今日は、ちょっと変わった展覧会のご紹介です。
ミッソーニはご存知ですね?(多分皆さんの方が、私よりお詳しいと!)
イタリアのイメージ溢れる、多色使いの柄のセーターで有名ですが、
その彼が、彼の色、柄の編地を使った「つづれ織」を作った、
その展覧会なのです。
ミッソーニはご存知ですね?(多分皆さんの方が、私よりお詳しいと!)
イタリアのイメージ溢れる、多色使いの柄のセーターで有名ですが、
その彼が、彼の色、柄の編地を使った「つづれ織」を作った、
その展覧会なのです。
自作の「つづれ織り」前の、オッターヴィオ・ミッソーニ。

実はこの顔はTVでも見て知っていましたが、名前も知らずで、
いろいろ検索をかけ、間違いなく「彼、オッターヴィオ」と確認した私!
後ろの作品も素敵ですが、お元気そうで素敵ですね。
(今年2006年 85歳 ・ 1921-2013 )
縞のシャツに、縞のパンタローニ。 フム!
(今年2006年 85歳 ・ 1921-2013 )
縞のシャツに、縞のパンタローニ。 フム!
展覧会の事はまるで知らずで、つい2,3日前に坂の下の銀行で
知ったのですが、コンドミニオの経費を払い込に行き、
そこでこのパンフレットを見つけたという訳。
知ったのですが、コンドミニオの経費を払い込に行き、
そこでこのパンフレットを見つけたという訳。
friuladriaが銀行名で主催の、caleidoscopio missoni展。
caleidoscopio・カレイドスコーピオとは、万華鏡の事ですね。
caleidoscopio・カレイドスコーピオとは、万華鏡の事ですね。

なぜこの地方銀行が主催の展覧会なのか、と思い調べましたが、
主催地がゴリツィアとフリウリーヴェネツィアジューリア州なので、
フリウリ一帯に力を持つこの銀行がかかわったのかも、です。
ミッソーニは、アドリア海を挟んだ向こう側、
現在はモンテネグロのラグーザ(かってのドブロヴニク)で生まれ、
トリエステで、のちミラノで勉強したとの事。
現在はモンテネグロのラグーザ(かってのドブロヴニク)で生まれ、
トリエステで、のちミラノで勉強したとの事。
彼のお母さんは伯爵夫人で、お父さんはオーストリア政権下
にあった時代に移住した判事(このあたり、言葉が少し曖昧です)
若い頃の彼は勉強はせず、もっぱらスポーツ選手(400M)
として活躍し、現在でもその記録は破られていないとの事!
として活躍し、現在でもその記録は破られていないとの事!
戦後トリエステでスポーツ用のユニフォームを、4台の機械で
生産し始めたのが始まりで、地元の織布工場との繋がりが、
銀行との縁かもです。
パンフレットの中から、作品の写真と説明をご紹介いたします。
◆作品 1

カレイドスコープの遊びのように混ぜられた、これらの羊毛の小片は、
蜃気楼や幻想を形づくる、が、物理の実質を併せ持つ。
はるか上空から見た地上のように;
不毛な砂浜、北方の湖、バラ色の砂漠、
暗い森と耕されたばかりの畑、疲れ果てた黄昏、
黄海の柔らかい泡、白、栗色、知られざる花畑。
そして別の図式を相容れない、構成の厳密さ。
文 Enzo Biagi
エンツォ・ビアージは素晴らしいジャーナリストで、この文章も美しい。
不毛な砂浜、北方の湖、バラ色の砂漠、・・疲れ果てた黄昏。
色が目に浮かびます。
風に吹かれて、旅に出たくなるような・・。
色が目に浮かびます。
風に吹かれて、旅に出たくなるような・・。
◆作品 2

ギリシャ語で「形を美しく見るもの」という意味を持つ、
「カレイドスコープ」
無尽蔵の、殆ど魔法の、多色の幾何学模様を終わる事なく創造する才能。
まさにこの言葉が、ミッソーニの仕事の全体の特徴として、
このモードとデザインの世界において、
比較するものが少ないこの創造一家の中で、(中略)
指し示している物、の特徴として、この言葉が展覧会の為に選ばれた。
・・パンフレットより
◆作品 3

「カレイドスコープ」のテーマは、
終わる事なく色の形を崩し、再構成する視覚の媒介物。
パッチワークのそれにも似て、技術は布の切れはしから出発し、
常に新しい想像力豊かな眺めを形づくる。
パッチワークのテクニック、だが衣服を越えて、
1980年から90年の半ばにかけて
オッタヴィオ・ミッソーニの作り出した有名なつづれ織りの中に
行き着き先を見出す事になった。
・・パンフレットより
◆作品 4

これらの作品はAttems-Petzenstein邸の貴族の部屋と
大階段を埋める、
とりわけ、幾何学的な、緻密な、はっきりとした色の主張である。
そして、編み物の単体の装飾モチーフのヴァラエティーを使って、
視線を捕らえる。
だが素材の違いが表面の繊細な効果、色の響きをもたらす。
・・パンフレットより
「素材の違いが、同じ色を染めてもまるで違った物になる」
というのは、彼がTVのインタヴューでも話していました。
草木染の本を見ても、絹に染めるのと、綿、麻に染めるのとでは
まるで違う色になりますから、その違いの事ですね。
媒洗剤によっても色が違って来るようで、奥の深い仕事の様子。
◆デザイン

最初の写真のバックに写る、パッチワークのイメージが大変強い、
デザインの下書きですね。
貴族の部屋2部屋には「記念碑的」2つの作品が展示されている。
つづれ織で包まれた回る円柱で、
特に「異質な物の調和」はAngelo Figusのアイディアから、
2005年の愛知博への、フリウリ・ヴェネツィアジューリア州の
参加の為に、ルーカ・ミッソーニが実現したものである。
・・パンフレットより
つづれ織で包まれた回る円柱で、
特に「異質な物の調和」はAngelo Figusのアイディアから、
2005年の愛知博への、フリウリ・ヴェネツィアジューリア州の
参加の為に、ルーカ・ミッソーニが実現したものである。
・・パンフレットより
回る円柱の作品を、愛知博でご覧になった方もおられるでしょうね。
◆作品 5

最初の展示の最後に、ミッソーニの仕事の中からのパッチワークの
衣類が選ばれ、単に布の類型の変化ではなく、
衣類の変化であることを展示している。
・・パンフレットより
◆作品 6

展覧会の行程は、地階の、特徴的パターンの、
カレイドスコープのシリーズに続く。
これらは1953年に始まる、オッターヴィオとロジータ・ミッソーニの
第1歩であり、
彼らの独特のスタイルが決まり、たくさん真似され、
また真似できなかった物である。
・・パンフレットより
◆作品 7

多色の縞、ジグザグ、波と様式化された花が
視覚的な効果で次第に大きくなる。
訪問者達を、芸術の中を馬で旅する事に巻き込むモードとデザイン。
・・パンフレットより
◆作品 8

一連の遊びと視覚幻想が展覧会の中に広がり、
ミッソーニの色と装飾モチーフの実験をもとにした、
楽しい雰囲気が街のあちこちで呼び交わす。
遊びながら向き合う機会、目で感知する方法、の訪問を提供する。
・・パンフレットより
◆作品 9

大きなカレイドスコープがやむことなく、
色のイメージの、汲みつくせない創造の過程の、
視覚変容を、生じさせる。
・・パンフレットより
◆作品 10

視線を捕らえ、魅惑し、喚起し、
魔法にかけ、惑わし、揺り動かす
・・マリウッチャ・カザディーオ(パンフレット)
展覧会は、2月12日~6月4日
ゴリツィア・Attems-Petzenstein邸 入場料 6エウロ
国鉄駅前より バス1番 で。
既にサイトも見つかりにくいのですが、こちらで少し見れます。
https://icondesign.it/news/missoni-the-art-of-colour-mostra-fashion-and-textile-museum-londra/
https://www.atrieste.eu/Forum3/viewtopic.php?t=477
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