・ n.1 トーディ ・ 中世の栄華の面影をつたえ 

今日のご案内は、ウンブリアの南西部に位置する トーディ・Todiを。
ご覧の通り400の丘の上、華と咲き誇った中世の面影を濃く残し、
ギッシリと密な町、それがトーディです。

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2年前に訪れた後、自分の中の消化不十分でご案内が遅れましたが、
お正月にトーディが舞台に使われた映画「華麗なる激情」、ミケランジェロと
ジュリオ2世の葛藤をご紹介しましたので、今回遂に。

上手くご案内を、と長くなり2回に分け、今日はその1を。
お茶など入れて、ごゆっくりご散歩をお楽しみ下さい。
  
          

トーディ・Todiの町はどこにあるか、
ローマ・ペルージャを結ぶ幹線上の、オルヴィエートから東に37kの位置に。

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町への行き方は、最寄の国鉄駅はペルージャ・Perugiaか、テルニ・Terniで、
そこからバス利用で、時刻案内のサイトを。
ペルージャ - トーディ 南へ45k
http://www.fsbusitalia.it/content/dam/fsbusitalia/documenti/umbria/orari/orariinvernali2019/extraurbani/012-Extra_Perugia_Ann_Bacino1.PDF
但しこれは冬時間の時刻表で、夏時間は5,6月ごろに出るものと。 2019.9

テルニ - トーディ 北へ43k
以前のサイトは見つからず、今回時刻表は見つからず。

ローマからはFLIXBUSの時刻表が見つかりました。 昼と夕の2便ある様子で、
このバスはかなりの都市間を連絡し、安い料金で利用できる様子です。 2019.9

オルヴィエート - トーディ   
https://www.rome2rio.com/it/map/Orvieto/Todi   2019.9

追記: バスの時刻表を探し回りました。 以前のアドレスはどれも見つからず、
    かなり事情が変わっている様で、新しく見つけたのも有効かどうか分からず
    の状態です。 もし行かれる方は一度サイトをお試しの上、検索願います。
    2019.9
   
    

トーディに行ったのは2008年の5月と7月初旬、3泊したのは5月で、
宿は町の南から続く急坂を下った場所でした。
Telで訊ねると、写真に見えるアメリーナ門・Porta Amerinaから50m程との事
でしたが500mはあり! しかも物凄い急坂!!

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おいおいご覧頂きますが、門から中心のポポロ広場までも喘ぐ程の急坂!
日頃プール体操で鍛えてはいるものの、3日間の滞在中4回往復しましたら、
脚が攣りましたぁ! 本当に!! 宿の取り方についても後ほどご助言を、はい。

見えている教会と鐘楼は、サン・フォルトゥナート・S.Fortunato.



アメリーナ門を通り、再び見上げる教会と鐘楼。 まずは中心広場まで参りましょう。
町の地図は最後にご覧を。

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突き当たった道を右に。 そう、こんな坂道が続くのですよぉ!

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アウレーア門・Porta Aureaがあり、この左手から古い城壁の外の道に出て、
眺望を楽しむ事もOK。

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町の繁栄拡張に伴い何度か市壁が外に築かれ、古い市壁が町の中に残り、
いずれも圧倒的な存在感!



この狭い入り口階段は、多分両側の家の間を通り上階にある家に続くものと。

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トーディの町は元々エトルスクが起こりで、ローマのコムーネとして紀元前より
大いに繁栄。 ロンゴバルド期には一時衰退しますが、その後中世に入ると
自由都市として最大の繁栄期を迎えます。

1000年前後よりの商業交易、手工業の大繁栄は、14世紀に教皇領となると
次第に緩やかに退廃したと言われます。
       
人口も現在は2万人足らずですが、中世の最盛期にはその何倍もあったとか。
今に残る重々しい城壁、高い建物の壁はその歴史を物語ります。

封建領主としては、アルノルフィ・Arnolfi、モンテマルテ・Montemarte、
リ・アッティ・Gli Attiなど、教皇領になってからはマラテスタ・Malatesta、 
フランチェスコ・スフォルツァ・Francesco Sforza等が町に名を残します。

さて、この紋は何家だろ?

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坂道を上る途中、右に小さな広場と教会があり、外の壁にも聖母のフレスコ画
が見えますが、中にこの13世紀木製の素晴らしい聖母子。

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サンタ・マリーア・イン・カムッチャ・S.M.in Cammuccia教会といい、
ドメニコ会派の修道院であったそう。



やっとの思いで突き当たり迄行き、左折。 この道がここではヴィア・ローマ・
Via Roma、もう少し先でコルソ・カヴール・Corso Cavourと名を変え、
中心のポポロ広場・Piazza Popoloまで。

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この道がいわば目抜き通りで商店などが並びますが、見える門はマルツィア門・
Porta Marzia. 優雅な透かし彫りは、この町には少ないルネッサンス様式と。



門を過ぎて見える形。 優雅なテラスは、古くからのエトルスクの門の上に
後に付け加えたもの。

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コルソ・カヴールからの左手への道。 どの道も、坂道と階段道で、
幾重にもアーチが続きます。

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マルツィア門の手前から右手に下る町の東下部にメルカート・ヴェッキオ広場・
Piazza del Mercato Vecchioがあり、
そこにローマ期のニッキオーニ・Nicchioni・大壁龕、の遺跡。

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現在は駐車場と化していますが、ローマ期のフォーロ・Foro・集会場であり、
この写真ではよく見えませんが、アーチの上部分に様々な彫があり、
かっては町の崖部分の強化でもあり、そしてテラスでもあったろうと。

今は上に中世部分の建て増しと見える家が並びますが、広場からは見上げる
高さで、やはり大変な存在感。



トーディの町の海抜は400m、周囲の丘を見下ろす高さに位置します。
町の北から来て、丘の急坂を上るのに車のスピードを2~1に入れ替えないと、
上らなかった記憶が!

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コルソ・カヴールに戻り、再び中心広場に向かいます。
これはチェジーアの泉・Fontana Cesia、またはデッラ・ルーア・della Ruaと。
壁の上は、町の中心広場の端に当ります。

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イェイ、遂にポポロ広場・Piazza del Popoloに到着。
正面奥に、美しい薔薇窓を持つドゥオーモ。

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ポポロ広場は長方形に広がり、奥にこのドゥオーモ、右側にカピターノ宮・
Palazzo del Capitano・執政長官庁と、ポポロ宮・Palazzo del Popolo・
いわば市民会議所が並びます。

広場の南にはドゥオーモと向き合う形でプリオーリ宮・Palazzo dei Priori・
行政官庁と、昔も今もまさに町の中心広場。



ドゥオーモ正面、下側部分。 建設が始まったのは7世紀、完成が9世紀。
ですがその後も手入れが続き、この石段は18世紀に造りかえられた物と。

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正面壁の上側、シンプルなロマネスク様式で美しい大きな薔薇窓・1515年が1つ。

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入り口、16世紀の木彫の大扉の部分。 両脇の彫り物デザインが素晴らしい。            

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入り口扉上のアーチ飾り部分。 キリストがギロッと睨み。

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石段の、若い女性2人。

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私も石段に腰を下ろし、広場のカッフェに憩う人々を。
中高年グループ、若い人たちとさまざま。

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カフェのある側の建物の壁に、中世の方々の顔があれこれ、今もそこにお出でで。

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名前が読め、どんな人だったのかを知る事ができたら・・!



ドゥオーモからのポポロ広場の感じが、お分かりでしょうか?
正面がドゥオーモに向かい合うプリオーリ宮、13世紀の建設で、右側が
14世紀前半に増設拡張、塔も14世紀後半に。

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修復された白く美しい姿で、3階部に見える青銅の「羽を広げた鷲」が
トーディのシンボル。

建物右の道には商店が並び、サン・フォルトゥナート教会に繋がります。
       
建物左に見える隙間が下からやって来たコルソ・カヴールで、その左の階段の奥の
建物がパラッツォ・デル・ポポロ、階段横手前の建物がパラッツォ・デル・カピターノ。

この階段の見える広場の部分が、ミケランジェロと、彼にシスティーナ礼拝堂の壁画を
描かせた教皇ジュリオ2世の衝突と友情を描いた映画「華麗なる激情」に
何度も登場しておりました。



右、パラッツォ・デル・ポポロ、左が、パラッツォ・デル・カピターノ。
この並びが、何とも言えず良い雰囲気!

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右のポポロ宮はコムーネ宮ともかっては呼ばれ、自由都市時代に市民集会が
ここで行われたといい、建設が1213年に始まり、この種の建物としてはイタリアでも
最も古い時代に属するひとつだそう。

現在は1階部分にインフォメーションがあり、建物右に見える空間はガリバルディ広場で、
こちら側に郵便局があります。

左のカピターノ宮、ここは一階奥のエレベータで上がると、市立美術館、
エトルスク・ロマーノ博物館が。 美術館はともかく、博物館が素晴らしかった記憶が。



カピターノ宮に3つ並ぶ優雅な美しい窓。 そして一つの窓がまた3連窓に。
円柱の上の飾りも細やかに。

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トーディの町を見たい、と思ったのは、中世に大きな繁栄を遂げ、人口も現在の
何倍もあった事、アッシジ近郊で前年に出会ったシニョーレが
「トーディに行きなさい。あそこは素晴らしい!」等など色々ありましたが、

何よりも、この素朴な大階段を実際に見たかった事が大きな原因でもあるのです。
階段以外の何物でもない、この豪快さ! 残念な事に、プラスティックの柵が付けられ。

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町に到着したのは日曜の午後で、カピターノ宮の上からコーラスが聞え、
たくさんの人々が詰めかけており、横から1枚美人を撮り退散。

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翌日は美術・博物館は閉館で、最後の火曜日に意気込んで行くと、
ガイドブックでは見れると書いてあるカピターノ宮は、市の会議場なので入れないと。
あのコーラスのあった部屋の壁画が見たかったのに、と美術館の受付で言うと、
下の事務所に行って訊ねてご覧なさい、と教えてくれ、その通り行くと、はいはい、と。
という事で、見せて頂けた美しい部屋。

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フレスコ画、14世紀の部分アップ。 サン・セバスティアーノがいて、上の紋章にも
ライオンらしきものが見え、黒い顔らしきものは、サルデーニャ島に関係あるのかな?
右側にあった磔刑図も素敵でしたが、略です。

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会議室の奥から、広場側の窓を。 3連の窓と広場の向こう側側の建物の屋根。
いかにも繁栄した町の面影が、ゆったりと。

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美術・博物館内は写真禁止でしたが、こういう部屋で写真を撮るなというのは、
これはもう、生殺し同然で、せめて一枚だけでも!と。

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正面の壁画は、これがトーディの町を囲み小さな砦、要塞、城館のあった地図で、
素晴らしく数多くあったのですね。
半日近所を巡りましたが、中にはヴェネトのかのエッツェリーノ・ダ・ロマーノに因む
イッツァリーニ・Izzaliniという小さな城砦の村もあり、またご覧頂きたいと。
      
エッツェリーノ・ダ・ロマーノ ・ Ezzelino da Romano III
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461059981.html



カピターノ宮の一階部分はロッジャになっていて、存在感ある大階段が横切ります。

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天井部分には、こんな煉瓦の交差アーチ。

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ポポロ広場から西に入り込む小路があり、細長い小さな広場に出て、
見かけた古い素朴な井戸。

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で、この広場の右手に小さな博物館の入り口があり、
なんと、ローマ期の地下井戸、貯水池なのです。 ちょうどポポロ広場の地下に
当るそうで、町にはもう一つ、西の部分に平行してあるのだそう。
雨水を貯め、井戸水にも利用する大規模なこの工事は紀元前1世紀のもので、
2つが同時に作られた模様。

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ポポロ広場のこの地下貯水池は1262年に、もう一つはつい最近1996年に発見
されたそうで、ちょうどポポロ宮やカピターノ宮の建設が行われた当時に発見され、
中世から有名だったと。

長さ48mが12のタンク、各7,7x3,35x6,7mに区切られ、満水だと2500立方の水が
貯水できるそうで、この貯水池から町の500の井戸、30の貯水池にも繋がる
大変な都市の基本計画に繋がるものなのでした。

ローマ人というのは、まったく凄かったですねぇ!! 今は貯水は干され、
こうして階段を下り見学できます。



町の地図をどうぞ!

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今日は下に見えるアメリーナ門・Porta Amerinaから入り、突き辺りを右に、
Via Romaから左に上ったポポロ広場・Piazza del Popoloまでご案内を。
長い坂道、お疲れ様でしたぁ! また次回を、お楽しみに!

   
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