・ ナポリの歳末風景 ・ プレゼーピオ、そして下町 

先週、ナポリ周辺に行ってきました。 初めてのナポリ、カゼルタ・Casertaの王宮、 
モンテ・カッシーノ修道院・l'abbazia di Monte Cassino、そして途中
オルヴィエート・Orvieto にも立ち寄ることが出来ました。

イタリア中部から南部にかけ寒気が襲った時で、大変に寒い、風の強いナポリで!
総勢36人の団体バス旅行で、有名なナポリの下町もたっぷりと見物できたので、
今日はそのご案内をどうぞ。
 
ナポリはカンパーニャ州の首都ですが、州としてはミラノのあるロンバルディア州に
ついで2番目の大きさなのだそうで、ここはバロック様式の建物あふれる街。
大きな重々しい建物、教会・・少しくたびれましたが。

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細い坂道を登りながら、脇に並ぶ建物の窓に少し驚きました。
このびっしりと、整然と並ぶ窓! 今まで見た事の無い、この密集加減!
この一つ一つの窓の奥に、生活がある?!

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びっしりと、隣どおしに並ぶ建物の色と、階の高さの違い。 空が青いぃ!

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聖ジェンナーロで有名なナポリのドゥオモ。

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毎年2回同じ時間に、納められている聖人の血が、液体に戻る奇跡が起こります。
ガイドの彼は一度見たそうで、「聞くのと、見るのとでは、まさに違う」と。
奇跡の起こらなかった最後の年は、ナポリ地方に大地震があった年との事!



プレゼーピオ・presepioというのは、キリスト生誕を人形などで表現した物で、
クリスマスの時期には各地で見られます。 が、特にナポリのが有名で、
そのナポリでも特別に有名なこの小路。 細い小路の両脇に専門店が続きます。

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我々が到着した朝早い時間はまだ人がまばらでしたが、あっという間に大混雑に。



余りにも小物がたくさんあって、写真では何がなんだか分りませんね。
上に見える丸い絵の描いてあるものはタンバリンで、黒い帽子の人物は
「トト」と呼ばれる、有名なコミック俳優。

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私もこの小路で記念に、ガラスの器に納まったプレぜーピオを買いました。



小路の北の端、小さな公園の一角に射し込む陽を浴びる聖人殿。

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プレぜーピオ小路すぐ近くに、ナポリ・ソッテラーネア・ナポリ地下と呼ばれる所が。
ギリシャ・ローマ時代から、地下水の源として、建物の石切り場として、
第2次大戦期には空爆からの避難場所としても利用されたという地下で、そこも見学。

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これは地下に入るすぐの所ですが、地下通路に向かって開くバルコニー。
窓の奥は物置ですが、発想が面白いですね。

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どんどん階段を下り、約40M程の地下、薄暗い電灯の下に大小様々な広さの空間。
空爆からの避難時に使用された際の、子供たちの玩具とか、兵隊達の備品なども。

この写真は、ローマ期の貯水井戸ですが、ここに至るには、普通の体格の人間が
やっと通れる程の真っ暗な、狭い、細い、長い通路を通り抜けてで、
ホラ、皆さんローソクを手にしているでしょう?

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こういった地下通路が、ナポリの地下を縦横に巡っているそうで、
ここには「モナシェッラ・小さい尼僧」と呼ばれる伝説の人物がいるとかで、
物が無くなった時、浮気相手を隠す時には、彼女のせいになるのだそう!



彼女がこの地下のガイド。 寒そうな顔に写りましたが、美人でしたね。
大変しっかりと話し、後でお喋りをしている人は、「すみませんが、静かに!」と。
気の強い事で有名な、ナポリ女性!!

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バロックの教会を一つ見て、下町をせっせと歩いて、お昼のレストランに向かい、
途中脇に見えた細い小路。 肉眼では奥の建物の色が見えましたが、写真では!

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スパッカ・ナポリと呼ばれるトゥリブナーレ通り。一直線にナポリの街を通り抜けます。

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このスパッカ・ナポリの両脇に、如何にもナポリらしいたくさんの店が並びます。
これはパスタ屋さん。 この長い、長~いパスタ!

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狭い間口いっぱいに納まったお菓子のケース。 美味しそうでしょう?!
今回の旅行では、食後のデザートはいつもババ・baba(ババァでは、ござらぬ)
と呼ばれる、ラム酒のしみ込んだスポンジケーキ。 これが美味しかった!

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このケースの奥に女性がいて、写しても良いかと尋ねて後撮ったのですが、
イタリアらしからず、すっと隠れました。 こういうのがちょっと怖い感じ!



サテ、これは何でしょう?! そう車盗難防止用ハンドルカバーです!!
これは最初に見つけた時の写真ですが、なんと、次々とたくさん見かけました。
殆どがこの赤色ですが、中には、若草色と黒のツートン・カラーも!!

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ガイド君に連れられて、せっせと歩きます。
途中、道の曲がり角で見かけたなかなか素敵な教会。

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広場で子供達がボール蹴りを。 左の壁に描かれた白い線がゴールで、
今しも、キーパーの横を抜けてゴーーール!!
ボールが壁にぶつかる音が、周囲に響き渡ります。

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窓にひるがえる洗濯物。 陽も差し込まず、風だけが通り抜けて。

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下左に見える水色に白い線の旗は、サッカーのナポリ・チームの旗。       
マラドーナの伝説も遠くなりました。



信仰厚いナポリ人を物語る壁。 屋根つきの優しさ、優しい色。

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やっとたどり着いたお昼のレストラン。 警察署の近く、ネプチューンの泉の横。
これで、分るかな? 古い建物を改装した建物で、この壁の厚み!

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この天井の高さ! 狭めの部屋が真ん中の通路を挟み、奥にいくつも続きます。

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いつもだとパスタ類は大きな鉢に入れ、お客の欲しい量の様子を見ながら、
お皿に入れてくれますが、ここは部屋が狭いので、通路で先に分けていました。
銅の鉢が、ポレンタ鍋のようで面白かったので。

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この時のパスタは、トマト・ソースにラードが入った物で、こっくりと、大変美味しかった。
撮っていると、横から若いカメリエーレがにっと笑って、カメラの前に顔を突き出し!

そうそう、今回の旅行では2度、パスタ類が2種類出る、というのも経験しましたよ。



ミラノのガッレリーアとまさに同じ様子のガッレリーアが、ナポリにもあります。
そう、ミラノのヴィットリオ・エマヌエルを建設の息子がこちらを作ったそうで。
で、これは真ん中の十字交差の部分。

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このナポリの中心部分に、王宮や神殿やサン・カルロオペラ座などがあり、
そう写真は、皆さんよく見られるでしょうから、今回は全て省略、ははは。

で、これは王宮前の鎖に腰掛けている2人。お尻が冷たくないのかなぁ?!

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先ほどのガッレリーアの西側の通り、商店街で自由時間を与えられました。
冬の日暮れは早く、既にうす闇が迫る寒い通りですが、クリスマス前で、大混雑。

この芸人さんは一人で幾つもの楽器を鳴らしながら「聖者の行進」を歌っていましたが、
即に目ざとく見つけられ、「シニョーラ、写真は有料です」と言われましたよ。
へい、と、2エウロ入れましたが、それにしては、ピンボケになりましたぁ。

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ナポリには2日間。 こちらは翌日の午後行ったサン・マルティーノのお城の中の
博物館、人形群。 どれもかなり大きく、人物像は30センチ近い大きさ。
余り好きなタイプではないですが、これは見事な動物たち。

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そして圧巻は、この物凄いとしか言いようの無いプレぜーピオです。
幅が4M近くもありましょうか。 真ん中に天使が見えますが、これがずっと上に続き、
雲間から降りているのですね。 人物は総勢700人ほどもと!

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左側の部分。 上からの照明のみでかなり暗く、前面のガラスと、大勢の見物人で、
向こう端の方は撮れませんでしたが、ずっと岩山が、せり上がり・・。
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こちらは向かって右の部分。 庶民生活が繰り広げられています。
子供と母親、料理をするもの、サイコロ遊びの人々、などなど。

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こちらが中心部、東方の三博士が見え、その奥、藁の中のキリストが見えますか?
マリアらしき女性は分りましたが、お父さんのヨセフは見分けられませんでした!

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お城を出ると、既に夕暮れ。 街の灯がちらほらと。
とにかく寒く、皆早々とバスに乗り、街の中、上の地区をぐるっと回って見せて貰い。

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という事で、バスの中よりカステル・ヌオーヴォ。
このお城訪問をを楽しみにしていましたが、残念でした! またのチャンスに。

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今回よく見かけた、下着のインティミッシミの広告。同じ柄での縦バージョンもあり。

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この建物は、ナポリの写真で良く見ますね。 ぐっと、山の手に上がっていく途中で。
そう、ナポリには砂浜がないのですよ。だから、海沿いの長い道を散歩するのだそう。

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ここはマレ・キアーラだったと。 そして向こうに見える島影はカプリ島と。

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かなり、灯が見え始めました。
次回は暖かい時期に、団体でなく訪れたいもの!

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クリスマスの飾り付けがされた、街のショウ・ウインドウの様子をどうぞ。
冬の寒いこの時期、逆に暖かく、華やかな街に変身します。

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こちらはクリスマス用品の店。 たくさんの人々が行き交います。

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下着、パジャマ類のお店ですが、左側のウインドウにご注目を!

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白、黒の女性下着も見えますが、赤い下着類が分りますか?
イタリアでは、クリスマスから新年にかけて赤い下着を身につける習慣があり、
女性用も、男性用も、出回ります。

寒いこの時期、お互いに赤い下着を身につけ、見せ合いっこしたら、
さぞ幸せになる事でしょうね! 皆さんも如何?!
       
***

と言う事で、
今年1年間、有難うございました!!  来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

私は今夜から、友人を訪ねてハワイに出かけます。 なにせ、地球の真裏になるので、
よれよれになり、暫くはブログの更新も、コメントのお返事もままならぬかもしれませんが、
ご容赦願いま~す!!

では、皆さん、どうぞ、良いお年をお迎え下さい!!       
       
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・ ルッカ ・ 優しく、調和の取れた美しい町

秋の終わりに、トスカーナの西、殆どリグーリア近くに位置する
ルッカを再訪することが出来ました。

18年ぶりでしたが変わらずで、少し整備されたかなという位の違いで、
相変わらずの優しさと、美しさ、そして、如何にも人間の大きさに合った、
こじんまりとした、居心地の良い町でした。


素晴らしい、ルッカの写真を見つけましたので、まずご紹介を。  
(ナショナル・ジェオグラフィックより)

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ローマ期にはここに野外劇場があったというのが、如何にも納得の
見事な楕円形の形を残しています。

大分前になりますが、この広場にサッカー場を埋め込んで見せたCMがあり、
勿論、コンピュータ・グラフィックスですが、
皆が大いに盛り上がり大歓声の中、蹴ったボールが建物の窓にガッチャン!!
一瞬シーンとする中、怒った男性がボールを持って現れ、
「おう、穴を開けてやろうか?!」
あはは、のっけから、脱線!!



ルッカの町はぐるっと市壁に囲まれていて、(ガイドブック・モンダドーリより)
その上が散歩道になっていて、市壁の外はご覧の様に広々とした草原。

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如何にも、住み居心地の良さそうな、が、町訪問の第一印象です。



国鉄駅寄りの市壁から入り込み、町の中心に向かって行き、
県庁舎の前にある広場ピアッツァ・ナポレオーネ。
広場の三方を大きな樹が取り囲み、どっしりと落ち着いた素敵な空間。

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同じ広場、日曜の朝でしたが、如何にものんびりとした空気が漂い、 
観光客も少なく、町の人々の、日常生活が垣間見れます。
左に見える初老の紳士、良い雰囲気でしょう?

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広場を囲む建物の窓、彩がとても美しい。
ナポレオンの名が付いているのは、彼の妹エリーザが19世紀の初頭、
この町を統治していたからだそう。

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こちらも、広場周辺の建物の窓。
様々な窓の形も面白いと思うのですが、この大小の窓を形作る、
建物の階の高さの違いも気になりませんか?
特に3階はどうなっているんだろ?! 4階との境が狭すぎません?

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中心に向かって、ゆるゆると。
中世に町が形付けられ事を物語る、間口の狭い建物が続きます。
修復の際に残された煉瓦の形が木の枝のよう。

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白く小さな美しいアーチの重なるサン・ミケーレ教会。
前のバールの椅子に座り、暫くぽけ~っと。
ちょうど「手作り職人の市」とでもいうお祭りが開かれていて、
日曜ではありましたが、この様に町の広場は大賑わいでした。

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まさに素晴らしく見事な装飾!!
緑と白の細工が円柱にまで施され、浮き彫りもぎっしり。
動物の絵柄が多いのは、何か意味があるのでしょうか?

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正面壁の一番上には大天使サン・ミケーレ。 ギロッと、目をむいて。

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サン・ミケーレ広場を囲む建物。 剥き出しの煉瓦の壁が美しく。

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ガイドブックによると、この周辺のルネッサンス様式の建物の殆どは現在、
オフィスとして使われているそう。
       
それにしても中心地の建物が高い! ほとんどが5階建てです。
中世よりかなりの都会生活が、営まれていた様子。



サン・ジュスト教会、前の広場から、サン・マルティーノのドゥオモが見える、
大変すっきりと可愛い教会。

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教会入口のアーチの上、両脇にライオン君が身を乗り出していましたが、
「あはは、よう来たねぇ、お入り!」という顔に、見えません?!

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この教会前の広場でも、「手作り職人の市」が開催中で、
絵、陶器、石鹸、布製品、紙製品、などなど。

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ここで手織りのマフラーを購入。 少し牡丹色が入った真っ赤な長いマフラーで、
暖かいこの冬、いまだ出番なし。



この町のドゥオモ、サン・マルティーノ、見事な、ピサ・ロマネスク様式です。
緑と白の装飾が、サン・ミケーレ教会とよく似ています。
帰ってガイドブックを見ていましたら、内部にもかなりの見所がある様ですが、
今回もまた見ずに戻りましたぁ。

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正面壁の見事な飾りをどうぞ。 ここも動物の柄が多いですが、
円柱の柄も見事で、単調ではありません。

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職人の技、そしてこれ程の物を建てられる町の財力に想いが行きます。



貧者に、自分のマントの半分を与えたというサン・マルティーノの像。
聖人の体の向き、足の向き、そして、こちらを向いて決めている馬の顔。
なんとなく、笑えて来ません?

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狭い通りを抜けながら、テラスの上の見事な葡萄棚に気が付きました。
写真をとっても良いですか?  どうぞ。
有難う! こちらこそ!
最後に戻って来た一言に少し感動。 町の人の豊かな心に触れた思い。

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サン・ミケーレ教会に戻っての、後陣部分。
白い建物に射す光と影、そして青空。 あの秋の日のルッカの想い出。

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広場で貰ってきたパンフレットの1ページ。 料理の名前もなく、
これが本当にルッカ風なのかどうかも定かでありませんが。
フィレンツェで頂いたルッカ風スープは、ビエトレという、少し苦味のある
野菜スープに、パン粉の入った一皿。
     
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ルッカで頂いた茄子のオーブン焼きは、パルミッジャーノのかかった茄子に、
トマトとパン粉を挟んだ一皿。
以来私の頭には、ルッカ風というとパン粉を使っているとインプットされましたが、
この写真の料理も、いかにもパン粉の入ったスープに見えませんか?


懐かしい、ルッカの町再訪でした。
プッチーニ生誕の町としても知られる、この典雅で優しい町は
たくさんの見所を持ち、周囲には素晴らしい自然が広がり、
訪れる価値のある町、村がたくさんあるようです。

フィレンツェにお出かけの際には、ぜひ、ルッカにも!
            
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