・ ヴェネツィアの夜 と、 夜のショウ・ウインドウには 

今年はなぜかヴェネツィアに出かけるチャンスが多く、今迄の所7回
出かけ、お泊りもあり計11日となり、泊まりでないと撮れない
ヴェネツィアの夜景をご覧下さいね。

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今日見て頂くのはお盆前に出かけた夏の夜、本島の東の端近く
アルセナーレ・造船所前のレストランまで、鰯のグリルに引かれて出かけた
帰り道の写真ですが、
既に店は閉ったショウ・ウインドウの中を覗き込みながら結構な数を
撮っておりました。

気持ち良く食べ飲んだ暗い帰り路ですから、手振れの写真もありますが、
まぁ、お気軽に、ははは、ゆっくりと夜のヴェネツィアを、
ご一緒にご散策下さいませ、ませ。

上は、東に待つ鰯に勇んで行く所。
夕暮れになりかけの光の中、マルコ・ポーロ空港に向かう飛行機。
食事の様子はこちらに。
       


9時過ぎに満足して店を出て、スキアヴォーニ河岸に向かいますが、
この時はまだなんとかこのブルーの色が出る最後の時。

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アルセナーレ前の、愛しのライオンちゃん達を振り返り・・、

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ゆっくりゆっくり河岸を歩きつつ、デッラ・サルーテ教会とドガーナの
先っちょ辺りを。 ほら、もう空の色が暗いでしょう?

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リド島から大運河に入って来るフェリー・ボート。
写真だとここまで見えますが、肉眼では灯りの色だけが見える程。

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サン・マルコに近づくにつれ、レストランの明かりも煌めき、

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かなりの音量でディスコ・ミュージックを流しながら、こんな帆船が係留に
近寄り、横からの写真は大ブレで残念。
新婚さん、万歳! というのが聞こえ、そう、披露宴中なのでした。

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まだ屋台店も出ているのですけど、 ・・色が見えると思うんかいな?!

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溜息橋のライト・アップ。
ドゥカーレ宮の写真は大ブレで! あ~あ。

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サン・マルコ小広場のカフェ・キオジョットの生演奏。
昨年辺りに気が付いたのですけど、ここのトリオは素晴らしく上手!       
単なるカフェの演奏以上のものを聴かせます!

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時計塔の上の2人の鐘付き男もご健在。

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サン・マルコ聖堂も明るく映え、

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広場を囲む政庁舎の修復の覆いも取れ、すっきりと灯りが並びます。

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こちらはカフェ・フロリアーンの生演奏。

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少しピンボケ、サン・マルコ大聖堂。
そうなのです、まだ少し修復の覆いが残っていますが、
夏の夜、まだまだ大勢の人で賑わう広場、・・いや、冬の夜もね。

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サン・マルコ広場の西端から、サント・ステーファノ広場に抜ける、
有名ブティックの並ぶ通りを行きます。

これは実際には、も少し優しい色合いだったのですけど、いささかぎょっと。
確か、ルイ・ヴィトンの店だったと。 日本の有名作家の作品だそうで。

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この2枚は昼の写真で、溜息橋の北側にある店のウインドウ。
キー・ホルダーや、カーテン・タッセル、匂い袋だったり。

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こういう布の柄、小物類を見るのが大好きで、でも買わずに済ます様になり、
ちょっと大人になったのかなぁ、ははは。



カンポ・サント・ステーファノに抜ける辺りの道脇の店はピッツァや、どこにもの
スーヴェニール店もありますが、工房を持つ手作りの品の店を多く見かけます。

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店独自の染めの紙、それを使った文具など等。
とりわけ猫や犬が見えると、もう素通りできずで・・、



こちらは、上等な革製の写真立てに納まる懐かしい顔。

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こういう模型というか小物等は、目が飛び出る程のお値段ですが、
どこか懐かしく、心がそそられません? 

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暗いショー・ウインドウの中で、一際輝く色ガラス。

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こういう柄布、見るだけでメロメロになるshinkai!!
猫にマタタビ、shinkaiに古代風色柄布。
 
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動物の絵等など、素晴らしい額に納まり。
きっと額の方が値段が高いのではないかと・・、誰かのと同じ? がはは。

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如何にも、イタリア農家風の特徴が良く出ていると思った絵。
煙突の形はヴェネト風ですが、家は南イタリアのイメージかな。

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写真を整理していて、サント・ステーファノ広場で思いだし、
昼の写真ですが、1枚挟みました。
       
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ええ、この広場の角にホモさんご用達の店があるのですが、
そのショウ・ウインドウに見かけたパンツ、というか貞操帯をイメージ
しているのではないかと思う品。
  
TRINCEA・トゥリンチェーアというのは塹壕の意味ですが、
鉄条網の針を縫いつけ、文字もビーズで縫い取った凄い品!
お値段も、使い道も、あれこれ想像しません?! ムヒヒ。
ヴェネツィアはねぇ、やはり都会だぁ!!



カンポ・サント・ステーファノからアッカデミア橋に。 大運河に向かい角の
カヴァッリ・フランケッティ邸・Cavalli-Franchetti、
その隣奥がバールバロ邸。

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所で最近読んだ「ヴェネツィアが燃えた日」ジョン・べレント著 光文社
により、shinkaiはかなりのヴェネツィア・ゴシップ通となりまして、ははは、

例えば、このバールバロ邸・Palazzo Barbaroは手前のゴシック建築部は、
15世紀のヴェネツィア貴族のバールバロ家による建設ですが、
東側の新しい方、高い方見えるかな、と区別するために、
バールバロ・カーティス邸・Barbaro-Curtisと呼ばれているのは、

ヴェネツィア貴族の内でも有力な家柄であったバールバロ家ですが、
19世紀半ばに消滅、19880年代初期にボストンから移住して来た
アメリカ人のカーティス家が購入し住んでいたからで、ヴェネツィアに住む
他の英米系の移住者を大きく抜きんでる存在だったのだそう。

館はヘンリー・ジェイムスの「鳩の翼」にも登場し、・・読んでおりませんで、
あの大運河に突出す桟橋から、モネはデッラ・サルーテ教会を描いたのだとか。

ですが結局遺産相続、屋敷の維持費の問題等から切り売りする羽目となり、
一時モーター・バイクのアプリーリア社のイヴァーノ・バッジョの手に渡ったものの、
社の破産によって今はどうなっているのか・・。
フレスコ画などは、アッカデミア美術館に保管されていると。

話が前後しますが、バールバロ家からは何人ものアクイレイアの大司教が輩出、
宗教界、古典文学研究者が多く出た様子。
我々に親しい所で言いますと、1453年の「コスタンティノープル攻略」の
様子を伝えた著作者、医者のニコロ、
はい、塩野七生著「コスタンティノープルの陥落」の主人公がこの家出身です。



アッカデミア橋南袂のバールのテラス席は、まだ大賑わい、

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という、夜のヴェネツィア散策、
最後はアッカデミア橋からの大運河の眺めをどうぞ!

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・ ヴェネツィア ゆく夏の想い出 ・ リアルト橋界隈 

あんなに暑かった夏も、過ぎ去リつつある今はなぜか懐かしく、
お盆前に出かけた、ヴェネツィアはリアルト橋界隈の様子を。

この夏ヴェネツィアにお出かけになられた方、これから予定の方、
暫くぶりの方、いまだの方、
リアルト橋・Ponte di Rialtoからの眺めをお楽しみくださいね!

写真は、リアルト橋西側のヴァポレットの停留所付近から。
       
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ヴェネツィアでは、多分他の大都市でも、来年用のカレンダーは
お正月を過ぎた2月には既に売り出され!

こちらはかってヴェネツィアを訪れた俳優たちの若き姿のカレンダー。
ええ、若き日のポール・ニューマン様。

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ゴンドラが、お客を乗せて漕ぎだし、

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カモメ君は無念無想。

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さて、リアルト橋の上から。
通り過ぎるゴンドリエーレの、髪型にくすっと笑いつつ写し、

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こちらのゴンドリエーレも、上同様可愛い刈り方で。
が、気配を察したか上を振り向き、・・あんたは忍者か?!

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それよりもこの写真を見て、あ、草が生えてる!!と驚いたshinkai。
建物の隙間に草が生えるのは珍しくもないですが、なんと、リアルト橋にも!
あっ、シートの裏布が破けてるやんかぁ!!



連なって、大運河を行くゴンドラ。

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うん、ボクが手を振ってくれてる。

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こうして見ると、ゴンドラは本当に優雅な姿。

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おさらいをしますと、長さは10.84m  
舳先のドルフィン・Dolfin・イルカ とも言われる鉄の飾り、
舳先の重りを兼ねているそうですが、これと共に11.1m
幅が1.38~1.42m

ゴンドラは平底船で、船体の内部の高さは50~55cm
ゴンドラの大きさというのは18世紀から変わっていないそうですが、
所で、櫂の長さは、と調べましたら、
12ピエーディ・ヴェネティ、つまり4.2m
ゴンドラの長さの40%で、重さは4.9kgと。

詳細なサイトも見つけましたので、またのチャンスにご案内いたしましょう。



リアルト橋の上から見ていると、様々な方が橋をヴィデオやカメラに収め、
記念撮影も。

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リアルト橋の真ん中を東側に行くと、大運河のちょうどカーヴ部分に近く、
ヴァポレットがやって来て、・・手振れご容赦!

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ゴンドラも並んで通りすぎ、

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ちょっと寄り目っぽい紳士が、失礼、グイッと親指を立て、
いや、私めにではありませんでしたが、ははは。

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モーター・ボートが通った後は、かなりの波。

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リアルト橋を北に渡り、大運河のカーヴ沿いにある広場、
名前が分からないのですが、何軒かのバールのテラス席があり、
日陰の席で一服。
今頃こんな鶯色に近い黄土色のヴァポレットも見かけ、モデルチェンジかな?

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腰を下ろすカップルの前をゴンドラが通り過ぎ・・、

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向こうのテーブルにやって来た雀ちゃんと目が合い、
チャオ!  またね!! 

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・ この夏、出会った美味しい物 ・ あちらこちら 

陽射しはとても強いですが、すっきりの涼しい日が続いている
こちら北イタリアです、・・と先回も書いた記憶が!
 
さて今日も気持ち爽やかに、この夏あちこちで、モーデナで、
ドロミーティーの麓の町で、我が町コネリアーノで、
美味しく頂いたものをご覧下さいね。

写真は、モーデナ・Modenaの中心にあるピアッツァ・グランデ・
グランデ広場、見える塔のある建物は市庁舎。

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バルサミコ酢でも有名なエミーリア・ロマーニャ州のモーデナには、
出かける前には、まだ行った事がない、あそこの大聖堂は楽しみ、
なんぞと公言していたのですが、ははは、

この丸石舗装のグランデ広場に立ち、正面の聖堂の壁を見た途端、
あ、ここは来た事がある、ある!! きゃはは、 

はぁ、今を去る事21年前に、はは、聖堂を見に来ていたのでした。
聖堂内はこの初夏の地震で被害を受け現在修復中。
周囲も覆われていたのですが、また様子をご案内いたしますね。


モーデナには「おお、信州人!」の番組撮影で出かけ、長野朝日放送の
撮影クルーとご一緒に1泊、夜もご飯を一緒させて頂いた時のものです。

地図で見ると、グランデ広場の北にあるマッテオッティ広場に
美味しそうな外の席もある店を見つけ、グリル専門店という事でしたが、

私めの頂いたものはこれ、野菜の1皿。 どう?! 美味しそうでしょう?! 
それにチーズも2種焼いたのが乗っかり、ボリューム満点!!

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大きな1皿でしたよ! 上にはトマトとモッツァレッラのイタリア国旗
みたいなのがあり、そこから時計回りに、四角いチーズがトゼッラ・
Tosella、山のチーズと言われる物、
その下の丸いのがヤギの乳で作るトミーノ・Tominoで、
名前の正確さは、今朝アンナリーザが来た時に写真を見せて確認済み!

梨の薄切りの上に胡桃とパルミッジャーノの小片散らし、
その上はフィノッキオ・ウイキョウの薄切りにやはりパルミッジャーノ、
真ん中は玉ねぎ薄切りに干し葡萄とオレンジ、そして粉パルミッジャーノ。
美味しかったし、お腹いっぱいになった記憶!

何でもある日本ですけど、焼いて食べるチーズもありますか?
丸いトミーノにはベーコンを巻いて売っていたりも見ますが、
この1皿は、お家でも作れそうな1皿でしょう?



既に暗くなり外のテントの下、食べるにはまるで問題無いのですが、
写真はISOを上げてもピン甘、ボケで申し訳ないと言いつつ、はは、
詰め物パスタ・トルテッローニ、中がチーズでしたっけ、青池さん?

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グリル専門店らしく、ドーンと大皿で出て来たブラチョーラ・Braciola、
豚肉と、ジャガイモのオーブン焼き、茄子、ズッキーニ、
ラディッキオのグリル添え。 美味しかったそう!!!

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ポルチーニのタリアテッレ・幅広麺、そして野菜サラダ。

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記憶に残るモーデナは、この聖堂の鐘楼もこんなに綺麗でなく、

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最初に見て頂いたグランデ広場もがらんとした昼下がりの時で、
これと同じ辺り、聖堂の裏道で写真を撮っていると、
通ったシニョーレが、この辺りには麻薬患者がいるから気をつけなさい、と。



現在はこの裏道辺りもすぐ横に博物館の入り口があり、
通りもすっきりと整備されておりました。

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さて、ここからは我が町コネリアーノの、既に一度ご紹介した
チーマ広場のトラットリーア・ラ・ステッラ。

モーデナから翌朝車で出発、ボローニャ経由でコネリアーノに。
お昼の1時半過ぎに到着し、大急ぎでここに駆けつけ、4人だけどOK?と。
で、奥のひんやりと涼しい薄暗い部屋に通され、

生のポルチーニがある、というので、ここでもポルチーニのタリアテッレを。
1口食べたカメラマンの森田さんが、う~ん!と指で丸を。

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こちらはshinkaiの茄子のパルミッジャーノ、という
茄子のラザーニャ風と言うと分かるかな、

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茄子とモッツァレッラとトマトソースとパルミッジャーノのオーブン焼き。
これは本当に美味しい!! とりわけ、美味しい秋茄子だし、ご想像を!

写真を見たアンナリーザが、あ、食べたくなった!と。
彼女の家では前の夜に用意し、荒熱を取った後冷蔵庫に入れ1晩。
翌日食べる前に温めるのだそう。
そうすると、しっかりソースも茄子も落ち着き、一層美味しいと!
  


ちょうど良い季節の我が町チーマ広場の未公開写真が見つからず、
こちらは広場前のポルティチの通り。

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チーマ広場。 トラットリーア・ラ・ステッラは、正面建物並びの
1番右端に切れている建物の1階に。

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これは毎年6月に行われる「ダーマ・カステッラーナ」という生きた駒による
ダーマという簡単な勝負とショーの準備で、建物の窓に赤い布が。

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我が町コネリアーノのご案内はこちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460854137.html



「おお、信州人!」の番組撮影で、我が友人達が集まってくれ、
お城脇のレストランで会食があり、
  
レストランのテラスから望む北方面、真ん中の丘が隣村オリアーノで、
我がスコミーゴ村はあの丘の向こうに。

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その会食の様子をここに。 まずはアンティパストのカナッペ3種。
上から、チーズの下が良く分からないのですけど、食べたっけ、ワタチ?
トマトソースにパルミッジャーノ、そして、これラードかな、ベーコンかな?

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左は白アスパラガスの入ったクレープと、
右はプロセッコのリゾット、ええ、初めて食べました。

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サラダに、

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付け合わせの野菜グリル、茄子、ズッキーニ。

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野菜のグリルはいつも同じ顔で出てきますが、ははは、
でもいつ食べても飽きずに美味しいのですよね、これがぁ!



牛肉の、アンナリーザによると、胡椒か辛子のソースではないか、と。

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ああ、あの物凄く暑かった日を思い出しました!

が、こういう1皿ずつの料理よりも、ドカンと大皿で出て来て
皆で取り分けて食べるアグリトゥリズモの方が、時に美味しい!
と思うのは、私1人かなぁ?!

「おお!信州人」 ・ 信州からTV取材班来伊 
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/473368345.html



さてこちらは、ドロミーティーの麓、フィエラ・ディ・プリミエーロ・
Fiera di Primiero, 一般庶民用のヴァカンス地。

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お昼は村はずれのレストラン、テラスのテントの下で簡単に。
スパゲッティ・ボロニェーゼ・ミートソースと、

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スパゲッティ・アッロ・スコーリオ、海老と貝類のソース。 これは大好きな
美味しいスパゲッティ! ここのはとりわけ、盛りが多かったような!!

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フィエラの町の中心にある特徴ある教会と鐘楼。

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町外れには古い建物を使った民衆博物館があり、かっての生活用具を
あれこれ写しているので、またチャンスを見つけてご覧いただきますね。

ドロミーティ、アルト・アルジェのご案内はこちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460834798.html
       


さて最後は、食欲の秋に向けてのおまけ写真。
既に10日ほど前になりますが、スーパーでポルチーニを見かけ。

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1K 23,8エウロを、 3ヶ 235gで 5,59エウロ。

家に戻って大急ぎで撮り、その後即きれいに掃除し切り、
オリーヴオイルにニンニク、そしてバター、塩、胡椒でジュ、ジュゥ。
写真はあ・り・ま・せ・ん!

ああ、口の中でとろける甘い美味しさ!! 美味しかったですぅ!!
夏の疲れを取る為、と称して、また喰ぉおっと!!

生で食べても美味しいと聞きましたので、次回には試しに。
皆さん、美味しい秋を頂きましょうねぇ!! 


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・ n.2 トゥスカーニア 古寺巡礼 ・ サン・ピエトロ聖堂

一度に秋がやって来た感じのこちら北イタリアですが、秋の涼やかさに誘われ、
今日はこの春訪れました北ラツィオ州のトゥスカーニア・Tuscaniaの
素晴らしい古寺、サン・ピエトロ聖堂のご案内です。

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先回見て頂いたロマネスク様式のサンタ・マリーア・マッジョーレ教会から、
緩やかな坂道を辿った丘の上に位置し、
15世紀迄トゥスカーニアのドゥオーモ・司教座の置かれる教会、だったという
サン・ピエトロ聖堂・Basilica di S.Pietroですが、

その歴史ある美しさもさることながら、今回読んで知ったのは、なんとまぁ、
たくさんの映画撮影に利用されている事で、そんなシーンも探し出せたものは
ご一緒にご覧頂こうと、写真の数が多くなりましたが、ごゆっくりどうぞ!

トゥスカーニアの位置、町の地図は先回のサンタ・マリーア・マッジョーレ教会の方に。
上の写真は、バスの窓から丘の下を巡りつつ、塔と聖堂が見えて来た所。



こんな風に近づき、素晴らしい後陣の姿も見え・・、

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まずサンタ・マリーア・マッジョーレ教会に寄り、そこから坂道をゆっくりと辿ります。
この丘自体がサン・ピエトロの丘と呼ばれているそうで、丘の頂上に位置する聖堂。 

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近くから見る後陣部分。 素晴らしい!! 

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聖堂への最後の坂道の脇に、こんな立派な泉、現役。

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坂道から見下ろすサンタ・マリーア・マッジョーレ教会、
そして谷の向こうに広がる現市街。

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かってはこの教会の周囲に町が広がっていたのだそうですが、
今はご覧の様に、これらの教会よりも高い、北位置に町があります。



ここで最初の映画のご紹介ですが、ちょうどこの2つの教会が見える位置で
撮影されている、ピエロ・パオロ・パゾリーノ監督・Piero Paolo Pasoliniの
「大きな鳥、小さな鳥・Uccellacci e uccellini」(1966)

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現代の旅する親子と烏、そしてサン・フランチェスコの説話に関する2人の僧の
逸話を組み込みながらの教訓的コミックという筋で、
主演がイタリア喜劇の大物トト・Totòでもありますが、
監督がピエロ・パオロ・パゾリーニなので、一筋縄ではいかぬお話と・・。



こちらが北に広がる現在のトゥスカーニアの中心。

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右手丘の上に廃墟になった城、城壁が見えますが、1971年にこの一帯を襲った
大地震で破壊されたのだそうで、羊たちが草を食んでいる姿が見え。



ぐるっとかっての司教館の建物を回り込み、聖堂前に。

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手前に小さな門の形に残ったアーチがあり、見えるのは要塞を兼ねていた2つの塔。
塔は教会に至る道脇の外にもあり、都合4~5塔あったと。

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草はらの奥にどっしりと立ちふさがる聖堂の姿。 素晴らしい正面でしょう?!

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この一帯の建物の特徴の、凝灰石の茶色に白い大理石が素晴らしいアクセント。
上部に大きな薔薇窓、その両脇に開いた2連の窓、下部には白い短い10本の
円柱で形どられたロッジャ、ただしこれは単なる形のみのロッジャで、
そして白い大理石とモザイク装飾の正面扉の部分。

入り口は左右両脇に少し小さな入り口扉があり、現在の入り口は右側から。
残念な事に、扉はいずれも鉄とガラスの新しい物で、
これはサンタ・マリーア・マッジョーレ教会もそうでしたが、多分地震の被害に由ると。

そしてどこの聖堂とも違う趣の一つは、手前が如何にも中世を偲ばせる緑の草はら!
千年前にはどこもが、こんな牧歌的風景だったのでしょうね。



では、順に細部をどうぞ!

まずは薔薇窓の部分。 中心円から3層に広がり、
それぞれに細かいコズマ式のモザイクが施され、

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4隅には、それぞれ4福音者を現わす左上から鷲・聖ジョヴァンニ、
右上天使・聖マッテオ、左下有翼のライオン・聖マルコ、右下雄牛聖ルーカ、
       
そして両端に、竜が縦構図に獲物を追う姿があるのですが、



こちらをどうぞ! 我々が行ったのは既に午後遅く、折角の浮彫の深さが
良く見えないので、この写真をサイトから拝借して来ました。
素晴らしいでしょう?!

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薔薇窓の一番外側の縁の深さ、それぞれの4隅の聖人のシンボル像、
縦にいる両脇の竜の飛び出し具合、

2つの縦窓を囲む左は神の子羊が上に、両脇を聖人像が囲み、下に見える
両手を広げた男性像は、エトルスクの物を再利用した踊る男か、ローマ期の物と。

右の窓には周囲に装飾植物、上下には悪魔的な顔が蛇を持ち、
下のロッジャの円柱の飾り、その上に並ぶ動物の顔もよく見え、
両脇には獲物を抑え込む伝説の鳥グリフィンがおり、
何よりも薔薇窓部分の両端から飛び出す雄牛が色の対比もあって圧巻!



正面角の飛び出す雄牛と、その下のグリフィンの姿部分と、

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薔薇窓脇の縦位置、竜が獲物を追う姿、庇下のそれぞれの顔。

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こちらは向こう半分。
まったく、よくぞ大地震の被害からのがれてくれたもの!

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中央入り口部の、扉枠の周囲と上部の半円はモザイク装飾で埋められていて、
半円内は星柄、細かさと色の対比がとても新鮮ですね。

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入り口脇にはそれぞれ3本の円柱があり、柱頭にはこんな飾り。

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このサン・ピエトロ聖堂がある位置、この丘の上は、エトルスクの時代に既に
この一帯の中心地だったろうという高所。

戦略的にも重要な場所で、前庭にも3つの塔が残りますが、以前はこの教会が
建設されたのは8世紀に溯ると言われ、イタリアの建築歴において、
初期キリスト教会の形からロマネスク様式に移行する時期と見なされていた様子。

所が内部にある聖体用祭壇に1093年という年号が刻まれている事から、
多分古い様式の上に、以前の建築資材も使って再建されたのだろうと。

とりわけクリプタ・Cripta・地下聖堂が持つ特徴は大変古く、
再建の際にもそのまま核として残ったのであろうという事。

確かな記録が不足でその確定は出来ないものの、近年の研究では、
12世紀の末から13世紀にかけての聖堂再建であろうとされ、
その後15,16,18世紀に修復が。



では、内部にどうぞ!

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この写真はガイドブックからで、内部に小さな机を置いた管理受付兼ブックショップ
があり、写真はダメ!と女性がしっかり見張っており・・、
おまけに奥に見える内陣部分に修復の為の足場が組まれて、ビニールの覆いもあり、
内陣の記憶が殆どありません。

全体は3廊式ですが、どうやら最初は中心の身廊だけだった様子。

境の円柱の下部に見えるのは、石を彫った席だそうで、床にはこの様に
素晴らしいコズマ式モザイク柄。



身廊の両脇のアーチの装飾は特徴があり、素朴で力強いイメージを伝え、
・・これは内緒で撮った写真。

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はい、第2の映画ご紹介。 ご存知「レディーホーク・Ladyhawk」(1985)の
ラストシーンで、ほらね、アーチの飾りが良く見えるでしょ?! 
苦労して探しました、ええ、この男優の目が大好きでして、ははは。

20-2-le.jpg

レディホークの映画には、たくさんのお城が撮影に使われており、
n.1 ソンチーノ ・ 中世の要塞と、ユダヤ人の印刷所
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464088820.html

n.2 ソンチーノ ・ 中世の要塞と、ユダヤ人の印刷所
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464089153.html

n.2 パルマの城 ソラーニャ、そして トッレキアーラの城
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462632651.html



こちらが隠れて撮った床のモザイク柄。 周囲の石の席も良く見えますが、
モザイクの色がイマイチ見えず、

21-176.jpg



で、サイトで探して来たモザイクの床写真。 
色石の細かい、素晴らしい床モザイクでしょう?!

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これが聖堂の平面図ですが、これに見える通り、内陣部はかなり広い面積。

23-1-159.jpg

左廊の奥、内陣との境に見える階段がクリプタへの階段とありますが、
我々は一旦外に出て階段を下りた記憶があり、
右廊中程に見える階段で、クリプタから再び教会内に戻りました。
       


これもサイトからの拝借で、内陣内の聖体用祭壇。1093年と刻まれていたという
祭壇がこれですが、この奥、写真では左奥に石を彫った司教様用玉座があると。

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現在の町のドゥオーモは町中のサン・ジャコモ聖堂ですが、1573年まで
この聖堂に司教座がありました。

こうして見ると、内陣内でもこの祭壇部分は高くなっているのが良く分かりますね。
周囲に描かれたフレスコ画がかすかに見えますが、我々はまったく見ておらず、
それらも1971年の地震によりかなりの被害を受けた様子。



こちらは第3の映画紹介、内陣部分の祭壇前の床モザイクも一緒に見れますね。
「ロメオとジュリエット・Romeo e Giulietta」(1968)
フランコ・ゼッフィレッリ監督・Franco Zeffirelli.

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今回知ったのは、この映画の中でこの聖堂が何度も使われている事、
長い7つもの口のある泉もこのトゥスカーニアの町にあり、
ジュリエッタの家として撮影に使われたのは、トスカーナはピエンツァの
ピッコローミニ邸と中庭、その他にはグッビオの町も使われている事などなど・・。

こんなあれこれを知ったのは、なんとロシア語のサイトで、まるで読めないものの、
たくさんの写真のあれこれから、カップルがこの映画に憧れ、彼らもイタリアで
結婚したらしい、という・・、おめでたい様子でございましたぁ。      



クリプタの様子をどうぞ。 右奥に見える階段から降りて来ると、
細長いこの地下に28本もの円柱で支えられた十字アーチが連なります。

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これらの円柱はご覧の通り形がばらばらで、ご想像の通りローマ期のものや
中世初期の物をあちこちから集めた様子で、壁もローマ期の資材を使っていると。



教会内側に向いた壁には小さな礼拝堂が2つあり、壁画が残り、玉座の聖母と、
左は町の守護聖人を描いたグレゴーリオ・ダレッツォ・Gregorio d'Arezzo、
サンタ・マリーア・マッジョーレ教会の後陣の壁画の作者の物と。

26-182.jpg



このクリプタは監視人がおらず皆喜んで写真を撮ったのですが、
なにせ暗く、ははは、殆どがブレておりまして・・、クヤチィ。
サイトから古い絵葉書で、全体が写った物をどうぞ。

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所で、このクリプタも映画に登場しておりまして、
こちらは「フランチェスコ・Francesco」(1989)ミッキー・ローク主演
リリアーナ・カヴァーニ監督・Liliana Cavani の作品。

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そして何よりもこのクリプタの登場で有名な映画が「ノスタルジア・Nostalghia」
(1983)アンドレイ・タルコフスキー監督・Andrei Tarkovskyの物。

29-03.jpg 
      
写真は同映画にしっかり登場のトスカーナの野外温泉バーニョ・ヴィニョーニ。

バーニョ・ヴィニョーニ ・ ローマ期からの温泉保養地 再訪
http://www.italiashiho.site/archives/20180611-1.html



この美しい主演女優が、映画の冒頭シーンでこのクリプタにあるという設定の、

30-1.jpg

ピエロ・デッラ・フランチェスカの「出産のマドンナ」の壁画と出会う場面は
写真が見つからず、Youtube のこちらで。

なぜかスペイン語字幕の物が見つかりましたが、はは、画面がはっきり見えます。
https://www.youtube.com/watch?v=NTq5SCeqHH0
   
ですが何度見直しても、映画の中でこの聖母像を収めた位置が確認できず、 
・・女優の位置、彼女が見る角度から考え、
どうやら絵葉書に見える左側の一段高い部分、この左には確かちょっと高くなった
床部分があり、多分そこを使ったのではないかと・・。

ピエロ・デッラ・フランチェスカ ・ 出産のマドンナ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461129166.html



クリプタの突き当たりは、こんな風に一旦下がっての階段が教会内部に繋がります。

31-186.jpg



再び教会内部の右廊側。 右手前にクリプタからの階段があり、
その奥に見えるのは13世紀の、こちらも聖体用祭壇。

32-189.jpg

先回ご案内のサンタ・マリーア・マッジョーレ教会には、大きな面積の鮮やかな
フレスコ画が残っていましたが、こちらはかすかに認められる程度で、少し残念。

そしてこちらがドゥオーモではあっても洗礼用の泉は無く、
サンタ・マリーア・マッジョーレの方で洗礼を、という事でした。



最後にもひとつ、この教会が登場する有名な映画のご紹介を。
「ブランカレオーネ軍・L'armata Brancaleone」(1966)
先年亡くなったマリオ・モニチェッリ監督・Mario Monicelli
イタリアの名優ヴィットリオ・ガスマン主演。

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私は残念ながらまだこの映画を見ておりませんが、友人のジュリアーナもこの映画を
大変高く買っており、ですが、セリフの言葉自体も自由に作られているとかで、
少し難しいかも、との事。

cucciolaさんがこの映画についてこちらに詳しく。
http://blog.livedoor.jp/cucciola1007/archives/765079.html
     
写真が探し出せなかった映画がもう一つ。 オーソン・ウェルズ主演の「オテロ」で、
ヴィテルボの司教館の、特徴あるテラスの壁のシーンを見ました。



かっての栄華の面影を色濃く残し、映画に何度も登場のサン・ピエトロ聖堂は、
今は町の外れにひっそりと佇み、
横の草原には、こんな柱頭の名残と見えるのも転がっており、まったく勿体ない!!

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そして、こちらのそんな感傷を吹き飛ばす様な猫ちゃんが隣にいて、
触らせてはくれないのですが、
shinkaiがにゃ~ん、にゃ~んという度に、ごろんごろんと転がって見せ、

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ははは、ワッチは猫使いかや?!



最後は、町からの絶景パノラマをどうぞ! 

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トゥスカーニアで訪問の古寺はこれでお終いですが、他にもご紹介したい
素晴らしい教会がたくさんありますので、折に触れ、ぼちぼちとご紹介をと。
      
 
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・ n.2 レガータ・ストーリカの日 ・ ヴェネツィア

引き続き有難うございます!
レガータ・ストーリカの日 n.2 をごゆっくりお楽しみ下さい。

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さて、サン・マルコの前をゆっくりと通り過ぎるブチントーロ・Bucintoro・
ドージェの御座船。 舳先で鳴らすラッパの旋律が良く聞こえ、

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大運河に集まった大小様々な船が進路を開き、迎え、お見送りを。
やはりね、お祭りの主役ですものね。 見ると浮き浮きします!



我らの目の前を行く舳先、

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そして、艫の様子。 かってドージェはこの部分に乗ったそうですが、
今見える時代衣装の方は、どうやら舵取りの様。

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そうなのです、今のブチントーロはちょっとした飾り船ですが、
本来のブチントーロは、カナレットの絵によるとこんな大型船。
ヴェネツィア共和国の威信を示すドージェの御座船。

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何度か造りかえられているのですが、現在はルーヴルにあるという
カナレットの絵によると、
櫂が片側24本見えますから、間違えぬ様何度か数えましたの、はい、
24本x2x漕ぎ手要員3人として=144人 ですか、
プラス舵取り、他の船員を入れ、・・ご想像下さい!

ブチントーロは、ヴェネツィア共和国がナポレオンに倒された時に
破壊燃やされたそうで、焼け残りを改造した船も19世紀に無くなり・・。
ですが、現在ぼちぼちと当時の規模での再建造中だそうで、
出来上がる暁には、はい、
長さ34,8m 最大幅7,31m
168人の漕ぎ手+40人の船員と控え、という大きさだそう。

新しいブチントーロ進水の暁には是非、海上での威容を見たいものです!!

追記: が、今春2019年「カナレット展」を見に行った時に、ドゥカーレ宮で
     係りの方にブチントーロのその後を聞きましたら、
     イタリアの常で、資金の問題で中断しているとの事でした。

カナレット と ヴェネツィア展 ・ ドゥカーレ宮 ヴェネツィア
http://www.italiashiho.site/archives/20190313-1.html
    


さて、ブチントーロに引き続き、其々意匠を凝らした船が行き、

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最後の船が行くと共に、参加の船が後に従い大運河を進みます。

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では、と我々もドガーナの先からデッラ・サルーテ教会の前まで戻ってくると、
教会前ではコーラスとマンドリンによる合唱が。

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ヴェネツィア民謡で、聞いた事のあるのも無いのもですが、
耳に優しい訛りと音楽。



広場の端で音楽を聞きながら、競艇の始まるのを待ちますが、
予定時間を過ぎても始まらず・・、

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それでは、とアッカデミア方向に向かい西に。 するとサン・ヴィオ広場で、
先日の旨い物でご紹介した店のあるサン・ヴィオ広場で、
こんなブラバンが演奏を。

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そうなのです、それぞれの広場でそれぞれの催し、音楽があるのですね。
       


で、ここでまた暫く音楽を聞きつつ、運河の向こうを眺めつつ・・、

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遂に女子の2人漕ぎ競艇が見え始め!

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こちらがトップのローザ・薔薇色組。

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こんな仁王立ちのカメラマンもいて、

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こんな風にアッカデミア橋の下を通り抜け、向こうのカーヴを回り込んで行きます。

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こちらのレガータ・ストーリカの公式サイトに、英語版も、             
http://www.regatastoricavenezia.it/
今年度の結果も出ておりましたが、 (確かめましたら、2019年版に!)

それによると、
ヴィエンナーレ会場前辺りから出発する競艇は、大運河を溯り駅前まで
行き折り返し、カ・フォスカリ前がゴール。

女子の2人漕ぎは少し距離が短いようですが、男子の競艇は約8kmの
距離を行き、優勝組はなんと38分弱なのですと、驚きました!!

競艇のやり方などは、こちらに。
ヴェネツィア、 レガータ・ストーリカ ・ TV実況編
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462199364.html



当日のプログラムを見たのですが、何か良く分からないまま、
ははは、男子4人漕ぎ3組の競争も目の前を通って行き・・。

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競艇はまだ続くのですが、皆すっかり納得満足し、では帰ろう、と帰路に。

途中見かけたポスターにこんなのが。 レガータ・ストーリカ記念コンサート、
キプロス女王カテリーナ・コルナーロに献呈。

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入場無料、リアルト橋近くのサン・サルヴァドール教会にて。

カテリーナ・コルナーロについては
アーゾロを彩る女性ふたり ・ アーゾロ市立博物館 n.2
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463693935.html
    


まだまだ明るいのですが、路地奥のレストランには灯が入り、

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街の西回りの道を辿り、駅近くのカラトゥラーヴァ橋を渡った所で、
あ、折り返しのポールが見えたよ!

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と、言いつつ橋を下って来ると、ちょうど向こうから男子6人漕ぎがやって来て、
ポールを次々に回って行く、嬉しい場面に遭遇!

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先頭水色チームはブラーノ島、ヴィオラ・スミレ色はペッレストリーナ・
リド島に続く細長い砂嘴の島、 ピンクはイェーゾレ、という各地の代表。

競艇は出発してから大運河に入る所がまず第一の関門で、
大運河に入ってしまうとカーヴの連続で、皆が直線距離を取りますから
なかなか追い抜きが難しいのをTV中継で見ています。
     
ここの折り返し点にも審判船がおり、一旦折り返しにかかった船の内側を
通るのは勿論違反。 物凄い接戦の時、ここで櫂での戦闘もあったとか!



陽射しが傾き、既に駅前大橋も半分陰の中に入りかけ、
折り返していく船と、これからの船とがすれ違い。

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満足の我らは、ちょうどの満員電車に乗り込み、帰路に。

TV中継で見ていると、最後のゴンドラ型男子2人漕ぎが済む頃は、
運河沿いの建物の窓には既に灯が灯り、あの貴賓席前を埋め尽くした
いっぱいの船が、いつともなしにす~っと散って行きます。

如何にも海の都に相応しいヴェネツィアの競艇ですが、
今回はちょうどあちこちで出会えた写真で、楽しんで頂けました様に。

長いお付き合い、有難うございました!


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・ n.1 レガータ・ストーリカの日 ・ ヴェネツィア

9月の第1日曜は、ヴェネツィアのレガータ・ストーリカの日。

毎年必ずTV中継があるのは、このレガータ・ストーリカと、
シエナのパリオのみ、なのですよ、皆さん!
興味深い楽しいお祭りは他の街にもたくさんありますが、
の二つはまず、別格のお祭り、と言えましょうか。  言わせて!!

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という事で、今年はそのつもりなく出かけたヴェネツィアで、
ちょうどの出会いがあり、行く先々で上手く見る事が出来ましたので
どうぞご覧下さいね。
この日前半のゲットー見学以外に373枚撮っており、漸くに整理して
その中から50枚選びましたので、久し振りに2回に分けてご覧頂きます。

お天気の良い日、運河の小波がゆらゆらと煌めき、大小様々な
飾り立てられた船が行く。 ええ、あの雰囲気を味わって頂こうと思うのと、
それにです、どれを省こうか迷うより、たっぷり並べる方が楽なんですものぉ! 
がはは。 では、ごゆっくりどうぞ!!

上の写真は、今年のレガータ・ストーリカのポスター。



この日午前中は「ユダヤ文化の日」の催しがあったゲットーに行き、
シナゴーガを3つと博物館も見学し、お昼にユダヤ料理のコーシャ・Kosher
を食べようかと言ってたのが余りの人出で断念、急遽ヴァポレットでアッカデミアに。

ゲットーから出てきて近くのサン・マルクオーラ・S.Marcuolaから
ヴァポレットに乗った所。

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見える教会のクーポラはサン・ジェレミーア・S.Geremia.
駅前大橋から左手奥に見える教会です。



幸いヴァポレットの後部に席が取れ、こんな風に午後に備え、
桟敷の準備をしている様子も見え、

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運河に面する窓には、聖マルコ、そしてヴェネツィアのシンボルである
有翼のライオン君が飾られ・・、

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カ・ドーロも一際明るく映え、

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大運河の曲がり角、リアルト橋の北詰の運河に面した広場には
既にすっかり椅子席が用意され。
昔むかし、この近くの席券を買い、お祭りを眺めた事がありましたっけ。

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逆S字型に流れる大運河のちょうど真ん中を渡るリアルト橋を過ぎ、

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リアルト橋周辺はいつも満員御礼ですが、すぐ脇のホテルの
窓にも赤い布が掛けられ、

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ず~っと並んだピンクの風船が揺れます。

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ちょっと由緒ありげなライオン君が飾り布の前に控え、テラスに見える
カバーを被った物、どうやらTVカメラの様ですが、
このお屋敷はカ・ロレダン・Ca' Loredanで、現在市役所の一部と。       

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大運河の西のカーヴ近く、サン・トマ・S.Toma'の渡し場、
黄色く見えるのは、ここも桟敷の設置真っ最中。

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あちこちに、既に場所取りのボート。

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大運河の西の曲がり角、この斜め前がちょうど競艇のゴール。
後ろにヴェネツィア大学のカ・フォスカリを控えたこの位置に、
毎年、大貴賓席が設えられ、

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その南には、こんな風にイタリア国営放送RAIの中継用のトラックが
遥々運ばれて横付けされておりまして、

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大運河の角の眺め、奥に見える建物はパパド―ポリ邸・Palazzo Papadopoli、
どうやら現在は私邸の様子。

16-164.jpg



アッカデミア美術館前でヴァポレットを降り、近くのバールでお昼を。
はい、仲間と出かける時は至って質素素朴に野菜を挟んだトーストとビールの
小1杯、という感じで、まぁ、デザートのトルタとカフェも付きますが、
お財布には優しいものの、心には少し隙間、という・・、ははは。

はぁ、いつも自分料理で簡単な手早い物を食べておりますので、
出かけた時には、いつもとちょっと違う物を食べたいshinkaiで。

お昼の後は裏道をあちこち彷徨い散歩の後、
サンタ・マリーア・デッラ・サルーテ教会に。

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既に教会前石段には、ぎっしりの見物客が座っておりまして!

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ならば、と我々はドガーナの三角の先っちょに席を取り、
斜めにドゥカーレ宮を見る位置に待機。

日が射したりちょっと陰ったりで、特別暑い日でもなく、そのうちにかなりの人が
集まって来ましたが、立つと充分に見通せる良い位置。

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色々な形、飾り付けの船が行ったり来たり・・、

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スキアヴォーニ河岸の先には大型観光船の停泊も見え、

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ドガーナの先っちょからは、ちょうどサン・ジョルジョ島が真っ直ぐ正面に。

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待つうちに様々な手漕ぎの船が集まり行きつ戻りつ、
ヘリコプターも上空をパタパタと、お祭り気分が盛り上がります。

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まさにイルカ君そっくりのこんなの、なんと呼ぶのかな?に乗った、
警備の警察官。 嬉しいなぁ! ははは。

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そしてそして、遥かかなたにポチっと見えたブチントーロ・Bucintoroが
ゆるゆると近づいて来ます。 今、スキアヴォーニ河岸の前。

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という所でお終いにし、n.2に続きま~す。

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・ ヴェローナ ・ 中心をほんのちょっぴり 

今日見て頂くのは、先月中頃に日本からの友人と出かけた
ヴェローナ・Veronaの中心部をほんのちょっぴり。

我が町コネリアーノからだとパドヴァ・ヴェローナ方面には、ヴェネツィア・
メストレで電車を乗り換える必要があり、距離のわりには時間がかかり、
ちょっと気分的に遠くなりますが、

世界遺産指定のこの街は、ローマ期からの歴史がぎっしりで、
見所もたくさんあるのは、皆さんも良くご存知の通り。
       
今回初めてカステルヴェッキオの博物館も見学、中世の木彫聖女像の
素晴らしいのも発見し、要塞城の兵士の見回り通路も通り、大いに楽しみ、
修復後のサンタ・アナスターシャ教会、ドゥオーモも回り、中心のエルベ広場、
そしてアレーナには10分遅れで中に入れでしたが、大いに歩き見て回りました。
其々のご案内はまたにして、今日は街歩きの雰囲気を楽しんでくださいね。

地図でこの日の行程をどうぞ。 駅からバスで、7.カステルヴェッキオ博物館・
Museo di Castelvecchioに行き、その後道をひたすら真っ直ぐ北東に、
10.サンタ・アナスターシャ教会・Chiesa di Santa Anastasia、
11.ドゥオーモ・Duomoと回り、
      
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そして裏道をふらふらと辿り、中心のエルベ広場・Piazza Erbeに出て、
1.アレーナ前に・Arena、そして再びバスで駅にという回りでした。

ヴェローナには、ヴェローナ・カードというのがあり、2日間有効15エウロ
市内の有名観光場所17ヶ所が無料で見れますので、お勧めです。

追記:現在ヴェローナ・カードは1日有効が20エウロ、2日間は25エウロに。
   2019.5.1
    
ヴェローナの今迄のご案内は
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460835170.html

新ブログでのご案内はこちらから
http://www.italiashiho.site/category/26628535-1.html


さて、かなりの時間をかけカステルヴェッキオ博物館を楽しんだ後お腹を減らせて
出て来て、カヴール通り・Corso Cavourを歩きつつ、どこか良さそうな所をと探し、

こんな店を見つけました。 なかなか雰囲気が良いでしょう? バールもあり、
Il CIottolo・イル・チョットロという店。http://www.osteriailciottolo.it/

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食べたのは、サッパリ冷たいオルゾのサラダ。 オルゾ・Orzo というのは大麦で、
お米のサラダよりもむっちりと歯ごたえのあるサラダで、これにビール1杯で満足、
精神も安定、ははは。

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という所で、せっせと東を目指します。
       


これは元5世紀の古い初期キリスト教会を12世紀に再建という、
サンティ・アポストリ教会・Chiesa dei Santi Apostoli.

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前を通りつつまだ内部の素晴らしさを見た事はなく、この近くの大きな由緒ある
サン・ロレンツォ教会ともども、再度のチャンスを狙う事に。



せっせとお喋りしながら、店の中を覗きながら、友人は見つけたお土産も
買い込みながら・・、

6-728.jpg



こちらは街の門、ボルサーリ門・Porta Borsari.
1世紀に溯るローマ期市壁の門で、綺麗に残っています。

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ボルサーリという言葉は、税徴収吏の警備兵・bursariiに由来すると以前
知ったのですが、今回この門の名は最初からそうではなく、当初はローヴィア門・
Lovia、中世にはサン・ゼーノ門・San Zenoと、いずれも近くの礼拝堂、
教会にちなみ、ボルサーリという名は、それ以降、つまり中世以降の呼び名だそう。



門脇に残る、浮彫。  ああ、ラーメン!  喰いた~い!!

8-735.jpg 



通りの名は、門から街中に入るとボルサーリ通り・Corso Borsariとなり、
中程のエルベ広場の脇からは、サンタナスターシャ通り・Corso Sant'Anastasia
と変わりますが、

街中の建物の壁には、あちこちに中世が残り、

9-736.jpg



こちらはルネッサンスかな、
こういう物が無造作に残る街の通り、素敵でしょう?! 

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さて、修復後の素晴らしく美しくなったサンタ・アナスターシャ教会も、ドゥオーモの
中の様子もしっかり見て、裏道を拾いつつ、中心のエルベ広場に戻りますが、
 
こんな塔がひょこっと顔を覗かせたり、鐘楼ですね?

11-904.jpg



きちんと修復されてはいるものの、元の古い壁龕・タベルナーコロが、
かっての信仰心を伝え、

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こんな素朴で質素で剛健な、古い壁も顔を覗かせます。

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さて、街の中心エルベ広場。 エルベ広場という名は、名の通りエルベ・erbe、
野菜市が開かれた広場に由来しますが、ここはローマ期にはフォーロ・Foroで、
政治の中心広場だったそう。

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現在は完全に観光客のスーヴェニール店の屋台が広場を埋め、
周囲にはレストラン、カフェが軒を並べますが、
この近くのあちこちの道の下には、発掘されたローマ期の遺跡が、ガラスの上から
覗きこめるようになっています。
       
高く伸びるのは、ランベルティの塔・Torre dei Rambertiで、
エレベーターで上まで上れます。



広場を囲む東側の建物の壁には、フレスコ画が残り、

15-918.jpg



こちらは中程にある晒し台・ゴーニャ・Gogna、残っている首かせは、本物かな?
サイトにはトゥリブーナ・tribuna・観客席という名で載っていて、天蓋の中には
司法長官が座り儀式を司ったのだそう。

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広場北側を占めるバロック様式の建物は、マッフェイ邸・Palazzo Maffei
古くからあった建物を、17世紀に大きく再建した様子。

17-919.jpg

特別に公共の事務所などが入っているわけではないらしく、中には地下から
天井にまで届く、中心の支え以外にはまるで何も無い、
変わった石の螺旋階段があるのですって!



ランベルティの塔。 この上からの見晴らしが素晴らしかったっけ!

18-922.jpg



エルベ広場の隣にあるシニョーリ広場・Piazza dei Signoriの
中心に居られるのは、ダンテ・アリギエーリ殿。

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エルベ広場南西の端に、こんな高い高い塔の家が建物に挟まっていて、
如何にも中世のままが残っているのが嬉しくて撮ったのですが、

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本当にエルベ広場だったっけ、とサイトを探しまわりました。
写真はどこにもなく、最後はマップのカメラで確かめ、あったぁ!!

追記:こちら側の建物の並びはゲットー・ユダヤ人居住区の名残なのだと
    いうのを、たまたま見たヴェローナのヴィデオで知りました。2019.5.1



さて、エルベ広場から有名商店街通りマッツィーニ通り・Via Mazziniを辿り、
アレーナのあるブラ広場に。

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途中でジェラートを舐めたり、ショウウインドウを覗いたり・・。
ああ、この日はこれを見ただけで汗をかきそうな暑い日でしたっけ!

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ブラ広場・Piazza Braとアレーナ・Arena. アレーナの全体をカメラに収めようと
すると、まだ入りきらない、まだ、とファインダーを覗いては後ろに下がり・・、
やっぱり素晴らしく大きい!!

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中に入るつもりが、なんと10分前かに見物時間終了!



ブラ広場の石畳。

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観光一家のボク2人。 イギリスからかな?

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ブラ広場の北側には、ずらっと緩やかにカーヴを描いてカフェやレストランが並び、

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さて、そろそろ戻る時間となり、ブラ広場の端にある門に。
何度もヴェローナに来るたびに見ている門ですが、例によって、これなんという名の門?
と、初めて持つ疑問!

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漸くに見つけましたぞ、はは、何の事は無くブラ広場のポルトーニ・大門ですと。



で、ふと門の外のバス停に行く途中に見かけたこの方、
シェークスピア殿ではござらぬか?!

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門を見上げ、沈痛な面持ちをされておられるので、横の碑文を読んでみると、

・・ヴェローナの門外には世界は存在しない、
煉獄と拷問と地獄があるのみ。
ここを追放される者は世界から追放され、
世界からの亡命者には死あるのみ・・

英語版の方には、
There is no world without Verona walls,とあるのですが、
       
イタリア語版だと
..non esiste mondo fuor dalle mura di Verona,
ヴェローナの城壁の外には、となり、

かっての各領土を示すのにふさわしい訳だと思うのですが、
まぁ、ご本人はどの様なおつもりだったのか・・。

という様な所で、我々は門外から平然とバスに乗り、電車に乗り、ははは、
無事にこやかに家に戻って参りました。

ヴェローナのまたのご案内をお楽しみに!



こちらは次回の予告、ヴェネツィアのレガータ・ストーリカ!

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この日曜はユダヤ文化の日として、ゲットーの各博物館が無料というので
出かけたのですが、レガータ・ストーリカの日でもあり、

午後はドガーナの先っちょ、デッラ・サルーテ教会の前、サン・ヴィオ広場、駅前と、
素晴らしいお天気の半日、動く先々で船の行列や競艇をも見る事が出来ました。

勿論写真もたくさん撮りましたので、整理して、次回にご覧頂きますね。


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