・ 隣のオリアーノ村から、秋の色を

住んでいる北イタリアのヴェネト州コネリアーノ、スコミーゴ村は、
北隣のヴィットリオ・ヴェネトの町と共にヴェネト平野の北の端。
すぐ背後に山が東西から迫り、狭い山間の道を抜けて行くと峠を越し、
山の向こうのべッルーノに出ますが、

ちょうど写真に見えるこの北の山が屏風替わりで、
我が町はべッルーノとの温度差がかなりあると言います。

1-994_GF.jpg

先日の雨続きで山が白くなりましたが、漸くに今朝何枚か写しました。
いつもの隣村オリアーノからの眺め、秋の色を少しばかりご覧下さいね。



我がスコミーゴ村からコネリアーノに出る時、プールに通う時、
いつもオリアーノを通る道を行きます。

ぐるっと丘の高台を通りながらヴェネト平野の地平線が見え、
四季折々の色の変化を見せてくれるこの道が大好きなので、
今朝カメラを持っていつもの高台に。       
    
2-983_GF.jpg

3-987_GF.jpg
  
見える蛇行する線はヴェネツィア~べッルーノ間の高速で、旅行に出かける時、
また家に戻ってくる時に通る線で、ええとつまり、
 行ってきま~す、お願いいたしま~す!
 有難うございましたぁ、無事戻りましたぁ!
と車の中で叫ぶ辺りなのです。 ははは。



オリアーノ村の高台から下に広がる葡萄畑と、東のコッレウンベルト村。
見える山の向こうには、フリウリの平野が広がります。

4-002_GF.jpg

5-001_GF.jpg

6-005_GF.jpg



最初にご覧頂いた山の重なる部分、この手前にヴィットリオ・ヴェネトの町。

7-992_GF.jpg

8-995_GF.jpg

9-993_GF.jpg

西側、そして東側の山頂。
こうして見ると、昨日のお天気で少し解け加減ですねぇ!



オリアーノから東正面に見えるコッレウンベルト村。 左寄りに縦に続く並木が
見えますが、冬の雪景色などで何度かご覧頂いている一直線の並木道です。

10-991_GF.jpg

11-988_GF.jpg



オリアーノ村の教会。 何の変哲もない写真ですが、右の標識の青地
SCOMIGI 2 → を見て頂こうと。
ここからかなりのカーヴと下り坂が続き、我が家に行きます。
 
12-006_GF.jpg      



最後もう一度、スコミーゴ村への傾斜地に広がる葡萄畑の秋の色をどうぞ!

13-007_GF.jpg

14-009_GF.jpg

15-008_GF.jpg



昨日の写真では空が青空でないのが不満でしたが、今日は快晴のお天気で、
青空の下に黄葉が煌めくのを家に戻りつつ眺め、再度撮り直して来ましたので
ご覧下さい!

1_GF.jpg

2_GF.jpg

3_GF.jpg

4_GF.jpg

5_GF.jpg

そう、自分ちの猫ちゃんを良く写った写真で見てほしい、そんな気持ちで、ははは。


*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ ヴェネツィアにようこそ! ・ 空からのヴェネツィア 

アドリア海の真珠、海の都、と称されるヴェネツィアの正面玄関は
サン・マルコ広場、ゆえに海からの訪問が一番! と巷間広く伝わり、
勿論異存はありませぬ。 

ですがぁ、空から見るヴェネツィアだって、あぁたぁ、美しいのですよぉ!!

DSC01109_GF.jpg   
   
何年か前、ウィーンからの飛行機で眼下にヴェネツィアを見て以来、
その肝心の時にカメラを荷物に入れていて撮れなかった時以来、
時に思い出しては悔しさを反復しておりましたが、

今回旅を共にした友人のmkちゃんがウィーンからの飛来で、しっかり撮って
くれていましたので、今日は全て彼女の写真でご覧頂きます!
      
ウィーン・ヴェネツィア間を飛ぶオーストリア航空はプロペラ機、1時間15分で
フリウリ・アルプスの上を越え、グラード辺りでアドリア海に出て西に向かいます。

で、ヴェネツィア・リド島の南側を進んだ後ぐるっと迂回、今度はヴェネツィアを
右手に見ながら、マルコ・ポーロ空港に西から進入着陸します。

オーストリア航空のみならず、ヴェネツィア着陸は全ての便が西から進入なので、
ずっと以前ローマからの飛行機でもヴェネツィアを空から眺めた事がありました。

ただこのウィーンからの便がプロペラ機で、ゆっくりぐるぅっとヴェネツィアの街を
眼下にしながら、舐めるよう旋回するのが何とも素晴らしく、
mkちゃんがウィーンからの便と知った時に、
是非進行方向右側の窓の席を取るように、と勧めたのでした。

という訳で、快晴の秋の夕方、どうぞ皆さんも機上の人となり、窓に張り付き、
黄昏近いヴェネツィアの空からの眺めをお楽しみください!
      
写真の手前に縦に長く続くのはリド島で、上の一番右には本土から続く
カヴァッリーノの先っぽ。 ヴェネツィアの街は、ちょうど翼の向こうになりますね。

DSC01105_GF.jpg



既に迂回を始めていますね。 リド島が右に、翼のすぐ下にジュウデッカ島が見え、
リド島との間に散在する島々が見えます。

DSC01106_GF.jpg



見えましたぁ!

DSC01107_GF.jpg

DSC01108_GF.jpg

DSC01109_GF.jpg

サン・マルコの鐘楼がやはりすぐ分かり、サンタ・マリーア・デッラ・サルーテ教会、
手前に伸びるジュウデッカ島にはポコッと大きなレデントーレ教会、
そしてサン・マルコの対岸に位置するサン・ジョルジョ・マッジョーレ島。
     
そしてヴェネツィア本島の向こうに、四角く緑色の墓地のサン・ミケーレ島、
その奥にムラーノ島が見えます。  



も少しズームを使って。 

DSC01110_GF.jpg

これは街のかなり西端の部分からで、ぎっしりと建物が詰まっていますが、
大運河が蛇行している様子がつかめますか?
下に隠れている部分に沿岸就航の大型クルーズ船が停泊します。



この辺りは既に機体は迂回を終え、着陸に向かい真っ直ぐ東に、
どんどん高度を落としていて、見えるのは、ローマ広場の北側にある駐車場。

DSC01111_GF.jpg



ヴェネツィア本土のメストレからのリベルタ橋。
      
DSC01112_GF.jpg

電車でヴェネツィアに入る時、数え切れぬほど何度も行っていても、
遠くにムラーノ島、トルチェッロ島と眺めながら、時に上を飛行機が横切って行くのも
見え、映画「旅情」の彼女にも劣らぬほど、心浮き立つヴェネツィアへのかけ橋。



ヴェネツィアのラグーナ・干潟が見え、杭で航路を示しているのが良く分かります。

DSC01113_GF.jpg

DSC01114_GF.jpg

ヴェネツィア・マルコ・ポーロ空港への着陸は西から東へで、逆に離陸は東に抜け、
ラグーナの上を飛びます。
ジェットの便ならば、グィ~ンと飛び上がりあっという間に見えなくなりますが、
ウィーンへのプロペラ機は延々とラグーナの上を!

が一度経験したウィーンへの席からは、すぐ隣でプロペラが回っていて、
余り良い気持ちはしませんでした、はい。

ですが、この眺めは格別でしょう?!       
日本からヴェネツィアへの直行便はなかったと思うのですが、もしヨーロッパの
どこかを経由してイタリアにお出でなら、
ヴェネツィアへ、是非進行方向右窓の席の予約をどうぞ! 
      
ウィーンにお出での時も、一足延ばしてヴェネツィアへ!!



という様子で、ヴェネツィア国際空港マルコ・ポーロ到着。

DSC01115_GF.jpg



このプロペラ、でございます。

DSC01116_GF.jpg



空港本館に向かっている様子。 う~ん、仕切りのアクリル板が汚れてますねぇ!

DSC01117_GF.jpg



という事でshinkaiがお出迎え、一路我が家に。
ちょうど日没が始まり、おお、おお!

DSC01119_GF.jpg

DSC01128_GF.jpg



まだこの辺りは空港からの接続線で、西のミラノへ、東のトリエステへの分岐を。

DSC01131_GF.jpg

DSC01132_GF.jpg



北のべッルーノに向かう線に入ると、今度は東の空に月が出て、
mkちゃんは太陽と月と両方見れた、と大喜び!

DSC01135_GF.jpg

DSC01141_GF.jpg



という事で、少しブレましたが、隣村オリアーノの高台より。

DSC01142_GF.jpg

はい、友人は無事にイタリアはヴェネトのスコミーゴ村に到着!でしたぁ。

*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ n.10 イタリア中部紀行 2010年秋 

イタリア中部紀行2010年秋、と名付けて見て頂いた旅の中継編も、
今回のその10でいよいよお終い、長いお付き合い有難うございました!

とはいえ、いよいよこれから本番が始まるので・・、と書くと
えっえ~、もういいよぉ! と言われそうな気が無きにしも・・、はい。
書く方も少し旅日記ばかりで飽きているのかも、ですね。
という訳で、次回からは何回か気分を変えるようにしますので、
まぁ、今日は最後という事で、お付き合い願いま~す!

まずは先回の最後、カステルッチョから大平原を通り、山越えをして
マルケ州のアスコリ・ピチェーノ・Ascoli Picenoにでる行程 
100K 2時間10分の地図をどうぞ。
  
1-2_GF.jpg     



アスコリ・ピチェーノ
朝プレーチを発つ時から小雨だったのが、アスコリ・ピチェーノも
暗い空の小雨で少しがっかり。
それでも宿に荷を置き、中心広場に向かいますが、近い場所に宿を
決めていましたから大丈夫、 懐かしい2つの広場にすぐ再会。

2-528_GF.jpg

3-530_GF.jpg

6-536_GF.jpg

細長いアッリンゴ広場・Arringoの右側には市の絵画館、



奥正面にはドゥオーモがあり、このどちらにもお目当てのカルロ・クリヴェッリ・
Carlo Crivelliの作品があるのですが、ドゥオーモの方は
今回初めての対面。 素晴らしかった!

4-552_GF.jpg

5-560_GF.jpg


市の絵画館には、昔2日通いましたら2日目は無料にして貰った
楽しい思い出があるのですが、今回の受付は若い女性達のみで、
写真もダメ、見て歩く後をついて回る、そのくせちゃんとした収蔵品の
カタログもないという・・。

それでも絵画館の建物自体が素晴らしく天井の高い見事な物で、
名も知らぬ画家のテンペラ画の素晴らしいのが何点もあり、
暫しの間を行ったり来たり、彼女達も歩かせてさしあげました。

7-534_GF.jpg



大変美しく洗練されたポポロ広場・Popoloの北側には、
フランチェスコ教会があり、広場の周囲を店やバール、レストランが囲み、

8-575_GF.jpg

9-509_GF.jpg



西側にはカピターニ・デル・ポポロ宮・Palazzo dei Capitani del Popolo
があり、今回写真略、その窓から、
広場で若い女性がぐるっと回りながら自分を写すのを楽しんで眺めました。 
覗き魔的要素十分!
       
10-579_GF.jpg

11-582_GF.jpg

12-583_GF.jpg

昔この広場で素晴らしい旗振り競技を楽しみ、翌日は時代行列も写した
懐かしい思い出もありますが、今回はこの憂鬱な寒い雨で、
少し町外れの橋を見に行くのも略、早い夕暮れの迫る中を宿に。

アスコリ・ピチェーノ ・ 夏の祭り
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461029151.html

アスコリ・ピチェーノ ・ クインターナのお祭り
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461029323.html



ぺスカーラ
翌日まだ曇り空のアスコリ・ピチェーノを出発、一路リミニに向かう心算で
走りだしましたが、少し空模様が明るくなるのを見て、急遽予定変更、
道脇に車を止めtomtomを打ち直し、ぺスカーラ・Pescaraに。
リミニとは逆方向、南に向かい95K 1時間10分の行程で、
今回初めて、アブルッツォ州・Abruzzoに!

13-2_GF.jpg



ぺスカーラに何をしに?       
はい、ガブリエレ・ダヌンツィオの生家を見に行ったのです!

今回の旅程を組む最初から、行きたいけど外れているし、
少し遠いなぁ、と省いていたのですが、
曇り空のアスコリ・ピチェーノに少々鬱屈していたのかもですね、
思い切って行って、気が晴れました。

14-608_GF.jpg

15-592_GF.jpg

16-595_GF.jpg

17-601_GF.jpg

写真禁止でしたので、ここでは中庭の井戸位しかご覧頂けませんが、
19世紀の上流家庭の部屋の様子、ダヌンツィオの衣類展示、
これが軍服に至るまでミラノの洋服店仕立てであるのを知り、
ガルダ湖畔の彼の最後の住まい、あのなんとも豪奢な凄い
ヴィットリアーレ・Il Vittorialeが頭の中で楽に繋がりました。

写真のあれこれを見るにつけ、詩人・作家という言葉のみでは
到底括りきれない人、政治家というか、オピニオン・リーダーである事を
意識して生きた人なのだ、と強く感じました。

彼の作品を読んだ事もないのですが、済みません、
なんとなしに興味を持って見つめ続けているミーハーで、
と、こういう言葉自体も我が祖国では既に死語なのでしょうねぇ。

ガルダ湖畔 ・ G・ダヌンツィオの家、 そして サロ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463417856.html



リミニ
という事で、再度リミニ・Riminiに、
今回の最後の宿泊地リミニに向かい、一路251K 2時間半。

18-ini_GF.jpg

宿を予約するのに、リミニ市街の少し外れ、なんとか歩いて
旧市街を見に行ける場所を選んだつもりが、
なんとなんとサン・マリーノ共和国に近い場所で、何でこうなるのん?!

しかも道路の車線が中央のガードレールで区切られている為に
一旦国境を越えてから戻って来なければならず・・!
はぁ、まぁ、お陰さまで国境の位置と、脇にそれてトンネルをくぐって戻る
位置をしっかり覚えました。 忘れなければ、また役に立つ事も
あろうかというものですがぁ、ははは。


駐車場探しに苦労し、せっせと歩いて中心部に。
城の大きさが上手く写せていませんが、しっかり残るマラテスタ家の紋に、
ああ、やって来たなぁ!

19-626_GF.jpg

20-617_GF.jpg



今迄リミニの観光ガイドを見ても余りそそられず、大都市の常で、しかも
夏の大海水浴場とあって敬遠していたのですが、
今回はリミニに開眼、いや正しくはリミニの博物館の収蔵品の凄さと
量に圧倒されました。

21-631_GF.jpg

22-645_GF.jpg



しかもフラッシュなしの写真OK、係の女性達も管理でそこにいるものの
邪魔せず、質問には親切に教えてくれるという、
ここは必ず改めてご覧頂きますね。

単純に絵画館、同じ建物内のベッリーニ・Giovanni Belliniと
ギルランダイオ・D.Ghirlandaio を見に行ったつもりが、
そこに至るまでにローマ期のモザイクを見疲れるほどに!
ですが、この2枚も素晴らしかった!

23-738_GF.jpg

24-750_GF.jpg

25-763_GF.jpg

26-792_GF.jpg

27-808_GF.jpg

28-815_GF.jpg

29-836_GF.jpg



で、閉まるまでに大急ぎでと後を省略、マラテスタの廟・テンピオ・
マラテスティアーノに行き、ピエロ・デッラ・フランチェスカ描く所の
リミニの狼・シジスモンド・P・マラテスタに初めて対面。

30-866_GF.jpg

31-869_GF.jpg

画集で何度も何度も見ている絵にこうして実際に会うのは
やはり感慨深いものがあり、ましてや見たくて憧れていた絵なれば尚の事、
いつか、ルーヴルのシジスモンドにも逢いたいものです。



ローマ期1世紀建設の橋というティベリオ橋・Tiberioも見に行きましたが、
なんと現役活躍中で、車がびゅんびゅん走って渡るのに、いささか呆れ!
ヴェローナにあるローマの橋は歩行者のみOKですから、
なんとまぁ、ローマ人は凄いなぁ、の想いを改めて。

32-892_GF.jpg



帰宅
リミニから地図上Aの印テッラ・デル・ソーレ・Terra del Soleに、
ここはコジモ1世トスカーナ大公が16世紀に自領の北東の要塞地
として造った町で、要塞を見に寄ったのですが、

33-o v_GF.jpg

小雨で一気に帰心に駆られ、きゃいん、一路高速を走って家に。
写真はまたのチャンスに、ご覧頂きますね。
旅行初日に寄ったイーモラ・Imolaで閉っていた要塞を
見たかったのですが、夕方の5時からしか開かないので再び断念、
リミニから、378kの行程を戻りました。


今回の23日間の走行距離は、車の距離計を確かめなかったので
グーグルの地図上での計算になりますが、1950km、
実際はもっとの距離になると思いますが、大体これ位。

宿は1泊50エウロ前後で探し、食事も友人と一緒の時は2度に1度は
買い出しをしたりで、経費は安く付いたと思いますし、何よりも楽しかった!
良い旅が出来たと思っています。
たくさん見過ぎて、まだ消化できておりませんが、ぼちぼちと。
       
という事で、長いお付き合いお疲れ様でしたぁ!       
有難うございましたぁ。

   
*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


    s2019誕生日 - Copia.jpg    

*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ n.9 イタリア中部紀行 2010年秋 

旅の中継編その9の今日は、ウンブリアの奥プレーチ・Preci周辺と、
ノルチャ・Norciaに出かけた際の寄り道の村、
そして山越えをしてマルケ州に向かう折に通った小雨と霧の
カステルッチョ・Castelluccioと大平原・ピアーノ・グランデの様子を。

サンテウティーツィオ修道院
先回のプレーチのご案内の際、中世に外科学校があったと書きましたが、
その元になったと言われるのがこのサンテウティーツィオ修道院・
Sant'Eutizioです。

1-210_GF.jpg

2-219_GF.jpg

3-1-221_GF.jpg

3-2-222_GF.jpg

この修道院は2007年初めて訪れ、翌年再訪した時にここの
外科学校博物館を見る事が出来ましたが、
3度目の今回は博物館は開いておらず、ひっそりとした佇まいでした。

少し特殊な話題なのと、2度目の博物館の写真の出来が余り良くなく
お蔵入りになったままですが、
最初の修道院訪問の様子と、この後再度ご紹介する予定の
ロッカノルフィの村の様子は、こちらでどうぞ。

プレーチ と サンテウティツィオ修道院 ・ 中世の外科学校を誇る
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464307658.html


独り身の自由さと車の免許を取っての楽さで旅を始めて以来、
そうなのです、ウンブリアには4年の内3度も出かけているのですね!

最初はウンブリアの美しさと、知らない歴史を知る事に魅かれ、
そして訪れる事によって得る更なる興味と疑問とに惹かれ、
はたまた再訪問による心ゆったりの愉しみも知り、
遥かなヴェネトに住みながら、大好きなウンブリアなのです。

というと、少し語弊がありますね、
大好きなのはウンブリアだけではなく、トスカーナも、勿論ヴェネトも、
お隣のフリウリもアルトアディジェも、そして今回少し良く知ったマルケ州も、
・・ええと、つまりはイタリアの町村が好きなのです! 
      
だから多分、いまだ知らないシチーリアやサルデーニャも
チャンスがあって訪問出来たらきっと好きになると。 ははは。
       
       

◆地図をどうぞ   プレーチ周辺です。

4-cia_GF.jpg

上でご覧頂いたサンテウティーツィオ修道院は、ピエディヴァッレ・
Piedivalleにあり、ノルチャに向かう道筋に山腹の村カンピ・Campi、
ここは村の中も訪ねた写真がありますので、また改めて。

ネーラ川・Nera沿いのヴァルネリーア渓谷・Valneriaを通る州道209号線上
に印をつけたサン・ラッザーロ・San Lazzaroには、
アッシジの聖人サン・フランチェスコが訪れてライ病患者用の施療院を
作った記録と教会の建物が残っており、かって訪れて写真を撮りました。

現在は個人の家ですが、シニョーラが案内してくれ古い建物内部、
そして穴倉を修復したら人骨が出たという部分など、
何世紀もの年月がすぐそこに、という想いを持ったものでした。
地味な話ですが、ここもまた改めて。



カンピ
蛇行する緩やかな坂道を行くと、突然こんな風に山腹の村カンピ・
Campiが見えます。

5-235_GF.jpg

ウンブリアの道を走っているとよく見る光景ですが、
ここは車が殆ど通らない事を幸いに、道脇に止め写真を。



手前下に見える教会が、これまた不思議な形をしていて、
多分最初は向かって左側半分だった物に右側を拡張したものと
推測しますが、まだ調べておりません。
細部の写真は、また村の写真と共にご覧頂きましょう。

6-238_GF.jpg



で行きかけると、羊の群れが道を横切っています!
わっ、わっ、と大急ぎで車を止め、カメラを持って走りましたが、
殆どが渡りきって最後部のお尻写真だけに!

7-249_GF.jpg

なにせ彼らは脚が4本ですからね、意外に速いのですよ。
前に止まっていた車のシニョーラ達も携帯のカメラを向けており、
こういうのを撮るには、あのシニョーラ位のカメラでないと、
というのが聞こえましたが、お尻だけではねぇ。
以前もこの教会の前で羊の群れに出会った事を思い出しました。

ウンブリアの古い小さな村 ・ カンピ・ヴェッキオ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464309959.html



ノルチャ
カンピを過ぎ暫く行くと、九十九折りの山越え道が始まります。
フォルカ・ダンカラーノ・Forca d'Ancarano、1008mの峠を越え、
盆地にあるノルチャが下に見えて来ます。

8-360_GF.jpg

9-255_GF.jpg

ピアーノ・グランデの大平原やカステルッチョに行くのには、北のヴィッソか、
このノルチャから峠を越え南から入るかで、
上の写真の左端の山に見える道が、ノルチャからカステルッチョへの道。


ノルチャも以前に書きましたので、 ノルチャ ・ そして、カステルッチョ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464307296.html 
     

ここでは少しだけ、町を取り囲む城壁と広場のドゥオーモ等を。
ヨーロッパの守護聖人でもある、ノルチャ出身のサン・べネデット・
San Benedettoの広場の像、

10-257_GF.jpg

11-304_GF.jpg

12-284_GF.jpg

13-343_GF.jpg



そしてドゥオーモのクリプタには、この聖人と双子の妹である
聖女スコラスティカ・Santa Scholasticaの生家跡がありました。

14-298_GF.jpg



豚肉製品で有名な町で、店がひしめいていますが、表にまで
むせるほどの匂いが漂い、ひ弱な日本人は萎えて、
特産品を買おうと思う気もはかなく消え失せました!
面白い名の店も見つけましたので、豚肉製品店特集でも、ね。

15-319_GF.jpg

ノルチャと、モンテ・シビッリーニ国立公園周辺あれこれ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471864472.html



ロッカノルフィ
ノルチャから一旦プレーチに戻り、山道を少し行くとロッカノルフィ・
Roccanorfiの村に。

16-364_GF.jpg

17-402_GF.jpg

ここも小さな山腹の村で、3年前に訪れた時は1997年のウンブリアの
地震被害が残って悲惨でした。
今回もまだクレーンが稼働中でしたが、かなり修復されており、
人々の住んでいる気配がありました。
とはいえ、まだまだで、人の姿を見たのは、修復工事人2人のみ。



早速にワン君が気配を嗅ぎつけやって来ました。
この白ちゃんの他にも、大きなのがのっそりと現れ、吠えるかと
思いましたが、写真に収まった後ゆっくり退散。

18-2-376_GF.jpg



黄葉がかなり進んでいて、美しいものの、冬の厳しさも思いました。
村の一番上に塔が見えますが、村の様子に未だ少し逃げ腰で、
今回も行きませんでした。

20-418_GF.jpg

18-395_GF.jpg

19-373_GF.jpg

最初にご紹介の、プレーチとサン・テウティツィオ修道院の記事の最後に、
この辺りの古い伝承歌をご紹介していますが、
また何年か経ってこの村を訪問出来たなら・・・。

ウンブリアの寒村 ・ ロッカノルフィ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464309701.html



カステルッチョ・大平原
という様子で2泊したプレーチからヴァルネリーア渓谷沿いに
ヴィッソに向かい、そこから峠を越えカステルッチョに。

21-430_GF.jpg

22-439_GF.jpg

23-448_GF.jpg

残念ながら小雨と霧の日で、ゆっくりと景色も楽しめず、
写真を撮るのも少なめになりました。

カステルッチョの村も、何軒もあるバールも土産物店も全て閉めており、
開いている1軒のバール兼食料品店で休憩しつつ
お土産の豚肉製品類を買い込みました。

n.1 カステルッチョ、 そして、大平原のお花畑
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464308843.html

n.2 カステルッチョ、 そして、大平原のお花畑
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464309182.html

雨と霧のカステルッチョ と 大平原
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464309438.html



そして大平原の中程から東に折れる道を取り、再び山越えをし、
アスコリ・ピチェーノ・Ascoli Picenoに。

24-445_GF.jpg

25-474_GF.jpg

という所で、この旅行編も後1回でお終いです。

最後の日々のお天気が余り良くありませんでしたが、
21年ぶりのアスコリ・ピチェーノのカルロ・クリヴェッリ、
そして最後のリミニ・Rimini が良かったです!

リミニは今迄なぜか敬遠していたのですが、
博物館の収蔵品の凄さに圧倒され、リミニ・リミニ! です。

どうぞ、次回もお付き合いよろしくお願いいたします。


*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


    s2019誕生日 - Copia.jpg

*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ n.8 イタリア中部紀行 2010年秋 

今日16日午後、無事我が家に戻って参りました。

今朝リミニを発ち、途中ファエンツァから南の山の中の小さなテッラ・デル・ソーレ・
Terra del soleという村、残念な事に「太陽の地」という名前にそぐわず
粉ぬか雨のお天気となり、家でご飯とお味噌汁を食べたい一心となり、
高速のサーヴィス・エリアで1度休憩したのみで、戻って来ました!

初めて見る土地も、行きたかった場所もたくさん見て満足し戻りましたが、
今夜はこれをアップした後ゆっくりと休み、
ボチボチ頭の中と写真を整理してご覧頂こうと思っています。
よろしくお願いいたします。

で、今日はスポレート・Spoleto でございます!       
美味しい白ワインと、さて何を食べましたかは、またのご報告に、と
見せびらかして・・、ご覧頂きますね。
  
0-720_GF.jpg
  


スポレート
オルテの国鉄駅で友人と別れ、1人旅の始まり。
ウンブリアに向かい一路63Km  1時間の行程でスポレート着。

1-eto_GF.jpg



スポレートは2度目ですが、宿に荷を置くや否やかねてよりの念願である
アルボルノスの要塞に即向かいました。

殆どの博物美術館、教会はお昼休みがあり、翌日は月曜で閉りますから、
何はともあれ坂道を上ります。

2-789_GF.jpg

3-685_GF.jpg

4-670_GF.jpg

5-581_GF.jpg

6-661_GF.jpg

7-658_GF.jpg

要塞内部の大きさにも驚きましたが、博物館と、塔の中の部屋の
フレスコ画が素晴らしかった!
写真OKなのも嬉しくてしっかり写しましたからまたご覧頂きますね。

9-559_GF.jpg



要塞の前で、結婚記念の写真を写すカップルに。

8-680_GF.jpg



今夏のスポレート・フェスティヴァルの大きな写真がまだ残されていましたが、
さてこれは何の出し物?!

10-866_GF.jpg



考古学博物館内部に含まれるローマ期の劇場、町外れのサン・ピエトロ教会の
浮彫も見に。 細部はまたのご報告で。

11-926_GF.jpg

12-950_GF.jpg

13-952_GF.jpg

14-960_GF.jpg



スポレートの最後は、美しいドゥオーモを。 寒くなり始めた夕方少し粘りました。
夕方のミサの最中に偶然入りましたら、内陣のフレスコ画が灯りに照らされて
本当に美しく、でもシャッター音を響かすわけにいかず、
翌朝出かけましたが、暗い中にひっそりでした。

15-690_GF.jpg

16-707_GF.jpg

17-827_GF.jpg

暗い夜道を宿に戻る途中、工事で道が閉じられたりで分からなくなり、
遂に、「すみません、ここは何処でしょう?」



プレーチ
スポレートからプレーチ・Preciまでは40K  1時間。
この道は少なくとも3度は通っているので、見覚えのある村々を次々と抜け、
プレーチの宿も2度目。 向こうも覚えてくれていましたね。

18-eci_GF.jpg



小さな町ですが、村といった方が良い様な大きさ。 この宿のレストランと
バール以外には、坂の下に行かないと何もない町なのですが、
品格があると言うのか、普通の村のイメージではないのです。

20-102_GF.jpg

21-007_GF.jpg

23-427_GF.jpg

中世に外科医の学校があった町で、この学校出身の外科医はヨーロッパの
宮廷の侍医として名をはせ、今は宿になっているスカッキ家・Scacchiは
メディチ家とも縁繋がりとかで、プレーチの名門だった様子。



昨年新しくその中世外科学校の博物館が出来たといい、当時の外科手術の
器具などを再製した、というのでそれを見たくて行ったのですが、
規模が小さすぎ資料も揃っておらず、いささかがっかり。

24-195_GF.jpg



でもまぁ、色づき始めた風景を見ながらのんびりと村の散策が出来たり、
山に雲が湧き、うごめく様子なども見れたので満足。

19-990_GF.jpg

22-103_GF.jpg

25-127_GF.jpg

翌日は大変良いお天気となったので、ノルチャ・Norciaや、
3年前に訪れた時には地震災害の爪痕のひどさに心が残ったロッカノルフィ・
Roccanolfiの村も再訪、まだまだ再建中ではあるものの、道もつた事に
少し安堵、翌日、霧と小雨の中をカステルッチョに向かいました。
      

という様子で、家には戻りましたが、
もう1~2度、この旅の様子を続けさせて頂きますね。

プレーチの宿では、夕方から暖房が入ってとても嬉しかったのですが、
家に戻ると、やはり暖房が要る温度になっていて、早速に点けた所です。

旅に出るのも、旅程を無事すませ、再び家に戻るのも嬉しい!       
今夜は温かいお風呂の湯ぶねに、どっぷりと。

という事で、ではまた次回に!

*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


    s2019誕生日 - Copia.jpg

*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ n.7 イタリア中部紀行 2010年秋

これを書いている13日夜現在、マルケ州はアスコリピチェーノ・
Ascoli Picenoの15世紀の古い建物の宿にいます。

0-Cattura_GF.jpg

ウンブリアの奥のプレーチに2泊して、中世の外科学校博物館を見たり、
聖ベネデットと豚肉製品で(この2つを並べるのはいささか抵抗が、はは)
有名なノルチャに出かけたりしました。

で、今朝小雨と霧にかすむプレーチを出発、ヴィッソから山越えをし、
秋色と靄、小雨のカステルッチョ、そして大平原をそろそろと通り、
2年前の花の咲き乱れる大平原、賑やかなカステルッチョとは
まるで違う姿でしたが、それはまた見て頂きますね、

再びマルケ州に出てアスコリピチェーノに、という行程です。
が、まずは友人と一緒した最後の2日間、ラツィオ州のヴィテルボ・Viterbo、
そしてオルテ・Orte、宿泊したオルティーコリ・Orticoliの様子をご覧下さい。


ヴィテルボ
ピティリアーノからヴィテルボまでは56K 1時間5分の行程ですが、
近ずくにつれ、そしていよいよ到着すると街の大きさに驚きました!

1-rbo_GF.jpg

これは長年田舎に住み、訪問するにも小さい町が多い私が驚いた
という事でして・・、人口7万人程の街。

街中にあるホテルを探し当てるのに、2度程もぐるぐると近所を回り漸くに、はい。
ですが城壁に囲まれた旧市街はそう大きくなく、地図を片手にせっせと歩いて。

2-044_GF.jpg

3-054_GF.jpg

4-060_GF.jpg



13世紀の教皇選出が長引き、コンクラーヴェという言葉が生まれた町、
中世がまだ残っていると言われる街、ちょっとした広場には必ず泉があり、
木陰のある広場のバールの席は居心地が良さそうで・・、

5-092_GF.jpg

6-114_GF.jpg

7-143_GF.jpg

8-196_GF.jpg

シャンソンが聞こえた時には、ああ、パリってこういう感じかも!と。
ですが、なんとまぁ、狭い石畳の通りを行く車の多い事!!
そのうるささ、危険度、観光だけではない生きた町の猥雑さ等など、
その印象が多く残りました。

夜ホテルのお勧めの近くのレストランに。 ナポリ出身の家族経営の店で
大変美味しく、今迄名前だけ聞いていた有名な「キリストの涙」という
白ワインも初めて賞味。

北の白とは違い、まろやかで軽い味わいで大変美味しかった!
それにしてもナポリ人一家の人なつこい事!!
聞いたり読んだりしてはいましたが、まぁこれも初体験。




オルテ
最後の日は、ヴィテルボからオルテに。

9-coli_GF.jpg

オルテについては、小さな丘の上の町、駐車場探しに苦労しそう、
という思いがあり、ホテルがサイトで予約出来なかったので、
近くのオルティーコリに宿泊という事だったのが、
これが思いがけずの掘り出し物、という有様でした。



ヴィテルボからオルテを経由し、オルティーコリ迄が地図では47Km, 45分の行程。
実際はオルテから東に行き、山の中を通って宿に行ったので、
30分程だったと思いますし、宿から翌朝の国鉄駅のあるオルテ・スカーロ・
Orte Scalo行きもやはり30分程。

オルテの町に着き、町入り口の駐車場から既に見上げる形で、
この町もやはり素晴らしかった! 絵になる形が、あちらにもこちらにも。

10-382_GF.jpg

11-291_GF.jpg

12-293_GF.jpg

13-300_GF.jpg

14-317_GF.jpg

15-356_GF.jpg

16-366_GF.jpg

ガイドブックで紹介される町というのは、歴史があり博物館美術館がある事が
一種の条件の様ですが、それ以外に絵になる、写真のモチーフに最適、という
町や村がたくさんありますよね。
その辺りを探って巡り合えると、満足してにこにこ。



小さな丘の上から見下ろす川の名はテーヴェレ・Tevere、
そう、ローマにもう近いのです。

17-265_GF.jpg



オルティーコリ
ホテルは町の古い中心の一番外れにある近代的な物でしたが、
坂を上がって古い町の門をくぐると、寂れてはいるものの、面白い形がいっぱい。
まだ調べていませんが、かっては栄えた町の証拠ですね。

18-481_GF.jpg

19-396_GF.jpg

20-436_GF.jpg

21-468_GF.jpg

22-393_GF.jpg

23-469_GF.jpg

24-484_GF.jpg

古い小さな教会の中には、フレスコ画がかなり鮮明に残り、面白い家の形、
豪奢な家の扉の名残・・。 ほんの2,3軒の店の前で大声で話す人々の姿。
こういう町では噂話も筒抜けの事でしょう。


という様子で、今回の旅も今夜を入れ後3泊。
明日は最後の宿リミニに向かい、2泊して家に戻ります。

旅の様子を、こういう形でざっとご覧頂くのも一興だと気が付きました。
そうでないと、訪問した町の全部をなかなかご紹介できませんし、
家に戻った後も、一応全部の行程をまずご覧頂こうと考えています。
       
ええ、まぁ、そうしながら時間稼ぎをし、写真を整理しようという・・! ははは。
ボチボチ参りますので、よろしくお願いいたしま~す!

ではまた次回に!

*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


    s2019誕生日 - Copia.jpg

*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ n.6 イタリア中部紀行 2010年秋 

今朝10日、オルテの国鉄駅で19日間ご一緒した友人の
mkちゃんと大泣きでお別れし、嘘だよ、
彼女は一路南のプーリア方面10日間の一人旅に、
私はウンブリア一人旅にという訳で、今夜はスポレート泊です。
       
mkちゃんは何とも得がたい旅の友で、
長い間本当に楽しく愉快に過ごす事ができ感謝です!
どうぞ、またのチャンスがありますよう、願っています。

今日のご案内は、ピティリアーノから出かけたチヴィタ・ディ・バーニョレージョ・
Civita di Bagnoregio、そしてソラーノ・Sorano、ソヴァーナ・Sovanaです。

2-egio_GF.jpg



写真はチヴィタに行く途中通ったボルセーナ湖・Bolsenaの眺めで、
見える塔はボルセーナの町のお城の塔。

1-504_GF.jpg

翌日ヴィテルボに行く途中しっかり寄るつもりが、tomtomの指示で
別の道を通り、そのままになりました。



チヴィタ・ディ・バーニョレージョ
この村にはバーニョレージョの町から連絡している橋を歩いて辿り着くかたち。
ピティリアーノからは43Kの行程、1時間弱で到着ですが、

詳しく調べもせずに出かけたので、バーニョレージョの町入り口の駐車場に
車を止め、せっせと町を縦断、そして展望台に辿り着くや、わぁぉ!!

3-518_GF.jpg

友人の話では、天空の町ラピュタ のモデルになったのだとか。



橋の狭さ、村に至る傾斜の様子はご覧の通りで、
村に住む人々のみがバイクや、日常雑貨を運ぶ為に小さな車を
使っていますが、通るとゆらゆらと揺れるのです。

4-538_GF.jpg



村の中は観光で潤い始めた様子が目に取れ、
あちこちの家、教会も修復中なのが目立ち、
逆に考えると、それまでの村の生活の厳しさが偲ばれます。

5-555_GF.jpg

6-690_GF.jpg



村の一番外れに、かっての洞窟の様な家の跡に生活道具が
展示された場所があり、少し切なかった。

7-658_GF.jpg



村の背後には、かって海の底だった事を示す物凄い断層が見てとれ、
素晴らしい背景を添えます。

8-525_GF.jpg



ソラーノ
ピティリアーノから1日、ソラーノとソヴァーナを巡りました。
     
9-ano_GF.jpg
  
ピティリアーノからソラーノまでは10Km 15分程の行程ですから、
ソラーノ~ソヴァーナもそれ位でしょうか。

どちらの町もエトルスク起源の町なのですが、
今回は有名な岩をくり抜いての道とかお墓は見ませんでした。
道を聞いて通ったのですが、標識が見分けられず通り過ぎ、
狭いカーヴの多い道で、そのままになりました。




まずは家並の美しいソラーノをどうぞ。

10-762_GF.jpg

13-831_GF.jpg

14-835_GF.jpg

11-768_GF.jpg

12-783_GF.jpg

15-883_GF.jpg

16-892_GF.jpg


最初に町の上の道から眺めて、駐車場を探しつつ町に。
有難い事にちょうど出る車があり滑り込みましたが、
小さな丘の上の町の訪問では、いつもこれが問題!

町の高所にオルシーニ家の城があり、中世ルネッサンス博物館に
なっていると知り坂を上って訪ねましたが、
城の地下道を巡るコースとパックになっていて要予約との事。
      
       

町側にある奥の時計塔の付いたテラスには上れ、
そこからの素晴らしい家並のスケッチに友人が挑戦、
描けない、疲れた、と言いつつも満足した顔で現れました。
テラスの上にぽつんと点のように見えるのが、我が友人。

17-919_GF.jpg



ソヴァーナ
ソヴァーナはソラーノよりもぐっと小さく、がらんと広い中心広場の周囲を
家が取り囲み、そこから道が2本奥に延びますが、1本は畑の脇道で、
一番奥にロマネスク様式の素晴らしい教会がありました。

18-948_GF.jpg

19-969_GF.jpg



本当に暗い聖堂内部に(明るく見えるのはカメラの魔術)
中世の柱頭の彫りが沈みこみ、静かに聞こえるグレゴリオ聖歌に
来て良かった、見れて幸せ、の想いがありました。

20-985_GF.jpg

21-996_GF.jpg

22-006_GF.jpg

23-023_GF.jpg


という事で、8日ヴィテルボ・Viterbo泊、9日にオルテ・Orteを見て、
近郷のオルティーコリ・Orticoliに宿泊。

今日10日は別行動の初日スポレート・Spoleto泊。
念願だったアルボルノスの要塞を見物、素晴らしいフレスコ画も写真OKで、
またご覧に。

明日は午前中にもう1度ドゥオーモを見て、
ウンブリアの奥プレーチ・Preciに向かう予定です。

という事で、ではまた次回に!


*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


    s2019誕生日 - Copia.jpg

*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ n.5 イタリア中部紀行 2010年秋

ブログご訪問、有難うございます!

今8日未明現在ピティリアーノ4泊の最後の夜、
明日はヴィテルボ・Viterbo に向かいますが、
お陰様で友人ともども元気で、旅を続けています!


◆カスティリオン・フィオレンティーノ
まずは、アンギアーリ・Anghiariからの移動日に寄りました
カスティリオン・フィオレンティーノ・Castiglion Fiorentino
の様子をご覧下さい。

2-528_GF.jpg

山越えの九十九折りの最中に町が見えてくると、
その美しい姿に車の中で2人が一斉に声を上げ、これは寄ってみようと。
最初の写真は車中からの撮影係、友人mkちゃんのもの。

町の名も知らずに車を止め、いつもはすぐ見つかる筈の町名がなく、
通りすがりのシニョーラに訊ね分かりました。
カスティリオン・フィオレンティーノ。

3-935_GF.jpg

4-932_GF.jpg

5-953_GF.jpg

6-961_GF.jpg

平野の中に広がる小高い丘の傾斜地に広がり、
その中でも一番の高所に古い塔がありました。

塔には上がれるようですが、たまたま月曜休館で
高上がり大好き人間には残念な事。
またのチャンスにゆっくりと寄っても面白そうな町でした。



◆地図をどうぞ
地図で移動の様子と、町の位置をどうぞ。
アンギアーリからピティリアーノには175K 3時間10分の予定ですが、
午後の山道がかなりの雨でゆっくり走りましたから、実際はもう少し。

7-ano.JPG

コルトーナ・Cortonaも以前2回寄っているので、町の姿を
下から眺めつつ通過、トラジメーノ湖・Trasimenoの湖畔の町
カスティリオーネ・デル・ラーゴ・Castiglione del Lagoに寄りお昼の
予定でしたが、町中に駐車できず湖畔にレストランも無しでそのまま南下。

お腹が空き始めレストランの閉店間際時間になり、遂に感じの
良さそうな町を通り駐車、そこがチェートナでした。



◆チェートナ・Cetona
という名は裏覚えでしたが、町の入り口に「イタリアで一番美しい村々」
の標識があり、ああ、そうだったっけ、と。

詳しくはまだ読んでおりませんので、
今回は雰囲気の良いのんびりの広場の様子、美味しいお昼を
食べたレストランの入り口、

8-055_GF.jpg

9-041_GF.jpg

10-049_GF.jpg

11-043_GF.jpg



そしてこの町の極めつきの写真、猫ちゃんのお家をどうぞ!

12-046_GF.jpg



◆ピティリアーノ
遂にピティリアーノ・Pitigliano到着です! 

13-061_GF.jpg

     
ピティリアーノに4泊と言うと長い様ですが、
初日は移動と途中での寄り道で到着が午後遅くなり、
2日めは町中を行ったり来たり。
3日目はチヴィタ・ディ・バーニョレージョ・Civita di Bagnoregio
4日目今日は近くのソラーノ・Sorano ソヴァーナ・Sovanaへと
出かけましたから、4泊とはいえそうゆっくりでもないのです。
       
この町は景観からして凄いのですが、
町中の歴史の古さを物語る佇まいに圧倒されました!

ウンブリアの町でも重なりの凄い町、村をあれこれ見ましたが、
ここはその重なり、古さ大きさで群を抜き、特殊な趣を示します。

この町を短くご紹介するのに、選んだ写真が適当なのかどうかも
自信がありませんが、まずは予告編という事でどうぞ。

最初と最後の写真は宿の部屋の窓からで、朝と夜の色の変化を
堪能できました。 また宿の名もご紹介致しましょう。

14-102_GF.jpg

16-288_GF.jpg

17-355_GF.jpg



この町には、ピッコラ・ジェルサレム・小さいイェルサレム
と呼ばれたほどのユダヤ人ゲットーの一郭があり、
現在一部が博物館として保存され、シナゴーガや水浴場、
ワイン蔵等など見学して来ましたが、これらもまたいずれ。

15-161_GF.jpg



町の周囲は緑の谷に囲まれ、鳥達が鳴きながら飛び交い、
坂の町では大いに小さな三輪がやかましい音を立てて走りまわります。

18-278_GF.jpg

20-362_GF.jpg



丁度葡萄摘みの時期と重なり、町に入る九十九折りの坂道を、
葡萄満載の荷車を引いたトラクターがぐぐぐぐと、
ゆっくりゆっくり後続車を従え上って来ます。
 
それを狭い坂道の上から身を乗り出し、写そうとする東洋女2人!
宿の窓からも何枚も写しましたものね、ははは。

19-315_GF.jpg

21-069_GF.jpg


美味しいワインも、ピーチと呼ぶ太い麺のパスタも、今がとりわけ
美味しいポルチーニ・茸も食べ、素晴らしい景観にも見惚れつつ、
元気で旅を続けています。

明朝ボルセーナ湖を見つつ、ヴィテルボに移動します。

ではまた次回に!

*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ n.4 イタリア中部紀行 2010年秋

お陰様で、無事に元気に旅を続けております。

今夜4日現在、トスカーナ州南のピティリアーノ・Pitiglianoの
宿に到着、素晴らしい景観の夜景を眺めつつこれを。
      
ピティリアーノに来る事は、今回の旅行の中でもとりわけ大きな
目的だったのですが、
まさに絶景としか言いようがない景観で、来れた事に感謝!

が、まずはウルビーノから一足延ばして出かけた
ウルバーニア・Urbania の様子からどうぞ。

◆ウルバーニア
ウルビーノから20分程の距離にあるウルバーニア。
Urbaniaと書き、発音はウルバーニアで間違いないと。

1-344_GF.jpg

昔バスでアレッツォからウルビーノに行く途中にちらっと眺め、
何か良さそうな町の記憶が残っていただけでの訪問で、
何も調べずに出かけた町です。
       
町の入り口からは、川の蛇行する岸に沿いドゥカーレ宮が見え、
少しワクワクしながら古い中心部に入って行きましたが、
十字に交差する通りにはちょうどお昼時であったせいか
まるで人影もなく、寂れた様子。


それでもお昼を食べつつ町のパンフレットを眺め、ドゥカーレ宮が
午後3時より開く事を知り出かけました。

2-372_GF.jpg

内部はかっての領主デッラ・ローヴェレ家・Della Rovereの収集した
書物やスケッチ類の展示、(大コレクションの様子)
現在は市の図書古文書館の展示で、興味深い版画もありましたが、
突然にふらっと訪れた見学者には余り向いていない展示類で、


が、城内部の塔からの眺めは素晴らしかった。

3-381_GF.jpg

後に訪れたインフォメーションで町のガイドブック等を買いましたら、
よほどに珍しいお客だったのか、あれこれ町紹介の記事の載った
雑誌類をおまけにくれ、最後には大きなポスターも、というので
いくら車とはいえご遠慮申し上げ・・。

パンフレット等から知った事を一つ付け加えますと、
この町の呼び物は、十何体かの自然乾燥のミイラなのです!
中世からの物だそうで、特集なカビの作用でミイラが出来るとか。
納められた教会があり2エウロかで見れるのですが
勿論大怖れの人間は遠周りをして逃げ脚で教会前を・・!

町の変遷などあれこれ謂れがありそうで、
ガイドブックなどで分かりましたら、お知らせいたしますね。



◆ウルビーノから、アンギアーリ・Anghiariに向かいます。
前日の午後足を伸ばしたウルバーニアでは、最後雨が来ましたが、
この移動日は大快晴。

4-iari.JPG

ウルバーニアを過ぎ、サンタンジェロ・イン・ヴァード・
Sant'Angelo in Vadoに差し掛かると、町の佇まいに魅かれ
急遽寄り道する事に。
それがなんと大正解の寄り道だったのです!

というのも、ここもなにも知らずに寄ったのですが、ローマ期の大邸宅が
発掘中で、素晴らしい多色床モザイクを見る事が出来ました。
写真は禁止でしたが、下で町の様子をどうぞ。


◆サンタンジェロ・イン・ヴァード
ここも平地にある小さな町で、川が町のすぐ傍を流れ、
どうやらタルトゥーフォ・トリフ採取で有名らしく、それを謳ったレストランや
ポスターをたくさん見かけました。
タルトゥーフォについては一つお話しがありますが、ウルビーノ篇で改めて。

5-432_GF.jpg

6-456_GF.jpg



大変に賑やかな活気のある町で、グループ観光客も訪れているのですね。
偶然に話した若いお母さんが、ローマ期のモザイク発掘所が
開かれている事やインフォメーションの場所も教えてくれ、
パンフレットを貰おうと寄りました。
  
寄り道しただけで午後はこの町に居ないと言うや否や、係の女性が
ではすぐご案内するので待って、と自転車で鍵を取りに走り、

8-478_GF.jpg



そういう心算はなかったものの、では、と3エウロ払って町外れの草原に。
そこの仮の覆いの中に、なんと凄いモザイクがありました!

かなりの広さの何室ものモザイクの部屋があり、入り口、寝室、食堂、
サウナ室、男性用女性用の各部屋、それらが全て白黒または
多色使いのモザイクで埋められ、
中でも一番素晴らしい多色モザイクの食堂は、
なんとこの夏に発掘整備されたばかりとかで、色も大変に鮮やか。

ご一緒してくれた写真の女性が大変親切にガイドではないので、
と言いつつあれこれ説明してくれ、それを良い事に最後まで。
でもこの説明があったからこそ良く分かったので嬉しく、
最後にほんの少しのお礼を。


7-475_GF.jpg

かなりの広さの草原で、この真ん中の一部が漸くに2000年から
発掘が始まったとかで、大邸宅もまだまだ全部が発掘されていないとか。
今までもあちこちでローマ期のモザイクを見ていますが、
ここのは大変精巧な技術のモザイクで、しかも大規模。

この辺りにお出かけの方、モザイクがお好きな方、
是非お寄りになる事をお勧め致します!

それにしても、ローマ人の遺した凄い物がまだまだ出てくる、
しかもほぼ完全な形で出てくると言うその凄さに、改めて驚きました。
知らずに偶然に寄った町でしたが、大きな贈り物でした。

アペニン山脈越えは、対向車も少なく、ゆっくりと慎重に、
途中の寄り道もあり、約80k 1時間半程の予定でしたが、
午後1時半過ぎにアンギアーリに到着しました。



◆アンギアーリ
アンギアーリ・Anghiariには昔スケッチをした思い出があり、
いつかまた行きたいと言う願いもありましたが、今回絵の友人を伴い
再訪でき、ウルビーノとは違った喜びを感じました。

9-691_GF.jpg

11-517_GF.jpg

10-747_GF.jpg

12-787_GF.jpg

13-786_GF.jpg

やはり観光客用に町が少し様変わり、大好きだった隅ずみが
モノクロから彩色に、という様な変化がありましたが、
この町はやはり好きな町。

町の様子を少しと、朝夕の色、霧のかかった平野をどうぞ!
真っ直ぐに続く道は、サンセポルクロ・Sansepolcro に続く道。

14-630_GF.jpg

15-637_GF.jpg

16-661_GF.jpg

17-678_GF.jpg


上の地図、アンギアーリの下に見えるモンテルキ・Monterchiに線を
引きましたが、ピエロ・デッラ・フランチェスカの「出産の聖母」を見に。

昔見た墓地の礼拝堂からそれ用の博物館に移動収蔵されていましたが、
配慮の行き届いた展示で、素晴らしく美しい聖母でした。
あの表情の柔らかさ、肌の美しさ!
右の天使の頬の一部の修復が気になりましたが、
これから先の保存も考えると、今の博物館が妥当なのかもです。


と言う様子でアンギアーリに2泊し、ピティリアーノに。
途中見えた塔と町の姿に魅かれカスティリオン・フィオレンティーノ・
Castiglion Fiorentino、お昼を食べにチェートナ・Cetonaに寄り、
山越えでかなりの雨に遭いましたが、

無事雨上がりのピティリアーノに到着。
ここは凄い!!
と言いつついやらしく、次回のお楽しみに! と申し上げます。

友人連中や、ご一緒している友人のご主人もこの旅行記を
見て下さっている様なので、
今の調子で更新したいと思っています。 よろしくお願いいたしま~す!
ではまた次回に!!

*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。

・ n.3 イタリア中部紀行 2010年秋

ブログご訪問、有難うございます!
お陰さまで、元気で無事に旅を続けております。

0.2010 autunno - コピー.JPG

今夜10月1日現在マルケ州はウルビーノの宿に3泊めで、
明日の朝アペニン山脈を越えトスカーナに入り、
アンギアーリに向かいます。

まずは先回の続き、グラダーラ・Gradaraの要塞からどうぞ。

◆グラダーラ
グラダーラの宿が城壁に囲まれた町の外、歩いてすぐの所にあり、
広い庭先から海が見えました。

1-946_GF.jpg

手前がカットーリカ・Cattolicaで、
湾の向こうに朝日に輝くリッチョーネ・Riccione、そしてその先には
リミニ・Rimini と続くアドリア海沿岸の大海水浴地帯。



要塞内部は修復されたものですが、中世の雰囲気を上手く
伝える調度類が備えられ、写真禁止がとても残念でした。
       
2-895_GF.jpg

3-911_GF.jpg

リミニの狼 と呼ばれたシジスモンド・P・マラテスタも
3番目の奥方と短い期間ではあるものの住んだそうで、2人の名の
つけられた部屋もあり、またルクレツィア・ボルジャの化粧部屋には
上げ蓋式トイレが2つありました!

4-926_GF.jpg

彼女とこの城の関係が良く分からないので、戻って後また調べま~す。
ガイドブックの写真でご案内致しますので、お楽しみに!



◆ウルビーノに向かいます。
グーグル地図によると、行程は34K 50分。

5-bino.JPG



グラダーラからすぐ山道になり、遠くに海が見えるカーヴの多い道が
暫く続き、その後は素晴らしい風景の、起伏の道の連続でした。

6-968_GF.jpg



◆ウルビーノ
町が見え、まず駐車場を探しつつ急な坂道をあちらこちら。
ですがまぁなんと車の多い事! どこもかしこも道端は縦駐車で満杯、
やっと見つけた場所に突っ込み、宿を見つけに中心広場に。

7-060_GF.jpg 



溜息が出るほどの急坂を喘ぎながら上る途中、大学学部の前を
通りかかると、折しも新博士の誕生を祝い、わいわいという騒ぎ。
髪の長いミニ・スカートの女性がその主役で、
パンとシャンペンの栓を飛ばし、グイッと一口。 アウグーリ、ドットレッサ!

9-985_GF.jpg



25年前訪問したウルビーノの記憶は遠く、坂道もこんなに殺人的
だったとは覚えておらず、街自体も大変に賑やかに、
大学生たちで埋まっています。



宿が街の中心広場近くにある事は大体分かっていましたが、
なんとドゥオーモのまん前の古い建物内で大変便利。
が、荷を置いた後に探し当てた無料駐車場は街の裏側で、
3度殺人的坂道を上る羽目に!

12-036_GF.jpg

11-993_GF.jpg



ですがですが、やはりやはり素晴らしいウルビーノ!!

向こうの谷に朝は雲が湧き、丘の上からの城の威容、2つの塔の美しさ。

8-051_GF.jpg

10-228_GF.jpg

ラファエッロや、ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品にも再会、
美味しくて安いトラットリーアも見つけました。

ウルビーノ3日目の午後、17kほど西に位置する
ウルバーニア・Urbania という古い小さな町にも足をのばし、
川辺に立つ素晴らしいドゥカーレ宮や、鄙びた町を見に。
       


パラパラの小雨もウルビーノに戻ると止み、夜は再び美味しい
トラットリーアで満腹。 今こうして起き出してこれを!

13-185_GF.jpg

という事で、明日の朝はトスカーナはアンギアーリ・Anghiari
を目ざします。

お天気には恵まれていますが、しっかり着込む肌寒さです。
皆さんも、お元気でどうぞ!
      

*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。