今日のご案内は、8月中旬に開催されていたチゾン・ディ・ヴァルマリーノ・
Ciaon di Valmarinoの手作り職人市のサーグラ・お祭りです。
実際に作っている場面も見れるというので、暑い夏の午後出かけて来ました。
Ciaon di Valmarinoの手作り職人市のサーグラ・お祭りです。
実際に作っている場面も見れるというので、暑い夏の午後出かけて来ました。

トウモロコシ畑の中の特設の広い駐車場に車を止め、少し歩きます。
町外れの山の上には、このカステル・ブランドが。
古い歴史を持つ素晴らしい城で、現在はホテルですが、面影を残します。
町外れの山の上には、このカステル・ブランドが。
古い歴史を持つ素晴らしい城で、現在はホテルですが、面影を残します。

2000年の歴史 ・ カステル・ブランド・Castel Brando
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462784366.html
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462784366.html
チゾンのこの「手作り職人市」は毎年恒例で、今年がすでに29回目。
イタリアの職人は勿論、ドイツなどからも参加で、夏の日の午後、出かけて来た
人々がどんどん増えて行きます。
イタリアの職人は勿論、ドイツなどからも参加で、夏の日の午後、出かけて来た
人々がどんどん増えて行きます。

町の中を川が流れ、小橋を渡って行き来する人びとも多く、遊んでる子供も
見えますが、水の流れはとても綺麗なのですよ。

中心広場に面した建物の窓。 春先は寂しかったテラスにも花が溢れます。

そして広場にはこんな風に、大テントの下、テーブル席が並びますが、
こんな場所があちらにもこちらにも、何ヶ所にも用意されているのですよ。

まだ時間が早いので空いていますが、飲食もサーグラの大きな楽しみなのですね。
皆さんそのつもりでやって来ていて、じきに満席です。
川岸のわき道にもテントの店が並び、人々が覗き込み、品定めしながら、
ゆっくり移動して行きます。
人の少ないチゾンしか知らず、この人出にまず驚き!

あたり一面素晴らしい香りが漂うポプリのお店。

ラヴェンダー、オレンジ、薔薇、等など。 種々様々の見当もつかない植物の香り。
求めに応じての詰め合わせもしていましたが、お値段もなかなか結構で・・。
春先には閉めていた大きなお屋敷の蔵も開放され、店が並びます。

大きな手織り機を据えての織物、所謂襤褸織りという古い生地を混ぜる物から、
素朴な毛糸手織り、バッグ、ベルトなどの革細工、オリーヴの木の食器類、
木工細工、パッチワーク、衣服、編み物、鈎針レース、布小物、毛皮、スケッチ、
油絵、肖像画、ガラスの柄入れ、陶器、金物、鋳鉄、貴石細工、アクセサリー、
手作りフェルト、手作り食品、石鹸、香り、家具類・・・、
ありとあらゆる屋台が並びます。 持って帰ったパンフレットによると、
全部で110店の出店。 太極拳のグループなども勧誘に。
全部で110店の出店。 太極拳のグループなども勧誘に。
かって、牛に引かせた農機具の様ですが、蔵の横に。

このお屋敷の蔵も由緒ありげで、興味を持って眺めたのですが、
こんな風にテラス式で、軒下の張り出しの通路みたいなのが見えますか?
あれ、なんのためだろ?!
こんな風にテラス式で、軒下の張り出しの通路みたいなのが見えますか?
あれ、なんのためだろ?!

テラスの突き当たりの壁には、農機具やら牛の首かせやら、隅には大きな炉も。
真ん中に見える長方形は、鋸で、ええ、お金持ちの農家なのは分かりますね。
真ん中に見える長方形は、鋸で、ええ、お金持ちの農家なのは分かりますね。

あちこちの建物が開放されて店の展示に使われているのですが、
こうして見える部屋の中の様子、シャンデリア、山沿いの村の建物とはとても。

そうなのですね、この村というか町というか、チゾンはこの地にありながら、
歴史ある豊かな町なのです。
手前に見える付け鼻のお兄ちゃんたちは、子供たちに風船のサーヴィスをしたり、
ちょっとした手品を見せたリ・・。
ちょっとした手品を見せたリ・・。
あちらこちらの小路を上がったり下ったり、ちょっとした広場の奥にも店が並び、
こんな具合に火がおこされ、鳥の串刺し焼きの準備万端。
もう、いい匂いが漂い始めます。

道脇の低い位置に、町の台所家具専門店。 可愛いでしょう?!

流し、ガス台、レンジなどお馴染みですが、日本の台所と違う点、お分かりですか?
食器棚がないのです。 左手前の流しの上にお皿が並んでいますね、
少し見え難いですが、あそこが水切り棚でもあり、洗ったお皿をあそこに並べ収納し、
普通は扉つきで、普段使いの食器類はここので全部!!
日本の様に、料理に合わせ、季節にあわせ食器を選ぶ事などなし!
いつも同じ家族のお皿類一式があるのみ!
お呼ばれに行っても、いつも同じお皿が出て来るので・・、日本人としては、ネ。
いつも同じ家族のお皿類一式があるのみ!
お呼ばれに行っても、いつも同じお皿が出て来るので・・、日本人としては、ネ。
中心広場まで戻り、教区教会の横の坂道を。

教会正面壁の優雅な彫像。 右のは、兜を被っているような。

教会脇の扉が開いていて、ゴスペルソングが聞こえます。

最終日の今夜、教会内のコンサートを控えてのリハーサルの最中でしたが、
音響効果抜群なのですよ、教会内は。
アジサイがまだ満開! イタリアの花の時期が長いのにいつも驚き、そして嘆息。
四季がなく夏と冬だけみたい、と。
四季がなく夏と冬だけみたい、と。

この建物は初めて気がつき、立派さに驚きですが、教区司祭のお屋敷、とあり・・。
実際まだそうなのか、すでに個人のお屋敷か・・。

右手の奥で盛んにワン君が吠え、記念に1枚。
こちらの道は車進入禁止となっていて、制服の方が立ち番を。
町は東西に延び、皆さんぞろぞろと。 ね、正面も、大きなお屋敷でしょう?!

犬も含めて家族総出のお出かけで、小さい女の子が最後尾に。

真ん中の細長い広場には、刈り込みの動物たちも並びます。
ブランドのお城はあの高さに。

面白い呼び鈴と気がつき、次に上の標識に。ジェローラモ・ブランドリーニ広場
とあり、どなたの名前か調べましたら、伯爵で、近くのソリゲットの領主で、
ヴェネツィア共和国の貴族との事。 今のところ、これで十分ですね。

上の写真で、由緒ありげなお屋敷の蔵、と書いた建物にもこの赤色が使われており、
何か関連があるのかな?
どっしりと素朴な大きな建物が並びます。 農家の建物ではないのですが、
中を窺うと、作業所の様でもあり・・。
中を窺うと、作業所の様でもあり・・。

通りの角の水飲み場。 古い形が趣でしょ?

町の一番西外れの大きな農家の広い庭。 ここにもあれこれ店が並び、
食事用のテーブルもたくさん準備。

で、こちらの一廓でこの女性が、マーブル紙の実演を始める所に出会いました。
これを見れたのが、今回の大きな収穫!
これを見れたのが、今回の大きな収穫!

マーブル紙はご存知ですね? フィレンツェやヴェネツィアで、この紙を使っての
文具小物や、箱、フォルダ、ノートなど様々な細工物を見た事がおありと。
文具小物や、箱、フォルダ、ノートなど様々な細工物を見た事がおありと。

色も柄も様々ですが、見ただけで嬉しく欲しく、何度かあれこれ買い込み、
以前はこの紙の上にルネッサンス衣装の女性の横顔とか、
柄によっては、花を描いたりしたのでした。
今回ご紹介の写真3葉は、フィレンツェのオーメロ・Omeroのサイトからで、
紙細工だけでなく、革表紙の本等もご覧になれます。
http://www.firenze-oltrarno.net/omero/italiano/index.html
紙細工だけでなく、革表紙の本等もご覧になれます。
http://www.firenze-oltrarno.net/omero/italiano/index.html
マーブル紙という名の由来が良く分かる柄を。 まさに大理石を思わせる柄です。

歴史をたどると、8世紀頃の日本の墨流し染の紙が元にあり、今のマーブル紙は
16世紀頃のペルシャやトルコが起こりといい、オリエントとの交易が始まると、
この紙は箱の内張りとしてヨーロッパ向けに大いに利用されたのだそう。
同じ色を使っての3種類の紙の出来上がりですが、一枚ずつの手作りで、
同じ物は出来ません。
同じ物は出来ません。
この写真で、作り方のご説明を。

まず水を張った容器に、希望の色をポチポチと落とします。
かっては水彩絵の具に牛の胆汁を混ぜたそうですが、今回私が見たのは
アクリル絵の具使用で、水には、粉のゼラチンを溶かしているそう。
つまり、これで絵の具が水面に浮くわけですね。
希望の色を落とした水面に、竹串で横に何本か筋を入れ、次に縦に何本か引きます。
この状態で、今下半分に見える形が出来上がります。この柄の紙もありますが、
この状態で、今下半分に見える形が出来上がります。この柄の紙もありますが、
その上から櫛でチョイチョイと引っかくと上の形が出来る、という訳。
この上からもう一度色を落とし、花や蝶を作る事もでき、
絵の具の柄の上から空気が入らぬように紙を広げ、色を写し取り、3秒程、
引き上げて出来上がり!
油絵の具を使い、それにテルペンチン・松脂を混ぜて染めるのも出来る様で、
文字で書くと大変そうですが、小学生の実習で作っているサイトも見つけたので、
大丈夫と!
文字で書くと大変そうですが、小学生の実習で作っているサイトも見つけたので、
大丈夫と!
フィレンツェの店で実際に作っている様子のYoutubeをどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=NOy8X7MR0iI
https://www.youtube.com/watch?v=NOy8X7MR0iI
最後に、今回気に入って買った磁器のパンフレットを。
ドイツのドレスデンからの参加で、この市の最優秀賞を受けた様子。
ドイツのドレスデンからの参加で、この市の最優秀賞を受けた様子。

勿論こんな大きなものは買えませんが、このトンボの柄が一つついたカップを。
15エウロだったと。
実際の器の色は殆ど白に近いグレイで、萩焼の白色に近いかな、
トンボの青も明るい青灰色で、羽の網目が描いてあり、お気に入りで使っています。
トンボの青も明るい青灰色で、羽の網目が描いてあり、お気に入りで使っています。
一概に手作り職人市といっても、趣味の延長的な物が多かったのですが、
上の磁器の様に本格的な物もかなりあり、手仕事大好きな私には楽しめました。
上の磁器の様に本格的な物もかなりあり、手仕事大好きな私には楽しめました。
広場のテーブルについて食べ始める人も増え、屋台には明かりが点き、
ますますの人出。 おまけに今日は市の最終日ですから、真夜中まで!

という所で、我が家に戻ります。
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