・ 冬のヴェネツィア 


サン・ジョルジョ・マッジョーレ

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冬のヴェネツィアは、憂鬱だと人は言う。 
確かに寒いし、細い少路を歩くのは気が滅入る。
が時に、霧に囲まれ常よりもっと美しく見える時がある。
弱い冬の陽を浴び、サン・ジョルジョが浮かんでいる。




鐘楼 そして コロンナ

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深く、濃く晴れ上がった空の色は夏の色と違い
深い深い群青色。 または藍色。
き~んと澄んで、ヴェネツィアのシンボルを引き立たせ、
鐘楼の先の天使の羽を光り輝かせる。




霧の運河

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細い細い運河にも霧が満ちる。 
橋はびっしりと濡れて、渡る人の足音を重くする。
窓を開けると白い霧が入って来そうな、そんな冬の朝。




霧の中のドゥカーレ宮 

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冬の日に一度、リド島から戻ってきた事がある。 
リドは晴れていた。  
ヴェネツィア本島の端の公園辺りに着いた時、少し霧が出てきた。
霧は見る見るうちに濃くなり、
サン・マルコに来た時はご覧のとおり、真っ白。

ドガーナ、サンタ・マリア・デッラ・サルーテも霧の中。
そして、逆S字型のカナル・グランデの角、アッカデミアを
過ぎた頃から少しずつ収まった。
その間、1キロ足らずと思う。




カナル・グランデの夕陽

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リアルト橋に近づく頃には、霧など忘れる位に晴れていた。
素晴らしいカナル・グランデの落日。
たっぷりと柔らかい、冬の夕陽の空の色。




ゴンドラがゆらゆらと

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連なって、ゴンドラが行く。 
ゆらゆらとたわたわと、ゆっくりと進んでゆく。
こうして連なって行くのは同じグループだから。
時に歌手が乗って、アコーディオン弾きも乗って、
歌いながら揺られてゆく。
時々、ナポリ民謡が聞こえたりして・・!




霧の日

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冬の霧の日、ラグーナ(干潟)を走る航路には、
昼日中でも灯がともる。
小さなモーターボート等は航路無視で突っ走るが、
水上バスはゆるゆると蛇行しながら航路内を行く。
この写真は硝子細工のムラーノ島の港近くで。
鴎までが寒そうに。




サン・マルコ広場で

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夕暮れ時、広場に灯がともる頃、
広場を囲む店の中は既に灯が赤々と点いている。
ふと階上を見上げて驚いた。
素晴らしいシャンデリアが垣間見える! 
フ~ム、 何か始まるのかな?




夜の運河
  
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夜、運河を水上バスで行く。
店が連なり赤々と灯の流れる道と違い、
夜の運河は驚くほど暗く、
舟は小さなランプのみで航行している。

昼間は耳に入らない、ちゃぷちゃぷと船端を叩く水音がする。
水上バスの中の明かりも暗く、早く家に帰りたくなる。
(写真手振れ、ご容赦)


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