・ シルミオーネ ・ ガルダ湖の青い、蒼い、碧の水 

今日はガルダ湖南辺の中程にぴゅっと突き出したシルミオーネ・Sirmione
をご覧頂きますね。
先回ご紹介のガルダ湖北端とは、水の色も、眺めの雰囲気も大変に違って、
緩やかに甘く、とろける様な空気をどうぞ!

カーナヴィに振り回され、挙句に高速も工事中で停滞、ちょうどお昼に到着。
湖に面したレストランで、まずお昼ご飯を。

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ゆるゆると近寄ってきた白鳥の親子。 おお、お母さんの後に、
グレイのチビちゃん達が6つも!



かなりお腹がへっているのが、お分かりでしょうか?!
湖の魚のグリルが届くのを待ちわびて、仕方なく隣のテーブルなどを・・。

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以前のデセンツァーノ、シルミオーネのご案内は


しっかり食べ満足し、では出発!

要塞前で。 手前の影部分の果物売りの屋台、大きな果物見えますか?
レモンと、チェードロという果物のあいのこで、味見をするのを忘れましたぁ!
美味しいのですって!!
      
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この要塞は、ヴェローナの領主スカラ家の13世紀の建設で、まさに湖岸に建ち、
湖の水が入り込む造りになっており、砦の周囲にも、ここに見える一番高い塔にも
登る事ができますが、まずは、この市門を兼ねた城門から。

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一旦城門を入り、そしてこの門から博物館を兼ねた、要塞の中に。

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入口に半パン、Tシャツ、サングラスのお兄さんが2人、脚を投げ出し座っており、
観光客が休憩中なのかと思いましたら、入場切符を黙って差し出してくれ・・、
彼らが管理人で、入場料は無料、という事でありました、はい。

ただし、これは土日のサーヴィスかも知れません。
突端にあるローマ遺跡も、この理由で無料だったのです。

蛇足ながら・・
この写真に写っているワンちゃん、少し引きずられ加減に見えません?
そうなのです、ヴァカンスに連れて来られているワン君たち、たくさん見ましたが、
皆、迷惑そうなのです! 暑いのに、引き回してから・・・ン、もう!!
という感じで、のそのそと。



入口すぐ横にあった、丸太舟。 中世の、との説明で年代が分りませんが、
かなり真っ直ぐな一本の木を、くり抜いただけの、長~~い丸太舟。
木の枝を払った部分なども、そのまま見えます。

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見回り兵士の通路とも言うべき、砦の外側の通路から見た、跳ね橋。
湖の水が入り込み、ついでに水鳥も入り込み、盛んに潜り込みを見せてくれ。

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要塞の入口から入って来ての中庭。 そう広くもなく、こんな中庭がもう一つ、 
外側の湖側にもありました。

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今観光客が上っている階段から、兵士の見回り通路にでて、
ぐるっと回った反対側が私の今の居場所。

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この高さからも眺めが良かったですが、一番高い塔の上にも登りました。
そこからの眺めを、次に。



上の写真の位置からの眺めとほぼ同じ、要塞内の水のたまり場、つまり堀。
写真右側はぐるっと水を囲む様になっていて、一番右端に湖からの出入り口があり、
小舟は直接中に入れる仕組みと。

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湖の水深が深いのか水の色が濃く見え、要塞の造りもそれを考慮していると。
真ん中の細い水路は、要塞をぐるっと一回りし湖に戻り、
一番左端の緑の、オリーヴの木陰にレストランが。
      
     
  
要塞東側、北の眺め。

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いかが、この水の色?! 青でもなく、蒼でもなく、とろけそうな碧でしょうか?!
町のオレンジ色の屋根の向こうに林が見えますが、あの先っちょに、ローマ遺跡。
そう、既にローマ期から、ここは保養地として有名だったのです。


 
塔の足元の2つのレストラン。 右側は1,2階がレストラン。
2階のテント下のテラス席が気持ち良さそう。

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左側の赤い建物は、小さなホテルでしょうか?
とにかく町中が、ごゆっくり、と迎えてくれる様子です。



もう少し、眺めを西に向けて。

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先回ご覧のガルダ湖の北とは広さも、水の色も、光景も、まるで違うでしょう?!
水の色が北イタリアとは思えませんね。 この優しい柔らかさ。
「海」とつい口に出る、湖の広さ!



またも少し南の眺めを。 最初の要塞前の広場。左下の道が城門前の道。
船溜まりがありモーターボートがいっぱい。

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シルミオーネは湖に突き出した細い半島の先端にあり、湖の南西に位置する
デセンツァーノからも、ほら今、高速の連絡船がやって来ます。

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電車でシルミオーネに来られる時は、ペスキエーラか、デセンツァーノから、
バス、または連絡船で来れます。



塔をおりながら、中庭の観光客を。 丸い小さい石が敷き詰められているのも
面白いと思ったのですが、
こちらは典型的なドイツ人のカップル。 とにかく彼らは、デカイ!

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要塞を出て、町の北に向かいます。 教会の屋根の上、小さな可愛い塔。
調べましたら、この教会はサンタ・マリア・マッジョーレという由緒ある教会の様。

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教会内には、素晴らしいフレスコ画が何枚か。
この聖母子像は、肉眼では、幼いキリストがもっと肌白く輝き、素晴らしかった。

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マレーネ・ディートリッヒの様な目をした聖女のフレスコ画もあったのですが、
残念、手振れがひどく・・。       
              


帰りには町中を通ろう、と決め、往きは湖側の道を辿ると、公園があり、
その脇に何本ものオリーヴの古木がありました。
ウロもでき、傾いてもいますが、まだまだ元気に茂っています。

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町を出外れた場所から一番の先端まで、小さな電気の列車が、1人1エウロで
運んでくれます。 かなりの道のりですから、是非どうぞ。

そしてこの先端からの眺め! これは殆ど北向きの方角。

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左手前、少し濃く見える半島部分は、サン・フェリーチェという名勝の地で、
あの湾の奥に、ムッソリーニの最後の舞台ともなった、サロがあります。
              
       

グロッタ・ディ・カトゥッロの遺跡は、ローマの詩人カトゥッロの大別荘が残っている
事に由来し、ローマ期の一大考古学上の地帯です。

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これがまた素晴らしいと言うか、凄いというか、ローマ人に賛嘆の念を禁じえません。
この素晴らしい景観の場所に、これだけの物を造って、楽しめる彼らの才!
       
今見えているこの平坦な2筋の道は、地下通路に当たる部分で、
真ん中先端に見える、角柱の柱がずっと続き、この上に大建造物があったのだそう。
      


半島の一番の先端部分ですから、水の位置までの高低差を利用し、
高級身分の者が、より良い眺めを独占する、邸宅を持っていたでしょうし、
勿論店の並びもあり、貯水用の石積み製のタンクも、公衆浴場も・・。

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脇で聞いた、グループ見学のガイドの言葉。
 ポンペイはいわば封印されていたような物で、見るだけですぐに分ります。
 がこの場所は、理解するのに少し想像力が必要です。 仕方ありません。 
 2000年です! でも、全て揃っているのです。  と。

そうそう、ここの案内板には、イタリア語、英語、ドイツ語、フランス語、
そして、日本語もありましたぁ!!
       


隙間の向こうに見える広がる岩場には、たくさんの人が水着で日光浴を。
ここは既に先端で少し波がたち、泳ぐ人は見ませんでしたが・・

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こちらは、東側の少し内に入った部分で、なんとも不思議な色の岩が広がり、
恰好な浅瀬となり、水遊びの人々がたくさん。

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親子連れが多く、ヨチヨチ歩く子も手を引かれ。
水が本当に、透明で、美しい!


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・ ガルダ湖 北端 ・ トルボレ、 リーヴァ・デル・ガルダ

今日はつい先日行って来ました ガルダ湖の北端にある、トルボレと、 
リーヴァ・デル・ガルダ、そして高速沿いの途中のサッビオナーラという村にある、
中世のお城をご覧頂きます。

サッビオナーラ・Sabbionaraは、ヴェローナから北に向かう高速沿い、
アヴィオ・Avioで降りてすぐに。

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この北に向かう高速と並んで、国鉄と国道が狭い谷の間を縫うようにして走り、
2度程国鉄で通った時に山腹に見えた、中世さながらのお城を、
一度ゆっくり見たかったのですね。

お城が見える位置まで、狭い狭い村の道をかするようにして抜け、
駐車場に入れて後、歩いて上ります。
上はかなり登ってからの、村の眺め。



閉ざされた古い教会があり、その向こうに険しい岩山に挟まれた狭い平野が、
細く細く続くのが見えます。

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教会前の桜の木に、既にこんなに色づいたサクランボがありました。

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到底手の届く高さではなく、低い部分のまだ余り色が赤くないのを
ちょっぴり頂きましたが、これが、甘くて美味しかった!
ならば、このくらいの色艶だと・・、ウム! もう誰かが、かじっておるな?!



葡萄の花が咲き、花が実に変化しかけて。

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どんな種類の葡萄か分りませんが、花の房の長さが約10センチほど。
スコミーゴ村のを確かめると、倍以上の長さで、花もこの様に詰まっておらず、
やはり種類の違いなのでしょうね。



これが、サッビオナーラのお城。 北の岩山を背に、山腹に広がります。
 
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下の平野を走る電車の窓からは、お城の中庭が見え、まさに絵に描いたような
中世のお城そのものなのです。

が、折角訪ねて坂道も登りましたが、残念、月曜、火曜日はお休みで、
博物館、美術館を訪ねる予定の方、特に月曜日にご注意を。
ええ、再度訪れましょう。

追記:この城は2016年になって訪問出来、記事もありますので、
   再アップ出来次第、見て頂けるよう、リンク致します。2018.12.24



今回の旅行でたくさん見たもの、それは、このオリーヴの花。
小さな、薄い黄色がかった白い花で、たくさん、たくさん開いて。

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ガルダ湖周辺は北に位置するにも拘らず、周囲を山に囲まれての温暖な気候で、
オリーヴや、レモン栽培で有名なのです。



特別でもないゼラニウムの花ですが、なんとも言えない鮮やかさに、
思わず立ち止まり、見とれました。

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街角の花屋さんの花も、こんな塀の上の鉢植えの花も、紫外線の関係か、
大変に鮮やか。 後ろに見えるキーウィも、この辺りでよく見かけました。



ラヴァンダ(ラヴェンダー)は、道の植え込みにも良く使われます。
今のこの時期、花が開きかけ、そろそろと香りが漂います。
       
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◆ そして、トルボレ・Torboleに

トルボレは殆どガルダ湖北岸に近く、かってゲーテが滞在したという保養地でもあり、

ヴェネツィア共和国が、6隻のガレー船、25隻の大船を雄牛に引かせ、
人力と共に10キロの山越えをし、見事ガルダ湖の領有に成功。
ヴィチェンツァを占領していた、ミラノのヴィスコンティ家を打ち負かしたという、
歴史のロマンを物語る町でもあるのです。
一度、この山越えを自分もして見たい、そんな好奇心も、勿論!
      
考えていたよりもかなり平坦な道のりで、急な坂道は最後に少しの、
標高280Mの峠道でした。
そして山道を抜け、カーヴを切った途端に目に入ったこの風景!

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車の中で、3人が思わず「ワァ~!」と歓声を上げました。



ガルダ湖の西岸側、険しい岩山が湖に迫っているのが、ご覧頂けましょうか。

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この岩山の為に、西岸側は行程の半分以上が、大変狭いトンネル続きで、
一度バスで通った時でさえ肝を冷やしたので、今回は自主規制で東から!



岸辺に下りて、西岸側を。 トルボレ、リーヴァの一帯は、北の背後を高い山で
護られた形ですが、風が強いので、ウィンド・サーフィンのメッカとして有名です。

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写真にも少し写っていますが、実際は、もっと、もっと、うようよと!



こちらは東岸側の眺めで、背後の山の断層が面白く。

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岸辺に沿ってホテルやレストランが並び、背の高い糸杉が風景にアクセントを。
これは、ガルダ湖特有の光景で、いかにも、洒落た保養地のイメージ。



風はきついのですが陽射しが強く、湖岸に並ぶベンチでは、ウィンド・サ-フィンを
する若者達を眺めながら、ヴァカンス客が日光浴です。

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ガルダ湖は特にドイツ人が多いのですね。 まぁ、北イタリア一帯がそうですが。


  
例によって、カモ達がたくさんいます。 彼の羽が、一際美しく、
写真を撮ろうとしましたら、ちゃんと立ち止まって!
       
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頭から首筋が濃い緑に煌いた、伊達男!



細い突堤が突き出し、小さなボートが、舫っていました。
薄いピンク色の壁に緑の窓の、小さな監視所かな。

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突堤の先。 特別な事は何も無いのですが、湖畔風景。

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立ち並ぶレストラン、そしてホテル。
どことなく華やかな、そして海辺とはまた違う、湖岸の保養地。

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突堤の先から、西岸の眺め。

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この中程のレストランでお昼を。 ウンブリアと違い魚があり、大満足の私!
ガルダ湖は漁業も盛んで、白身の魚が美味しいのです。



◆ ガルダ湖北端 リーヴァ・デル・ガルダ

トルボレから西に4キロほどにあるリーヴァは、既にご紹介しているので、
今回は少し趣を変えてご覧頂きますね。

これは、思い切り振ったら、ホームラン!のような写真。
ワン君に彼女が浜の石を投げ、彼は勇んで取りに行くのですが、見つからない。
そうやって大喜びで、遊んでいるシーン。

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彼の尻尾が、煌く水しぶきを振りまいて! 本当に2人とも楽しそうで。



リーヴァには長い浜が続きます。 皆思い思いに、日光浴を。

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一番西端の突堤に、白いドレスが、ひらひらしている! 見に行こうぜ!

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何の撮影か分りませんが、モデルさん、皆、背が高く!
この彼女の笑顔が、なかなか。

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逆光の位置からで、金髪が良く目立ちます。 風になびいて、とても綺麗。
後のオレンジのシャツが、カメラマン。

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ベンチの4人組。 遥かに、過ぎし方を眺め。

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・ サン・ダミアーノ への道 ・ アッシジ 

アッシジの町の中心から東南に2キロ程にある、サン・ダミアーノ修道院。
かって聖フランチェスコが、最初の仲間達と荒れ果てた修道院を
自分達の手で修復した、という言い伝えのある修道院です。

のんびりゆっくり、歩いて訪れました。

行ったのは4月8日、今年の復活祭の日。 大変良いお天気で、
野には真っ赤な芥子の花、パパーヴェリが咲き始めていました。
今の時期、こちら北イタリアでは道端に畑に咲き乱れていますが、
まだこの時は少し早かったですね。

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サン・フランチェスコ聖堂の、ここからの眺めも、また威容!
鐘楼がなければちょっとした要塞の様な。
    
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この道はサン・ピエトロ広場から真っ直ぐ下に下る道で、たくさんの人々が
行くのに釣られて下って行ったのでしたが、
サン・ダミアーノに行くにはこの道ではなくてと、途中で尋ねた婦警さんが
地図を広げ教えてくれました。
       
彼女にとって大変忙しい日だったようで、汗をかきつつ大変な早口で。
そして大急ぎでまた坂道を登って行きました。
お勤め、ご苦労様です!



この赤い芥子の花を見ると、何時もサンタ・キアーラに想いが行きます。
F.ゼッフィレッリの映画「ブラザーサン・シスタームーン」の影響でしょうが。

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傍らの花に止まった蝶を見ると、羽が痛んでいました。
冬を何とか無事に越し、今春の復活祭を迎えた蝶君。愛おしいですねぇ!

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行き会った3人で、真ん中のチビ君をお父さんがどんな風に支えているか、
よぉく、ご覧下さいね。
       
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ちょうど彼らの連れが写真を撮るのに止まったので、私もOKを貰って。
すると、彼らの連れが言うのです。「2エウロ」とドスの聞いた声で! 

大笑いし、「まけて下さい! 今日は復活祭ではないですかぁ!」
「じゃぁ、まぁ、いいか」
3人の笑顔、特にチビ君の嬉しそうな顔!
舗装の煉瓦には一枚ずつ、献金した人の名前が彫られた道でした。
    


水芭蕉のような形をした花、これは少し大きめで15cmほどですが、
もっと小さめもたくさんありました。

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婦警さんに教えてもらった道に入ると、途端に長閑な道になりました。
オリーヴ畑がなだらかな坂道の両側に。

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畑の中にお馬君がいて、声を聞きつけ我々の方に。

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サン・ダミアーノ修道院の入口。 写真は別の曇り日の夕方で、
色が沈んでいますが。

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正面に薔薇窓があり、その上に最初の教会の大きさと見れる跡が。
フランチェスコが修復したのは、この最初の部分だったのでしょうか? 
左側の建物にも、そんな跡が見えます。



この修道院には後にサンタ・キアーラが引きこもり、最初の修道女達と
生活を共にし、活動した場所といい、
内部には小さな礼拝堂がいくつかと、質素な部屋が。

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上部に位置する質素な部屋。 天井、屋根部分は修復されていますが、
何もないこんな部屋に、逆に、精神的な豊かさを見る思いです。

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真ん中に井戸のある、小さな中庭を見下ろして。

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苔むして様々な色に変化した瓦。 この調和がとても美しいと思います。

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食堂。 大変古い虫食い板の長いテーブルが向かい合いに並びます。

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古い壁画に描かれたテーブルには、いつもご馳走らしき物が見えますが、
こんなテーブルで頂くには、何が相応しいのでしょう?



上の写真の右側。 壁の柱の手前に置かれた、壷一つ。
静物画的、と思い写しましたが、何に使うのでしょうか?
それにしても、 ・・静謐!

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修道院の横、泉の跡に、花の鉢。

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ゆったりとした想いを味わいながら、オリーヴ畑の中の坂道を戻りました。
途中、畑の中で休んだりしながら。 新緑が、目に沁みるよう。

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***

アッシジ周辺のフランチェスコの足跡に、エーレモ・ディ・カルチェリがあり、
彼が引きこもり瞑想した場所として有名です。
今回ここも訪れました。 確かに静寂に満ちた場所でしたが、
余りにも暗い小さな部屋や、穴倉のような場所を覗きつつ、
正直少し辟易しました。
       
彼の事を少し読み、かなり偏執的であった事をも知ると、そう単純に
感心のみできない気持ちが残りました。
勿論、彼の業績を否定する物ではありませんし、これは私の年にも
関係するのかもしれません。

が、その後訪れたサン・ダミアーノでは、素直に心に響く静謐さを感じました。       
大勢の観光客が訪れていましたが、その騒音を越えて尚感じる物が。
キアーラはここに籠もった後、一度もフランチェスコに会う事無く亡くなったそう。
       
長い年月の間、どの様に彼の事を考えていたでしょうか。
ふと、そんな事をも考えました。

・◆・
       
ブログご訪問、有難うございます!  
留守中の、コメントの書き込みも有難うございました。     
お陰さまで、無事ガルダ湖より戻りました!
       
大変に、素晴らしい風景でした!!
シルミオーネ、トルボレ、 北端のリーヴァ・デル・ガルダ、
       
そして、ガルダ湖からマントヴァに続くミンチョ河沿いのボルゲット。
ここがまた大変な素晴らしさでした!
勿論ヴェローナの、ランベルティの塔にも登って!
ガルダ湖の水の色が余りにも素晴らしかったので、
今週末には、皆さんにもご覧頂こうと思います。
どうぞ、お楽しみに!
      
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・ アムステルダム ・ デン・ハーグ 

今日は月1ゲストのグロリオーザさんのご案内で、
オランダのアムステルダムと、デン・ハーグをご覧頂きます。

アムステルダムと聞いた時に、行った事はないままに想像していたのと、
少しイメージの違う写真が届きましたが、それはそれでまた美しい、
興味あるものでした。  どうぞ、彼のコメントと共にご覧下さい!
***
      
今回はオランダの街の風景紹介です。

オランダは、国土の4分の1が海抜0m以下という国で、
ネーデルランドとは「低い土地」を意味する単語です。
有名な言葉に「世界は神が造ったが、オランダはオランダ人が造った」
というのがありますが、まさに国土建設は水との闘いの歴史だった様です。

従って、首都アムステルダムも運河の中に街があるという雰囲気です。
中央駅を扇の要にして、幾重もの運河が扇状に広がった街を
イメージすれば、それがアムスです。


それらの運河に架かるのが、跳ね橋です。
市内には165の運河と、1300の橋があるといわれますが、
跳ね橋もあちこちにありました。

ゴッホの母国で、跳ね橋を見るのはなかなか趣があります。
彼の描いたのはアルルでしたが。

1はね橋P1010071_t_GF.jpg



運河巡りをしましたが、取り囲むレンガの家々は風格十分。

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遊覧船と、何度もすれ違いました。

3運河P4077544_t_GF.jpg


      
アムス駅前。 夕方の中央駅に続く道。 風格あるビルが並びます。

4アムス駅前P1010037_t_GF.jpg



ダム広場にある王宮。 といってもベアトリクス女王はデンハーグに住んでおり、
ここは迎賓館として使われています。

5王宮P1010039_t_GF.jpg



ダム広場から南に歩くと、ムントタワーが見えてきます。
街の発展で、城壁を取り除いた17世紀に残った塔の上に時計台を
つけたもので、通りの中心に塔が見えるように、上手に配置してあります。

6ムントP1010064_t_GF.jpg



この国立美術館は、レンブラントの「夜警」で有名ですが、
フェルメールも4点ありました。

7国立美術館P1010098_t_GF.jpg

建物の設計はペトルス・カイパース。 中央駅も彼の設計で、
修復中で覆いがかかっていましが、東京駅のモデルになった、
という説もあります。



最もにぎやかな、ライツェ広場の夕方です。

8ライツェ広場P4087791_t_GF.jpg



半日かけて、中央駅東側の再開発地区の現代建築を見て回りました。
新しい建築の実験場のようでした。 まずは集合住宅その1。
 
遠くから見ると「鯨」のように見えませんか? 愛称は The whale.

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船の姿をモチーフにした巨大な緑の塊。 イタリア人レンツォ・ピアーノの
設計による、科学技術センター。

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集合住宅その2。 円形で、入口がアートしています。

12集合住宅P4087710_t_GF.jpg



鯨がいれば、蛇もいる。 2つの島を結ぶ歩道橋は赤くうねって蛇のよう。
「レッド・ドラゴン」とも言うようです。

13赤い橋P4087748_t_GF.jpg



・◆・◆・ ここから、デン・ハーグに入ります。

ハーグにも、現代建築があちこちにありました。 これらは左から教育省、
厚生省、内務省です。 思いっきり飛んでる、役所の建物です。

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ハーグビル。 外見的には、六本木ヒルズのようなビル。

15ハーグビルP1010226_t_GF.jpg



ビネンホフ夜景。 国会議事堂など、13~17世紀の建物が集まる
ビネンホフ地区の夜景。

16ビネンホフ夜景P1010217_t_GF.jpg



マウリッツ・ハイス。 ここには、マウリッツ・ハイス美術館があります。

17マウリッツハイスP1010224_t_GF.jpg

夜景を撮って帰りがけにふと振り返ったら、青いターバンの少女
(真珠の耳飾の少女)が闇の中に浮かび上がり、私を見つめていました!



女王の居城。 首都はアムスでも、政治の中心はハーグ。
国の各種機関や、王室の居所もここにあります。
ベアトリクス女王の住む建物です。

18女王の家P1010149_t_GF.jpg



そこに行く途中の散策路。 水面に映った木々がやさしい。

19散歩道P1010160_t_GF.jpg



オランダは自転車王国。 歩道より広い、茶色の自転車道がどこにもあり、
自転車が飛ばして走ります。 こんな道にも自転車が駐車中。

20自転車道P1010153_t_GF.jpg



ハーグ駅前は、自転車であふれていました。

21駅前自転車P4097934_t_GF.jpg



橋の上にも、欄干にチェーンを巻きつけて駐車します。

22ハーグ自転車P4097926_t_GF.jpg



北海の夕焼け。 最後に夕陽の写真を。
ハーグ郊外の、スヘーフェニンゲンという港町で見た夕陽です。

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北海の空が、まるでムンクの「叫び」の空の様に、胸騒ぎの赤で
満たされていました。
この地名は、昔 スケベニンゲン と読んでいた記憶があります。


***

如何でしたか?  グロリオーザさんの、アムスと デンハーグは。
最近は、美術館内がどこも写真撮影禁止となり、フェルメールの少女も、
ダメだったようです。 レンブラントの作品と共に、見に行きたいものです。
最後の素晴らしい、北海の夕焼け。 そして、最後の1行! ははは。

*****

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・ ノルチャ ・ そして、カステルッチョ

今日は豚肉製品で大変有名なノルチャ・Norciaと、ウンブリアの奥深く1452mの
高地に位置するカステルッチョ・Castelluccioのご案内を。

そして高原に広がる大平原、ピアーノ・グランデ・Piano grandeの様子、
そして、大いに魅せられた山の姿をご覧頂きますね。

アッシジからノルチャまでは105k程ですが、行程の半分程は準高速で行けます。
町の下に大きな駐車場があり、市門を潜ると即、この様な豚肉製品のお店が続き、
ノルチャの名は、イタリア人で知らぬ者が無いほど!

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豚肉だけでなく猪の製品もたくさんありそうで、大概のお店の前には猪の剥製が
飾られていて、これは、毎日のお店前の展示に便利な様にと、スケボーに!

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スポレートで最初に見た毛皮つき生ハムは、訊ねると猪だそうで、
豚よりも脂肪分が少ないとの事でした。

実は、ノルチャには少し思い入れがありました。
ノルチーノ・ノルチャ人という言葉には、豚肉製品を作る人の他に、大きくは
外科医の意味、そして18世紀までヨーロッパ中で大歓迎されていた
ボーイ・ソプラノの声を持つ「カストラート」の、手術者の意味をも含んでいるからで、
かなり大きな町でもあり、文化的に開けているとの思い入れを持って訪れました。
       
が、のっけから豚肉製品の店ばかりが目につき、通俗的な観光地という印象が強く、
少し当て外れ! ですが、やはり中心の広場は品格があり 素敵でした。

       

正面左側はパラッツォ・コムナーレ、右がドゥオモで、写真右下の像は、
この町生まれの聖べネデット像。 彼はヨーロッパで一番古い宗教団体ベネデット派
の創始者として有名です。

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広場の反対側にあるるカステッリーナ・Castellinaと呼ばれる16世紀半ばの城。
現在は市博物館で、木製の彩色像や、テラコッタなどが展示されていました。

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上の広場の写真は、この博物館内からのもの。



市博物館の展示品を幾つかを。 中世の木製彩色女性像。
手のあげ方が、何をしている所かと思うのですが、マリア像では無いと。
素敵な衣装、そして髪型です。

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壁に残るフレスコ画、女性横顔。 やはり、髪に被り物をし着飾っている様子。
ノルチャ美人ですね。

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ドゥオモに隣接した建物から、この黒づくめの頭巾人物が2人現れた時、
一瞬時が止まったかの様な、異様な感じを味わいました。

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実際は隣のこの建物で、ベネデット派の僧侶たちが作った製品、せんじ薬や
蜂蜜クリームなどを売っている販売店がちょうど店明けの時間だったのですが。
それにしても一瞬ぎょっとして、「異端審問裁判」などと言う言葉が頭をよぎり!
分ってみれば、これがベネデット派の僧服だった訳で。

店を覗いてみると、なんとシワ取りクリームまであり! ははは。 
ちょうど切れていた、ローヤルゼリー入りリップクリーム4.5エウロのみを購入。
        
       

ノルチャ特産品店の店先で、右側の製品、紐のような形の物にご注目!
何だと思われます? 腸なんですって!!

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右側に店の入口があるのですが、私など到底入れない程の匂いが充満!
表の眺めでご勘弁願います。

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色々あります。 例の、お祖父ちゃんのタマタマ、ロバの○タマ、詰め物をした子豚、
どうやら、胎児の様で、ecc ecc.  なんでも喰っちゃうのだねぇ!!

お土産に真空パックの品を買って戻りましたら、
美味しかった! 風味があった! と好評でした!!



山間の平野に開けた町ノルチャから、標高1500mの峠を越え、カステルッチョに。
ウンブリアの坂道にまだ慣れておらず、ノルチャに行くまで決心がついておらずで、
市門の前に「←CASTELLUCCIO」と出ているのを見て、当然の様に 行こう! と。

これはかなり坂道を登った所からのノルチャの眺め。
靄で見え難いですが、陰になった真ん中辺り、がそうです。

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九十九折の峠道の一番の頂上。 道脇には、まだ雪が残っていました。

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ピアーノ・グランデ・Piano Grandeの眺め、「大平原」の眺めを峠から。

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これを目にした時、「ああ、来て良かった!」とご一緒出来たランさんご一家に
心から感謝したのでした。
空気は冷たく、風もかなり。今まで見たイタリア風景とは、まるで違う世界がそこに。



この一帯、ウンブリア州からマルケ州にまたがり「国立モンティ・シビッリーニ公園」に。

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奥に入ると、様々な伝説を抱えた一種次元の違う風景が広がっているようで、
「さもありなん」と、今回それが頷けました。



平原の北に、屏風の様に山が立ちふさがり、その手前、左から張り出す低い山と
登り道が見え、道の頂上部の右にカステルッチョの村。陰になっている部分です。
南の峠からこの平原の中を真っ直ぐに続く道を行き、カステルッチョに向かいます。

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峠から村まで12k程ですから、この真っ直ぐの道は、少なくとも6~7k続くものと。



そしてこの山、2476Mのモンテ・ヴェットーレ・Vettore、この山に魅せられました!

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なんと異様な美しさを持った山。
これほど夢中になって写した山はかってありません。
上手く、あの感覚がお伝えできなくもどかしい!



このピアーノ・グランデは、春5月の末から6月にかけ、まさにお花畑になるようです。
写真でしか見ていませんが、あの広さを知ると見事さが想像出来るようです。
が、今はまだやっと雪解けが済んだところ、小さな花がちらほらと。

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これは一番、色の美しいのを見つけ。 冷たい風にひらひらと揺れ。

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雲の流れが激しく、さっと晴れさっと曇り。平原から見上げるカステルッチョの村。

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這い登るように広がるのは、レンティッキ・レンズマメの畑。
6月に黄色い花が満開になると。



村の入口に駐車場があり、その北に並ぶ家々。
私は西部劇で見る、最果ての村を想像・・。

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やはり駐車場北の、先ほどの流れで、レストランが1軒、バール兼食料品店が1軒、
駐車場のこちら側にみやげ物店が1軒、それで全て。

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それにしてもこの異様な寂れた感じ! 今でこそ観光客もあり、店もありますが、
かってを思うと、やはり最果ての地の思いが。

壁の落書きを、息子夫婦にも見せましたが、訛りがきつく全て読めませんでした。
が、悪口、からかいである事は確か。



空気が透明なせいか、陽がさすと、風景の様相が一変します。
山の襞に沿い、残る雪の線。 こんなに美しい線は見た事がありません。

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村の中。 家は並んでいますが、でも、1人の姿も見かけませんでした。
この地の冬の様子、考えるだけで怖ろしい気がします。

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村から、越えてきた峠の位置を。 左側の窪んだ所がそうで、右下にず~っと下り、
平原の中を真っ直ぐに走る道、見えますか?
手前に細長く広がるのはレンズマメの畑。
       
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もう一度山の姿を。

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村の麓の方から、遥かに羊たちの鳴き声と、カラカラと鈴の音が届きました。
まだ殆ど草も生えていないでしょうに。

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帰路に着きます。 山に、イタリアの地図が描かれているのを見つけ、再度車を止め。

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振り向くと、晴れた空の下にカステルッチョの村が。 遠くからの姿がとても美しい!
平原には、牛たちや馬達が放牧され。

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最後にもう一度、この山を振り返り。

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美しかった!  必ず、もう一度、 会いに来ます!! 


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・ 白ワインの道を走る、ヴェネト一周自転車競技

4月6日の日曜に「白ワインの道」を行きつつ、偶然この日この道で行われていた
ジーロ・ヴェネト・Giro Venetoの自転車競技に出会いましたので、
半プロの自転車競技の様子を、葡萄畑の風景共々お楽しみ下さいね。
       
「白ワインの道」と呼ばれるのは、コネリアーノからヴァルドッビアーデネに至る
33キロの行程、15コムーネにまたがる、約3500へクタールの葡萄畑で、
これはグイア・Guia付近の眺め。

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この日ご一緒していたのは、昨年春ウンブリアをご一緒したランさんご一家で、
今年はヴェネツィアに来られ、この日はお昼を近くのアグリトゥリズモで頂き、
白ワインの道をドライヴしていたのですね。
       


この辺りの道は山に沿い丘を巡り、葡萄畑の中を縫って進む大変素敵な道なのです。

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丘が入り組み傾斜がきつく、葡萄畑の畝たるや、まさに芸術の趣を呈し感嘆します。

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丘の切れ目の隙間に村落が見えるのがグイアの集落、鐘楼で、
少し春霞がかかっているのが残念。

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道端に車を止めこんな風景を愛でていると、パトのオートバイが横に止まり、
シニョーラ、もう少し車を奥に寄せて、5分後に競技者達が通るから、と。

自転車競技をしているらしい事は見えていましたが、一度通り過ぎたらお終いなので、
ホイ、ホイ、と車を寄せて待ち構えました。



傾斜している葡萄畑に少し上り、待ち構えます。
お、向こうのカーヴにまず先発のパトカーが何台か来て、そして代えの自転車を
積んだ車が来るのが見えます。  

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はい、先頭の2人が! パトカーの2人乗りは競技の審判者。

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我々の目の前のカーヴを行く先頭の2人。

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続々と、競技者が向こうのカーヴを曲がって来ます。

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道幅、カーヴ、そして傾斜の具合、お分かり頂けますか?

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この「白ワインの道」はガイドブックにも、ヴェネトで最も美しい道の一つ、と紹介されて
いますが、上り下がり、カーヴ、傾斜、道幅と、自転車競技にはかなりきつい行程と。
       
こうしてたくさん通る時は、シャッ、シャッ、シャッ、シャッと、かなりの音が聞こえ、
ランさんのご主人はかなりの自転車狂なので、「高い自転車に、乗っているねぇ!」と。
       


突然の猫の登場ですが、ははは、ここは先程よりまた少し西へ進んだ所。

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この白ワインの道にたくさんある「白ワイン製造直売」の家の前に車を止め、
試飲して買おうか、と車を止めたのですが、
家が高台にあり、その階段に待ち構えていた猫ちゃん達の、一人。

家というか店というか、に入っていくと、テーヴルには何人かの老人達がとぐろを巻き、
じっくりと飲んでいるのですね。 ご主人も心なしか赤い顔で。
       
この白ワインの道周辺は、発泡性の辛口白(プロセッコ)の有名産地で、
何種類かをポチッとづつ試飲しながら (車ですので!)ここで3本買いました。
1本が4~5エウロ位だったかな?
辛口白、と言っても、フルーティーな軽い辛口からかなりの辛口まで色々あり、
いずれも大変美味しい!!



どうやら今日の自転車競技は、この周辺をぐるぐると何周かする競技と気が付き、
また車をひっこめて到着を待ちます。

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と、一人のシニョーレが声をかけて来ました。 「ここで、何をしているの?」
何でアンタにそんな事言われにゃいけん?! と思いつつも日伊親善を志す私めは、
「友人が来たので案内しているのです、私はコネリアーノに住んでいるもので」
「コネリアーノでなくて、スコミーゴだろう?」 な、なにぃ?!
       
とまぁ、このシニョーレは以前郵便配達で、夫が事故をした時家に知らせに来てくれた人。
話の途中で思い出し、大笑いしながら握手。
      


我々は石垣の上で喋りながら観戦。 すると警護のパトカーが来て止まり、
石垣の上の知り合いと話始めました。
こういう場面が如何にもイタリアらしく、私の大好きな状態!

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パトカーの横の石垣の上には、スコミーゴ村の連中が車を止め観戦。
いっぱいやろう、と先ほどのシニョーレに連れられて飲みに行ったランさんのご主人の
情報では、ワインが箱で積んであり、チーズのでかい塊とハムの太いのが何本もと!
積んであるTVで実況中継していたそうで、それらを肴に一杯やりつつ観戦なのですね。

ご主人にはなみなみと注いでくれ、後ろにいたこの春中学に入る僕には、
「子供だから」と半分ほどを!!
       
というので、このパトのお巡りさんにも一杯飲ますのではないか、と期待して
見ていましたが、ははは、残念!  



道の写真だけだと平坦に見えますが、すぐ道の脇からこんな傾斜になり、
段々の葡萄畑が続きます。 畑にある小さい小屋は道具置き場か何かでしょうね。

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丘の傾斜に沿って続く畝。 本当に見事!
畝の間に見える黄色の帯はタンポポが花盛りなのです。

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そして、こんな急傾斜も!  まさに手作業の葡萄畑なのです。

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また少し西に移動し、少し大きな集落のサント・ステーファノ。

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撮っている場所は道脇のワイン醸造直売店の庭で、ここでもまたチョッピリ試飲し
(車ですので!) 2本買い込みましたぁ。



この辺り見渡す限りの葡萄畑。 営々と続く白ワインの畑です。

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庭から眺めていると、再び競技者達が戻って来て村の急坂を下っていくのが遥かに。

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一度この道に入り込み、まさに「到天耕」と表現したい葡萄畑を見た事があり、
我々も道を引き返し、この競技の道に入り込みました。

狭い道の両側にワイン醸造所が点在し、自転車競技観戦者、車がひしめきます。
その間を縫って進む我々の車、そしてその隙間を走る後続の競技者たち!
       


進んで行くうちに、なんとも美しい緑! 畑の横にまた車を止めました。
畝の間を埋め尽くすタンポポ。 緑の草原、そして耕された土色。

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草原の向こうに雑木林が広がり、芽吹き始めた木、白い花の咲いている木が。

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特別な事の何もない草原ですが、なんとも清々しく、心が晴れます。



同じ場所から道の北側を。 やはりこちらも葡萄畑が、丘に、山に、這い登ります。

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見事な葡萄畑。 耕して、天に到る。

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とこうしている間に、再び道の向こうからパトカーを先達に、競技者の先頭グループが。

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奥に第2陣のグループが続きます。 道の上り加減、奥の山の葡萄畑。

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目の前を選手達が走り抜けて行きます。 この道の先何キロかにゴール地点があり、
これが最後の周回、ラスト・スパートだった様。

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こうした地方競技で、20歳までに頭角を現さないと本当のプロ生活には入れないそうで、
確かにきつい競技ですね。

大方の選手が通り過ぎ、観戦の車もぞろぞとと動き始め、我々もついて行きましたら、
選手の表彰が始まっているのが道の奥の広場に見えました。
夕方、TVの地方ニュースを楽しみに見ましたら、チョッピリの映像と、誰それが優勝と、
ホントにさらっと、出ましたねぇ!!

***

先ほど、ウンブリア8日間の旅から無事戻って来ました。
半日雨降りの日があっただけで、お天気に恵まれ、また黒くなって・・!

アッシジのお祭りも想像していたよりずっと素晴らしく、トーディ、ナルニも大いに気に入り、
ナルニで出会ったギルランダイオの祭壇画に魅せられ、デルタの町の陶器もしっかり買い。
写真の整理が出来次第 (2080枚、撮っていました!)
順にご紹介、見ていただきたいと思います。 お楽しみに!!      
      
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・ グッビオ ・ インジーノ山の麓、ローマ期からの町

今日はグッビオ・Gubbioの町のご紹介を。

インジーノ山の山腹にかけて広がり、大ローソクのお祭り、絵付け陶器、
そしてローマの野外劇場の遺跡、でも有名な町です。

バスの到着も車の駐車場も下の広場で、そこから町の上の方を見上げた所。
道の突き当たりの影の部分、道の途中に車の姿が見えますか?
そしてその上にまた、高さの違う通りがあり・・。

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幸い、町の中心のグランデ広場まで、無料のエレベーターが運んでくれるので、
我々もそれで上ります。



上の町の中心のグランデ広場で、ここにあるのがグッビオの象徴ともいえる
パラッツォ・デイ・コンソリ・Palazzo dei Consoliで、現在は市の博物、絵画館。

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大変なお天気の日で、この青空をご覧下さい!



上から町の下の広場、クワランタ・マルティリ広場を。 正面の白い教会が、
サン・フランチェスコ教会で、アッシジでは小鳥に説教したフランチェスコですが、
ここグッビオでは、確か狼に説教したとか、改心させたとか!

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その手前に見える特徴ある長いロッジャは、羊毛組合の物だったそうで、
下部のポルティコは、かっての教会の病院の一部とのこと。     
     
正面に長く続く山々。 あの山の峠を越えて、グッビオにやって来たのでした!



四角な白い大きなコンソリ邸ですが、この入口階段もなかなか雄大でしょう?

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では、ここから中の博物・美術館に、どうぞ!



入口の広間で、この天井の高さ、広間の広さに驚きます。 そしてこれがすべて
煉瓦積みである事にも! 奥に見える階段を上がると、展示室が続きます。

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これは多分、灯油入れと思いますが、化面をつけた様になっていて、ちょっとドキッ。
石の面なのに、なぜか、見つめられているような・・。

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素晴らしい彫りを施した扉がありました。
グッビオのかっての領主は、ウルビーノのモンテフェルトゥロ一族だったようで、
歴史の古い町にしては、やはり大変に優雅。

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グッビオは、有名なウンブリア陶器の最初のマエストロが出て、学校もあった所。
今回もう一つの有名な陶器の町グアルド・タディーノにも寄りましたが、
「いかにもイタリアの陶器」の雰囲気は、このグッビオ産だと感じました。

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今年は「猪年」でもありますので・・。



展示室を通り抜けながら、下に広がる町の眺めを楽しみます。
古い瓦の色、壁の色、通りの段差。 グッビオの町は、本当に、絵になります。

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パラッツォ・デイ・コンソリの内部は今回始めての訪問で、大変に驚いた事に
広間の中に泉があったのです! この正面がそうです。

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町の広場の一角にあるような、上の穴から水が出て手前に貯まる式。 
この高さの建物の広間でこの贅沢! この優雅な発想! 



こちらもやはり泉で、広間の真ん中にある中央から水が出る式。

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本当は、館内は写真禁止で! おまけに怖い顔をした女性が行ったり来たりで。
だもので、目をかすめて撮ろうとするこの小心者は、尚の事テブレ。 



建物の南側が、テラスになっていて・・。 なんとまぁ、贅沢で、優雅な空間。
眺めが素晴らしいです! お勧め!

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グランデ広場の東側。 この広場が、大ローソクを担いでの競走の広場であり、
石弓の競技会の広場でもあります。
       
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昔訪れた時はちょうどお祭りの前で、町の通りのあちこちに地区の旗が翻り、
触れ太鼓が練り歩いていたのを思い出しました。

上の左に白く斜めに見えるのが、町の城壁。



パラッツォ・デイ・コンソリの入口への階段の、一番下部分が丸く円を描き、
人々が思い思いに休憩しています。
      
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広場に敷き詰められた、赤い煉瓦も、面白い組み方ですね。



町の一番下の広場も、これだけ高さがあるとまた見えようが違い面白いですね。
屋根の大きさが様々、向きもあちこち、古い町の、美しさ!

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コンソリ邸を出てくると、すぐ横をカーヴを描きながらの道が下まで続いていて、
昔、この位置から、この建物を描いた事がありました。
すっかり修復され綺麗になり、建物が長持ちするのは嬉しいですが、綺麗になりすぎ?

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ね、こうして見ると、町の坂道の様子、山腹に広がる町の様子が、良くお分かりと。

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鳥かご式のロープウェイがあると、かなり前からランさんに教えて貰っていて、
ボクが喜びそう!  なら、行くべえ!!

町外れのロープウェイに近く、桜が満開。

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これが、そうです! 結構長いのですよ。 往復で1人 5エウロ。
大ローソクを担いで登り、奉納する、山上の聖ウバルド教会の横まで行けます。

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そして、こちらが鳥かごで、2人乗れます。
すれ違う観光客同士が大いにはしゃぎ、声を掛け合います!
  
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空中から、ローマ期の野外劇場が見えました! 大変保存の良い状態で驚き。
6000人収容可能との事で、ローマ人というのは、本当に遊びの天才でしたね。

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ロープウェイで楽に連れて行ってもらえた聖ウバルド教会ですが、綺麗に修復され、
内部がかなり新しいスタイルなのにも、少し驚き。
  
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大ローソクを担いで、九十九折の山道を登るのは勿論男性達ですが、
戦争中に男性が不足した時には女性達が替わって、真夜中までかかって
担ぎ上げたのだそう。
偉い! やはり、どこの女も頑張るのだねぇ!!



町の古い通りで、ご覧の様に古いフィアットを見つけました!
大変綺麗に手入れされ、磨き上げられていました。
     
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写真を撮っていると持ち主の老紳士が現れ、なんと、後ろにエンジンが積まれているのを、
バックドアをあけ見せてくれ、 まだ良く走るそうで、颯爽と走り去りました!



陶器で有名なウンブリア。 アッシジにもたくさんこんな店がありましたが、
でもグッビオの絵付けが、一番気に入りました。

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でもね、結構なお値段で、それに飾るには、何枚かあったほうが良いので・・!



ほらね、壁全体のの陶器で、ちょうど良い雰囲気でしょう?
それに一枚だけなら、日本の絵付けに勝る物はね・・!

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グッビオの町を後にする前に、坂の下から、パラッツォ・デイ・コンソリを振り仰ぎ。

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町の中心部の地図をどうぞ。 
 
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1. ローマの野外劇場跡
2. クワランタ・マルティリ広場
3. ジョヴァンニ・バッティスタ教会
4. サン・ドメニコ教会
5. ガブリエッリ通り
6. パラッツォ・デイ・コンソリ
7. フォンターナ・デイ・マッティ
8. ドゥオモ
9. パラッツォ・ドゥカーレ


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・ アッシジ点描 その2 ・ 黄昏から夜に 

旅行中は、、夕ご飯を早めにし宿に引き上げ、いつも良い子で
早寝の私ですが、
今回はアッシジの夕暮れの写真を撮ろうというもくろみがありました。
以前、真っ赤な大きな太陽が沈むのを見て以来の願望だったのですが、  
さて、どうなりましたか、  ・・ ご覧下さい。   
     
夕暮れ近く、そろそろ陽が傾き、サン・フランチェスコ聖堂の扉も閉まり、
観光客も殆ど引き上げる時間。

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山の麓、アッシジ駅の西にあるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会。
この荘厳な教会の丸天井も、暮れなずむ陽の中に。

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平野の向こうから真っ直ぐに、アッシジを目指してくる一本の道。
今回は私もこの道からアッシジにやって来ました。

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落日。  

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予想していなかったのは、季節により落日の位置がずれる事。
最初は鐘楼から離れていて大丈夫かに見えた太陽が、段々近寄り・・、 

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あれま、ぎりぎりでした!



陽が沈んだ空に、気持ち良さそうに、ヒューッと音が聴こえるほどの近くを
飛んで行きました。

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落日と共に、サン・フランチェスコ聖堂のライティングが始まりました。
これも予想外でしたが、実況でどうぞ。

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少しライティングが強くなり、下の教会の屋根にも灯が点り、
平野の向こうにも少し灯が見え始めました。

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遠くの町の明かりがはっきりと、下院の回楼にも明かりが灯り、
鐘楼も灯に浮かびます。

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下の広場に移動する途中。
まだ空は暮れきっていませんが、すべての灯が点されました。

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夜のサン・フランチェスコ聖堂。
日が暮れると共に寒くなり始め、内心、早く終りたい!と思う私。
それにしても、初めての夜景は難しかった。

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これからの写真は、復活祭前の金曜日の夜の様子、
ヴェネルディ・サントと呼ばれる夜の行事を。

これは、アッシジの町のドゥオモ、サン・ルフィーノ聖堂の薔薇窓が
内部からの灯で輝いている様子。
いつも夜は閉じていて、これが唯一の写真なので、テブレご容赦。

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ヴィア・クルティスというのは、キリスト処刑前のゴルゴダの丘を模したもので、
生きた人間による再現が各地で行われますが、アッシジでその行事に。

サン・ルフィーノから出発して、サン・フランチェスコまでの往復。
これはマリア様の胸に何本もの剣が突き刺さった、凄いもの!

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サン・ルフィーノ聖堂前で、ちょうど出発する行列を見送り、
我ら不信人者達は食事に。
で、食べ終わって出てきましたら、なんとお戻りの所に出会えたのです。

行列の道筋の店はすべて明かりを消し、壁に点された小さなカンテラのみ。
現代の明かりに慣れた目には異様に暗く、また厳粛な感じも受けました。

写真はフラッシュをたいたので結構明るく見えますが、実際はもっと暗く、
カンテラの揺れる灯にぼうっと浮かぶ、中世の様子をもご想像下さい。

この十字架を運ぶ人々は、白い衣装白い頭巾ですが、
黒一色の人もたくさんいてかなり異様でした。
町のあの坂道、そしてこの重い十字架、ご想像を!
両脇に並ぶ人々は沈黙の内に見守ります。

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真ん中の方は、多分アッシジの司教様。
行列の中程にマイクを通してお祈りの言葉を唱えていく司祭がおリ、
それに合わせ、人々が一斉に唱和する、
カトリックが活きて存在していると感じる一瞬。

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こちらはカラビニエーリ・警察の2人。行列の一番先頭にも先達が。
   
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この後、異様にぎしぎし軋む音が近づき、輿の上に横たわるキリスト像が。
あの軋む音、暗く浮かぶ輿に横たわる像、忘れられない、衝撃的なシーン。

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宿に戻るのにサン・ルフィーノ聖堂前まで来ましたら、
広場全体にカンテラが点され、いつもとは違う世界がありました。

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教会の扉も大きく開かれ、明るく灯が点され、
大勢の人々が中でお祈りをしていて、厳粛な賑やかさで、
赤い布が天幕の様に吊るされた中に、マリア像が見えました。

いつもはひっそりとした市壁外の道も、家に戻る人々で賑やかで、
復活祭を迎える人々の喜びを感じました。


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・ ウンブリアの猫たち  その1

先日の旅行中に出合ったウンブリアの猫たち、今日はその1をご紹介。
同じ猫ちゃんのショットでも捨てがたいのは、再度その2でもご覧頂きます。
イヤ、無理にでも、お見せいたしますです、はい!
では、連休疲れのご休憩に、ごゆっくりどうぞ!

・ ご存じ、ヴィーナス誕生!
ウンブリアの猫というよりも、ミス・イタ猫!

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これはトゥレヴィの美術館売店で見つけた物。
メモ帳の表紙に使われていて、ウプッと笑いながら即購入を!



・ トゥレヴィの猫
曇り空で少し寒く、小雨がぱらつく坂道の、なんと、止まり木に猫が!
向こう側は下り坂の階段で、これは防御用の柵なのです。

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この写真ではこの猫ちゃんだけですが、実は足元にもう1人。
次回に、ご覧頂きますね。



・ アッシジ ・ ロッカ・要塞の猫
ロッカの切符売り場にいた綺麗な猫さんで、身づくろいの一瞬に鋭い視線を。

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・ アッシジの、大和撫子

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いえ、本当はイタ猫ちゃんですが、身じろぎもせずに、きちんと座って
見つめる様子。 三つ指突いて、ご挨拶をしているようで、
可笑しくもあり、可愛らしくもあり。



・ アッシジの猫  
こちらは計7泊したアッシジの宿の、隣のお家の猫ちゃん。
朝夕、何度か顔を会わせるうちに、こうして座ったままで。
     
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私の車にオシッコしたの、アンタじゃないよね?!

アッシジのご案内



・ スペッロの猫 1
スペッロではたくさんの猫ちゃんに会いましたが、この子は
ヴェーネレの塔の近くで。

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大変なお天気の日で、鳩胸を膨らませ、日向ぼっこを大いに楽しんで。



・ スペッロの猫 2
見晴らしのよいベルヴェデーレのテラスの下の道で声をかけると、
大急ぎで距離を置きに。

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それからお座りし振り返ったのを見ると、美しいグレイの毛並みふさふさ。
でも少し疑い顔の、猫ちゃんでした。



・ スペッロの猫 3
町の中心広場で。 ちゃんと立ち止まり、ポーズを取ってくれましたが、      
それにしても、短いアンヨで・・!

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でも優しい目をして、可愛い子。 好きだよ!

スペッロ ・ Spello ・ 穏やかな、小路の町
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461551769.html



・ スポレートの猫 1
ドゥオモへの道筋の建物のドアの前、ドーム式丸天井のお家が。
悪さをされないように、ちゃんと植木鉢が防御の壁のように。

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上の窓からシニョーラが顔を出したので、「素敵なパラッツォ・お屋敷!」
と言うと、満足顔で笑いました。



・ スポレートの猫 2
町はずれの教会前にいた、三毛猫ちゃん。

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まだ若く、幼いほどの人懐こさで、ついて回りました。
次回は、その甘え振りをご覧に入れますね。



・ スポレートの猫 3
こちらも大変人懐こく、大胆悩殺ポーズを見せてくれましたが、
今回は、このチラリ横目を。

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太く短く、大いに気に入りました!

n.1 古寺巡礼  スポレートのドゥオーモ ・ Duomo di Apoleto
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/471737849.html



・ ヴァッロ・ディ・ネーラの猫
なんとも摩訶不思議な、そして美しい村ヴァッロ・ディ・ネーラ!

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出会った猫ちゃんはゾロ仮面でしたが、生まれて初めての写真らしく、
浮き足立っています!

ヴァッロ・ディ・ネーラ ・ 中世のまま、不思議な美しさ
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/464307447.html



・ ヴィッソの猫
ヴィッソはマルケ州ですが、まぁ、まぁ。

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古い町の一廓、家の階段の、なんともピントの合わせにくい場所に。
でも、この子は本当に美猫!

ヴィッソ ・ ヴァルネリーナ渓谷の珠玉の町
https://italiashinkaishi.seesaa.net/article/463304165.html


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    s2019誕生日 - Copia.jpg

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・ 民衆伝統博物館 ・ チッタ・ディ・カステッロ ・ Città di Castello

かってのウンブリアの農民生活を今に伝える、チッタ・ディ・カステッロという町の、
民衆伝統博物館をご紹介です。  
暗い博物館の中、手持ちフラッシュなしの写真が、大変ブレて申し訳ありません!
目薬などご用意の上・・、どうぞ、ごゆっくり!!

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最初にこの博物館を知ったのが旅行雑誌のこの写真で、実際には、この左に
大きな炉が見え、見てすぐ、行きたい!と思ったのでしたが、
写っている木のテーブルに魅かれたのかもしれません。



地図をどうぞ。 チッタ・ディ・カステッロという町はウンブリアの北部、
トスカーナからウンブリアに入ったすぐの所に。
           
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この町からアッシジまでは50キロ程の距離で、他に見るべき物も多いのですが、
今回はここに直行した、ウンブリア旅行第1日目の午後。
       
地図にはついでに、今回訪れた町に線を引きましたが、北から挙げると、 
グッビオ・Gubbio、グアルド・タディーノ・Gualdo Tadino、アッシジ・Assisi、 
スペッロ・Spello、ベヴァーニャ・Bevagna、モンテファルコ・Montefalco、
フォリーニョ・Foligno、 トゥレーヴィ・Trevi、スポレート・ Spoleto、 
プレーチ・Preci、ノルチャ・Norcia、 カステルッチョ・Castelluccio
(ノルチャの東に、黒丸を付けた所)

そして、マルケ州に入り、ヴィッソ・Visso、トレンティーノ・Tolentinoなど。



勝手に博物館と言ってますが、正式にはCentro Delle Tradizione Popolari、
民衆伝統センター、とでも。
ガラヴァッレ・Garavalleという、町を南に出た郊外にあり、カーナヴィに打ち込み
連れて行って貰え、
      
ガイドブックには午前と、午後は2時からとありましたが、入口の門には午後3時半からで、
大きな錠前で閉じられていて・・、田舎の畑の真ん中で、建物は修復用に覆われており、
時間になっても開かないのではないかと心配していましたが、
5分前に、お父さんらしき人の車に送られた若い男性が到着、
門の鍵を開けて、どうぞ、と。  ヤレヤレ!

これは1階入り口前にあった、オリーヴの大きな大きな碾き臼。

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TVニュースなどで見ていたので知っていました。 この左にのびた棒の先、ハンガー状の
物に馬が繋がれ、周囲をぐるぐると回って、オリーヴをひき潰すのですね。



こちらは17世紀のオリーヴ絞り機だそうで、壁というか建物に据え付けられ、
絞られたオリーヴ油は手前に開けられた穴の中で受ける様に。

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絞り機の床に、平べったいザル状の編んだ籠が見えますね、
上の石臼でひき潰したオリーヴをこの籠に入れ、そしてこの絞り機にかけたのですね。
戦後の1960年代、まだこの種の絞り機が活躍していたそう。



絞り機の前にあった、大きな炉。
    
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1階部分にいろいろな農具があるので、あれこれ見ながらああ、日本と同じだと
楽しんだり、写真を撮っていると、一旦上に行った男性が戻ってきてあれこれ説明を。

雑誌には実際の農家を利用しているとあったのですが、
この農家は、隣に見えた黄色い大きなお屋敷、侯爵家の持ち物で、代々の専属農家、
収入の半分を受け取る、実際は70~80%ほども取られたとか、の農家だったと。

1階部分は、こうしてオリーヴ絞りやら家畜小屋、道具置き場で、2階が居住区。
建物自体は細長く、石臼とかオリーヴ絞り機、炉などは、入口部分に。



こちらも葡萄絞り機。 最初、私には見分けがつきませんでしが、
葡萄は直接この中に入れて絞るのだそう。
      
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箱状部分の横にも穴が開き、そこからも絞り汁が出る仕組みで
この機械も最近まで使われていたとか。



棚の上には御存じ、ワイン用の大瓶が並び、手前には小さなキャンティの藁苞瓶も。
    
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彼の説明によると、キャンティのフィアスコ瓶、藁で巻かれた瓶はキャンティだけの
やり方だそう。 映画でもよく見るので、イタリア中の方法かと思っていましたが。

私がワインの量り売りを買うのに持参する瓶は、5リットル入りですが、この大きさの
半分位でしょうか、となると、大体10リットルから15リットルという事かな。



鞍 ・ 荷物運び用物入れで、奥の壁際に見えるのはロバ用の鞍だそうで、
上の棚にはもっと小さい鞍も。
       
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半円形の木でできた籠は、ロバの両脇に付け、物を運んだものだそうで、
すべて手作りの品。 「何でも、自分たちで作ったんよ」と。

       
     
テブレ、目チカチカの写真で申し訳ないです。
この籠も農民の手作りで、これにはヒヨコを入れたのだそう。
後ろに見える形も、日本にもありそうな形でしょう?

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私が大変興味を示すので、彼も(多分学芸員の有資格者)どんどん話してくれ、
奥の方にも案内してくれました。

隣の侯爵家とは土地の段差があり、ここは中間部分の半地下なのだそうで、
この細い通路は温度が低く一定しており、いわば天然の保存倉庫で、

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食料品はすべてここに保存していたそうで、見える壷はオリーヴ油用。



おまけに、ここに湧き水の泉まであるのです。 しかもローマ期からのものだそう!
手前に付いた紋章をご覧下さい!!

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但し大変石灰分がきつく、2つの流れ口の下は鍾乳洞式にびっしりと固まっていました。



「トンボラ」というのは、日本の「当てもん籤」みたいなものしょうか。
数を書いた自分用の紙の上、自分が賭けたい数字の上に、豆などを置き、
で、親がサイコロを転がし、数字を読み上げ、いくつ当てたかを競うわけですね。

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この数字板が大変美しく大きく、由緒ありげなのに驚きましたら、
毎年の町のお祭りに広場に運ばれ、町中がトンボラに湧く、そのご本体なのだそう!

55の数字が見えませんが、これは一つ一つの数字がくるっと回る様になっている、
それを見せてくれたのでした。
左上に見えるガラスの籤入れ、あれは日本の籤をガラガラ回すのと同じですね。



で、いよいよ2階の居住部分のお部屋に。 大きな炉には赤々と火が燃やされ、
大変気持ちの良い空間になっていました。
最初彼が2階に上がって行ったのは、この為だったのですね。

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外は暑い位のお天気でしたが、1階部分はヒンヤリとしていて、
この火の暖かさが大変気持ちが良かったです。

この写真を写したのは一番最後でしたので、余り火の勢いがありませんが、
最初はもっと盛大でした。 使い込まれて、煤で真っ黒になった炉の周り。
いかにも、生活の温かみの感じる博物館でした。

この部屋が一番大きく台所も兼ね、農民一家の寛ぎの場所でもあったでしょう。
この部屋に続く奥の2部屋は、一家の寝室に当てられていたとの事。


       
隣の寝室、展示パンフレットから。 とはいえ、その様に設えて様々な物を展示
している訳で、このベッドは農民の物ではありません。       

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ヘッドボード部分に美しい飾りが付いており、そして丈は大変短いのです。
私のベッド、195cm、を基準に考えてみて、170センチあったかどうか、と。
昔のイタリア人の背の高さが想像されます。

写真で見えるほどに実際の部屋は大きくなく、でもこういった部屋に5,6人から
時には、7,8人が寝たのだそう。



ベッドのマットレス部分は、裂いて中の詰め物が見える様になっており、
はい、中身はウモロコシの皮で、マットレスに触って見ましたが、ごわごわ。

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で、マットレスの上に乗っている木製の物、これは真ん中に炭火の入った鉢を置き、
ベッドを暖めた物なのですって。 そう、日本のコタツと同じ要領ですね。

後に小さい子供用のベッドの柵が見えますが、ここには赤ちゃんをぐるぐる巻きにした、
ホラ、よく昔の絵画に登場する、ミイラみたいに全身を白布で巻かれた赤ちゃん用の、
白い布の帯などがあり、見せて貰いました。

地織布のきちんとした物もあり、きっとこういう布は上流家庭のお母さんや、
一家の愛情が籠もっているのだろう、と見つめた事でした。



農民の衣服。 継ぎがあてられ、言うまでも無く、たいへんに着古されていて、
大方が、スモックのような上から被る形。

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これは遊ぶ人形ではなく、マリア様、お祈りを捧げるためのマリア様で、
大変大事に大事に扱われていたのでしょうね。 ちびたローソクが少し切ない。

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これは農民の靴ですが、写真ではちょっと分りにくい部分のご説明を。
上の足の甲を覆う部分は皮ですが、底の部分は、木で出来ているのです。
軽くて、暖かいのだとか。 それにしてもねぇ・・!

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イタリア版 ひょうたん。 ね、まさに瓢箪でしょう?!
私は大喜びで、日本にも同じような物がある事を伝えました!
   
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これは瓢箪ではなくカボチャだそうですが、やはり水入れに使ったとの事。



この写真は実際よりも少し派手めに色が出ましたが、植物染めの色見本です。

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イタリアにもやはり植物染めがあるそうで、単に染めるだけでなく、色の取り出し方も、
実際にかって行なっていたシニョーラを招いて、子供達の前で実演した事があったとか。
「大変、素晴らしい経験だった」と。


最後に見学代を払い、良かったら署名を、と言うので漢字で名前を書き、
見ましたら、その日の入場者は、午前中に2人のみ。多分、午後は私1人かも。
       
冬がかなり厳しい、と彼が言っていました。 訪れる人も無く、一人で火の前で
たくさん本を読むのだそうです。
「ある意味で、素敵な人生だ」と言いましたら、頷いていましたが。
ひょろっと背が高く、明るくシャイで、なかなか深い眼をした人でした。

建物がかなり雨漏りがするので、この7月頃から本格的に修復工事に入るそう。
良い時に訪れました。
楽しかったです!!


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