・ ヴェローナ ・ 旧地区 探訪

ヴェローナの街はかなり広く、見所も多く、中心の古い地区を見て回るにも
1日では難しく、先月始めてヴェローナ発祥の地といわれるサン・ピエトロの丘に
上ることが出来ましたので、
今日は街の古い地区の様子をご覧頂きますね。 どうぞ!
     
1ヶ月間ヴェローナに滞在した友人ご夫婦は、街の西のサン・ゼーノ教会近くの
レジデンスを利用し、すぐ近くのバス停から、または歩きで中心街に出ていました。
     
これはバス停の上に、いっぱいに広がる樹から下がる、さや。
大きく、長く、2~30センチはあったような。

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修復が済んだ旧市街の中心にあるラジョーネ宮。 壁が大変明るい色に。

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この階段の手前を右奥に行くと、ランベルティの塔に登るエレベーターがあり、
ええ、ここにも今回上りましたが、上からの眺めは、またの機会に。



ヴェローナの中心街がぐっと突き出し、蛇行するアディジェ河に囲まれて、
ちょうど半島の様になった突端に、ピエトラ橋があります。

せっせと橋に向かう途中、道脇に如何にも精悍な顔のバイクが駐車。
胴の上に見える金色の丸い部分、ガソリン・タンクの蓋だそう、が如何にも精巧で、
渋かったので写しましたが、残念、黒に対して光ってしまったよぅ!

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道脇に小さな公園があり、その横脇にこんな野苺。 街の真ん中ですから、
これには少々驚きました。

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もうすぐピエトラ橋、という所で大変面白い、古い建物を見つけました。
正面、左側のあれ。
       
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道に沿って建物の壁が出入りし、軒下部分に帯状の、茶の濃淡のフレスコ画が。



こんな様子。 以前は、建物全体にフレスコ画があったのでしょうが、
一番上の部分だけ、修復し残された様で、四季それぞれの仕事を表現した物。
       
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一番角の部分に、帆船が。 左側、斜め部に家畜の肉を処理している様子。
軒下すぐの部分も、手の込んだ模様で、垂木も古いですね。

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多分、かなり由緒ある建物なのでしょうが、調べても出ませんで・・。



アディジェ河の向こうに広がるサン・ピエトロの丘。 ここがヴェローナ発祥の地と
いわれ、右下の茶色の囲いが見える部分が、テアトロ・ロマーノが。
丘の上に、お城が見えます。

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先に上ってみた友人ご夫婦は、素晴らしい眺めだったと!


       
ピエトラ橋を渡りながら、街を振り返り。 河沿いに並ぶこの建物群、修復され、
新しい色を貰っていますが、この窓の形、細長く、上に伸びる形、
まさに中世から生き続けている建物たち。

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橋の上から、橋の向こうを。 建物の細い隙間に見える道、あそこから上ります。
道横の建物の縞のテント、なかなか趣がありますね。

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そしてこのピエトラ橋は、車の通行禁止で、とても良いのです。



橋を渡っての眺め。 アディジェ河にかかる橋で、現在残るローマ期唯一の橋で、
爆撃で破壊されたものを、修復したのだそう。

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後ろに見える鐘楼は、ドゥオモのもの。 


坂道の様子。 かなりな急坂で、はぁはぁと。 次々と現れる建物が少しレトロで、
瀟洒で、なかなか素敵な丘です。

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坂道途中の家の、古い扉。 木目が浮き出るほど板が古く、
金具だけが、使い込まれて光り。

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サン・ピエトロの丘の上から、ヴェローナの街を一望に!
つい数日前に大きな嵐があり、残念な事に水はこの様に濁っており、蒸して、
スッキリのパノラマとは言えませんが、それでも、やはり上からの眺めは格別。

ここが北側の、河が一番湾曲している部分で、右の丸屋根は
サン・ジョルジョ・ブリオーラ教会。 

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渡って来たピエトラ橋、 そしてドゥオモと鐘楼。

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こちらは河下側、手前から、ポンテ・ヌオーヴォ、真ん中が、ポンテ・ナーヴィ、
ここを右に行くと、ジュリエッタの家の前を通り、エルベ広場に。
そして一番奥が、ポンテ・アレアルディ、ここを右に行くと、アレーナの前に。

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左に見える大きな教会は、サンタ・マリア・イン・オルガノ。



上から見る道の交差する三角地に、どうやら、これはレストラン。
テーブルクロスがかかり、夕暮れを待ちます。

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左に見える本店の建物は、どうやら、元は教会だったようで!
       


丘を囲む低い煉瓦塀の上、街を見下ろしながら。

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丘の上に咲き誇っていた名残りの夾竹桃の花。 ピンクもたくさんありましたが、
少し珍しい、美しい黄色を。
 
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サン・ピエトロの丘を下り、ピエトラ橋を渡って、中心街に向かいます。
ホラ、こうして見ると橋の真ん中が高いのが、良く分るでしょう?

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美味しそうなジェラートの店で、好みを各自注文し、近くの公園の木陰で休憩。

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すぐ鳩や雀が視察に来るので、ちょっと喜捨しましたら、すっかり溶けて、
冷たくなくなったのを見計らってご覧の通り!



涼しい影の、裏通りの古いアーチの道を辿り、ワインの店を覗いたり、
素敵な古着の店のウインドウを覗いたり、上から見えた2番目の橋、ポンテ・ナーヴィ
辺りに出てきて、そして中心のブラ広場、アレーナに向かいます。

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中心街に近く、どっしりとした建物の中庭、如何にも涼しげな緑が見えます。
上階からの大きな枝が垂れ下がり、なんともいえず優雅。
右端に見える、自転車の前籠には、植物の鉢が。

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ヴェローナの街の中心、野外劇場・アレーナを覗くと、こんな風に。
行こう、行こう!見に行こう!

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数日後に始まる野外オペラの準備中で、今年の幕開けは「ナブッコ」。
象の飾りの付いた煌びやかな旗が揺れ、舞台上はこんな装置。

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舞台の上は、まだ大童で準備中。 誰?イタリア人は怠け者だ、と言うのは?!
そんな事はないすよ、皆さん、よ~く、働きますよ!!

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石造りの観覧席を登りながら、友人が化石を見つけました!
かなり大きく、15センチほど。 ローマ期建設の、アレーナの石段に化石!
なんとなく、妙に感動いたしました、はい。

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下の観覧席のアベック。
    
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この頃、なんとなく品性落ち、盗み撮りするのが平気になりつつある私!
これも、ブログのせいだぁ!!


ヴェローナ ・ 夏の夜の 野外オペラ
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462245377.html

n.1 ヴェローナ ・ Verona ・ 中心部  
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462245546.html

n.2 ヴェローナ 中心部 ・ Verona Centro
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/462246409.html


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・ 暑中お見舞いに、 納涼映画会へのお誘いです!

イタリアは、今の酷暑が少なくとも週半ばまで続くとか!!
ヒンヤリさせるのに薄暗くした家の中で、働かない頭に、少しでも
カツを入れるため、大好きな映画で、愉悦の時を持ちます。
皆さんも、如何?!

暑中お見舞いに! まずは、先日友人から送っていただいた
楽しいポストカードを、皆さんにも!
      
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◆ ニュー・シネマ・パラダイス
 ・1989年 
 ・ジュゼッペ・トルナトーレ監督
 ・フィリップ・ノワレ、  ジャック・ペラン 

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先日フィアットの新しい「チンクエチェント・500」のCMを、トルナトーレ監督
が手がけ、トトも、映写技師アルフレードも登場していると書きましたが、
懐かしくなって再見しました。

素晴らしかった! 映画への熱い思いも、
過ぎ去った青春への思いも、苦い思い出も、みんな通り過ぎ。
最後の、滝のように流れるキスシーンに、ただただ涙がこぼれました。



◆ 第3の男
 ・1949年
 ・キャロル・リード監督
 ・オーソン・ウェルズ、 ジョセフ・コットン、 アリダ・ヴァリ
 
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テーマソングの、あのチターの音がいつまでも耳に残り、消えませんね。

半ば廃拠と化したウィーンの街にも、地下下水道の立派な設備にも、
天井の素晴らしく高い建物内の様子にも、
最初見た時は、ただただ「西洋」を偲び、憧れたものでした。
  
先年亡くなったアリダ・ヴァリが、本当に美しい。
「かくも長き不在」の彼女も、素敵でしたが。



◆ リバティ・ヴァランスを撃った男
 ・1962年
 ・ジョン・フォード監督
 ・ジェームス・スチュワート、ジョン・ウェイン、リー・マーヴィン
  
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製作年を改めて見て、驚いています。 45年前!
でも、少しも古さを感じず、また楽しみました。
       
無法者を殺した事で有名な政治家が、西部の田舎町に、貧しい男の
葬式に戻って来る、そして語られるかっての経緯。

単なる西部劇映画を越えて、存在し続けていると思います。               
     


◆ フル・モンティ
 ・1997年  イギリス
 ・ピーター・カッターネオ監督
   
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失職中の男達6人が、お金を稼ぐのにストリップ・ショーを実演しようと。
おまけに、完全サーヴィスで!

ダンスも習い、警察にも捕まり、今まで考えもしなかった自己発見もし、
子供との愛情に涙し、が、とにもかくにも最後には・・!
       
女性の方々、幸いにもというか、残念にもというか、
見えません!  見られません!
が、笑いと涙で楽しめますから、どうぞ、レンタルしてお楽しみを!!



◆ 月に惑わされて
 ・1987年 アメリカ
 ・ノーマン・ジェイソン監督
 ・シェール、 ニコラス・ケイジ

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ニューヨークの、イタリア系家族を、大きな大きな満月が幻惑します。
という感じの、これも大変面白い映画。

シチリアにいる母親が死んだら結婚しよう、と言う、いい年のイタリア男。
その情熱的な弟と、彼女は・・。 夫が浮気し、悩む彼女の母親は・・。
そんな皆の背中を、大きな満月がひと押し、愛を求める勇気を。
       
シェールがとても美しく、ニコラス・ケイジが、とても可愛い。



◆ 薔薇の名前
 ・1986年
 ・ジャン・ジャック・アナード監督
 ・ショーン・コネリー、 F.マーレィ・エイブラハム 

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ウンベルト・エコー原作、中世の修道院で起る連続殺人事件の謎解き。
と言うより、ショーン・コネリーの圧倒的な実在感で、見せます。
ええ、私、大ファンなもので!

それにしても、中世の暗さ、修道院と、一般の民との隔たり。
厳しく、寒く、暗く、怖く、遠く・・。



◆ ロシアの家
 ・1990年 
 ・Fred Schepisi監督
 ・ショーン・コネリー、 ミッシェル・ファイファー
     
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スパイ小説のジョン・ル・カレ原作。 ロシアの、巨大共産党政治の怖さも、
スパイ工作の東西の駆け引きも、イタリア語会話で見て分るには、
かなりの想像力をプラスしないとね!

でもね、彼が彼女を救う為に決心する所、 リスボンの、港の見える
アパートで待つ所、そして遂に再会、 心弱い私は、ホッとするのです。



◆ ザッツ・アモーレ ・ THAT'S AMORE
 ・2000年
 ・ハワード・ダッチ監督
 ・ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、ソフィア・ローレン、
  アン・マーグレット

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ジャック・レモント、ウォルター・マッソーのコンビでの第1作、タイトル覚えてない、
アン・マーグレットと結ばれる、のも大変面白かったですね。
       
子供の頃からの友人が隣同士に住み、幾つになっても子供の様に喧嘩し、  
その子供たちも再び愛し合い、街に大魅力のイタリア女性がやって来て、
ま、おさまる所に、納まります。
      
街の外、湖の風景が、とても素晴らしく、幾つになっても、
愛する人にめぐり合える幸せ、愛せる事の、幸せを!
      


◆ チャリング・クロス街84番地
 ・1986年
 ・デビッド・ジョーンズ監督
 ・アンソニー・ホプキンス、 アン・バンクロフト

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これはプレゼントに頂いて、大変気に入った作品。
ニューヨークの女流作家とロンドンの古書籍店主との、20年間に渡る
文通と、会わないままの心の交流。

戦後の食糧難時代、彼女が送る食料のプレゼントから、
店員全てとの交流も始まり、やがて、彼の死の知らせが届き。

私なら、会いたい! すぐ、会いに行くよぉ!!



◆ ラマンテ ・ 情人
 ・1992年 フランス
 ・ジャン・ジャック・アナード監督
 ・JANE MARCH, TONY LEUNG

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原作がマルグリット・デュラス。 ヴェトナムの、メコン河を渡るフェリーで
知り合う、14歳のフランスの少女と、30歳中国人金持ちの男性。

多分作者自身の若き日の体験を物語り、映像もセクシー。
「ナイン・ハーフ」も、「ラスト・タンゴ・イン・パリ」も、ただ観念的と
思いましたが、この映画のシーンには大変なエロスを感じました。
単なる観念、に終わっていないのは、背景の著者自身の厚みでしょう。
       
今回これを書きながら「薔薇の名前」と同じ監督なのに、気がつきました。



◆ ヴェニスの商人
 ・2004年
 ・マイケル・ラドフォード監督
 ・アル・パチーノ、 ジェレミー・アイロンス

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シェークスピア原作の余りにも有名なお話で、強欲なユダヤの金貸しが
逆に足をすくわれる、位に考え、ちゃんと読んでもいなかったので、
この説得力を持った映画で、背景が良く分りました。

16世紀のヴェネツィアに於ける、ユダヤ人の置かれた地位。
外出時には、赤い帽子を被る事を義務付けられ、
声をかけたアントーニオから、唾を吐きかけられる。

シャイロックの有名な恨み節、
キリスト教徒とどこが違う、感情がないか、ユダヤは切っても血が出ないか、
が、すんなりと飲み込めます。
ただ少し行き過ぎてしまった、彼の悲劇。
        
アメリカ映画には珍しく、ヴェネツィアの描き方もモノトーンに近く、
気に入りました。



◆ 旅情
 ・1955年
 ・デヴィッド・リーン監督
 ・キャサリン・ヘップバーン、 ロッサーノ・ブラッツィ

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こちらは明るい、明るい観光客用ヴェネツィアに、ごあんな~い!
中年同士の出会い、とインプットされていたのが、久々に見て、
2人の若さに驚愕! いつの間にか、自分が中年を通り越している事に
改めて気がついた、間抜け加減!!

それにしても、ヴェネツィアは一つも変わっていませんね。
おいでませ、ヴェネツィアへ!!


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・ ポルトグルアーロ ・ 古くからの、川の港の町 

こちらはこの所、毎日暑い日が続いています。
テントを下ろし、雨戸を殆ど閉め、窓も閉めて薄暗くヒンヤリした中で、
ゴキブリみたいにちょろちょろと過ごしていますが、日曜には頑張って少し遠出を。
車の実習も欠かせませんし、日曜は道もあまり混雑しないので。

今日は先日行って来ました ポルトグルアーロ・Portogruaroのご紹介です。 
川の流れの美しい小さな町です。  どうぞ!

まず、ポルトグルアーロの位置からご覧下さい。ちょうど良い地図が見つからず、
ナヴィゲーターから拝借で、緑の旗が立っている所です。

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私はConegliano・コネリアーノと、Vittorio Veneto・ヴィットリオ・ヴェネトの
中間に住んでいますから、南東のOderzo・オデルツォ経由で往き、
帰りは真っ直ぐ北に向かい、Udine・ウーディネからの道に出て戻りました。
どちらも、片道約60キロほど、車で約50分の行程です。



ポルトグルアーロとは「グルアーロ川の港」を意味し、以前ご紹介の「ポルトブッフォレ」
と同じですね。 町の古い中心を流れるグルアーロ川は南に下り、カオルレ・Caorle 
という海辺の町の干潟に注ぎ、ここから西に65kmほどにヴェネツィアです。

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つまりヴェネト平野からフリウリ平野にかけての、物資荷物運搬の川の港、
そして交通の要所でもあったのですね。
この写真には写っておりませんが、小舟が係留されているのを幾つか見かけましたし、
かっては漁師たちもたくさんいたようです。



古くから栄えた町の中心には13世紀頃の古い建物から、ヴェネツィア・ルネッサンス様式の
建物などがたくさん残り、建物の下のポルティコも続きます。
のんびりとした、日曜の朝の風景。

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町の中心に向かう橋を渡っていましたら、向こうから白鳥の一家がゆっくり滑るように。
かなり大きくなったグレイの子が6つ続き、親は前後を固め。

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町の中心広場・ピアッツァ・レプッブリカから見える、一筋向こうのドゥオーモの鐘楼と、
手前の騎馬像は、戦没者の慰霊碑。

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鐘楼はご覧の通り、かなり傾いているので有名で、ヴェネトではもうひとつブラーノ島の
鐘楼もかなりの斜塔です。
       


レプッブリカ広場の奥に見える中世の建物、現在は市役所・コムーネで、
先程の騎馬像が前に。

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コムーネと広場の右に並ぶ建物群の間を抜けると、グルアーロ川の畔にある
ぺスケリーア・魚市場と呼ばれる、素敵な場所に出ます。



上の写真、コムーネに見える階段の脇と建物の前には、ローマ期の柱頭部と見られる
頭部が5つ、置かれていますが、鳩達は、恋の駆け引きに忙しく・・

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コムーネの前を、金髪のマンマと濃い茶髪のボクが行きます。

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ずっとずっと以前、まだまだPCも持たず、ラジオ・ジャパンを短波で聞いていた頃、
「ちゃぱつ」という言葉が出て、何かまるで見当がつかなかった事が!ははは。



ペスケリーア・魚市場と呼ばれるのは、かってここで魚市場が開かれていたとの事で、
古い絵葉書にもその様子が残っているそうで、海沿いの町カオルレとの繋がりですね。

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日曜の朝とあって親子連れがたくさん集まり、鴨や、白鳥にエサをやっていますが、
女性達は既にすっかり夏姿。



上の写真の川上側。 この町のもう一つのシンボルといえる2つ並んだ水車小屋。
水車は今も動いてはいますが、実働せずで。

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少し段差のある堰から落ちる水音。 そして、この広がりの美しさ。
心までが明るく軽くなる思い、の場所です。



そして、手前側。 この建物は15世紀のものだそうで、屋根上に小さな鐘楼と十字架が
見えますが、この建物の中心にPojana・ポヤーナと呼ばれる聖母への祈祷所が。

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これが建物内部にある聖母の祈祷所。

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初めて見た時、まさに日本の小さな祠を思い浮かべたものです。 そう思われません?
一度冬の夕方に訪れた時、たくさんの赤い蝋燭が点されており、
美しく、とても暖かく、みつめました。

祈祷所の周囲は通り抜けれる様になっており、すぐ後にはバールのテラスがあり、
たくさんの人がお喋りに余念無く。



祈祷所の横を抜けて、川上側から。 柳が、どっしりと枝を垂らし、水草が揺れ。
      
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手前の突堤の先にいる、ライオン君、見えますか?



少しアップに。 手の下に、何を持っていたんだろう? 獲物の動物かな?

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川水はかなり透明で、ホラ、ご覧の通り。

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川上側を通り、ぺスケリーア向かい側の小道に出れます。
広場の感じ、祈祷所のある場所、お分かりでしょうか。

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祈祷所に続くバールのテラス。
  
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横を通りながら眺めましたが、ほとんどが年配の男性たちでしたね、ここは。
それにしても素敵な場所です。



こちらの小道は、川向かいの建物の下になり、ノウゼンカツラの赤い花がたくさんで、
すっかり夏日和です。

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この町の繁栄の頂点は17世紀だったといいますが、通りに残るどっしりの大きな建物には
フレスコ画の名残が見られ、ポルティコの道が続き、繁栄した大きな町だったのが窺えます。

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突き当りの道を右に行くと国鉄駅に出て、ヴェネツィアからトリエステ行きで1時間前後、
ええ、楽に来る事ができますよ。



鐘楼の脇、ドゥオモの脇を抜け、最初の中心広場の方に。
鐘楼横の広場の、バールのテラス。ここでもお喋りに熱中する人々。

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鐘楼の傾き具合に、ご注目!



ドゥオモではちょうど日曜の朝のミサ中でパスし。 これは広場の向かい並びの建物群。
町の旧市街に当り、少し小さい目の古い建物群が続きます。

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如何にも日曜の朝らしく、のんびりと、自転車が道の真ん中を走り、
あちらでもこちらでも、お喋りの輪が。



少し南に下り、振り返り。 この町には、椰子の木がたくさんあり、南国的な雰囲気で。
ヴェネトの町でも、これは珍しいような・・。

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一旦市門を出ますが、もう少し古い町の部分が続きます。
15世紀の建物、という軒下に見えたフレスコ画の名残。 このポンペイの赤を思わせる
壁の色は、他の建物にもあり、この町に多く見られます。

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また市門の中に戻り、古い部分を辿ると、ポルティコの入口に、こんなライオンが。
右に見える子供の様な人物と共に、何かの逸話を現しているようですが。

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町の旧部分を取り囲むように、外の通りには比較的新しい、ゴシック・ルネッサンス様式
の建物が続きますが、かっての華やかさを偲ばせる様なこの赤い色。

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インフォメーションは閉まっていましたが、ウィンドウにあった町の行事写真を。
どうやら、8月15日の夜に行われる、ペスキエーラの聖母のお祭りの様。

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こちらは、旗振り競技ですが、いつ行われるのかな?
旗振り競技は、大方のお祭りにいつも出て来るのが習わしですが・・。

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https://www.comune.portogruaro.ve.it/it
が、コムーネのサイトです。
       

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・ ブルージュ ・ 運河と橋の街 ベルギー 

今日は月一ゲストのグロリオーザさんの写真で、
ベルギーの「ブルージュ・Bruges」をご案内して頂きます。
コメントも彼。  では、ごゆっくり、どうぞ!
*****

今回はベルギー・ブルージュの街を巡ります。
「ブルージュ」とは、橋の意味です。

北海と水路で結ばれ、12.3世紀にはヨーロッパ有数の貿易港だった、
栄光の歴史を持っていますが、後に水路が沈泥のために閉ざされ、
歴史の表舞台から姿を消しました。

そのせいで、当時の景観がそのまま残ったと言われています。
水の都らしく、水辺の景観が際立って印象的でした。

1水の都P1010264_t_GF.jpg



運河に映った、聖母教会の夕景です。

2聖母教会運河P1010267_t_GF.jpg



街の旧市街と、このベギン会修道院が世界遺産に登録されています。
今は、ベネディクト派の修道女たちが生活している場所です。

3ベギン会修道院P4108117_t_GF.jpg

オードリー・ヘップバーンの映画「尼僧物語」は、ここでロケされました。



いかにもフランドル風な姿をした木造の家もありました。
4木の家P4108156_t_GF.jpg



運河めぐりの船の中から見た、街並みです。

5橋街並みP4108162_t_GF.jpg



船の乗り場には、かわいい木靴を掲げた家がありました。

6木靴壁P4118215_t_GF.jpg



小さな美術館の壁に、こんな絵が。

7壁絵P1010390_t_GF.jpg



街歩きのあちこちで、ユニークな看板をみかけました。
       
これは博物館横にあった、月をモチーフにした看板。

8看板月P4108191_t_GF.jpg



自転車屋の看板です。

9看板自転車P4118217_t_GF.jpg



猫が鐘楼を見上げています。

10ブルージュ猫P1010281_t_GF.jpg



ちょっと高級なホテルの看板。 日没後の空のブルーが目に沁みます。

11ホテル看板P1010279_t_GF.jpg



ベルギーにある唯一のミケランジェロ作品、聖母子像。
その名も聖母教会の主祭壇にありました。

12ミケランジェロP1010373_t_GF.jpg



同教会の、柱廊の彫刻は迫力満点。

13聖母教会柱P1010382_t_GF.jpg



こちらは聖血礼拝堂。 12世紀に十字軍がコンスタンチノープルから
持ち帰った「聖血の遺物」が納められているそうです。

14聖血礼拝堂P1010416_t_GF.jpg



教会巡りの後、グルーニング美術館という所に入ってみました。
全く知らない美術館で、時間つぶしといった気持ちでしたが、
意外に面白い穴場でした。

これは死後のイエスを取り囲むシーンですね。 16世紀のものです。

15christs entombmentP4108207_t_GF.jpg



3人の聖女 という作品。 とても惹かれる作品でした。

16three holy wemen by the tombP4108204_t_GF.jpg



ベルギー人画家 ポール・デルヴォーもありました。
タイトルは「Serenity」 静穏とでも訳すのでしょうか。

17serenityP4108198_t_GF.jpg



こんな「最後の晩餐」も。 20世紀の作家のものです。

18the last supperP4108199_t_GF.jpg



旧市街には2つの主要な広場がありますが、その1つ、ブルグ広場。
この一角に、聖血礼拝堂や市庁舎、公文書館などがあります。

19ブルグ広場P1010303_t_GF.jpg



ブルージュ最古の教会、救世主大聖堂。
闇に白く輝く偉容が、印象的でした。

20救世主大聖堂P1010358_t_GF.jpg



最も賑やかなマルクト広場。 向かって右から2番目のレストラン
「La civiere d’or」には、ヘップバーンも通ったそうです。
私はここでウサギ料理を初体験しました。

21マルクト広場P1010240_t_GF.jpg



鐘楼を背景に、休息する馬と御者のシルエットをみつめているうちに、
訳もなく、切なさが胸を支配していました。

22マルクト馬車P1010339_t_GF.jpg


如何でしたか、グロリオーザさんご案内のブルージュは?

そう、オードリー・ヘップバーンはベルギー出身でしたね。
彼女の「尼僧物語」は見もし、読みもしたので、懐かしかったです。

やはり同じ運河でも、オランダの運河とは少しイメージが違い、
あの運河沿いの河岸を、一度散歩したいもの!

来月は、ブリュッセルと、アントワープのご案内との事、
お楽しみに!

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・ イタリアの、最近のTV では

日頃TV番組は、夕ご飯のお供にニュースを見る位ですが、
今日は美人のニュースキャスターと、
最近のフィアットのコマーシャルをご覧頂きますね。

◆  RAI 1 の、マリア・ピア

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イタリア国営放送 RAI・ライ1の夜8時のニュースキャスター、マリア・ピア。
彼女の他は、現在男性2人で、1週間交替。
大変、知的な美人で、好きな1人です。



◆ RAI 3 の、マリア

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最近RAI 3の、夕方7時からの、ニュースでお目にかかるマリーア。
上の、マリア・ピアと共に、名前だけ知っていますが、
目線がきつく、たじたじとなりそう!



◆ RAI 2 の、マリア・グラツィア
  夕方6時半からの、RAI 2のニュースキャスター、大変な美人の
  マリア・グラツィア。

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余りにも美人で嘘みたいですが、夜8時半からのニュース・キャスターも、
ガラスみたいな瞳の美人が! 次のチャンスに、ご覧に入れますね。

あ、蛇足ですが、イタリアのニュース・キャスター等は、「ジョルナリスタ・
ジャーナリスト」に含まれ、美人だからなれるのではなく、大学卒業後に
国家試験を受けての「ジャーナリスト」の資格を持つ方々で~す。



◆ RAI 3 の、ビアンカ
  ビアンカ・ベルリングェル、この姓でピンと来る方はかなりのイタリア通。
  そう、あの歴史的な一期を画した共産党書記長、ベルリングェルの娘さん。
  知的で冷静で、さすが!と思わせる、容貌も良く似ています。
       
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本当は、もっと美人なのですが、ちょうどいい写真が見つからず。



◆ フィアット会長 モンテゼーモロ
  つい先日フィアットから、新しいタイプの「チンクエチェント・500」が発売。

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60年代に国民の大衆車として発売され、絶大な人気を誇り、
現在もまだチョイチョイ見かける、イタリアを代表する小型車ですが、
今回、現代化された新車が発売されたのですね。

で、大々的なお披露目があり、首相から、大臣が何名も、
果ては、大統領までが試乗する場面のニュースが続きました。

こちらは、現フィアット会長、(イタリア工業、経済界の重鎮でもあり、
泣く子も黙る)モンテゼーモロ氏。
この方の顔を見るたび、中世の貴族の衣装を着せたら、さぞかし、と!



◆ 映画監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
  この方の映画では「ニュー・シネマ・パラダイス」が有名ですが、
  この新しいチンクエチェントのCMを彼が手がけました。
  
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この所何度か見かけますが、なかなか素敵なコマーシャルなので、
少しご覧にいれますね。



◆ 「ニュー・シネマ・パラダイス」の、少年トト
  彼の映画の主人公、映画好きなトトが登場します。
  懐かしい顔でしょう?!
  この顔の前に、映写技師アルフレードの顔も出ます。
  映画の最後に、滝のように流れるキス・シーン、美しかったですよね。

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CMは、トトが映画を見ているような場面設定で、イタリアの
この50年間を振り返ります。
人物写真もたくさん流れますが、何とか上手く撮れたものに絞り。



◆ テロップが出ます
    人生とは、所と人とを共にして、時を書き込むもの。
    我々の時代を。
  これで、良いでしょうか、訳は?
  そして、イタリアの歴史を現す写真が続きます。

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◆ 移民の時代
  イタリアの南から北に、そしてヨーロッパ各地に、出稼ぎに。
  見えるトランクは、厚紙製です。

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◆ フィアット工場 工員のストライキ
  自社の車の宣伝に、かっての自社のストライキの写真を。

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こういう、大きく抱え込む事のできる、イタリアの神経が好き。



◆ 美人
  誰だろう、この美女は? 見た覚えはありますが、名前が出ない。

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◆ トスカニーニ
  名指揮者 アルトゥール・トスカニーニ。
  
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ゼッフィレッリの映画によると、彼はチェリストとしてデヴューする前に、
既に、オペラを全て総譜で、暗記していたそう。
やはりすごい指揮者であったのでしょう。時代が少しすれ違ったのが、残念。

アルトゥーロ・トスカニーニの生家 ・ 20世紀の偉大なる指揮者
http://www.italiashiho.site/archives/201810-1.html



◆ カラビニエーリ
  煌びやかな正装で。

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◆ フェリーニ
  映画監督 フェデリコ・フェリーニ。
   
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この写真は、もう少し頭の上に空白がありましたが、TVの走査線が
入ったので、止むを得ず。
と書くのも、大変に素晴らしい写真と思うので。



◆ シチリアの検事 2人
  1991年に、マフィアに爆殺された検事のお2人。
  対マフィアの検事長、ボルセッリーノ氏、左と、ファルコーネ氏。 

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この事件の後政府は少し本腰を入れたか、シチリア・マフィアの
大ボス、トト・リーナも、ブルスカも逮捕されましたが、
マフィアが消滅したわけでは、ありません。



◆ 前のパーパ
  前の法王さま、ジョヴァンニ・パオロ・セコンド。
     
16-Cattura.jpg  

素晴らしい法王様でした。 お元気でおられた頃の、
あの素晴らしいユーモアと、あの素敵なお声、
病気が進まれての、頑固さ。 大変に愛された法王様で、
同時代を一緒に過ごせたことを幸せに思っています。



◆ 現大統領と、
  ジョルジョ・ナポリターニ氏。
     
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前の大統領チャンピ氏なら、尚良かったのに!
まぁ右の横顔が、カンナヴァーロなので。

はい、1年前の7月9日は、イタリアが24年ぶりに、
サッカーの世界チャンピオンになった日!!

思い出したい方 こちらから
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460834121.html



◆ そして、
  そして、我々の未来に、引き継ぎます!

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◆ 新しい フィアット

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◆ この形です

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◆ 我々すべての物

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ええ、でも、お値段がすごく高いらしい!!



◆ RAI 3 の、アリアンナ
  最後をこの方、谷間の百合で。
  RAI 3の、スポーツキャスターのアリアンナ。

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でもこう美人で、谷間が深いと、何を聞いても、
試合の結果なんぞも頭に残らない感じ!! でしょ?!


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・ クレモナ ・ ストラディヴァリの典雅な街 

ヴァイオリンの名器ストラディヴァリの名で世界中に知られるクレモナ・
Cremonaのご紹介です。
初めての訪問でしたが、大変美しく、見所の多い街であることを確認。
ほんの一部しか見れませんでしたが、まずは、ご覧下さい!

ヴェローナから、まず南のマントヴァへ、そして乗り換えて、西のクレモナへ。

マントヴァを出て直に、ひまわり畑が広がり始めました。 ガタガタ揺れつつ、
かなりのスピードで走る電車の中、ワ、ワ、と窓にへばりつき、必死になって!

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映画「ひまわり」のシーンには負けますが、この広いパダーニャ平野、
一面のひまわり畑。 奥には、麦秋の畑も広がります。

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街に着き、一直線に中心地に。 「トラッツォ」と呼ばれる鐘楼が13時迄で。
それでも右を見、左を見つつ、こんなヴァイオリンの看板を見つけました。

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通りを歩きつつ、なんと落ち着いた素敵な街、という感覚が次第に湧いてきます。



建物の内庭への、入口の門扉。 建物の大きさとその品格を、良く現しています。

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この建物はどうやら学校になっている様子。 中庭が見える素敵な門扉デザイン。
ポルティコの上は、ブルーのフレスコ画で、星のような花とお魚と。

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中心部の眺め。手前側がパラッツォ・コムーネ・市役所で、奥に見える優雅な塔が、
トラッツォと呼ばれるクレモナのシンボルの鐘楼。

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パラッツォ・コムーネの建物の角に、インフォメーションがあり、その窓には
ヴァイオリンや、リュートの展示が。

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中の板に、署名がされているのが見えますが、ちょっと読めません。

    

こちらは、リュート。

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書かれているのは、この展示されている楽器は、クレモナの、国際弦楽器学校
ストラディヴァリ、のコレクション品。



トラッツォ・Torrazzo、鐘楼ではヨーロッパ一の高さを誇る111M。
487段の階段を上ります。
それにしても優雅な姿! 塔の上に、更に八角形の小さな飾りのついた塔が
載った様子。
     
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ツバメが飛び交う、あのツバメの高さまで登ります!!



入場は13時まで、とあり、我々は12時に到着。
すると、入口で、「シニョーラ、12時半で閉めますから、走って」と。
走ってって?!  30分で上まで往復するの?!
でも、ヨーロッパ一の高さと聞くと、引き下がれないではありませんかぁ?!

横の入口を入り、一旦広場に向いたテラスに出て来ての、これは広場の眺め。
一番右が、パラッツォ・コムーネの建物。

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登り始めて驚いたのは、塔の中に、音楽が流れている事!
しかも、ヴィヴァルディ!
如何にもヴァイオリンの街クレモナで、この優雅な塔にふさわしいサーヴィス。
それでもやはり、ハァハァ登るにはかわりが無く・・。

一番上から眺めたパラッツォ・コムーネ。 街の瓦の色がとても渋い赤。

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広場の端にある八角形の洗礼堂。 ロマネスク様式の美しいものですが、
今回、中は見れませんでした。

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右端に切れて見えるのが、上の写真のパラッツォ・コムーネ。
位置関係が分りますか。



塔のすぐ足元になるドゥオモを上から。 後ほど、正面をご覧に入れます。

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こちらも、時間で閉まっていて、中は見れませんでした。
右下が正面になると思いますが、交差する細い翼廊の方が長いのだそう。
   
    

街の屋根の並び。 瓦の色、建物の形、窓の形と並び。

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こちらは北側部分。 正面上に見えるグレイの円柱の見える建物、
あの下がアーケードになっていて、とても洒落た雰囲気でした。

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駅からやって来た時、アーケードの入口で1人のシニョーレと目が会いましたら、
何も尋ねない先に、「そこを抜けたら、すぐドゥオモの前に出るよ」と。
可笑しかったですね。 顔に書いてあったのかなぁ?



パダーニャ平野。 この地平線の広がり!
イタリアの街の素敵な所、 それは、街のすぐ外に緑が広がる事!

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とにかくも30分で塔に上り下りして、広場の横のレストランでお昼を。
冷えた生ビールの美味しかった事!!

お昼を食べ、人心地がついた所で、改めて、広場の優雅な姿を眺め。

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こうして見ると、やはりこの塔は、素晴らしく美しいですね。
時計の歯車は16世紀の物との事で、文字盤は美しい12星座でした。



街のドゥオーモ、サンタ・マリア・アッスンタ聖堂。 

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ローマ期の建物の上に12世紀に建設。 が長い世紀の間に幾度と改築され、
ゴシック、ルネッサンス、果てはバロック様式の要素までが窺えるとの事。
が、余り違和感なく、優しい美しいイメージを伝えています。
薔薇窓の下に並ぶ、小さいアーチの連続、ルッカの聖堂を思い出しました。



ロマネスク様式の、美しい洗礼堂。
   
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今回は塔に登っただけで、ドゥオモも洗礼堂も、中は見れませんでした。
次回には、必ず!



こんなにも美しい建物に、囲まれた広場。
古い歴史を持つのに、ひとつも厳しさが無く、優雅で、広々として。

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街の人々は、どんなに自慢に感じているだろう。
こういう街に住む事自体が、誇りだろう。 つくづくそう感じた事でした。



この広さ! 広場にデザインを描く、白い線の流れ。
中世のライオンの前、携帯でお喋りしながらゆっくり通り過ぎて行く女性。

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時が流れ、そして留まり・・

n.1 クレモーナの聖堂と鐘楼と洗礼堂 ・ 中世の典雅さと時代毎の改装 

n.2 クレモーナの聖堂と鐘楼と洗礼堂 ・ 中世の典雅さと時代毎の改装  



買って来た絵葉書で。
市博物館内にある、ストラディヴァリ博物館。 ここでは、ヴァイオリン製作の
行程や道具類、ストラディヴァリが使った型や、図面を見る事が出来ます。

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素晴らしい建物の中の博物館、夥しい絵画もある博物館の中を、
列車の時間に追われる日本人は、一番奥にあるストラディヴァリ部門を見るのに、
必死に大急ぎで歩き、さすがに走りはしませんが!
おまけに迷いそうになって・・!! ああ、日本人!      


下の部分、CV と書いてある下に、Antonio Stradivariの署名が見えます。

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裏の説明によると、ヴィオラ・コントラルトの中の形 1690 とあります。
型にして、切り出す為のモデルの様子。



これは、ヴィオロンチェロの、飾りの為のデザインとの事。
真ん中に、弓を引くキューピッドの姿が見えます。

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型紙を切り取った所、要所に小さな穴を開けている所、何度か使ったのでしょうか。



弦楽器製作者の工房、ステーファノ・コーニアという方の工房の様子。
ニス塗りの試し、とあります。 木目柄が、なんと美しい!

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上と同じ工房、 ニス類。 
ヴァイオリン製作に使うニスは、単に木を保存する為でなく、
その響きにも微妙に違いを与える様子。

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仕事場の写真は、いつもとてもセクシーに感じます。
特に工房の写真、そして書斎の写真。 そう思われません?



クレモナの街、地図をどうぞ。
*一番上の緑辺り、国鉄の駅、 *Nuseo Civico Ala Ponzoneに、
ストラディヴァリの博物館が。
*Torrazzo  鐘楼  ドゥオモ Battistero 洗礼堂

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現在は「ヴァイオリン博物館」が新しく出来、そちらに移っていて、
新しいご案内はこちらに。

n.1 ヴァイオリン博物館・クレモーナと、ヴァイオリン、ストラディヴァリのあれこれ 

n.2 ヴァイオリン博物館・クレモーナと、ヴァイオリン、ストラディヴァリのあれこれ 



ブレーシャに向かっての帰路、水量豊かな河の畔、たくさんの人が集まり
釣りを楽しんでいました。

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地図で確かめると、ブレーシャのイゼオ湖から流れ出すオーリオ河の様子。
後の草原には、ピクニック用のテントや、テーブル、ベンチが備えられ、
如何にものんびりムードで、楽しそうでした。
          

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・ シエナのパリオ ・ 7月2日 TV実況編

昨日2日、シエナのパリオが行われました。
歴史的には7月2日のパリオの方が早く、15世紀初旬から始まったのだそうで。

昨年8月に実況編を、かなり詳しくアップ致しましたので、
今日はなるべくダブらないように、ご覧頂きますね。

実際に競馬が始まったのは8時頃でしたが、実況はまだ陽の高い5時半には
始まっており、その時はまだご覧のように、広場も隙間がありました。

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6時頃、カラビニエーリの騎馬の一隊が登場。
これこれ! と実際に見た事のある私は大喜び。皆さんにもご紹介できると。

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この騎馬隊はゆっくりと広場を半周し、そして広場の長辺の部分を、
抜刀して、突撃!で疾走するのです。

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隊長の号令「カリカー!」と共に、全力疾走。 まさに、鳥肌もの!! 
肝心の場面が、上手く撮れずですみません。
 
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ゲストの綺麗なお姉さん。彼女のお父さんが、シエナのパリオについての本を
出しているとか。 そして彼女は、レオコルノ(一角獣)の地区なのに、
他の地区の男性に、恋をしているのですってさ。

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で、まぁそんな事は、ワッシには関係ないのですが、見せて下さった肩には、
なんと、レオコルノの刺青が!!

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そして、見せられないような所にも、あるらしい! フ~ム、どこだべ?



もう1人のゲストは、はい、アンディ・ガルシャ君。 少しお太りになられた様ですが、
やはり良い男さん! インタヴューアのスザンナは、かなり舞い上がって。

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そして彼は、大変に礼儀正しく、しっかり彼女の方ばかり見て、
TVカメラには、最後だけにっこりの一瞥を。
なので「にっこり」は、次のシーンと、ダブって映ってしまったよぉ!



今年7月の本戦参加は、内側から、ルーパ(雌狼)、モントーネ(雄羊)、
オンダ(波)、オーカ(家鴨)、チヴェッタ(梟)、ニッキオ(貝)、ブルーコ(青虫)、
ドラーゴ(竜)、そして、タルトゥーカ(亀)

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今回はチヴェッタが常に弾き出されコースに並べず、大幅にスタートが遅れました。



これが一番最後の籤を引いたタルトゥーカ(亀)で、彼が駆け込むと、スタートに。
冷静に、ロープ内の様子を見つめます。

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今回は、スタート不成立が2回。 今、走り始めました。
前を行く3頭は、左から、ルーパ(雌狼)、オンダ(波)、そしてオーカ(家鴨)。

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1周目の、難所サン・マルティーノのカーヴで、ドラーゴが転倒。

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モントーネ(雄羊)が、2周目に転倒。

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2周目以降、1位のオーカ(家鴨)右と、2位のニッキオ(貝)との熾烈な争いに。

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ご覧下さい! ゴール前の、2頭の競り合い。

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「オーカ」が小差で勝ちました! 1頭だけグレイだったこの馬、牝馬だそう。

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そしてこの騎手、なんと22歳の若さ! が、彼の名も馬の名も忘れましたぁ!!

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こうして、勝者に与えられるパリオが下ろされ、オーカの地区が大喜びしていると、
突然に、「勝者はニッキオ」と伝えられ、こうしてパリオは、ニッキオ地区の手に。

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TV報道の関係者自体が、あれこれ取り沙汰し、おかしいではないかと
言う内に、再度、勝者はオーカ、と訂正。 写真判定ならぬ、このヴィデオが
決め手となった模様。 確かに、オーカの頭半分 早いですよね。

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今だかって、こんな事は起こった事がないそうですが、それにしても揉めました!
ヴィデオがあって良かったです。




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シエナは晴れていましたが、我が家の方は、嵐がやって来て、途中で停電。
いささか、今回は疲れましたぁ!
 

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