今日は、ヴェネト平野の中心に位置し、小さいながらも大変優雅で、
豊かな雰囲気を持つ町、そしてヴェネツィアのアッカデミア美術館の名品
「ラ・テンペスタ」で有名な画家、ジョルジョーネの生地でもある
カステルフランコ・ヴェネトをご紹介します。 季節は6月です。
豊かな雰囲気を持つ町、そしてヴェネツィアのアッカデミア美術館の名品
「ラ・テンペスタ」で有名な画家、ジョルジョーネの生地でもある
カステルフランコ・ヴェネトをご紹介します。 季節は6月です。
町の中心に、12世紀に造られた四角なお城、城壁があり、
その周囲を堀の水が流れます。
その周囲を堀の水が流れます。
柳が重く枝を垂れ、緑濃い影を落とす、これは南東の角。

城、堀の周囲を取り囲む建物はヴェネト様式の、いかにも由緒ありげな
どっしりとした建物が並んでいます。

国鉄の駅は町の南少し離れた場所にあり、近づくにつれ、東の門の塔が
この様に見えてきますが、塔先端の、何かサーカスの様な人物像が面白く!
勿論塔には、ヴェネツィアのシンボル、翼を持つライオン君が。
この様に見えてきますが、塔先端の、何かサーカスの様な人物像が面白く!
勿論塔には、ヴェネツィアのシンボル、翼を持つライオン君が。

東門の塔のライオン君と時計で、このライオン君はなかなか良い顔で、
この時計の彩がピンクと水色で、大変美しいです。
15世紀末の作との事ですが、下に日付も出る優れもの。
この時計の彩がピンクと水色で、大変美しいです。
15世紀末の作との事ですが、下に日付も出る優れもの。

城壁は一辺が230mの四角形で、その周囲を堀が取り囲み、堀端には
この様に石像が並んでいます。 これが大変優しい良い雰囲気をかもし出し、
町に優雅な趣を与えています。

写真右側に当る場所が4月29日広場で、かっては野菜果物市が開かれていた
そうで、奥左に広がるのがジョルジョーネ広場。家畜市が開かれていたと。
城壁北東の角にあたる場所、ここにジョルジョーネの像があります。
32歳で亡くなった、若々しいタイツ姿の画家の姿。

城壁はこの様に四角く、町の旧中心を取り囲んでいます。
元々は12世紀の、トゥレヴィーゾの対パドヴァの国境警備の形での、
お城の建設だった様子。
元々は12世紀の、トゥレヴィーゾの対パドヴァの国境警備の形での、
お城の建設だった様子。

城壁を取り囲み立ち並ぶ家々は、この様にフレスコ画装飾された家が多く、
大変優雅で、いかにもヴェネトのイメージです。
大変優雅で、いかにもヴェネトのイメージです。

特別に広くない城壁内ですが、それでも通りからふと覗くと、広い中庭が
広がっているのが見えました。
真ん中に見えるのは井戸で、その奥にはうっそうとした林。
一体どんな家柄の方が、お住みでしょうか?!
広がっているのが見えました。
真ん中に見えるのは井戸で、その奥にはうっそうとした林。
一体どんな家柄の方が、お住みでしょうか?!

城壁には一辺に一つの門があり、つまり城壁内を十字に道が通っていて、
この18世紀のネオクラッシック様式のドゥオモは、ちょうど真ん中に位置します。
ここでもやはりピンクの色が厳しさを和らげています。 (写真ガイドブック)

これはドゥオモ前の柵の上に並ぶ、石像の一つ。
こういった町中に一貫して流れる、優しい、柔らかい、典雅な趣味の彩り。
これがどうやら、カステルフランコの趣のようです。
こういった町中に一貫して流れる、優しい、柔らかい、典雅な趣味の彩り。
これがどうやら、カステルフランコの趣のようです。

ドゥオモ内、右脇礼拝堂にあるジョルジョーネの祭壇画。 絵葉書。
修復と展示会を兼ね、ヴェネツィア、ウィーンと、3年半に及ぶ長い不在から、
やっと以前のこのドゥオモに戻られた「聖母子と2聖人」です。
修復と展示会を兼ね、ヴェネツィア、ウィーンと、3年半に及ぶ長い不在から、
やっと以前のこのドゥオモに戻られた「聖母子と2聖人」です。

この時のエピソードについては、以前アップした記事も宜しかったらどうぞ。
ジョルジョーネ・Giorgione.
ドゥオモ横の家が、現在「ジョルジョーネの家博物館」と、公開されています。
彼が住んでいたという事で、家の中の壁に、彼の描いたフレスコ画が。

芸術や科学にモチーフを取り、切れ味鋭い、若さの香りたつ様なフレスコ画で、
私の記憶では、色がもっと濃かったように。 (ガイドブック)
カステルフランコのもう一つの宝とされるテアトロ・アッカデミコ、18世紀の
美しい劇場。 ご覧のように、一番前の席は一列10人です。
美しい劇場。 ご覧のように、一番前の席は一列10人です。

こういう、こじんまりと美しく、舞台と観客席が一体となって愉しめる劇場が、
イタリアにはあちこちにあるようです。
そしてこの劇場は窓からの彩光で、会議にも利用されるとか。
水辺の場所には必ず見かける彼ら、マガモ達。
お尻をフリフリして歩く姿は愛嬌がありますが、実際は大変気の強い、
暴れ者の野性も持っています。
お尻をフリフリして歩く姿は愛嬌がありますが、実際は大変気の強い、
暴れ者の野性も持っています。

この町での彼らの思い出は、夏、堀端に出るスイカ売りの屋台に座り、
泳いでいるのを眺めていた時の事。
何かあったのか、売り言葉に買い言葉か、2羽が追いかけっこ、というか、
もっと激しく逃げる追うを始め、遂に追いつき馬乗りになり、カモが馬乗り!
ぐいぐい抑え付けるのを、あっけに取られて見つめましたっけ!
もっと激しく逃げる追うを始め、遂に追いつき馬乗りになり、カモが馬乗り!
ぐいぐい抑え付けるのを、あっけに取られて見つめましたっけ!
水かきの足でも必死で走るのが意外に速く、はは、あの時やっつけられたのが
雌だったか、雄だったか、意外感が強かったのは覚えているのですが・・。
雌だったか、雄だったか、意外感が強かったのは覚えているのですが・・。
城壁の東門から東に、トゥレヴィーゾに向かう一帯をボルゴ・トゥレヴィーゾと呼び、
ここに幾つかの素晴らしい邸宅が並びます。
ここに幾つかの素晴らしい邸宅が並びます。

これは、トゥレヴィーゾ門の手前の家から突き出す、飾りが面白く。
町の地図をどうぞ。
城壁に囲まれた、町の中心地が大変小さい事に驚かれると思いますが、
12世紀末の砦から発展した町の名残で、保存がしっかりと驚かされます。
城壁に囲まれた、町の中心地が大変小さい事に驚かれると思いますが、
12世紀末の砦から発展した町の名残で、保存がしっかりと驚かされます。

城壁内、下側・南にドゥオモがあり、その右にジョルジョーネの家、
道を挟んで上・北にテアトロ・アッカデミコが。
城壁の右・東の下に続く道を真っ直ぐ南に、そして東に曲がって行くと、
国鉄の駅です。
国鉄の駅です。
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