・ ヴェネツィア、 レガータ・ストーリカ ・ TV実況編

毎年9月第1日曜、ヴェネツィアのレガータ・ストーリカ・Regata storicaの日。

歴史に、このレガータ・競艇が登場するのは13世紀の様で、如何にも
アドリア海と地中海を我が物とする為に奮闘したヴェネツィア共和国ですね。
競艇の前に行われる「イル・コルテオ・ストーリコ・時代行列」と呼ばれる
各種様々の船の行進は、以前ご覧頂いたので、
今日は競艇に絞ってご覧頂きますね。
         
朝のうち曇り空でしたが、午後にはご覧の通り大変なお天気となり、
サン・マルコ広場も眩しいばかりに輝いています。
いつも、レガータ・ストーリカの日は良いお天気で、雨になったのは、
私が知る限り、たったの1度。

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レガータのコースは、明るい水色です。
スタートは、右端のヴェネツィア・ビエンナーレの会場前辺りで、
大運河を通り、国鉄サンタ・ルチア駅の先辺りで、ぐるっと折り返します。

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女性2人組みで漕ぐ競艇は距離が少し短く、大運河の真ん中に当る 
リアルト橋を過ぎてのカ・ドーロの前辺りで折り返します。



こちらが戻りのコース。 折り返しリアルト橋をくぐり、まっすぐ行った突き当たり、
「カ・フォスカリ・現ヴェネツィア大学」の前が終点で、距離は約8キロメートルと。

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これは今日この時間の潮の流れ。 マレア・カランテ、つまり引き潮に当り、
競艇のボートは、大運河に入るのが難しくなります。

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ビエンナーレ会場前から来て、如何に上手く大運河に入り込むか、
これがまぁ難関で、これが殆ど勝敗を決めます。

大運河に入ると、最短距離を取りますから殆ど全船一線となって進み、
次は、折り返しが上手く行くかどうか、この2点が勝負のしどころなのです。  
と、もう何度も見たshinkaiの解説!



競艇の始まる前に行われる、コルテオ・ストーリコ。
大運河をゆるゆると、たくさんの種々様々の船が、着飾った時代衣装の
人々を乗せ進む様は見事で、こちらの方が観光客には人気があると思います。

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その様子は、こちらでどうぞ。
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461785677.html
如何にも、海と共に生きてきたヴェネツィアの面影が偲ばれます。



車の運転学校ならぬ、舟の漕ぎ方教習所とでも。
こうして、若者達が漕ぎ方を習っています。

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春先など日曜の朝ヴェネツィアの下町近辺を歩くと、お父さんと一緒に
小学低学年のボクが、「ホラ、漕げ、漕げ・ヴォーガ! ヴォーガ!」と叱咤されつつ、
頑張っているのを見かけます。 こうしてヴェネツィアの子供は育つのですね。



リアルト橋からの西突き当たり部分、競艇のゴール地点です。
左の建物が、カ・フォスカリ・フォスカリ邸、現在のヴェネツィア大学で、
奥中央に見えるのが貴賓席の桟敷、勝者の表彰やインタヴューはここで。

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時代行列を終えた様々な煌びやかな船が脇に並び、
競艇の通過、ゴールを待ちます。



貴賓席のこの方は、映画監督のスパイク・リー。「マルコムX」等の映画監督で、
次回の作品は、第2時大戦末期のイタリアに於けるナチの住民殺害 
がテーマとの事。

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ヴェネツィア大学本部、カ・フォスカリの上部テラス。
「カ」は、カーザ・家のヴェネト訛りで、今ヴェランダにたくさんの応援が。

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というのも、大学対抗で、8人漕ぎ+1人の舵取りという競艇も行われ、
今回見事カ・フォスカリが勝ちました。
とにかくヴェネツィアの場合、練習場所、そして各種競艇が多いので、
自然と力が入るようです。



競艇は、全部で4種行われ、この写真のように、
・18歳までの若者の参加によるレース、 そして
・女性2人組みによるレース  ・大型運搬船、男性6人が漕ぐレース
・短めゴンドラの男性2人のレース、これが最終キリのレース。

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競艇の色は、白、黄色、紫、水色、赤、緑、オレンジ、ピンク、茶と塗り分けられ、
漕ぎ人は、その色の帯を腰に締めています。



運河沿いの建物の窓から、ヴェランダから、この様に、見物、応援の人々が。
この日、運河沿いの建物のお家では、お客を迎えるのが恒例とか。

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写真が良くなく割愛しましたが、もう一つのお家の中の様子が素敵でした。
赤い皮のソファ、金色の鏡、時代物の家具。
お客人達はワイングラスを手に、ヴェランダから観戦なのです。



この窓、このヴェランダには、ヴェネツィア共和国元首に扮した方が。
この方は、もう何年もドージェ・doge・ヴェネツィア総督をされているとか。
ならば手前の女性は、キプロス女王カテリーナ・コルナーロ になった方かな?

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ヴェネツィアの大運河、この左に見える橋がアッカデミア橋。
運河の右の方に、サン・マルコ聖堂があり、アッカデミア橋から写真上に
入り込んでいった曲がり角辺りが、ゴールのあるカ・フォスカリです。

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やはり、ヴェネツィアは美しいでしょう?!



建物の窓から身を乗り出す女性と、奥にリアルト橋を配して。
RAIのカメラマンは、本当に眼が利きます!

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こちらは、カ・フォスカリ辺りを行く女性2人漕ぎの、レース。
既に、トップと2番艇の差がこんなに。

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リアルト橋辺りからの眺めは逆光になり、水が煌き、本当に美しい映像。
レースの細部よりも、こうした映像を重んじる、イタリアのジャーナリズム精神!

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このお2人が女性組の勝者。 この体の厚みを、ご覧下さい!

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後ろ・ポッパを漕ぐ女性、この方は、男性チャンピオンの娘さんであり、
現チャンピオンの奥さんなんですと。 伝統というか、すごい物です!!



カオリーネ・caolineというこの大型の舟は、4トンの重さがあり、6人漕ぎ。
荷物運搬に使われる舟で、幅が広く、荷を積み、勿論1人でも漕げるそう。
       
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運河脇には、この様に小舟を並べて応援の人々が大勢ですが、
これでも昔に比べると、少なくなったそうです。



今年の大型舟カオリーネの勝者は、茶色のブラーノ島のチーム。

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このインタヴューが面白かったのですね。
カオリーネの舟が、4トンもある重い物だと書きましたが、このインタヴュー前に
解説者が、これをもっと軽い物にするという話があるのだと、言っていました。

で、アナウンサーが大変重たいから、と話を向けると、
左の勝ったシニョーレは、いいや、大変軽いし、よく動くよ、と食い違い・・!!
所で、このRAI ヴェネツィアのアナウンサー君は、赤いジーンズご着用で、
下が見えないのが残念です!



お祭りの日にはヴェネツィアに限らず、窓やヴェランダに飾り布をかけ垂らします。
如何にも、お祭りの雰囲気が漂い、素敵です。
これは大変、手の込んだ刺繍レースの、サン・マルコのライオン君です。

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こちらは織り布のようですが、これもなかなか。

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ピエトロ・ロンギ・Pietro Longhiという18世紀の画家、ヴェネツィア生まれ、
アッカデミアの学長にもなり、ヴェネツィア貴族とのつながりも深く、
当時の貴族社会、ヴェネツィア庶民の風俗も描いた画家ですが、 

彼の絵に描かれた、当時の衣装の柄、スタイルを再現した展覧会があった事は
知っていましたが、番組の途中で、その幾つかの紹介もありました。

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紹介では、ピエトロ・ロンギと、劇作家カルロ・ゴルドーニとの繋がリにも
及びましたが、ゴルドーニは彼を相手にしなかったと。



衣装の復元をした会社の人の話では、ヴェネツィアには余り衣装類は
残っていないと言い、伝統的現物がないので、絵を参考にかと納得。

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日本伝統の着物の色と同じで、なんとも自然な深く味わいのある色と、
縫い取りの鮮やかさに見とれました。

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でも、今時、いつ着用するのでしょうね?
カーニヴァル用とすると、少し残念ですね。



この布の色、刺繍の色、大変素敵で、まさに、優雅!
実物を見たくなりました。
  
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ピエトロ・ロンギについては、以前に、彼の描いたアントニオ・ヴィヴァルディの
演奏画についてアップしております。
ヴィヴァルディ・A.Vivaldi と ピエトゥロ・ロンギ・P.Longhi
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461262801.html



レガータ・ストーリカの最終を飾るレースは、ゴンドリーニ・gondoliniと呼ばれる
短めのゴンドラですが、ここ数年大接戦で、大変盛り上がります。
       
ご覧下さい、前列左が赤の従兄弟のチーム、右側がオレンジのチームで、
どちらもチャンピオン同士の大接戦です。

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ゴール直前の模様。
往は一線で続き、折り返し地点で赤チーム(左)が上手く回れず、
後れを取ったものの追いつき、今殆どゴール直前の模様です。

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で、結局オレンジが逃げ切りましたが、ここ数年はこのライヴァル同士の接戦で、
今年も大変、力のこもったレースになりました。



今回の番外編をもう一つ、ブラーノ島のレースです。
ヴェネツィアはムラーノ島のガラスと、ブラーノ島のレースが大変有名ですが、
そのブラーノのレースです。

ブラーノ島に行かれた方、こうした風景をご覧になられたでしょう。
これがブラーノのレース編みをしている女性です。

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この写真が大変気に入って、ご覧頂きたく。
ブラーノのレースは、トンボロ・tomboloという丸いマクラを膝の上に置き、
そのマクラに図柄を貼り付け、それに従い、かがって行くレースです。

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この方法はトスカーナのアンギアーリでも見かけましたから、ヴェネツィアのみでは
無いのですがブラーノ島には、レース編みの学校もあり、
かっては大変高価な、貴重な品物でした。



こうして図柄にそって、縫い取りのようにして仕上げていきます。

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ブラーノ島にある学校、博物館を見た事があり、その時実際にして見せていた
シニョーラの話だと、1人が全部を仕上げるのではなく、
各部分を仕上げる人がいて、そういった7工程を経て全体が出来上がるのだと。
それにしても、大変な根気のいる仕事ですね。

レースをしている人々は、やはりというべきか若い人は見かけず、
年配の女性が殆どの様子です。



こちらは現在建設中の大運河にかかる第4の橋で、車の入るローマ広場と、
駅前を結びます。

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もう長年声ばかりあった第4の橋ですが、遂にこの夏こうして本体がかかり、
12月の完成を目指している、大変モダンな橋です。
ヴェネツィアご訪問の方、お楽しみに!

・追記です  
pescecrudoさんが、橋建設のヴィデオのURLを教えて下さいました。
https://www.youtube.com/watch?v=Y9iDEeQsxz8

真夜中の大運河をしずしずと運ばれて進む橋の中央部、とりわけ
リアルト橋の下をくぐる場面など、やはりちょっとした感激です。
お楽しみ下さい!



で、2007年度のヴェネツィア、レガータ・ストーリカの実況もお終いです。
夕暮れのヴェネツィアをどうぞ!!

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◆パヴァロッティ 追悼
ルチャーノ・パヴァロッティが、イタリア時間6日未明、逝去。

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彼の歌声を聞くと、何時も、イタリアの青空が広がり、丘の向こうまでも、
ずっと歩いて行けそうな、そんな思いを持たせて貰えていました。
イタリアへの夢と、イタリアの許容の大きさとをずっと与え、感じさせて貰え。

今、彼が居なくなっても、その大きさは同じ。
   何をしているか?!          
   生きています、 生きているのです!
「ラ・ボエーム」のこの歌詞のように、同じに、彼は生き続ける事でしょう。

同時代に生きれた事の感謝をいつまでも!       
      
 
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