・ 秋の味覚、 トリフ と ポルチーニ について

今日は、この秋に味わったタルトゥーフォ・Tartufo・トリフ、
そしてポルチーニ・Porcini についてのお話ですが、

まずは白ワインのグラス越し、素晴らしいスポレートのドゥオーモを!

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ウンブリアはスポレート・Spoleto のドゥオーモですが、
今年行きましたら、鐘楼が修復中のため覆われておりました。
大変美しい正面壁を持ち、内、後陣には優美なフィリッポ・リッピの、
入り口脇の礼拝堂にはピントリッキオのフレスコ画と
たくさん見所がありますので、また別に詳しくご覧頂きますね。



お天気に恵まれた秋の朝早めに町に到着、宿に鞄を置き、
アルボルノスの要塞をまずゆっくり見学の後、坂を下りドゥオーモに。
既に1時頃でしたからお昼をと思い、
このドゥオーモ広場前のテラスの席に。
       
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肉を食べないので選択肢が狭められますが、今回はタルトゥーフォのリゾット
を見つけ注文。値段はまぁお高いものの、なんとか払えそうな範囲!

サラダも欲しいけど、値段から考えると量が多そうなので
小さいのはないのか、と訊ねましたら、しますよ、との事で、
他に白のグラスワインを。
   


まずワインが運ばれ、それで最初の写真となった訳ですが、
地図を眺めたりしていて気が付くと、テーブルの横に細長い別のテーブルが
運ばれて来ていて、 ん? と思いつつ眺めていると、
タルトゥーフォの乗った小皿が届き、・・あれ!

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で、こうして右の蓋つき容器の上にお皿を乗せて彼が運んで来て、
中からリゾットの入った鍋を取りだし、お皿に盛り始め・・。
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思いがけない成り行きに、一瞬、おりゃ?! と思ったものの、
こうなれば、傍らのバッグから再度カメラを取り出し、
写すしかないではありませんかぁ。



タルトゥーフォが削られ、リゾットの上に!
少しこんもりとなった所で、パシャッとシャッターを切りましたら、
彼が削る手をパッと一瞬止めたのですよ!

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プロだなぁ!!
ウプッ!! と吹き出しそうになりながら、終わりを待ちます。



はい、これが黒タルトゥーフォのリゾットで~す。

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お味ですか?
これがまぁあ~た、今迄で食べたタルトゥーフォの料理の中で     
一番に美味しい物でございました!! 
      
皆さんが美味しい、美味しいとおっしゃいますが、
何度か食べたタルトゥーフォ、いえ、まだ白は食べた事がなく黒だけですが、
アッシジ、ヴィッソ、プレーチ、ルッカ、ヴェローナ、ウィーン等で
この様に茶色ではなく真っ黒の物や、サラダの上に片で散らされた物も
頂いた事があるのですが、美味しいとは思いつつ、

この様にムムゥ!と感じたのは初めてでして、
ああ、やはりタルトゥーフォは美味しいのだ!と納得した次第。

お給仕の彼とは違う、ピシッとスーツで決めた中年のシニョーレ、
彼が注文を取ったのですが、やって来て
どうですか? とにこやかに。
今迄食べた中で一番美味しい、と素直に答えましたが、
こういう味を知ると、またのチャンスが欲しくなりますねぇ!



で、お勘定でございます、ははは。

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上から、パンとテーブル代   1,90
グラスワイン     3,00
サラダ        6,00
リゾット       23,90
カフェ        1,50
〆て、36,30エウロでございました。
      
高いと言うとまぁ高いですね。 
今迄食べた中では(私が払った分で!)一番高かったですが、
聞く所によると、黒よりももっと美味しいという白トリフは、
上から降りかけるだけで+40エウロとか!
       
猫缶の美味しいのを一度食べた猫ちゃんが、
次から不味いのは食べなくなるのに似て、ははは、
次は、白の美味しい物を食べて見たいものです!!



このリゾットを食べたのはドゥオーモの真ん前、テラス席の見える所で、

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3年半前にスポレートに行った時も店の中で食べた事があり、
お給仕の彼の顔を覚えておりました。
以前食べた時もやはりなかなか美味しかった記憶がありますので、
お出かけになられたらお試しください!



も一つのこの秋のタルトゥーフォのお話を、こちらはウルビーノ・Urbino。
街の通りが集まる中心のレプッブリカ広場から、ラファエッロ通りに入って
すぐ近くの木のある広場に、小さな屋台が2つ3つ出て蜂蜜や土地の産を
売っているのですが、このシニョーレはタルトゥーフォを。

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台の前に確か100g=30エウロと書いてあり、友人のmkちゃんと冷やかしに。
シニョーレは白の小瓶入りの小さな高いのを勧めてくれたのですが、
買わずに一度は離れ、が、小さいのを買って食べようか?!と戻り、
小さいのを一つ。 値段をメールで確かめましたら、12エウロ払ったと。



これよりの写真3枚はmkちゃんで、 その12エウロのがこの小さい固まり、
胡桃より一回り大きい位だったかな、ホテルのベッドの上です。

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どうやって食べたかと言いますと、炊事係のmkちゃんが持参のナイフで削ってくれ、
この日は買い出しをしていたもので、確か野菜入りのオムレツ式に振りかけて。
       
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屋台のシニョーレが匂いを嗅がせてくれた時は、確かにえもいえぬ香りがあった
のですが、こうしてイザ食べて見ると、残念ながら特別な感慨もなく、
翌日、翌々日の夜は見つけた美味しい店に通い、
半分残っていたのも忘れてしまった程!



で最後の写真の真ん中に写っているのは、ピティリアーノに移動しての店開き。

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やはり暖かい物に振りかけたりで、香りをたてた方が美味しいのかな?とも
思うのですが、でもサラダにも薄切りにしてかけますよね。
となると、個体差がかなり大きな食べ物かも、です。



突然登場の中世のシニョーレは、イタリアの大詩人のダンテと並ぶペトラルカ、
フランチェスコ・ペトラルカ・Francesco Petrarca.
ヴェネトのパドヴァの南アルカ・ペトラルカ・Arca Petrarcaに、彼が最後を
過ごした家が博物館で残っていますが、そこにある石像です。

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なぜ急に彼がお出ましかと言いますと、
旅行中に買ってきた中世の献立などを記した本の中に、
ペトラルカがタルトゥーフォについて書いたソネットがあると記してあり、
彼が好きなタルトゥーフォの食べ方についても。

それによると、小さく削った物を、つまり上の我々の様なと想像しますが、
オリーヴオイルと塩コショウで軽く炙る、とあります。  お試し下さい!
       
アルカ・ペトラルカの穏やかな村については、こちらに。
       


タルトゥーフォについての思い出を、
ブログ・リンクさせて頂いてる友人で絵の師である日本画家の二木(ふたつぎ)さんが
こちらに書かれておりますので(笑えます!)どうぞ。
http://blog.goo.ne.jp/futa2560/e/3711b4513f1bbca9fd96372650d1876a



最後は、大好きなポルチーニ・porciniについてですが、
日本の松茸と並び称されるポルチーニ。
私めは茸大好き人間で、今回も何度かタリアテッレ・アイ・ポルチーニ
Tagliatelle ai porciniを食べました。

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上の写真はアンギアーリで食べた物ですが、



そう言えば今年は、ポルチーニを家で丸ごと食べていない、と考えていて、
なんと忘れた頃に出会いました!

スーパーで見つけて買った物で、10月22日に234g、
大きい方が12,5cm 小さいのが6,5cm程で、6,76エウロ、 安いでしょう?!
1kが28.90エウロの計算で、証拠写真をどうぞ!

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家に戻り早く食べたいものですから、必死に思いつくままに写真を撮り、
さっと洗って切り、オリーヴオイルで炒め、付け合わせのホウレンソウもさっと炒め、
お皿に盛り、写真を撮り美味しく頂いたのですが・・、

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ですがぁ、今になって写真を見て呆れています。
あはは、まるで素人の料理法、盛り付けというか、
旨けりゃ文句ないだろ!のイタリア式というか・・。

あはは、でも本当に美味しかったのですよぉ!

松茸の美味しさを書いて、どんと大きく写真も見せて下さったパンダさん、
http://allegria1i.exblog.jp/13464029/
二木さん、
http://blog.goo.ne.jp/futa2560/e/1cdf90cbdb9d5e54164b71a61cb2dcec

ざまぁ見ろ! きゃはは。

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