アッシジの春のお祭り、カレンディマッジョ・Calendimaggioを見て来ました。
以前のお祭りの写真を見て以来、実際に見たいと願っていたのが実現し、
その素晴らしさに感嘆しつつ、大いに楽しんで戻りました。
以前のお祭りの写真を見て以来、実際に見たいと願っていたのが実現し、
その素晴らしさに感嘆しつつ、大いに楽しんで戻りました。
5月8.9.10日の3日間、最後の10日には夜の公演もあり、全部で4回の公演。
お祭りに、「公演」と言う言葉は少し変ですが、実際そうなのです。
お祭りに、「公演」と言う言葉は少し変ですが、実際そうなのです。
春の喜びに沸くアッシジの人びと、そして、春爛漫のお祭りをどうぞ!!
1年前に訪れた時と変わらぬサン・フランチェスコ聖堂の佇まい。
ウンブリアの空気、春の野の美しさ。

カレンディマッジョのお祭りは、まず、旗振り競技から始まりました。
太鼓部隊と共に入場。
太鼓部隊と共に入場。

大人の部、青年の部、少年の部など、分かれて演技が続きます。

最後に、この隊長が15人を飛び越えました!

この図の様に、お祭りは町を2つに分けての競演、という形で行われます。

中世14世紀、前後約2世紀間にわたり町で、教皇派と皇帝派に分かれての
血なまぐさい争いがあったそうで、それを踏まえての、
今は音楽と踊りと、知恵を絞っての競演です。
血なまぐさい争いがあったそうで、それを踏まえての、
今は音楽と踊りと、知恵を絞っての競演です。
青の部分・上町地区・ソプラ・いとも高貴な上町地区
赤の部分・下町地区・ソット・素晴らしき下町地区
赤の部分・下町地区・ソット・素晴らしき下町地区
に分れ、町の通りには各地区の旗が誇りに満ちて翻る、アッシジの町中。
お祭りの中心会場は町のちょうど真ん中にあるコムーネ広場、ローマ期の
ミネルヴァ神殿のロッジャが舞台となります。
ミネルヴァ神殿のロッジャが舞台となります。

今、お祭りの長老という役の方が登場して、いよいよ公演の始まりです。
公演は下町地区から始まり、まず、下町地区の音楽家たちの登場。
音楽は実際に舞台で、ずっと演奏され続けます。

下町の太鼓部隊登場。 前夜、駐車場の脇で練習していたあの部隊で、
こうして衣装をつけると一層見事です!

太鼓部隊が舞台前を通過。 舞台の上にも演奏家、コーラスが勢ぞろいし、
賑やかになって来ています。

こうして、時代衣装の町の人々が登場。 いずれも赤色を基調の衣装で。

美人を。 美人特集をまた致しましょうね。 お楽しみに!

出番を終えた時代衣装の人びとが立ち並び、さて次は何が?

下町の山車の登場。 地区のシンボル、塔の形をした赤い山車に子供が座り、
ゆるゆると進んで来ます。
ゆるゆると進んで来ます。

なんとまぁ見事な、アッシジの春の色! 今回のお祭りで最初に感嘆したシーン。

女性達は、ローレルの引き綱を緩やかに、ゆらゆらと揺すりながら進みます。
彩の見事さ! 春爛漫。

塔の形の山車は若い男性達がかついでいて、その後にはたくさん子供達が従い、
ゆっくりと広場を通って行きます。

太鼓部隊が引き上げる前に、桟敷席に向かい目をすえて、ド、ド、ド、ド、と。

叩き終わり引き上げる前に、隊長の横にいる少年が桟敷席に向かい、
ブーツに挿していた花を投げました。 彼女がいたのかな?
「ワ! 薔薇の花だ!」と私の近くの席のシニョーラが叫び、後で写真を確認、
確かに、薔薇の蕾がブーツに! やるなぁ!!
さて、上町地区の入場始まりに先立ち、音楽家達の登場です。
やはり、楽器類が見慣れたものと少し違いますね。

まず子供達が遊びながら広場にやって来て、その後から乙女達が弾む足取りで。

目隠しをした少女も見えますが、なんとも楽しそうにやって来ます。

舞台上の上町の演奏家達。 真ん中の白い衣装の女性はカスタネットと
ハープ受け持ちの女性ですが、素晴らしい笑顔での演奏ぶり。
それにしても、・・大きいなぁ!
ハープ受け持ちの女性ですが、素晴らしい笑顔での演奏ぶり。
それにしても、・・大きいなぁ!

こちらが、上町地区の太鼓部隊。

こうして、上町地区の時代衣装の人びとの入場。上町も下町も、
それぞれが3つの区域に分かれているとの事。

上町地区の、春の乙女5人。

時代衣装の行進が済まない内に、手をつなぎ踊りながら人々が練りこんで来て。

小さな子供たちも、抱っこされた赤ちゃんも、手をつなぎ踊りながらの参加です。

いやそれにしても、赤ちゃんの参加が多いのに少し驚きました。
1枚の写真の中に、なんと7人もの赤ちゃんの写っているのがありましたよ!
むずかしい踊りではないのです、老いも若きも、男性も女性も手をつなぎ、
踊り歩きます。 踊りの輪が大きくなり小さくなり、蛇行しながら進みます。

広場の西端、出番の済んだ下町地区の人と上町の人びとが一緒になって
お喋りしたり、踊りを眺めたり。 午後の遅い陽ざしが、斜めに射し込み。

音楽と踊りが一際盛り上がり終り、舞台上の音楽家たちも、満足の拍手。

中世の音楽がしっかりと耳に残り、CD2枚を買って家に戻りました。
アッシジと、スペインのサンチャゴ・デ・コンポステーラと姉妹提携が結ばれ、
その記念行事が引き続き行われました。


なんと、素敵な舞台装置でしょう?!
初日の各地区の出来具合は、上町、青の地区の勝ちとなり、
下町、赤の旗を身につけた男性がひざまづいている所。
下町、赤の旗を身につけた男性がひざまづいている所。

まぁ最終結果は、最後の日の夜の部が終って後、決められるそうで・・。
こんな風に、お互いに相手の悪口を言い合い、その度にその地区の人びとが、
わぁ! と大笑いし喜びます。

単に、中世を回顧するお祭りかと想像していたのですが、まったく違って、
楽しく美しく面白く、熱気にあふれていて、大いに堪能、満足した事でした。
という事で、私めも予定を変え、一日分ずつ全部ご覧いただこうと思います。
お楽しみ下さいますように!!
お楽しみ下さいますように!!
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