・ スロヴェニア、 ピランの海 ・ 夕暮れ、魚料理 

皆さま、暑中お見舞い申し上げま~す!
今日は先日行って来たスロヴェニアの海辺の町のご案内を。

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自分で運転して国境を越えたのも初めてですが、海辺の町を3か所回り、
半島の突端の町で夕陽を眺め魚を食べ、かってのヴェネツィア共和国を
偲ぶ港や要塞も見、大いに楽しんだまでは良かったのですが・・、
猛暑にもやられ、少しヨレヨレになって戻りました。
で、今回は軽~く、ピランの海と夕暮れをご覧下さい!



今回はまずブログ・リンクしている「イタリア料理留学・カタツムリの国だより」の
tomoconeさんの働いているレストランのあるストレーニャ・Stregna
という村に行き、レストラン「サーレ・エ・ペペ・Sale e Pepe」で
美味しい洒落た盛り付けのお料理でお昼と夜を頂きましたが、

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午後は1人で国境を越え、Kobarid・コバリードに。
ここはイタリア語ではカポレット・Caporettoと呼ばれる、第一次大戦時に
イタリア軍が大敗した戦場で、
その様子はヘミングウェイが「武器よさらば」に描いていますが、
現在ここには博物館があり見学を。



で、翌日彼女のお休みを利用して朝出発、イタリア側の一番東端
トリエステの向かい側のムッジャ・Muggiaに寄り、
ここから海沿いにスロヴェニアの国に。
    
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カポレットに行った時も、かっての国境検問所は残っているものの、
スロヴェニアとの国境は、警備員もおらずフリーパスで通れます。

で、地図に見えるKoper ・コーパー・伊名カーポディストゥリア、
Izola ・イーゾラ、そしてPiran ・ピランにという行程で
ピランに1泊、翌日は午後出発、約1時間40分程でトリエステに戻りで、
       
夏はこのヴェネト辺りから、皆さんスロヴェニアを越え
クロアチアに行かれるのも納得できる距離でした。
ストレーニャの村やレストランの様子、カポレットの様子なども
またご紹介いたしますね。



ピランに着いたのは午後5時過ぎで、なんとか駐車場に車を入れ、
通り過ぎる海辺がどこもかしこも海水浴の人々で一杯なのを見たので、
宿が取れるかと心配しましたが、
町の入り口で見た最初の矢印に従って行き、運よく部屋が取れやれやれ。
特別な宿でも部屋でもありませんが、ダブルをシングル使いで55エウロ。    
とにもかくにもシャワーを浴びて一休み。
後で聞くとtomoconeさんは早速に泳ぎに行ったそう!

で、7時半ごろに町の中心広場に向かって出かけました。
ピランの町は半島の突堤にあり、そのまた突き出た先に物見の塔を兼ねた
教会がありますが、人口は1万8千人ほどの、観光で成り立っている町。

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内港の先に両端から突出した突堤にある見張り台は、片方がこの緑色で、
もう片方はあずき色、港は漁船と各種ヨットで満杯。
向こうに見える陸地は、既にクロアチアの国。

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港から振り返る町の入り口部分で、この家並の向こうにあった駐車場は
既にいっぱいで、山の高い部分の新しい駐車場に追いやられましたぁ。

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内港の脇の道を中心広場に歩いて行くと、見えてくる高い鐘楼、

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そして広場に一歩入った途端に、「わぁ、これは素敵ねぇ!」と感嘆。

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内港の奥、丸い広場の真ん中にブロンズ像があり、小高い奥から
教会と鐘楼が広場を見下ろし、その鐘楼が色は違うものの、
まさにヴェネツィアのサン・マルコの鐘楼にそっくりのシルエットなのです!

この町は13世紀後半から5世紀以上に渡ってヴェネツィア共和国の下に
あったのですが、内港に船が入って、この広場に上陸した時の印象、
アドリア海を行き来していたヴェネツィア共和国の男達が港に無事戻り、
これを見た時の印象を想像しました。

本当に美しい広場で、ヴェネツィアの雰囲気もしっかり残り、
左手に見える白い大きな建物、現在市役所の2階部分には
サン・マルコの有翼のライオン像がしっかり残り、
見上げた時、何か胸にくるものがありました。
と、いつの間かしっかりセレニッシマの男達に肩入れのshinkai、ははは。



そしてこの美しい広場の名は、タルティーニ広場・Tartini.

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18世紀の技巧派ヴァイオリン奏者・作曲家として名高い
ジュゼッペ・タルティーニ・Giiseppe Tartini(1692-1770)は
そう、このピランの出身なのですね。

ヴェネツィア共和国も終わり近い時代に、かなり波乱の生涯を送ったらしい
タルティーニですが、彼の音楽は知らないまま、不思議な気持で見つめます。
この像は生誕200年を記念して作られたものだそうで、
その前に既に彼の名を冠していたたこの広場の中心に据えられたと。



高く聳える鐘楼の先には天使像。

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夕暮れが迫り、今夜のレストランを決めるべく海岸通りをゆっくりと。
海の水は冷たくなく、かなりの透明度。まだカヌーをこぐ人、泳ぐ人もちらほら。

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町の入り口部分も、夕陽に染まり。

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海辺沿いの道に並ぶレストラン群の一番西端、お隣より少し高そうだけど、
テーブルクロスも真っ白な、大きな店の道側の空いた席を決め、
注文を済ませ待つうちに、

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太陽が沈みかけるのが見え、一番の突堤迄急ぎ足で。
こういう時はもう、行儀の良い事など言っておれまへん!



残念ながら水平線の上に雲がかかり、海への落日は見れず。
でも海に沈む夕陽を見るのは久し振りで、単純に、凄いなぁ! と見とれ。

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雲に隠れる所で夕日は諦め、



イザ、食欲に立ち向かいます。
この夜、tomoconeさんと食べたものは、
蛸のサラダ、これは1皿を2人で、

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コッツェのワイン蒸し、とはいえ、物凄いニンニク入り!!!

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左が付け合わせ1人前、野菜のグリル・茄子、ズッキーニ、トマト、ピーマン、
真ん中にコロッケ風が乗っていましたが、流石にこれは残し、

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右は彼女の注文、詰め物をしたイカのグリル、



食い意地の張ったshinkaiの注文、チヌのグリル、でかかった!

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で、写真は無しですが、最初にサーヴィスのつき出しがあり、
別に2人ともスープを頼んでいるのです! 
魚とトマトのスープですが、どちらもお米が入っていて驚き、
イカの詰めものは、なんと生ハムとチーズだった事にも驚き!

1人前がイタリアよりも少しずつ量が多いように思いましたが、
白ワインを半リットル頼み、全部で66,9エウロでした。

こうして今見ても、明らかに食い過ぎ、少なくともshinkaiは!で、
はい、前日からの美食+暴飲暴食がたたり、おまけの猛暑にヨレヨレ!
大いに反省しつつ帰宅したのでした。
       


満腹の夕御飯の後、突堤の教会の所までぶらぶらと。
海に突き出す側の教会の後陣部分はまさに要塞風で、上に灯台が。

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暗い海に向かい釣り糸を投げるおじさん達が何人か、観光客は殆どが
ジェラートを舐めつつ散歩、
我々も試しましたがイタリアと味は変わりませんでしたね。

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ええ、言葉はイタリア語がしっかり通じますが、
それもその筈、スロヴェニア語と共に公用語なのだそう。
値段の差も殆どなく、ほんの少し安いかな、という程度でしたから、
きっとこの国もエウロになって、大幅に値上がりしたのでしょう。



ぐるっと再び海岸通りを広場に戻ります。
既に夜の11時頃だったと思いますが、まだまだ子供達がはしゃぎまわり、
暗い海で泳いでいるのもいます!

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タルティーニ広場もライトアップされ、丘の上の教会と鐘楼が美しく映え、
まだたくさんの人々が涼んでいましたが、
広場の端のアクセサリーの屋台店は、そろそろ店じまい。

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翌日午前中は、広場から見た教会にも城壁にも坂道を上り行きましたが、
これは別にご案内しようと思いますので、今日は、ささやかに予告編を!
素晴らしい眺め!  青い海の色!
       
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たくさんヌーディスト達がいて泳いだり寝転がったり・・、
何枚か写真も撮ったもんね、次回のピランのアップにはお見せするかも!



で、まぁお口直しに、なんのこっちゃ、清楚なケッパーの花をどうぞ!
     
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◆*◆*◆

本当に猛暑、猛暑、大猛暑の毎日で、閉め切って薄暗くした部屋の中、
クーラーの除湿のみかけてしのいでおりますが、これで外に比べ大変に楽!

となると、買い物に出るのも億劫となり、
冷蔵庫の中の野菜を点検しつつ、1日のばしに!
冷奴(こちらの豆腐は堅過ぎてダメ)、素麺、冷やし中華(似た様なのは作るものの)
何よりも何よりも、う、う、鰻のかば焼きぃ!!
       
鰻のかば焼き、 ああ、喰いたいなぁ!!
       
しっかり願いをかけると通じる、というけどほんまかしらん?
食い意地に釣られて本気になりそう、ははは。

この日曜あたり一旦下り坂になるものの、まだまだ暑さは続くとの予想。
そちら日本は如何ですか?
体調にお気をつけ、お元気でどうぞ! 暴飲暴食はくれぐれもね!!

と、ブログアップに取り掛かると、写真アップ中に、にわかの停電!
きゃ、消えてしまい再アップか?! と15分程の停電中気をもみましたが、
やれ、大丈夫、そのまま続けられました、やれやれ!

余りの暑さで、電力消費がピークになりそう、と今日のお昼のニュースに
出た所で、文化的な快適生活を享受できるのも、
時にちょっぴり、後ろめたく感じさせられる事もありますね。
       

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