先回ナポリ空港に到着して後、国鉄駅まで行った様子をご覧頂きましたので、
今回はその続きを。
ホテルは空港からのバスが停まる国鉄駅前ガリバルディ広場・
Piazza Garibaldiの一角にありましたので、荷物を置き、
すぐに街の半日観光に繰り出しました。
わずか半日ですから、市内周遊観光バスに乗ろうと友人と決め、ホテルから
一番近いバス停がある筈のカプアーナ門・Porta Capuanaに向かいました。
こちらがカプアーナ門とその広場。
市内周遊観光バス・CitySightseeing Napoliというのは、真っ赤な車体の2階建バス、
フィレンツェやローマでも走っているあのバスですね。
地図をどうぞ。 右端真ん中あたりに見えるのが国鉄駅とガリバルディ広場。
つまりカプアーナ門10から乗り、1の始発終着駅のあるカステル・ヌウーヴォの
広場まで行き、お城を見て、出来たら赤い線の、街中とカポディモンテの
山の上を回るバスに乗りたかったのですね。
所がやっと見つけたバス停には、時刻表が無い!
そう、ここはフィレンツェではなくナポリなのだと改めて気が付き、次にいつ来るのか、
回って来るまでは待てませんし、
あちこち見上げ見つめ見とれながら、写真を撮りつつ、赤い線と水色の線が
重なっている道コルソ・ウンベルト・プリーモ・Corso Unberto Iに出て
お城に向かって歩きました。
真っ赤なバスがいつ来るかと振り返ったりしながら歩き、でも、途中であっさりと
追い抜かれましたけど、はは、これが楽しい街歩きになりました。
ナポリの街は大きく、繁栄の歴史を持つ街に相応しく重厚で、
見るべきものが街の通りにもたくさん!
遂にお城の広場に到着してバスを見つけ訊ねましたら、既に3時前頃で、
今からだと水色のコース、ドゥオーモや考古学博物館の前を通る、と
戻って来て後にブルーのコース、ずっと海沿いを行くコース、
実際のこのコースは地図で見える倍の長さがあります、の2つに乗れる、
という事で了解、切符22エウロを求め、喜んで2階建のバスの上に座りました。
順序が逆になりますが、まずは歩いて見て撮った写真をどうぞ。
地図の10の停留所のすぐ下に、ずっと西に一直線に抜ける道がありますね、
その道です。
緩い坂道がずっと続いているのが見え、多分スパッカ・ナポリ・Spacca Napoli
と呼ばれる古い下町辺りにも続く道でしょうが、
東洋女2人の観光客は、凄いねぇ!と覗くだけ。
こんな石段が続き、中途を横切る道には必ず駐車。
とにかく車が溢れ、人もあふれ・・。
大通りのコルソ・ウンベルト1世に出てくると、一層賑やか。
車が道脇に隙間なく駐車し、その向こうを車とバイクが走りまわり、
道端にはあれこれ物売りが。イヤリングは如何?
ニコラ・アモーレ・Nicola Amore広場。
ぐるっとロータリーを囲む周囲の建物は、すべてこの巨人達が、
入り口脇に見張り番代わりに。
このスフィンクス像のあった建物はなんでしたっけ、
覚えていませんが、素晴らしいでしょ?
垣間見える教会の丸屋根。
ナポリで見かけ始め、アマルフィ沿岸沿いの町でたくさん見た、タイル使いの
アラビアのイメージもある丸屋根です。
船の形が半分突き出し、多分由緒があるのでしょう。 古い文字はローマ銀行
とありましたが、現在はどうやら商工会議所の建物の様子。
こんな素晴らしい軒下飾りの建物も。
ウインドウに見つけた、迷信深いナポリ人用万年カレンダー。
魔よけの赤い角や、幸運を呼ぶ蹄鉄等など。
でも何と書いてあるのか、ナポリ訛りはさっぱり・・。
素晴らしい飾りの建物ですが、良く見るとベランダのあちこちに
剥げ落ちた跡が見え、・・怖いなぁ、下を歩くのが。
漸くにたどり着いたカステル・ヌオーヴォ広場。
紀元前5世紀にギリシャ人がナポリの町を作ったと言われますが、
その後は、ローマ、ロンゴバルド、ノルマン、フェデリコ2世と続き、
13世紀半ばにフランスのアンジュー家がこの街に。
そしてこの城を建設、アンジュー家の要塞・Maschio Angioinoとも
呼ばれますが、街は15世紀にスペインのアラゴン家の元に入り、
この城も全面的に改装されたのだそう。
こうして2世紀に渡るスペイン統治の後、フランスのブルボン家に渡り、
1860年のイタリア統一まで続いたという街の歴史。
イタリアであってイタリアでないというか、まぁ、イタリアという概念自体が無かった
と言いますが、次々と諸外国の下にあった街ナポリ。
つまり美味しい街でもあった訳で、諸外国の文化が混じった混沌とした味わいが
ナポリの魅力なのでしょう。
という事で、
周遊バスの切符売り場は手前右下に見える屋根下で、その前の広場に
バスの発着場があります。
城の正面入り口の美しい彫刻の施された凱旋門。
城の中は見物しなかったのですが、入り口部分だけでもなかなか興味深かく、
また改めて、お城だけでもご覧頂きますね。
これはお城前で見つけて嬉しくなった物。 お天気が良く現代抽象みたいな
重複画になりましたが、
盗難防止のハンドルカバー、見えますか?
てな事で前置きが長くなりましたが、
それではバスの2階席から見下ろして街を行きますが、まず先ほど歩いて来た
コルソ・ウンベルト1世を戻り・・、
バスに座り運転手任せで、何も考えませんでしたが、こうして写真を見ると
怖い走り方、というか道ですねぇ!
全体で6車線位ある一番端が駐車の列で、左2車線を逆行きの車が走り、
我らはそのすぐ横を逆方向に!
ここはちょっとした隙間に車が突っ込んで駐車していて、バスはここをすり抜け、
直進する訳ですがぁ・・、
ほんのちょっぴり、ちょっぴりずつ進んで、通り抜けましたよ! 素晴らしい!!
右のシニョーレが、私が笑いながら写しているのを見て、
彼も笑いながら車を指さし、次に、アホやで、と頭を指し、あはは。
3月8日女性の日でしたので、ミモザの花を現わすつもりか
店の前にたくさんの黄色い風船が付けられたピッツア屋さん。
はぁい、お持ち帰りも見えますねぇ。
ナポリのドゥオーモ・Duomo、水色コース3の停留所。
以前に訪問した時には、素晴らしい内部も拝見。
年に2度、この街の守護聖人ジェンナーロ・Gennaroの血液が液体化する
奇跡でも良く知られたドゥオーモです。
この方はバスのガイドさん。2階席に上がって来て写真を写しているのを横から。
モデルになってる事が分かると、この笑顔。
良いお天気ではあったのですが大変に寒い日で、おまけに風が強く、
2階席はかなりの揺れもあったのですが、でも頑張ったのでした、
はい、アホのなんとかで、はは。
彼女のこの笑顔を最後に、次回に致します、お楽しみに!
◆*◆
ブログご訪問、有難うございます!
昨夜息子夫婦が山の家の点検からの戻りに我が家により、TVニュースで見た
日本の地震や津波の話題になりました。
彼らにとっての大きな感心事は、日本人の礼儀と忍耐と、でした。
あの辛い大変な時でも、放射線検査にも皆がじっと騒ぎもせず、礼儀正しく
列を作って並んでいる事など、自分の国と人々との大きな差を感じた様子。
一番大変な時に、一番の本心、肝心な事が現れるのですよね。
それが彼らにも分かった、というのが私にもとても嬉しかったです。
まだまだ大変な困難の中にお出でなのでしょうが、
どうぞ、心を強く頑張って下さい!! と願います。
日本のニュースを見つつ、自分のブログをどうするか、いささか躊躇する部分も
ありましたが、 今迄通り続けさせて頂こう、と決めました。
どうぞ、よろしくお願いいたします!
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