・ ボッティチェッリ ・ 春 ・ Primavera

◆ S.Botticelli   Allegoria della Primavera

「春」とばかりに覚えていた絵のタイトルが「春の寓意」
である事を知りました。
それはともかく、私の大好きな絵をここに。

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若い頃写真で見ていた時は、好きではありませんでしたが、
実際に見てからは、ボッティチェッリが大好きになりました。

絵を楽しんで頂けるように、詩も2編、ここに。

春来たり われ野をゆけば   西風は まつわりつきぬ
逃げんとて 森を走れば    足早に 後より追いて
我を抱き 共寝せんとす    悲しきや 乙女なりせば
恥じらいを いま失うを    
(いな 汝はわが花嫁ぞ 花をまき 新床にいるなり 永遠の春たのしみて)
  
西風の言葉めでたし
年めぐり 心のどけく     木々青く 草また青し
わが住める野末の園は     たわわにも木の実あふれて
風そよぎ 泉流るる      
わが園に花を満たして     西風は笑い言うなり
(わが妻よ、 汝はいま  花の女王ぞ) 
          
***

若者よ 祭りには憂いなし   つかの間に  時は逝く
乙女らよ 明日は明日     きょうの日を 楽しめよ
神々も精霊も         祭りこそ 命なる
乙女らよ 明日は明日     きょうの日を 楽しめよ
乙女らよ 恋人よ 若くあれ  恋ごころ 果てなかれ
踊れ いざ 歌え いざ    甘き恋に 燃えよ いま
明日の日に 何あると
乙女らよ 明日は明日     きょうの日を 楽しめよ 
       
詩2編はいずれも ・・ 辻 邦夫  「春の戴冠」 より

皆様、心置きなく、愉しい春をお迎え下さい。


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・ 春を探しに ・ コッレ・ウンベルト村

東隣のコッレ・ウンベルトの村へ、春を探しに!     
いつもは我がスコミーゴ村の坂を下り、それから長い真っ直ぐの坂を上ると
コッレ・ウンベルトですが、今回は少し曲がりくねった地道の坂を。  
写真は季節がほんの少し先の3月末です。
  
冬の間、この傾斜地に広がる葡萄畑は、本当に冷え冷えと見えましたが、
今季節がめぐり、やっと心広々と、先を楽しみに見れます。

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坂の途中のお家の庭に、白木蓮が開いていました。  
イタリアでは紫木蓮が多いですが、
白の木蓮は、やはり清々しく清楚で、素敵ですね。

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裸木の向こうに、コッレ・ウンベルト村の鐘楼が浮かび上がりました。
もう一月もすれば、すっかり隠れて見えなくなる事でしょう。

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いつ見ても、木々の芽吹きは喜びを与え、
いつの年も、大きな希望と励ましを運んでくれる気がします。

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コッレ・ウンベルトから丘の上の道を北に辿ると、左右に広々と
葡萄畑が広がり、手前と向こう奥は、去年から栽培されている畑で、
真ん中は、どうやら新しい杭が打たれた様です。

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緩やかな丘の流れに従い、放射線状に列を描きます。




この木の枝は、葡萄の枝を冬の間に剪定し、杭の線に結わえるのに
使われますが、この様に畑の端に植えられ、
こぶこぶに見えるのは、枝を次々と刈られるため。
    
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注: この木が桑の木であるのを、私は長い間知りませんでした。
   日本同様に養蚕国であったイタリアの、歴史を物語っているのですね。




コッレ・ウンベルトの北隣、サン・マルティーノ村の坂を上がった所に、
村の教会があります。 スコミーゴから見える東の対面の丘です。

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北の国境の山々がここからだとこんな風に見え、畑も既に耕されています。
手前に見えるワン君は、すぐに仲良くなったハスキー犬。




丘を下った所の農家の並び。 
畑や家畜小屋が見えるこんな農家に寄り、卵を分けて貰ったりもします。

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柳です。 この辺りあちこちに流れがあり、柳も多く見かけます。

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そうそう、しだれ柳の事を「サーリチェ・ピアンジェンテ」、泣いている、と表現し、
でも泣きはしても、夏の夜には何も出ないようですよ! 




はい、イタリアにも土筆があります。 
これは日本と同じ様な大きさで、可愛い姿ですが、

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でももう一種、写真がなくて大変残念ですが、
大きな、30センチ位の丈のジャンボ土筆もあるのですよ!
最初見た時はまさに絶句!  まったく可愛くありませんでしたよぉ。




犬ふぐリ、マルゲリータ、ナズナ、・・  春の野原は何処も同じ。
そして毎年、嬉しさを貰えます。

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水辺のお家の庭に、たくさんの種類の水仙が咲き誇っていました。
が、水仙はやはりシンプルなのが好きです。

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ザッフェラーノ・サフラン。   ピンアマで失礼。
雌しべを摘んで念入りに炙り、リゾットの色付けに、魚のスープに。
「畑の金」と言われるほどの値打ちだったそう。

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自然からの色には、何時の時代も、人の心を奪う力があるのですね。


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・ ヴェネツィア ・ ドゥカーレ宮 ・ Palazzo Ducale

サン・マルコ聖堂の海側、小広場に面して位置するドゥカーレ宮。
ヴェネツィア共和国1000年の歴史を物語る、
白とピンクのヴェネツィア・ゴシック様式の優雅な宮殿のご案内を。

中の大広間の様子等はガイドブックでご覧でしょうから、少し細部を。

海側からの眺めで、少し右端が切れましたが、 
「アドリア海の真珠」と呼ばれた美しさを愛でるには、海側から!
海の色、空の色、そして白く輝くドゥカーレ宮。

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上の全景の、中央に見える窓と飾り部分。  
ドゥカーレ宮はヴェネツィア共和国の政治の中心であり、
一番上に見えるのは、剣と秤を持つ裁きの女神。
       
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何年か前からこの窓の下辺り、海側に見学入口が移りました。



壁には白とピンクの石で模様が形作られ、まさにパッチワーク風。
白い石はイーストゥリア産の大理石、
赤色はヴェローナ産の赤大理石で、現在の形は14世紀建設との事。

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ドゥカーレ宮の1階、南西の角に当たる部分のこの彫刻。
お分かりですか?  アダムとイヴです。

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ヴェネツィアン・ゴシックと呼ばれる優雅なアーチ。 
何処となくオリエントの香りを漂わせ、
街灯のピンク色の覆いが、大変良く似合います。

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ドゥカーレ宮の内側には中庭があり、
それを囲み建物がありますが、上階南側にはこの円柱の列。

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太い円柱が2本づつ並び、かなり位置をずらしても、
向こう側が透けて見えません。
表側の優雅さとは打って変わった、内側の顔。



サン・マルコ広場に面し、そして海側への回楼。  
広場から見上げると、このアーチの列が見える訳ですね。

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回楼の向こう、中海を隔てサン・ジョルジョ・マッジョーレが見えます。
もう少し背が高いとね、手すり部分と、島の位置が離れたでしょうに・・。

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皆さん良くご存知のように、溜息橋はドゥカーレ宮から運河を越え、
向かい側の牢獄に通じていて、
囚人達はこの橋からの眺めが世間の見納めで、溜息をついたと。

外から見ると優雅で美しい柄ですが、実際は太い鉄格子が嵌っていて、
覗いても外は少ししか見えません。 この通り!

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聖マルコ、そしてヴェネツィア共和国のシンボルでもある、翼を持つライオン。
ヴェネト州ののいたる所でいろんな顔でお目にかかりますが、

これはサン・マルコ小広場にある円柱上のライオン君。
広場から見上げても顔は余り見えませんが、
ドゥカーレ宮からだと、も少しドングリ眼の顔がはっきりとね。

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小広場に聖マルコの円柱と並ぶ、聖テオドールの円柱上の像。
聖マルコがヴェネツィア共和国の守護聖人になるまでは、
この聖テオドールが守護聖人だったそうで。
こちらも少しお顔がはっきりと見え、ワニの上にお乗りの様子もね。

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中庭にある、美しい時計塔。

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ドゥカーレ宮ではヴェロネーゼ、ティントレット、ティエポロなどの大絵画、
武器庫、トルコとの地中海制覇をかけた戦いの分捕り品、牢獄、
そして貞操帯などもご覧になれますです、はい。

近年ドージェのアパート部分も見れるようになっていますが、
何よりも天井の高い、どっしりとした威厳ある
ヴェネツィア共和国の中枢部分の雰囲気をどうぞ!
 

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・ 日向ぼっこ の イタ猫ちゃん達

陽射しにも春の気配が漂って来ましたが、
ゆっくり出歩くには、まだ少し早い気がする今日この頃。
が、我々よりももっと敏感な彼らの事、
暖かい日には日向ぼっこを決め込む様子を、どうぞ。

ヴェネツィア本土側メストレの、連翹の咲く庭先で、のんびりと
毛づくろいをしながら、何か用?とばかりに見つめてくれました。  
でも、本当に良い場所を知っていますね。

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陽射しはあるもののまだ風が冷たいトリエステのヨット・ハーバー。
上手く風だけよけて日向ぼっこするには、ヨットの上が一番。 
持ち主は泣くでしょうが・・!

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氷の張った湖をご紹介した、ラーゴの近くの猫。
顔立ちが如何にも近くの住民風で、はは、その顔でじっと
見知らぬ闖入者を見つめるのでした。

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ラーゴの西、次々に素敵な小さな村が現れますが、これはチソンの村の猫。
精一杯に陽射しを受け、ぷっくりと体を膨らませ、夢見心地に。

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先日ご紹介した、霧の日のペッレストリーナの猫。  
日向ぼっこには日差しが弱すぎ、地面にいるには湿気が酷く、遂に車の上!
このプックリの様子、鋭い目つき、それでも、ちゃんと付けて貰っている
首のリボンにご注目! 飼い主にとっては可愛い子ちゃんなのね。

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実は同じ車の上に、もう一匹同じ様なのがおりまして・・・!
こちらは実に可愛い目つきで(!)見つめてくれました、はい。

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本日の特写、トリエステの港、波止場でウ○チする猫ちゃんの、現場写真。
ちょっと石がくぼんでいる場所で、チョッチョッと穴を掘る手つきをして、それでね・・!

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でもなんでこんな写真を撮るんだろう、私?!  我ながら、時に呆れるなぁ!

枕から右のおててをどけなさいうんちが付いているではにゃあか ・・・寒川猫持


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・ n.1  白ワインの道 ・ Strada del Vino Bianco

まず地図を、少し見難いですがご勘弁を。 
牡丹色で示されている線が、今回ご紹介する「白ワインの道」。 

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コネリアーノから、終点ヴァルドッビアーデネ・Valdobbiadeneまでの、
33キロの行程、15コムーネに跨る、約3500ヘクタールにわたる葡萄畑。
これがイタリアで、この種では最初の命名の「白ワインの道」です。

今日ご紹介するのは、右端のコネリアーノから北西に進み、
一旦北に大きく膨らむラインが戻ってきた辺り、いわば半分の行程を。



まずネリアーノのお城への道をとり、丘に上がった時点で北に進路を。
この辺りは次々と丘が入り組み、道はその丘の上を曲がりくねりながら
進みますが、
この風景はまだコネリアーノ市内。この糸杉の並び、ちょっと素敵でしょ。

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スコミーゴ村の西隣の丘の上、オリアーノ村。  

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いつも家から見るのとは逆に、西から東に向かっての眺めで、  
我がスコミーゴ村はあの奥ですが、低いので見えません。



北西に向かってまだそんなに進んでいない場所からの眺め。  
次々と丘の様子が変化し、農家が見え、
その小さい集落の中心に、教会と鐘楼があります。

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いかにも素朴な農家がありました。 屋根の瓦は年を経てかなりの
色の違いが出ており、壁の色も古びています。  
全体の形は大きいですが、半分は納屋に使われているかも。

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手前の、細いひょろっとした棒の支えが見えるのは葡萄畑。



上の写真の左奥の眺め。こんな風に、丘のあちこちに農家が点在します。
この丘は四角く見えますが、多分、葡萄畑に便利な様に
丘を削ったものと思われます。

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丘をめぐって続く道に、何か懐かしい気持ちを誘われますが、
皆さんは如何?



サン・ピエトゥロ・ディ・フェレットの教会・San Pietro di Feletto  
(ガイドブックより)

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オリジナルは6~7世紀に遡るという、古い小さな美しい教会。
修復の際に、ローマ期の印のあるレンガも壁の中に見つかったとか。



教会の前部の、梁の形を見て頂こうとアップです。 (ガイドブックより)

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教会正面の扉で、冬期は閉じていて拝観できませんでしたが、  
ここにも見えるように、前面の壁は素朴なフレスコ画で飾られています。

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フレスコ画は剥げ落ちた部分も結構あるのですが、張り出した屋根に
強い陽と雨雪から守られ、残っている部分は大変色鮮やかです。  



この素朴な色使い。 ブルーの様な、高価な色は使われておらず、 
全て土から取ったような色ばかりです。

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これは、教会の前から北西に向いて写したもの。
後ろにすぐ続いて見える白く雪を頂く山々は、北との境を守る形で、
東西に長く続き、丘に農家が点在し、その間を縫って道が続きます。

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我々は、この写真の中上側を横に伸びる道を西(左)に行き、
曲がって一番奥上に見える家の横を通り抜け、
レフロントロに向かいました。



憧れていた水車小屋、モリネット・デッラ・クローダ・
Molinetto della Crodaをやっと見れました! 

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レフロントロ・Refrontoloは、この辺りではちょっとした中心の感じの
町でしたが、そこから山道を辿り少し奥に入り込むと、
道脇にはまだ雪が残り、道も雪解けでぬかるんでいました。

水車小屋はまだ開けておりませんでしたが、
水車はゆっくりと回り続けていました。
いかにも、かっての生活を髣髴とさせる、そんな佇まいです。



滝から落ちる水は小さな池となり、そしてこの流れに。
水の透明さをご覧下さい。 いかにも雪解けの水の色ですね。

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例によって、家鴨と鴨たちがワイワイと・・、よう喋ります!



水車小屋の手前に駐車場があり、周囲をこのように丘が取り囲んでいて、
真っ青な空の下、丘の斜面も全て葡萄畑になっておりました。
何か懐かしい、段々畑のイメージがします。

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・ 隠れ ヴェネツィア ご案内! 

色々なヴェネツィアの顔がありますが、
今日は余り観光客が行かない、または余りご存知で無い、
と思われるヴェネツィアのご紹介を。
・・何ぞと偉そうに言いながらこの程度か、だったりして・・!
       
まずはサン・バルナバ広場から、右端の円柱はサン・バルナバ教会。
では何故この写真でしょうか?!  
即お分かりの方は、かなりな映画キチ!

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ええとです、正面の小さなお店のウインドウが、
映画「旅情」で、あの「赤いゴブレット」が置かれていた
ウインドウなのです。 

で、この広場の左にちょっと見える運河に、
彼女は8ミリを回しながら後ずさり、落ちたのでした!!
但し、お店の中の場面はかなり天井が高い、別の場所でしたね。
 
そして、サン・バルナバ教会の地下、と言う設定が、
ハリソン・フォードの「インディアナ・ジョーンズ」にも、ありましたっけ。



大運河に掛かる橋は3つあり、1つは国鉄サンタ・ルチア駅前のスカルツィ橋、
そしてリアルト橋、アッカデミア橋。
◆ 訂正 ◆ 
その後国鉄駅の西に「憲法橋」がかかり、現在は大運河の橋は4つに。

ですからそれ以外は、せっせと歩くか、ゴンドラの渡しを利用です。

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ゴンドラの渡しの場所は4箇所、このペスキエーラと呼ばれる魚市場と、
向かい側のサンタ・ソフィア広場を連絡するもの、

ここから国鉄駅の中間に当るサン・マルクオーラの渡し、
上の写真近く、サン・バルナバと向かいのサン・サムエルを繋ぐもの、
     
そしてもう一つは大運河の南側、サンタ・マリア・ジィーリオ広場と、
デッラ・サルーテを渡すものです。

大きなゴンドラで船頭は2人、乗客も立ったままで、  
利用するのは、地元の通勤通学の人々が主です。



カーザ・ディ・ボイア。 ボイアとは、死刑執行人の事で、
かってこの家に実際に住んでいたのか、そう言い伝えが。
この家はリアルト橋から国鉄の駅に向かう間の、運河の南側に。
  
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ヴェネツィアの死刑執行は、サン・マルコ小広場の2本の円柱の間と、
少し東に行った所の、死の少路と呼ばれる場所で行われた様子。

この差は、多分身分の違い、罪状の違いと思いますが、
確かめておりませんで、ご存知の方、お教えください。

が、かってのヴェネツィア共和国政府は、なるべく死刑を減らし、
ガレー船の漕ぎ手に、という判決にしたと聞いた事があります。

       

こちらはかってのアルセナーレ、ヴェネツィアが誇った造船所内部で、
       
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カステッロ地区の、海沿いの渡し道をどんどん行き、
遂に行き止まりの近く、隙間から覗くとこれが見え、
余りにも暗く、到底写らないと思っていましたが、何とか見えます。

狭い間隔で、それぞれに炉が造られているのが見えますね。
ヴェネツィア共和国の造船技術と製造能力は大変な物でしたが、 
その一端が、この炉の数にも現れていると思います。



造船所(アルセナーレ)は現在建物の方は海軍が使っていて、
内部見学は出来ませんが、

正面玄関前に大小幾つもライオン像があり、これは私の大好きなもの!
かなり大きなメスライオン、イタリア語でレオネッサ。
余りにも情けなさそうな顔で、見ていると笑えるでしょう?!

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ヴェネツィアの運河は道と同様、交差点にミラーが備えられています。 

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運河には信号が無いので、出会いがしらの事故を防ぐのに
声をかけたり、クラクションを鳴らしますが、
ゴンドリエーレは、オェ、オェ~ というような声を、
モーターボートは、色気無くクラクション。



女性2人が、9月の第1日曜に行われる恒例のレガータ・ストーリカ 
競技参加の練習をしている所。

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「レガータ・ストーリカ」についてはまたご紹介しますが、
女性の競技クラスもあり、こちらの小舟は立ち漕ぎです。

サン・マルコから東のサンタ・エレナ辺りから出発し、大運河を駅前まで
行き、戻ってきてリアルト橋をすぎ、突き当りのカ・フォスカリがゴールの、
かなり厳しい競技で、毎年TVの中継があります。



最後を綺麗に〆るべく、駅前にかかるスカルツィ橋からの眺めを。 

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・ ヴェネツィアの鳥たち 

ヴェネツィアの写真を見直していると、ヴェネツィアの鳥たち、
鴎、鳩、雀達も、面白い表情を見せてくれている事に気がつき、
少しまとめてご紹介を。

サン・マルコの鐘楼を背景に、おさまった鴎君。 
なかなか決まっているでしょう?!

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こうして見ると、鴎にも色々な種類がいることが分ります。  
これは目の後ろにブチが入って、クチバシも真っ直ぐ。

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この鴎はガングロ鴎、冗談、知りませ~ん!

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ヴェネツィアで鴎にパンを高く放り投げると、上手に飛びながらキャッチ。
この技はトリエステでも、ミラマーレのお城の海岸でも試しましたが、
どこの鴎も皆達者!



かなり昔の写真ですが、サン・マルコ広場の泥棒鳩君。
トウモロコシを、無払いで失敬している所。
1500リラ、エウロではありません!
       
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こちらは雀君たち。  
ヴェネツィアの東の端、カスッテロ地区の八百屋の屋台で、
何処に泥棒雀がいるか分りますか?  
   
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下のアップをどうぞ。



ホラ、良く太ったのが3羽、サラダ菜の上に!
写真では単に止まっている様ですが、つついて、引きちぎって、
口に入れているのを、見ております、は~い。

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サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂とドガーナを背景に。
クチバシが太く少し曲がっている鴎、最初のと同じ種類ですね。

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今日の写真は色気がなさ過ぎると言う、意地悪な方向けにおまけを。
一応、鳩たちも写っていますし、今日のカテゴリに入るかと。

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イタリア語では、テッテと言います。 
何がって? あの、目につく大きな物ですよぉ!


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・ ヴェネツィア から、ペッレストゥリーナ に 

ペッレストゥリーナ・Pellestrinaに行くには、
ヴェネツィアから水上バス・ヴァポレットで、まずリド島へ。
そしてバスに乗り、細く長い砂州の島リド島をどんどん西へ。
  
アルベローニで一旦バスをおり、フェリーで次の西の砂州の島、
ペッレストゥリーナ島に渡り、連絡のバスに乗り、どんどん西へ。
そう、殆どキオッジャの鼻先に、ペッレストゥリーナはあります。

リド島と、ペッレストゥリーナの砂州の島は、
島の向こう側が見える位の細い細い島で、夏はヴァカンス客で賑わう、
漁業とアサリの養殖の島。 写真は3月1日のもの。


サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂と、ドガーナを見つつ、
かなり良いお天気のヴェネツィアを出発!

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サン・マルコ小広場を離れ、空も海も青いヴェネツィア。

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が、到着のペッレストゥリーナは大変な霧! ぼわ~~ん。

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時にひ弱な陽が射し、小さく波が煌きます。

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パラフィッテ・杭の上のカモメ。
奥にぼんやりと見えるのが、養殖用と思うのですが・・。

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剥げかけた壁の色が面白く。  
       
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近くのレストランで、コーダ・ディ・ロスポ(ヒキガエルの尾!)
と呼ばれる、アンコウの尻尾のグリルを食べ、美味しかったぁ!!
余り美味しいので、調子に乗ってお代わりをし、
えらく高く払わされましたぁ!



霧に煙る鐘楼。  
3月というのに大変寒かった記憶。

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タンパン部分の剥げ落ちた壁が模様の様で、大変美しく。 
       
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ヴェネツィアに戻ってくると、途中のリド島は晴れていたのに、
ヴェネツィアも霧に。

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ドゥカーレ宮も霧の為に、殆ど白黒写真のよう。  

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ドガーナの金色の球と風見の女性も、往きのお天気と違って、
殆ど見えず。

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カナル・グランデをゆるゆると進み、カーヴを曲がり、リアルト橋近く。
漸くに霧が少し晴れ、弱めながら黄昏近くの太陽が。
     
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・ イタ猫集まれ ・ ヴェネツィア、ムッジャ、グラード

ちょっと一息入れて、今日は猫日。
2月にアップした、イタ猫ちゃんを一挙に!

◆ ヴェネツィアの猫

サン・マルコの右前に突き出す、三角形のドガーナの先を回りこみ、
デッラ・サルーテ聖堂の後ろ側に。

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一帯はお祭りの際の船の倉庫等で、少し先にバール・リストランテが。
彼はそこの猫さん。  
窓辺に座って、遠く、海を見つめる眼をして。
 
少し出来すぎの観がしますが、私が注文した訳ではありませんです!




見返り美人の、後姿のかっこ良さ!  
白い石畳にすっきり浮き出る姿勢の良さ! しかも真っ黒!  
眼だけプチッと光るのが、ディスプレイで見えますように!

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猫が何匹見えますか?
一番左に、濃いグレイの縞々。 右端に、茶縞のお尻と耳の先。
真ん中にも。 白黒は分りますが、どちらを向いてどうなっているのやら?

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カステッロ地区の、木漏れ日の石畳の上の三毛君。
昼寝の邪魔をされた、とでも言いたいのか、ガンをつけられました!

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上手いこと撮らんかったら、どうなるのんか、分っとるやろなぁ?!
へぇへぇ、わかっとりま!

* 時代劇マンネリだけど見てしまう「のう西海屋」「へへっ、へっへっへっ」
・・寒川猫持



◆ ムッジャの猫 

トリエステの駅前からバスで小1時間。 湾をぐるっと回り込んだ所に
ムッジャという港町があり、目の前にはトリエステの港を一望のもと、
大変味のある小さな港と、素晴らしい正面壁を持つ教会と。
そして港町の例に漏れず、たくさんの猫ちゃん達。
   
イタ猫の最初の頃に、一度ご紹介のピッコラちゃん、再度登場!
ですがこちらが先の写真で、本当の美少女ぶり、をご覧頂けると。
再会した時は、いい女、になっておりましたっけ。

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顔が大~きな、こんなに大~きな顔は珍しい位の、デカバチの猫さん!  

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この左に彼らの家があり、中庭だったので余り笑えず、遠慮しつつ
大急ぎで写して退散。  
道に出てから、どんなに笑った事か!




野良君で、でもちゃんと彼用のお茶碗を用意してもらっている猫さん。
それにしてもこの鼻のブチ、すごいなぁ! 大胆だなぁ! 
本人は気が付いていないだろうなぁ!

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今迄いろいろデブちゃんを見ましたが、これ程のどっしりは、始めて!!
窓辺に、大切にクッションを置いて貰って鎮座し、辺りを睥睨。

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写真を撮っても良いかと聞くと、ご主人はちゃんと傍を離れてくれ、
彼のみが鋭い目つきで・・!

目の中に入れても痛くない猫ではあるがさすが目には入らぬ ・・・ 寒川猫持

      


我が村スコミーゴの猫ちゃん。 どうやら野良ちゃんの様ですが、美人猫!
後ろに溝があり、スッキリに写ったは良いですが、ちょっとピンボケ、残念。

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◆ グラードの猫
 
早春の暖かい午後で、道脇の叢の上で日向ぼっこを。  
鼻の上に木の影が落ちていますが、なかなか落ち着いた美猫でしょ?

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古い教会横の遺物類を写していて、ふと気がつくと、彼がこちらを覗いていて、
鉄格子の、ちょうど良い構図の所でしたので、笑ってしまいました。

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ご主人も出て来て、動きそうになる彼を、ピングイーノ、じっとして、と。  
ピングイーノ、とはペンギンの事、面白い名前を貰っています。

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後ろにいるのは兄弟かな? 同じ目をして、同じ様に座って。
夕方で影が長く、それも入れようと思い、
もう少しで後ろの猫の、お尻が切れる所!




夕陽の写真を撮った浜のすぐ後ろのテラスで、日向ぼっこの猫ちゃん。
オレンジ色の夕陽を浴びて、まだ夢見心地の顔。

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グラードのご案内は


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