・ 日本の花・桜 と、フィオレンツァの華・ボッティチェッリのヴィーナス

3月に日本に帰った時、桜には少し早くてと書きましたら、
以前、ヴェネツィア、サン・マルコの時計塔の覆いの写真、
素晴らしい美女の写真を送って下さり、皆さんにもご紹介した、
グロリオーザさんが早速に桜の写真を送って下さいました。
で、そのうちの一枚、ちょっと趣向を凝らした写真をご覧に。

◆日本の染井吉野と、フィレンツェのヴィーナス

sP1010019_t.jpg

グロリオーザさんの説明によると、これは昨年上野美術館での
「ベルリン至宝展」の際、表のポスター横の染井吉野が
咲き誇り、差し掛かって咲いていたのを、写されたものと。
ブログに使っていいですよ、との事で、勿論早速頂きました!

ボッティチェッリのヴィーナスと、日本の桜、
何とまぁ素晴らしいですね。
春爛漫、 まさにこの言葉がぴったりです。 
       
ヴィーナスの美しい事!
ボッティチェッリの優美な線と、余り生の肉感を感じさせない
量感が、外の太陽光線の下でも、涼やかに見る者を魅了します。

バックの黒い色については、実際実物がこの色だったのか、
それともポスターでヴィーナスのみ、という事で黒いのかを、
グロリオーザさんに尋ねましたが、覚えておられませんでした!
余程、ヴィーナスに見とれたものと見えます!  
資料も紛れて見つからないとの事。

この展覧会をご覧になり、覚えておられる方、
御知らせ頂けませんか。



◆フィレンツェ・ウッフィツィ美術館のヴィーナス

s20060409175625_t_t.jpg

こちらがかの有名な「ヴィーナス誕生」です。

春の西風ゼッフィロの一吹きで髪の毛を乱しつつ、今誕生したばかり。

写真は雑誌からスキャンし、少し、色を明るくしてみましたが、

この絵は、下に金箔を敷き詰めた上に描いた、と言われていますし、 
そして、テンペラ画の色の特徴、絵の感じからして、
実際この位「晴れやかな絵」ではなかったでしょうか?

想像してご覧あれ! 
 
現在よりも薄暗い部屋の中で、
この光り輝くヴィーナスに、魅了される人々を。
灯火煌き影揺れる時、ヴィーナスが動くかの様だったでしょうね。

我々は、余りにも見えすぎる中にいて、
逆に何かを失っているのかも知れません。


こうして絵の写真を2枚続けて並べてみると、違いが良く分りますね。  
上の写真の背景の、黒のインパクトが如何に強いかが。

上のヴィーナスの肌の色の方が大変綺麗に見え、透明感さえ受け、
そして、腰を少し強くくねらせています。
制作年代が分りませんが、私の感じでは
「ベルリン」の方が後の様に感じます。 


実は「黒いバックの裸婦」という事で、
最初はこれに続けてクラナッハの「イヴ」の写真を載せようかと、
準備したのですが止めました。
というのも、ボッティチェッリとは違うエロスが強いので。

女性像、特に裸婦像は、描く人の個性が一層強く出る様です。
ボッティチェッリの裸婦が涼やかで、太陽光線の下でもいやらし
く感じないのは、
彼自身が、女性美に魅かれて描いたというよりも、
単に、形の美しさを追求して描いたのではないでしょうか?
どうもそんな気がします。

ダ・ヴィンチの「モナリザ」も美しいですが、余り女性美は感じませんね。
あれと同じ理由ではないかと、考えます。

注:ダ・ヴィンチも、ボッティチェリもホモだったという説もありますから、
  案外それが、女性像、裸体を描いてもエロスに直接結びつかないのかも、
  というのは、これを書いた当時は書き控えた事の一つでした。2018.8.21
 
   
今回は、グロリオーザさんに写真を提供して頂いて、
思いもかけず、ボッティチェッリの「春の寓意」についでの
「ヴィーナスの誕生」がアップ出来ました。
好きな画家、好きな絵で、感謝しています。

★★ 追記です

グロリオーザさんよりメールを頂き、「ベルリン」のヴィーナスは、
やはりバックは黒で、他には何も描かれていないそうです。
「ボーデ博物館」(ベルリンの博物館島にあるとの事)の所蔵品だそうで、
この博物館島には「ベルガモン博物館」というのもあるそう。
グロリオーザさんは、この「ベルガモン」の方だけご覧になっていて、
上野でこのヴィーナスを見られた時は、驚かれたとの事でした。


如何ですか、いろいろ推測の余地が出てくる感じがしませんか?
なぜ、イタリアの作品では余り例のない、黒いバックに描いたか?
習作ではないと思います。  ではなぜ、ヴィーナスだけ?
黒いバックは、北方の匂いがしますから、  
北からのお客人の誰かが「ヴィーナス誕生」を見て執着し、注文した?
さて、真実は?! 


*****

ブログご訪問、有難うございます!
見たよ! の応援クリックも宜しくお願い致しま~す!


*****

コメントの書き込みについてのお願い。

ブログの記事下に、「コメントを書く」が出ていない時は、
上か右の、記事タイトルをクリックして頂けると
記事の一番下に「コメントを書く」が出ますので、よろしくお願いいたします。
非公開コメントをご希望の場合は、非公開で、と書いて頂くと、  
コメント承認制ですので、保留にし、お返事だけ公開しますので、
それもご了承下さいませ。