・ 最近見た映画とDVD ・ 春休みを前に*映画祭り*を

日本から桜開花のお知らせがちらほらで、早速に美しい花ニュースを、
このブログを見て、ついでにこれも、とこちらの友人達に見せびらかしを!

皆一応にその美しさに驚嘆し、一度は満開の桜の下に身を置き、
美しさを愛でたい、と願う様ですが、開花の日が毎年こうも違うと、
旅行で訪問、満開の花に出会うのは宝くじを当てる様なもの!
と納得させつつ、京都の桜を見つけたら知らせるから、となだめています。

最近友人と映画を見に行くチャンスが結構あり、とても興味深く
楽しめた映画もあり、是非皆さんにも!と。

と、あれこれ関連した手持ちのDVDも一緒にご案内で、
映画好きな方も、そうでもない方も、ごゆっくりどうぞ!

◆ アンナ・カレーニナ 最新版
  ・2012年 イギリス、アメリカ合作
  ・ジョー・ライト監督
  ・キ-ラ・ナイトレイ、ジュードゥ・ロウ、アーロン・ジョンソン

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最新版、と上に書いたのは、既に過去に確か4度も映画化されている
トルストイの名作だからですが、



1927年、35年の主演女優は、このグレタ・ガルボですが、
この写真がどちらの年の物か私には男優の顔が判別できませんで。

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1948年の主演女優は、「風と共に去りぬ」のヴィヴィアン・リー。

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で、こちらが1997年の、ソフィー・マルソー。
これはTV放映で見たのですが、原作通りというか、
ロマン大作編だった記憶があります。

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そして今回のケーラ・ナイトレイのこの作品。 これは先に見て来た
ルイーザの感想では、ちょっと変わっていて不思議な映画だったよ、
舞台みたいに幕が上がってね、舞台上みたいに進行するの。
気に入った?   そう、面白かった。

という話だったのですが、まさにそうでして、
ほらこの写真でも舞台の上と下、の様に見えるでしょう?

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その構成の面白さと、進行のテンポの速さもリズム感良く、
アイディアの斬新さというのか、退屈せずとても楽しめました!
はい、ああいう重たい不倫、夫婦不和のお話は、もし堂々と進みましたら、
この年の私めには重すぎるかもで。

が、主演女優陣も美しく、場面も綺麗、舞踏会も美しくセクシーで、
はい、本当にお勧めの映画です!!



ただ一つの驚きは、です、夫になったジュードゥ・ロウのフケ振りで・・!
       
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写真を彼のファンである、私のイタリア語の先生アンナリーザに
意地悪く、ははは、送りましたら、
「なんという老け様! 何という禿げ方! なんとブスになった事!」と
嘆きのメールが届きましたぁ。 ははは。
まぁ、でも善人役をする彼の笑顔も、最後に見れますぞ。 役者です!



主演を務めたキーラ・ナイトレイの、手持ちの彼女のDVDも、ついでに。

◆ プライドと偏見
  ・2005年 イギリス
  ・ジョー・ライト監督
  ・キーラ・ナイトレイ、マシュー・マクファディン

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shinkaiなどジェーン・オースティン作の、「高慢と偏見」、「自負と偏見」
というタイトルで覚えていたのが、はは、読んではおりませんが、
今回の日本語タイトルは「プライドと偏見」になっておりました。



◆ ある公爵夫人の生涯
  ・2008年 イギリス
  ・ソウル・ディブ監督 
  ・キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ

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実在のデヴォンシャー公爵夫人ジョージアナ・キャヴェンディッシュなる方の、
世に評判の美人でありながらも不幸な結婚生活を描いた映画で・・、
まぁねぇ、世の中色々あるよねぇ、ははは、という感想でござった。



所で上の「高慢と偏見」の原作者ジェーン・オースティンを描いた、

◆ ジェイン・オースティン 秘められた恋
  ・2007年 イギリス
  ・ジュリアン・シャロルド監督 
  ・アン・ハサウェイ、ジェームス・マッカヴォイ

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「高慢と偏見」の原作も読んでおらず、ましてまるで関心もなく
このDVDを買ったのは、単にこのアン・ハサウェイの美人の写真に
魅かれたからでありまして、へへ、
      
これを見て途中から、あれ?これはあの英国小説の作者?と知ったという、
ははは、ムチムチのshinkai!
今こうして改めて見れば、DVDの下にちゃんと書いてあるのですが、
まぁ、買う時はそんとな小さな字は読まんもん、ね。

英国貴族の、如何に良き結婚をするか、という大関心事についても、
お知りになれますです。

所で、アン・ハサウェイ最新作の「レ・ミゼラブル」は、ジュリアーナが
ミュージカルに興味ないとお誘いが来ず見逃しました。
が、見たもう一人のジュリアーナ・ミランによると、
イタリアでの公開版は、フランス語で歌い、イタリア語字幕だそうで、
私めは読むのが遅いもので、ああ、では仕方ないか、と・・。



◆ リンカーン
  ・2012年 アメリカ
  ・スティーヴン・スピルバーグ監督 
  ・ダニエル・デイ=ルイス、サリー・フィールド

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映画の最初は、時代背景、議会進行の状況をまるで知らず掴めず、
私のイタリア語理解力では、正直な所???という感じでした。

が、今現在では当たり前となっている民主社会の大前提、
奴隷法廃止、法の前では何人も平等である、が、リンカーンと
共和党議員による議会工作、工作と言うと悪い意味になりかねませんが、
       
当時、この法を議会で批准させるための様々な駆け引きをしていた、と知り、
逆に私はちょっと興奮気味となりました。

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そうですね、夢は語るのみでなく、それを実現させていくには、
時に様々な動きも駆け引きも必要なのですね。

良い映画だった、と思っておりましたが、これを書くのに読んで、
たくさんのアカデミー賞も取ったと知り、ちょっと嬉しいです。
  
     

◆ ラ・ミリオ―レ・オッフェルタ(最上の指し値)
  ・2013年 イタリア
  ・ジュゼッペ・トルナトーレ監督 
  ・ジェフリー・ラッシュ、ドナルド・サザーランド

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「ニュー・シネマ・パラダイス」等でお馴染のトルナトーレ監督の新作で、
主演は「国王のスピーチ」のジェフリー・ラッシュ、で話題を呼びますよね。

で、大変巷の評判は宜しいのです。 が、ひねくれ者の私めは、
始まってすぐにがっくり。 というのも、最後の結末は分かりませんでしたが、



話の進み方が、若い綺麗な女の子が、
仕事では切れ者でも、所謂真面目でうぶな中高年を引きずり込み落とす、
もうその常套そのもので、うんざりして椅子の中でごそごそ。

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筋はスリラー仕立てですので、最後をばらすのは控えますが、こちらもどうぞ。
つまりこの男の秘密の部屋、個人コレクションの部屋として出る部屋ですが、

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まるで絵に関心のない人ならともかく、有名美術館蔵の有名な肖像画が
ちらほらあるのがすぐ目につき、それが個人像として出るのは、
仕掛けが雑で甘いですよね。 だってどちらかが模作という事になりますものね。
       
そういう仕掛け、伏線の荒さが他にも幾つか目につき気になり、
イタリア色を極力廃しているにもかかわらず、・ヴァティカンの丸屋根が一瞬
眺めの中に映りますがぁ、
やはりスリラー仕立てに弱いイタリア映画だなぁ、と、ははは。

こちらにちょっぴり。
https://www.youtube.com/watch?v=rAvyBSxv_c0



◆ シャイン
  ・1996年 オーストラリア
  ・スコット・ヒックス監督 
  ・ジェフリー・ラッシュ、アーミン・ミューラー=スタール

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同じジェフリー・スコット主演の、これは好きな映画「シャイン」。
オーストラリアの実在の天才ピアニスト、若い時にコンクールで
ラフマニノフを弾き、精神世界の一線を越した、という・・。
       
厳格な父親との葛藤や、後に結婚した女性との出会い、
ピアニスト生活も再開しての穏やかな生活に。
良い映画だと思います。



こちらはつい1週間前に見た、

◆ 大統領のコック・La cuoca del Presidente
  ・2012年 フランス
  ・クリスティアン・ヴィンセント監督
  ・カテリーナ・フロー

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大作映画ではありませんが、楽しく興味深く。
フランス大統領ミッテランの時代に2年間ほど私的なコックとして、
女性シェフがエリゼー宮に存在したらしく、その様子を描いた映画。

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正式な大きな調理室では大勢のコックが腕をふるい、彼女はもう1人の
コックと共に大統領の私的な料理を、気取らない、でも昔からの美味しい、
子供の頃にお祖母さんが作ってくれた様な料理を、と
大統領のお気に入りになるのですが、

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その裏では、大調理室で作る料理の3倍もの経費が掛かると
突き上げられ、そちらのシェフとの確執もあり、結局長くは続かなかった様。

ですが、出てくる料理の美味しそうな事!!
如何にも食の大国フランスの愛情がこもった映画でした。



最後はTVで見た映画ですが、まさに一服の清涼剤とでも言える

◆ ブライト・スター いちばん美しい恋の詩
  ・2009年 イギリス
  ・ジェーン・カンピオン監督
  ・アビー・コーニッシュ、ベン・ウィショー

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イギリスの詩人ジョン・キーツの名は、詩はちゃんと読んでおらずとも
あちこちでお目にかかり、知っていましたが、
彼が25歳の若さでローマで亡くなったというのも知らずで、
そんな彼の最後の3年間、許婚者ファニーとの恋愛を描いたもの。



ジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」や「ある貴婦人の肖像」も
大変美しい、素晴らしい映画でしたが、
この「ブライト・スター」の場面の美しい事!!

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溜息が洩れそうなイギリスの美しい風景、空気の緩やかな動きを
捉え見せてくれる映画で、

「いちばん美しい恋の詩」、なんて俗な題名を付けたんだろ?!
ご一見をお勧めいたします!!

では皆様、良い春をお過ごしくださ~い!!


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