・ モンティッキエッロ ・ Monticchiello

今日のご案内は、オルチャの谷訪問の基地とした、ピエンツァの
東にある小さな町モンティッキエッロ・Monticchiello を。

こちらが、唯一の町の入り口!
唯一というのは、ぐるっと市壁に囲まれ他に門がないのですね。
       
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今ワン君が、新着のよそ者を見つめていて。



上の町の門をくぐると、中世のまま時が止まったかのような町。
海抜546mに位置し、坂道が続きます。
       
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モンティッキエッロは、教皇ピオ2世の夢の町ピエンツァから東にあり、
地図上の直線距離にすると4kmですが、実際は一旦南に向かい坂を下り、
次に北東に向けて坂道を上る、約12kほどの距離に。

ピエンツァのご案内、オルチャの谷の地図もこちらに。
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/461278750.html       



町はピエンツァのコムーネに含まれ、イタリア語版ウィキにもホンの数行
しかありませんが、この教会については、ちゃんと1ページあり、
聖レオナルドと聖クリストフォロ教会・
pieve dei Santi Leonardo e Cristoforo.

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13世紀のゴシック建築で、中には一連のフレスコ画と
ロレンツェッティの聖母子の絵なども。

聖クリストフォロは、中世の優しい力持ちの大男と表現され、
巨大な壁画があちこちにありますが、ここにも高さ5mのフレスコ画があると!
訪問しましたがちょうどミサの最中で引き返し、そのままになりましたが、
それがなんと黒人の神父さんだったので、正直、いささか驚きました。

近くの布の店のシニョーラが、お出で!と手招き。
店の中であれこれ見ながらお喋りしましたが、アフリカ黒人の神父も
良い人でとか、別のお客が入ってきて、親戚の誰それが
日本人と結婚している、とか・・、
中世そのものの町の中でも、やはり現代が流れているのでした。

聖クリストフォロの大壁画
       
       
こちらは、教会正面の大彫像
       
     

教会前の階段を上るシニョーラ。

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この町もやはりエトルスク起源との事で、変遷はあるもののシエナの元に長く、
フィレンツェとの戦いに於ける町の守備隊の篭城戦、惨劇、英雄伝とか、
いろいろサイトに・・。 日本の戦国時代と同じですね!

ルネッサンス風の町造りに励んだピエンツァのすぐ傍にあっても、
この町は頑固に中世のままで、
16世紀オルチャの谷の町全てがフィレンツェの元に落ちて後、
最後に、という根性を示したようです。
  


教会の横に広場があり、周囲を古い家が取り囲み、
長い歴史を語る壁が、とても良い雰囲気。

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細長い広場には井戸が2つあり、こちらは手前側。
古い石のベンチがあちこちに。
でも本当に人影がまばらで、時が停まったまま、のような。

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あちこち路地を辿るうち、教会の鐘の音が聞こえ始め、
見ると、鐘楼から鐘がはみ出して振れながら鳴っていて・・。

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町の一番高い場所に要塞が。
市壁、要塞ができ、町の形をとったのが13世紀との事。
現在は私有とかで、柵があり・・。
   
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これは要塞のある広場の前部分、市壁が終わる場所というか、
又は、近年に取り壊されたのか・・。
市壁には少し先に見える様に、物見の塔が間隔を置いて幾つか。
      
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教会前の広場に戻りますが、地面の敷石にご注目を。
家の床部分が上がったり下がったり、土地の高低に従っています。

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石壁の色も、町によって微妙に少し違う様子で、
こうして何百年も続く家に、まだしっかり人々が住んでいます。



教会前の広場から、だらだらと町の門に下る道に、
タヴェルナ・ディ・モランダ・Taverna di Moranda が。

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町の門に並んで右手にバールがあり、門を入ってすぐの左手に
バール兼トラットリア、そしてこのタヴェルナと、町には3軒の店。
バールにもトラットリアにも行き、でもここは美味しく2晩通い。

奥さんがフランス人でデザート係、いつもは食べないデザートも
しっかり頂き、美味しかった! 金曜日がお休み。

一夜隣リのテーブルでイタリア人の老夫婦、中国人の女性と
4,5歳の女の子が食事を。
この大変美しい中国人女性のイタリア人の夫君は香港出張中とかで、
老夫婦の息子夫婦か、はたまた彼女自身が養女なのか・・?

というのも、彼女のイタリア語はネイティヴで、英語とイタリア語で
チビちゃんに話しかけ、自身は中国語は出来ない言いましたが、
ハチャメチャのチビちゃんは、習いはじめとか。

老ご夫婦もゆったりと寛ぎ、話し、皆さん幸せそうで、
世の中いろいろな人間模様があるなぁ、と。
幸運を! とお互いに言い合った事でした。
     

 
この一帯あちこちにアグリトゥリズモの宿がたくさんあるようで、
夜は結構、外人客が車でこの町に食べに。
一杯(以上)飲んで、曲がりくねる坂の夜道をね・・、怖いなぁ!

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町の門を出た所に小さな駐車場があり、
その脇下は崖で、テラス式展望台が張り出していましたが、
町に滞在中、毎朝ゆるゆると坂道を下りこの農家の横を通り、
曲がりながら続く道を下って行きましたっけ。



オルチャの谷一帯の麦秋風景は既にご覧頂いたので、これを1枚だけど、。

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麦畑風景は、こちらで。
http://italiashinkaishi.seesaa.net/article/460855556.html  



早めに晩御飯を済ますと日没時間にちょうど良く、2晩続けて
夕暮れ時の写真に挑戦。 雲のある日と無かった日と。

向こうに見えるシルエットは、ピエンツァ。
雲の隙間から零れ落ちる光には、いつも見とれます。

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低く波打つ丘を巡り、道がゆっくりと遠ざかり。
いい色に暮れていき、空の色が少しピンクに。

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シルエットで浮かぶピエンツァ。
今、町の光がポツポツと点りはじめ・・。

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落日。  緩やかな傾斜が続く丘の先端にピエンツァの町があり、
陽はもう一つ奥の丘の向こうに。

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雲のあった最初の夜の赤い夕暮れ。 細い細い三日月。

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この月が、2週間の旅行中に徐々に太って行きましたっけ。

ウンブリアの奥、カステルッチョで見る月は
       


オルチャの谷に点在する、あちこちの町、村に
今、灯がともり始め・・、

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先日ご紹介したカスティリオーネ・ドルチャ、ご案内も既に
ご覧頂きましたが、直線距離で55k!

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既に夜の10時を過ぎ、風もあり、崖に張り出すテラスでは
鳥肌が立つ寒さとなり。



教会脇の広場に。 上でご紹介した四角い井戸の向こう、
も一つ丸い井戸。 こんな明かり、本当に綺麗でしょう?!

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教会前の広場に集まっているシニョーラ達。
私があちこち動き写真を撮っていても、お喋りは途切れず・・。

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う~ん、教会もこちらの方が美しく見えるかなぁ?

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モンティッキエッロは、テアトロ・ポーヴェロ・貧しい劇場 と呼ぶ
自分達の歴史、かっての農民文化などからモチーフを取り上げ、
それを自分たち自身で語る、夏の演劇公演で有名なのですね。

実際に始まったのは1967年ですが、それ以前からの下地は
十分あったようで、閉塞した生活を自分達で笑い飛ばしたかった、
というのを、読んだ気がします。

で、先ほどのシニョーラ達はその稽古に集まっていた様子で、
監督?が来られて、ではと、教会の中に。

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私がこの町に来た時には、舞台作りが始まったばかりで、
トントンカンカンとやっていましたが、殆ど出来上がり、
来週から公演が始まる、という所でした。

面白いだろうとは思いますが、到底、土地の言葉には
ついていけませんからねぇ。



実際にはもう少し暗かったと。が、都会の怖い暗さとは違います。

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市壁の中はかなりの広さがある、と見るのですが、
中の人口は100人ちょっととか。
観光地としてはまだ成り立たず、若い人の仕事がないのかも。
  
ウンブリアのアッシジの夕暮れ、夜景はいかが?
 


今、朝日が広場に射し込み、古い車でゆっくりとお勤めに。

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教会前から西のこの広場のこの窓の、
素晴らしい古いお屋敷改装の宿に泊まっていました。
       
ここを基地にオルチャの谷探訪に回り、その後ウンブリアの
ヴァルネリーア渓谷に行き、カステルッチョ、
そしてマルケ州と回った旅でした。
       


最後に、朝の光の中のピエンツァを。      

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旅に出かけるのは嬉しく、素晴らしい風景、あれこれ新しい物に
出会えるのも嬉しく楽しいですが、
予定が済んで、家に帰れるのも嬉しい! ははは。
       
は~い、お疲れ様でしたぁ!!


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ブログ訪問、いつも有難うございます!

あちこちのご紹介をしながら、ここの関連記事は・・、と
自分の古い記事を探し、見直します。
写真も特別に良くはなく、ご案内も不満足の時もありますが、
それでも、ああそうだった、と懐かしく思い出します。
ご質問などありましたら、ご遠慮なく!
       
この週末、フリウリ・ドロミーティでの子供たちのキャンプに、
日本人なるものを見せに(!)参加してきます。
キャンプのテーマが、Samurai なのですと!
様子はまたご報告を。

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