐに、
温泉で有名なバーニョ・ヴィニョーニには9km 2時間半。
   
バーニョ・ヴィニョーニのご案内は
サン・クイリコ・ドルチャ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461279240.html       



バーニョ・ヴィニョーニに行く、下るには、教会前のこのオリーヴの
大樹前の細い道を辿り、

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ほら、ずっと先にはこんな農家も見えます。 頑張って歩いて下さいねぇ!!

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