・ 新開志保 ・ 水彩小品展  n.2

新開志保 ・ 水彩小品展 n.1 に続き、古い現場スケッチによる
イタリア風景をご覧下さい。
鉛筆と不透明水彩(グワッシュ)使用です。
       

◆ サン・ジミニャーノ・San Gimignano 博物館中庭 (22x31) 
  
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町全体に中世の面影が偲ばれるサン・ジミニャーノ。  
何本もの塔が今も尚立ち並び、一番大きな高い塔に昇る事が出来る。
  
かなりな階段数にあえぎながら、同時に登ったイタリア人の女の子が、
「アンコーラ?! アンコーラ?!」(まだ?! まだ?!)
と、息を切らしつつ叫び、そして笑う。    
確かに、登るのが大変なだけ、眺めは素晴らしかった!

傍らの薄暗いドゥオモの中、壁のフレスコ画を見るのに、
誰かがお金を入れて、明かりの点くのを、皆が待っていて、
明かりが点くと、ちょっとした安堵の声が上がる。 
こうして見たシモーネ・マルティーニは、やはり素晴らしかった!



◆ ヴォルテッラ・Volterra ・ 洗礼堂  (22x27)   

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ヴォルテッラの町は、他のエトルスク文化の栄えた町と同様、
高所にあり、しかも一種異様な雰囲気に囲まれた町。
何故かはいまだに分らないけど、妖気漂う、とさえ言えそうな町、
そして町に至る風景も。

エトルスク博物館は素晴らしく、ジャコメッティの長身の人物像を
髣髴とさせる像もある。

一方、美術館の見物者は私一人!  
イコンが、すぐ手の届きそうな所にある。  ムム。

この素敵な洗礼堂の周囲は、他の町と同様に駐車場と化していて、
建物の足元は、傍に行って確かめるしかなかった。



◆ アンギアーリ・Anghiali・ 塔の見える坂道(21x31,5)   

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サン・セポルクロの町からバスで2,3日通った、中世の残る
丘の上の小さな町。

中心広場の端の建物の下のアーチをくぐり抜けると、
市壁に近いこの場所に出てくる。

アーチの下の暗い暗い坂道は、中程でカーヴをしていて、尚暗く、  
最初は、本当に恐るおそる通ったもの。

これを描いていた時、少女が声をかけてきて、自分を描いてくれ、と。
いいよ、と描いている内に、彼女の家族が集まって来た。  
多分、ドイツに移住したイタリア人家族。
描き終えた後、お金はいらないと言うと、
母親は住所を書き「いつでも寄ってくれ」と、渡してくれた。



◆ オルヴィエート・Orvieto ・ アーチ  (22x30)   

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「ウンブリアで一番美しい」と有名な、オルヴィエートのドゥオモ。
余りにも絢爛豪華で私には・・。
で、その正面辺りから入って来た所がこの場所。

向かい合った建物を結ぶように、支えあうように、
潜り抜けるいくつものアーチがそれぞれの形で繋がっている。 
光が差し込まない壁は、苔むしている。  
此処にも中世の匂いが、漂う。



◆ アッシジ・Assisi ・ サン・フランチェスコ教会 (31x23)    

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中世の町がそのまま残っているので有名な、アッシジ。
訪れた方も、たくさんおいででしょう。

町の中心は、やはりこのサン・フランチェスコ聖堂。

12世紀に生きた聖フランチェスコも有名ながら、
いまなお時を越え、私たちを惹きつける何か、がこの町にはある。

スケッチをしていた夏の暑い日、何人もが覗きに来、
私が草の上にペタッと蛙座りをしているのに気がつき、大いに笑った!  
何時間も、行儀良くは座れませんてば。



◆ アッシジ ・ サンタ・クローチェ通り  (30x22,5)  

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アッシジの町は山腹に広がり、道は坂を登り下りして続く。 
建物の石はピンク色で、白い石との取り合わせがとても美しく、
それもこの町の魅力の一つ。

半開きのドアの家はどうやら尼僧の家のようで、
お掃除をし、出入りするのが見える。

通りかかった小父さんが絵を覗き、おもむろにバジリコの一枝を
差し出した。  グラーツィエ!



◆ アッシジ ・ サンタ・キアーラ広場から  (31x22)  

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美しい薔薇窓を持ち、ピンクと白い石の縞模様の壁、
聖女キアーラにふさわしい、清楚な感じの聖堂前に広場がある。
巡礼のおのぼりさんや観光客が、引きも切らず行き来する広場の、
その端っこで、終日お絵かき。

何もかも忘れ、没頭できる幸せ!
スケッチしていた日々は、いつもお天気の記憶がある。

でも写真を見ると勿論曇り空の日もあり、記憶の違いに少し驚き。
が、私の中の記憶が正しいと確信している。



◆ アッシジ ・ マルチェッラの泉  (29x23)  

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アッシジでスケッチの日々は、朝起きると、一杯のカッフェと
クロワッサンの朝食をすまし、
即、スケッチブックの入ったバッグを肩に、出かけたもの。

前日に都合よく、スケッチの場所を決めてあったらそこへ、
そうでない時は、朝日を浴びながらあちらこちら。

通りがかりのシニョーレが、「盾の泉」だと、教えてくれ、
泉には、朝のうちたくさんの鳩がやって来て、
身じまいする様子を楽しませてくれた。



◆ アッシジ ・ サンタンドレア少路  (22x30)  

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サン・フランチェスコ聖堂から、左手へ少し登った所の少路。
壁から見守り続けるマリア様、  
すり減った石畳、刻み込まれた歳月。
  
スケッチしていた時、猫が遊びに来て楽しませて貰ったが、  
後日、この場所の絵葉書を見つけて買った所、
おお、なんと、この猫が写っていた!

*このアーチを抜けすぐ右に折れると、
 今回のスケッチ展案内状の、水飲み場があります。



◆ ヴェネツィア・Venezia・ サンタ・マダレ-ナ広場(29x23)   

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ヴェネツィア国鉄駅前を東に、ワーグナーがここで亡くなったと言う
今はカジノの「ヴェンドゥラミン・カレルジ宮」の近く。
 
通り道からはちょっと入り込んでいて、地元の人々が一休みに。
駅近くの安ホテルに泊まりこみ、毎朝せっせとこの道を歩いた。

古い、軒の低い建物が寄り添い、梁も見え、屋根もかしいでいる。 
ヴェネツィア独特の丸い煙突。

そして広場に必ずある井戸。 今は塞がれ、時に猫の居場所。
朝日が教会の影を落す。
あの窓の内の住人も、もう起き出しているはず。

ヴェネツィア
      

◆ ヴェネツィア ・ カ・ドーロ   (26x22)   

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説明を要しないほど有名な、ヴェネツィアの館。  
かって正面の壁には、金が塗られていたと言う。
南西に向かっているので、一日中光り輝く位置にあり、  
冬の日の霧の中でも、素敵だったろう。

まさにヴェネツィアの繁栄を現している。
 
ヴェネツィア・ゴシック様式は、ゴシック本来の尖った古めかしい
感じは無く、いかにも優雅で、繊細なイメージのみを伝える。

我が愛するヴェネツィア!    


***

ここからのスケッチは、撮った写真から描き起こしたものです。

◆ ヴェネツィア・ サン・ジャコモ・デッレ・オーリオ広場近く(26x23)
   
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ヴェネツィアの街の面白さは、運河に沿って建物があり、道がある事と。
つまり、運河の流れが先なのだ。
干潟を埋め、地盤の固い場所に建物を作った、という歴史からも
それは肯ける。

曲がりくねった運河、沿った建物、建物の下を潜り抜け、続くアーチ。
そして、小さな広場、井戸。
それらに陽が射すとき、
面白いイメージが浮かび出る。



◆ヴェネツィア ・ サン・ジョルジョ・マッジョーレ (21,5x14)   

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陰鬱な空が広がる、冬のヴェネツィア。
  
サン・マルコの岸も高潮に洗われ、
ゴンドラのお客もなく、席は覆われたまま。
明るい灯のともったバールが恋しい、冬のヴェネツィア。



◆ ヴェネツィア ・ リアルト橋  (22x14,5)   
 
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リアルト橋はかって木の橋だった、カルパッチョ描くところの絵が
アッカデミア美術館にある。 
ゴンドラも今の様に黒一色ではなく、思いのままの色だったそう。
 
想像してご覧あれ、当時のヴェネツィアを。  
東洋との接点であり、人種も様々、当時から国際都市。
殆どそのままの姿で、今も存在し続ける。

そんなヴェネツィアが大好き。  
永遠なれ、ヴェネツィアよ!



◆ ヴェネツィア ・ 赤い壁の家 (21x14,5)   

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ヴェネツィア全体の絵葉書の種類が、一体何種類あるかは知らない。 
が、かなりの枚数を持っていて、  
描いた場所でなくとも、どこの場所かは分る位になっている。

が、この赤い壁の絵葉書を見た時は分らなかった。  
知りたかったが、場所は書いてなく、
素敵な場所と感じた分、尚の事知りたかった。

数年後、ジョヴァンニ・エ・パオロ広場のコッレオーニ将軍騎馬像 
の前から振り向くと、この赤い壁があった。
壁は、絵葉書と変わっておらず、杭の色と緑の扉が新しくなっていた。



◆ ヴェネツィア・ サンタ・マリア・デッラ・サルーテ(15,5x21)

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アッカデミア橋から見るデッラ・サルーテの聖堂。
大きな丸屋根、張り出した渦巻き、聖人たち。

ペストの終焉を感謝し、建設された聖堂にふさわしく、
11月の祭日には参拝客用の仮の橋がかかり、終日大賑わいとなる。

冬の霧の深い日、前を通る水上バスの中からも
すっぽりと見えなくなる事も、経験した。
今、夏の日、うだるような暑さの中、
けだるげに、ゆらゆらと揺れて見える。
   
    

◆ ベッルーノ・Belluno ・ 集落  (21,5x15)   

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わが町コネリアーノ・Coneglianoから、汽車で北へ1時間。 
距離は50キロ程で、ゆっくりと山間の谷間道を曲がりながら行く。
かっての「アレマンの道」と呼ばれる、
ドイツやスイスに通じる、山岳民族の道である。

山と山との間をすり抜け、古い小さな村を眺めながら峠を越し、
ポンテ・ネッリ・アルピに着く。
北へ行く道と(コルティナ・ダンペッツォやオーストリアへ)、
西に、ピアーヴェ河に沿って下る道との分岐点で、 
ベッルーノは、ここから西へ7キロの地点。

ベッルーノの司教殿は、強大な勢力を持っていたようで、
コネリアーノが歴史に登場する10世紀は、司教の勢力範囲として。
  
その歴史どおり、町の中心は中世の匂いに満ち、
その後のヴェネツィア共和国の下の建物群と。
このスケッチの場所は、町の東外れの道から見下ろした集落。
緑に埋もれるようにして、小さく固まって見えた。

山の小さなヴェネツィア ・ ベッルーノ・Belluno
   
   

◆ 蕾と花と  (17x28)

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透明水彩絵の具を使い始め、やはりスケッチの仕方が少し変わったと。
果物、花、猫など、いろいろ描いて発色の具合を見、
紙も、グワッシュを使っていた時のコットン紙から、
厚手のケント紙に。 鉛筆は、0,3mmのシャーペンを。
       
絵の具もトゥレヴィーゾの画材店で、ウインザー&ニュートン、
そしてシューミッケを、画材店主のお勧めで。  
色はお好みを32色えらび、筆はコリンスキーのシリーズで。

思うように描けず、じたばたするうちに
ケント紙もこすれ、絵の具の発色も鈍くなり・・。

でも、描いている時間は、やはり至福のとき。
日常の思い悩む事もひととき忘れ、
好きな音楽を聴きながら、没頭します。
       
何もかもが愛おしく、心に滲みいる様になっている自分に
気がつきました。
いつまで、こうして暮らしていけるのか、悩みますまい!
今こうして、生きる事を味わえる生活に、感謝するのみ!


新開志保 水彩小品展 
*尾道 孔雀荘 11月1日(木)~15日(木) 火曜定休 9時~18時
 尾道市西土堂町4-8 Tel 0848-25-2109
                        
*広島 無垢画廊 11月19日(月)~24日(土) 10時~18時
 広島市中町5-19 Tel 082-246-0690 (広島TV向かい)

会期中、会場でお喋りできます事、楽しみに!

という事で、向こう1ヶ月間、日本にまいりますので、
ブログはお休みさせて頂きます。 イェイ!
よろしくお願いいたしま~す。
では、12月に。 お元気でどうぞ!!     


*****

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・ 新開志保 ・ 水彩小品展  n.1 

11月に、広島の尾道と広島市で、水彩小品展を開かせて頂きます。

今まで下描きのスケッチにのみ水彩絵の具を使っていたので、
水彩の作品にするのが難しかった、が、正直な感想です。
描き始めたもののボツになったのも何枚か、で、
新しい作品は結局10枚ほど、・・う、う、う。

でも今日は気を取り直して、現場での古いスケッチも含め、
大好きなイタリアの風景を見て頂こうと、アップいたします。
会場、会期については、最後にご案内を。


◆ アッシジ ・ 夕暮れ時   (23x19)
      
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アッシジは18年ぶりの再訪でした。
ウンブリア全体が大地震の後大修復が行われ、
アッシジもすっかり白く美しくなり、見違える様に。
       
町が観光用に一層賑やかに派手やかになった部分もありましたが、
それでもやはり穏やかな、中世の空気を伝える町に変わりはなく、
気持ちよく小路を辿り歩きました。

これは、サン・フランチェスコ聖堂に近い
サン・タンドレア小路のアーチの下の水飲み場。
ちょうど夕暮れの陽が斜めに差しこみ、時折鳩たちも水を飲みに。

アッシジ
      
       

◆ ウンブリアの屋根 ・ プレーチ・Preci  (24,5x14)

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殆どマルケ州に近い、ウンブリア州東南の山中に位置するプレーチ。

スポレートから東に続く、ヴァルネリア渓谷から少し入った所、
中世からヨーロッパ中に名声を知られた、プレーチの外科学校で
有名で、プレーチから少し南に、外科学校の起こりとなった
サン・テウティツィオ修道院もあります。
      
3泊したホテル、アッリ・スカッキ・Agli Scacchiは、かって名医を
輩出したスカッキ家を修復した物で、これはそのホテルの窓から。

家々の壁は10年前の地震の後修復され新しいのですが、
上から見る屋根瓦は、古い瓦も使われ、趣ある深い味わいの眺め。

プレーチとサン・テウティツィオ修道院・中世の外科学校を誇る
      


◆ グッビオの壁 ・ Gubbio    (25x18,5)

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この春、2週間ウンブリアを旅行した時はアッシジに拠点を置いて、
あちこち出かけました。
グッビオも、ノルチャも、スポレートも、スペッロも、その様に訪問。

ウンブリア全体が緑豊かな、農業の盛んな地域ですが、
それと共に、手工業の陶器や織物でも有名です。

陶器も町々の伝統があり、かなりの違いが見られますが、
私はこのグッビオの陶器が、如何にもイタリアらしい大らかさと、
色とで気に入りました。
       
作品ごとに見ると、日本の陶器の繊細さからは程遠いのですが、
こうしてたくさん並んだ壁は、大好き。
       
グッビオ ・ インジーノ山の麓、ローマ期からの町
   
    

◆ ノルチャ美人 ・ Norcia   (20x17)

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聖ベネデットの生地、そして何にもまして、豚肉製品で有名なノルチャ。
町の目抜き通りにはたくさんの店が立ち並び、店先には猪の剥製があり、
町の歴史から想像していたのとは少し違いました。

が、中心広場の博物館には、やはりそれなりの文化都市であった事を
うかがわせる展示があり、
壁のフレスコ画の中に、彼女がいました。

実際の彼女は、もっと、うそぶいた顔でしたが少し優しく。  
ただし、どちらが良いのかは・・?!

ノルチャ ・ そして、カステルッチョ 
      


◆ アルカ・ペトラルカ にて ・ Arqua Petrarca (22x16,5)

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ヴェネト平野、パドヴァから南に25Kほどのエウガネイの丘陵地帯に、
この穏やかな、素晴らしい小さな村があります。

14世紀のイタリアの大詩人ペトラルカが、生涯最後の地、として
選んだ場所で、彼の住んだ家が、今も博物館として残ります。

かなりな急坂の続く村の中、古い教会の前庭部分、
アーチの下に射し込む早春の陽。白い猫ちゃんが居たらよいのにと。

ジュッジョレというヤシの実を漬け込んだブランディが特産品で、
これが大変美味しかった。

アルカ・ペトラルカ ・ 詩人の里 ・ 中世の町
       


◆ カステルッチョ ・ Castelluccio    (27x21)
      
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ウンブリアの東南部にあるノルチャから、カステルッチョに行くには、
標高1521mの峠を越える30kの行程。
運転初心者の私には、行く前には少し圧迫感がありましたが、
道路標識の → を見ると、当然のようにgo!

素晴らしい風景、常に見るイタリアの景色とは
まるで異色の世界がありました。

緑滴る、春たけなわのウンブリアの里から、この雪山の眺め。
まさに、地の果て!
そして、山の襞の美しさに、夢中になりました。
       
右手前の丘の向こう、山との間に直線距離で、10k程にもなる
大平原が広がり、晩春には、大お花畑になるそう。
いつか再訪できますように!


ノルチャ ・ そして、カステルッチョ 
       


◆ カルチョーフォ ・ Carciofo   (15x19)

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美味しくて大好きなカルチョーフォ。
いつもは複数形で、カルチョーフィと呼びます。

定番料理法の茹でて、一枚ずつむしって葉の中身を食べるより、
何等分かに切り分け、オリーヴオイルで炒め、
白ワインを注ぎ、こんがりと蒸し煮にします。
これが本当に美味しい! お試し下さい!! 



◆ わが猫 ガボさん   (11x15)

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我が家の長男猫は、代々「ガボ」を受け継ぎ、彼は3代目でしたが、
余りにも彼にぴったりの名で、多分、永久欠番になると思います。

長男ながら母親役も勤め、私が次々拾ってくる猫さん達の面倒を見、
17歳の長寿を全うした、大変に頭の良い猫さん。

猫の名を呼ぶのに、クンとか、サンとか、ちゃんとか、同居の中で、
相手を自然にランク付けしているのに気がつき、可笑しくなりますね。

が、彼と私の短くも長い生活を振り返り、
彼が私にくれた愛情を思い出すと、少し、胸に迫るものがあります。



◆ わが猫 ハク     (11x15)

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我が家の4匹のうち唯一の女の子で、  
彼女は大いに女である事を意識し、楽しんでいましたね。
私よりも、楽しんでいたのではなかろうか!

「ハク」という名は友人がつけたもので、「裸足の”伯”爵夫人」に由来。
 
猫でも、メスは骨細で華奢な体をしている事を彼女は教えてくれ、
これは私にとっての大発見。
が一番の狩人で、家の中によくトカゲやヤモリが転がっていましたっけ。



◆ わが猫 ケン君   (14x19)

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ケンという名は、開高健さんから勝手に頂いた名前。
当時の私はかなり彼の文章にいかれていたので。

目つきの鋭い、時に「シンカイ組 ケン」と友人達にからかわれる、
そのくせ、神経が本当に繊細で、鼻のホクロが素敵な猫さんでした。

このスケッチの中で、なんと目が優しくなった事!
私の思い出の中、彼らはいつもそこに。



◆ わが猫 フィニ    (14x16)

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我が家唯一のアビシニアンの血統猫。 
友人の家から4番目としてやって来たので、「最後」の意味をこめ、
フィニと命名、でもいつもは、フィーちゃん と。  
最盛期11キロの巨体を誇り、16歳まで長生き。

13歳を過ぎて後私が抱っこすると、彼も私の首に手を回し、
ぎゅっと抱いてくれるテクを覚え、なんと喜ばせてくれたものか!

このスケッチを日本の友人に送ったら、
彼女は久し振りのフィニに、涙をこぼしてくれたそう。幸せなフィニ!  



◆ 梨    (12x11,5)

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こちらの店先、スーパーでも、葉付きの果物をよく見かけます。
大きさも様々、形も不揃い、でも、美味しい!
野菜も不揃い、不恰好、でも美味しい!
小さな葉のついた梨を、見かけました。



◆ 林檎    (21x13)

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フジとかゴールデンとか、日本と同じ名前の林檎がたくさんありますが、
さて、これは何でしたっけ?
赤い色の入り方が面白いと思って2つ並べて描いたものです。

そうそう、日本では見かけない林檎にコトーニャ・Cotognaという種があり、
この種は、煮ると煮崩れてジャムに最適。
畑で盗んだ林檎で、いえ、実行犯は私ではありませんが、
自家製のジャムを作った事があります。 美味しかったぁ!!
  
 
***

これよりは古い作品、イタリア風景を、現場のスケッチ作品でご覧頂きます。
鉛筆、不透明水彩(グワッシュ)使用で、説明も古いHP掲載時の物。

◆ シエナ・Siena ・ カンパッチョ少路   (30x23)   

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古い家並みの入り組むシエナの街。  
いくつものアーチが重なり、少路が抜け、中心地へと連なる。
すり減った石畳には、滑り止めの小さな穴が穿たれ、
色も形もそれぞれ違うレンガ壁。

その壁の厚みに、歴史の重さがある。
厚い壁に小さめのドア。そこだけが現代の色をしている。 



◆ シエナ ・ サンタ・カテリーナの家の近く  (22,5x31)   

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巨大でガラーン、という感じのサン・ドメニコ教会の前を、
中心地に向かって下ってくると、ここに出る。

くりこんだアーチの中に窓があり、右側の塀もアーチの中に入り込み、 
建物の下を道が潜り抜けている。
左側は、出窓も張り出し、建物の間も分かれている。  
中はどんな形?  どの位の広さ?

描きながら、眺めながら、疑問だらけ。
こういう家に住んだら、少しは中世の人々とも、
親しい気持ちになれるだろうか?

*アッシジの聖フランチェスコは、イタリア国の守護聖人ですが、
  このシエナ生まれの聖女カテリーナは、
  確か、イタリアの守護聖女だったと。



◆ シエナ ・ パッラ・ア・コルダ少路   (26x22)   

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中心地にほど近い少路だが、 
車は入ってこないので、座り込んで描く。
夕方近く、隣にドスンと座り込む若いお兄ちゃん。 
「やぁ、僕が出かける時始めていたけど、もう殆ど出来たね!」
       


◆ シエナ ・ サン・ドメニコ教会前から   (30,5x22)  

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バス駅の近く、サン・ドメニコ教会側からシエナの中心地の眺め。
シエナは丘の街。  向かい側の丘の上、一段と高い場所に
シエナのドゥオモがあり、それを幾重にも取り囲むように、
古い家並みが連なっている。

この家並みのそれぞれに、この窓のそれぞれに、
中世以前から、延々と繋がる歴史がある。
そんな事を実感させる、シエナの街並み。

シエナのパリオ ・ イタリアのお祭り
      

新開志保 水彩小品展 
* 尾道 孔雀荘 11月1日(木)~15日(木)火曜定休9時~18時
  尾道市西土堂町4-8 Tel 0848-25-2109
                        
* 広島 無垢画廊 11月19日(月)~24日(土)10時~18時
   広島市中町5-19 Tel 082-246-0690(広島TV向かい)

会期中、会場でお喋りできます事、楽しみに!


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・ ピサ ・ Pisa ・ 斜塔の街 

今日は月一ゲストのグロリオーザさんの写真とコメントで、トスカーナの、
リグリア海沿岸に位置するピサ ・ Pisa のご案内です。
斜塔、そして「それでも地球は動いている」の言葉のガリレオ・がリレイの
街でもありますね。 美しいドゥオモ、洗礼堂、斜塔の姿を、ごゆっくり!
***
     
今回は、斜塔で有名なピサを紹介します。
ここは東方貿易で発展し、12世紀にはヴェネツィアと並ぶ海洋国家となった街。
しかし、ジェノヴァとの戦いに敗れ、フィレンツェに支配されるなどして、
次第に勢力を弱めてしまいました。
ですが、中世の繁栄を留める、歴史的遺産が多く残っています。

フィレンツェから、電車で約1時間で行けるコンパクトな町です。

まずは奇跡の広場と呼ばれるドゥオモ広場から。
左から洗礼堂、中央に大聖堂、そして右が最も有名な斜塔です。
ホテルの屋上から早朝に撮った風景です。

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斜塔を少しアップしてみました。
背景の、トスカーナの山々が霞んでいい具合です。

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朝食後、歩いて広場へ。 鉄道駅からは、バスで10分たらず、
歩いても、20分ほどで着きます。

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建物の柱などをよく見ると、古代遺跡などで使われていた石を、
再活用しているのがわかります。 
これは洗礼堂の柱ですが、HADRIANO、ANTONINOなどの人名と思われる
文字が見えます。 ひょっとして古代ローマのあの皇帝たちの名前かも・・・

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大聖堂の正面。 多色大理石を使った、繊細なピサ・ロマネスク様式の代表です。

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前の画像の、屋根のてっぺんにある聖母子像が、修復のため、付属美術館に
降ろされていました。 今は代わりに、イミテーションが飾られています。

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正面入口扉の装飾です。
ここにはマリアの生涯が描かれていますが、これはイエス誕生のシーンでしょう。

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中に入りましょう。
左祭壇付近にある「天使の燭台」、ジャンボローニャの作品です。

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内部の備品の中では一番の貴重品、ジョヴァンニ・ピサーノ作の説教壇。
14世紀の作品です。

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正面奥に見える巨大なモザイク「玉座のキリスト」、圧倒的な迫力です。

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クーポラの天井画。 聖母被昇天でしょうか。
誰の作品かわからないのですが、とても美しい絵でした。

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大聖堂の隣りにある、洗礼堂です。 下層は、大きめの半円アーチが続いて、
安定感を与える一方で、上層は、柱と尖塔アーチが連なって高さが強調されています。
こんなブラインドアーチの列が、ロマネスク様式の特徴です。

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洗礼堂は、階段で上に上がれます。 上から内部を見たら、こんなに見えます。
ジョヴァンニの父、ニコラ・ピサーノ作の説教壇はこちらです。

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同じ広場にある「カンポ・サント」、貴族たちの墓所です。
第二次世界大戦末期に、爆撃によって大きな被害を受けた場所だそうです。

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中庭には、ゴルゴダの丘から持ち帰った「奇跡の土」が敷かれているそうです。

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修復された壁画が、展示されていました。 聖書の物語でしょう。

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この広場から10分も歩くと、アルノ河の河畔にたどり着きます。
そう、フィレンツェのポンテ・ヴェッキオの下を流れる、あの河の下流になります。
      
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この日は風もなく、ゆったりと散歩を楽しみました。 家並みが、見事に
川面に映っています。

ピサは、ツアーなどだとドゥオモ広場を見学してすぐ移動してしまうスケジュールが、
殆どらしいですが、この辺りのたたずまいも、素晴らしいですよ。



夕方になって、川全体が夕陽を浴びて、黄金に輝きます。

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夕陽といえば、洗礼堂も、夕方は、(といっても午後8時過ぎですが)
こんな形に、シルエットになって浮かび上がりました。

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斜塔は、長期間の倒壊防止工事が一段落して、予約制で、登れるように
なっていました。 昼過ぎ、急に怪しげな雲が湧いたときのショットです。

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夜は、広場がライトアップされます。
手前の子供の彫刻像と、斜塔とをコラボさせてみました。

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夜の、大聖堂と斜塔です。 昼だと人だらけの広場ですが、
夜になれば、こんな無人の風景も撮ることが可能です。

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***

如何でしたか、グロリオーザさんのピサのご案内は?

私には、とても懐かしい風景でした。
広場の、ドゥオモ、洗礼堂、斜塔のどっしりとした、典雅な姿も大変に美しく、
連続アーチの並ぶ、あのピサ・ルネッサンス様式は大変好きな形です。
       
修復工事以前に訪れたので、当時、斜塔には、上まで自由に登る事ができました。
階段の段の中央、人の足ですり減り、窪んだ大理石、
本当に、斜塔である事を実感した上の階。
一番上から見下ろし、オ~イ! と手を振っているのが、下で待っていてくれた、
高所恐怖症の男性陣のカメラに残り、懐かしく今も見ます。
斜塔の入口に、帆船の浮き彫りがあり、当時はピサが、イタリアの4大海運国の一つで
あった歴史も知らず、?! と思った事も、良く覚えています。

始めてみた カンポ・サントのフレスコ画が圧倒的な迫力でした。
暴かれた墓地の遺体に蛇が巻きつき、蛆がわき、見る人々が、鼻を押さえ・・、
地獄絵とも、曼荼羅とも見えるフレスコ画でした。

グロリオーザさんの書かれている通り、フィレンツェから、ピサ、ルッカは日帰りで
行ける距離にあり、訪れる価値は、十分あります。
どうぞ、お時間を取って、お出かけ下さい!
       
ルッカの様子は、また近々にご案内いたしますね。
             
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・ トスカーナ ・ シエナ南部、ヴァル・ドルチャ

 
9月末、トスカーナ南部のヴァル・ドルチャ・Val d'Orcia・
オルチャの谷 を訪れるチャンスがありました。

シエナの南に位置しますがウンブリアにも近く、
ここでワイン産地のモンテプルチャーノ・Montepulciano、
そしてモンタルチーノ・Montalcinoで、
3つのワイン醸造所も訪れる事ができましたが、

何よりも、いつも写真集で眺めていた素晴らしい風景、
それがここヴァル・ドルチャの風景である事も知りました。
秋深まりゆくトスカーナの風景、そしてワイン倉をご覧下さい。


キアンチャーノ・テルメ・Chianciano Terme という、
肝臓に大変効能ありという温泉地がありますが、
町の古い中心部から町はずれの朝の風景。

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温泉地の方は、古い町とは別に傾斜地に長く横たわり、
300ものホテルがあるそう。
現在は温泉療法への保険のチケット制度が変わり、
その半数程が閉めているそうですが、
年配者達が団体バス旅行で訪れているのをたくさん見かけましたし、
イギリス人、ドイツ人もかなりの数訪れるようです。

汽車で訪れるには、ローマからフィレンツェ行き、ICで1時間半、
Chiusi-Chianciano T 駅下車が便利な様子。




かなり山道を登った所から町の眺め。
小高い丘の上に位置し、こうして見ると、
平野に突き出す船の舳先のようにも見えます。

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一番手前、中央、そして上部と、3層に丘の色が変わりますが、
上部に横たわる丘の部分の向こうに、薄く白く、長く見えるのが
トラジメーノ湖・Trasimenoで、ウンブリア州になります。

で、この写真では見えませんが、真ん中の丘の向こうには、
右にキュージ湖・Chiusi、左にモンテプルチャーノ湖があります。




キュウジ湖のすぐ脇にあるレストランでお昼を。
パスタはピーチ・piciという、ウンブリアでもお目にかかった
太ウドンのような土地のパスタに、
湖の魚、確かティンカというガルダ湖でも食べた魚を。

キュウジ湖は大きくなく、向こう岸の小さな村が良く見えます。

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今回のトスカーナの風景で魅せられたのは、
雲の動きによる、「光と影の遊び」の面白さです。
と、ヴェネト平野の眺めと違い、
広い平野の中に展開する様々な丘のうねり でしょうか。

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モンテプルチャーノのワイン倉・カンティーナを訪問し、
これは、となりの丘に向かって広がる眺め。
なだらかな丘が幾重にも重なり、波うちながら下り、そしてまた上ります。

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ワインの等級D.O.C.G やD.O.Cに当る品は、醸造後2年間
その土地で寝かせる事が義務付けられているそうで、
ここのは、モンテプルチャーノ・ノービレと、モンテプルチャーノの赤。

手前の樽はフランス中部の樫の樹の樽で、
奥はスロヴェニア産樫の樹の樽だそう。
写真を撮り易いように電気を点けてくださったのですが、
普段は薄暗い中で静かに熟成しているワイン。

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皆さんは、葡萄が醗酵する音を聴かれた事がありますか?
今回の感激の一つ、私はここで初めて聴きました!

奥に見える背の高いタンクの中に今年収穫の葡萄が入っていて、
醗酵しているのです。

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プッ、プッ、プッ、プッと薄暗い倉の中に響く音。
沸く、とイタリア語では表現しますが、
タンクの下部の丸い蓋に触ると、暖かいのですよ!
感激でした。 こんなチャンスに感謝!




ここのワイン醸造のご主人の笑顔。 いい男さんでしょう?!
今年が32回目の葡萄摘みだったそう。
聞かせてくれた言葉がまた素敵でした。

 ワインは、太陽と土地の間に生まれる芸術であり、
 葡萄は、自分ひとりでワインになる、唯一のもの。

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ブルネッロ・Brunello というワインをご存じですか?
この言葉を口にすると、誰もが、おお!と羨望の眼差しになるワイン。
私も知らずにいて、戻って後訪問した話をすると、
皆さん、遠い眼差しになります!

そのワイン「ブルネッロ」になる、モンタルチーノの葡萄畑も訪ねました。
やはり起伏ある丘に広がっていましたが、
葡萄の房の付き方、栽培の形にまず見とれました。
ヴェネトでは見かけない房の付き方です。

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ほら、こんな風に上には葉のみで、房だけが下に下がっているのです。
こうすると、燦々と太陽を浴びてしっかり甘くなるのでしょうね。
事実粒は小さめですが、本当に甘かった!

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最初に見たモンタプルチャーノの葡萄畑では既に葡萄摘みが済み、
熟成に入っており、葡萄がどの様に栽培されているか見ませんでしたが、
ここではまだ、こんなにたわわに。

やっと、となりの畑で葡萄摘みが始まっている様子がうかがえ、
大体10月の10日頃だそうで、
もっともっと甘くなり、美味しい、強いワインが出来るのでしょう。




葡萄の幹はまだ余り太くなく、細身でしたが、
このたわわになった葡萄をご覧下さい!

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ブルネッロのワインは、普通の赤が5エウロとすると、
10エウロから50エウロもするそうで、
競売に出てくるワインなど、驚くほどの値段だそう。
(本当は、何年物が幾らになった、と聞いたのですが・・)




そして、葡萄畑の杭の下に見える闖入者の足跡。
これは猪で、重さが100キロほどもあるだろう大猪の足跡だそう。

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こちらは、カプリオーロと聞きましたが、野生の大山羊とでも。

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葡萄畑のはずれからの、谷の眺め。

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お隣のワイン醸造所の斜面に広がる畑では、葡萄摘み・ヴェンデーミアが。

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畑の畝の間に、所々見える白い点が葡萄摘みの人なのですが、
この写真の角度では、少し見えにくいですね。
       
それにしても、素敵な建物群でしょう?




キアンチャーノからだとほぼ西45キロに位置するモンタルチーノ。
道は「ヴァル・ドルチャ・オルチャの谷」と呼ばれる平野の中を
曲がりくねりながら行き、周囲を丘、山が取り囲む素晴らしい眺め!

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往きは眺めて溜息をついていましたが、帰り道はたまらなくなり、
車の中からシャッターを切り始めました!
少しピンアマですが、素晴らしさはお分かり頂けますよね?!




車を運転してくれたシニョーレがこの近辺の生まれとの事で、
それにまた大変物を良く知った方で、適切な解説もして頂き、
大変に楽しいドライブでもありました。

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絵の具にローシェンナとか、バーントシェンナーという名がありますが、
ローシェンナーとは、シエナの土の色、生の色、という意味で、
まさに色そのものの大地も見、広大なトスカーナの丘の眺めを堪能。

付け加えますと、バーントシェンナーは焼いたシエナの土の色、
つまりテッラコッタ、トスカーナで見かけるオレンジから赤の瓦の色です。




丘の起伏、広がり、点在する家、そして、光と影。
丘の稜線に見える、糸杉と松の木。
       
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こんな風景を見れた幸せ!




上の風景の右側。
曲がりくねり丘を登る道。 稜線に見える、あの家まで?

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この糸杉の丸い群れ!
この風景は写真で何度も見ながら、どこにあるのかも知らずでしたから、
目に飛び込んできた時の、興奮!

車を運転してくれたシニョーレも、この糸杉が大好きで、
写真を撮りやすいよう徐行し、ホラ!と声をかけてくれたのでした。

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この不思議な丘の色。
波打つ丘に緑色も波を打ち、隣の丘にと続きます。

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ここに見える小さな礼拝堂も、写真で何度か見ながら、
ここにある事を知りませんでした。

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出会えた嬉しさ! 自分で見れた幸せ! 知った感激!
       



この木の佇まい、涙が出そうな思いで繰り返し眺めます。
もう一度、ゆっくりと訪れたい!

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キアンチャーノから少し南にある、サルテアーノ・Sarteanoという
小さな古い町を訪れました。
こんな風に城があり、お城下の古い町は道が細く、車がやっと。
でも素敵な眺めがあちこちに。

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古い家を修復した素敵な家。
山腹に広がる町なので、建物はすべて階段状の道に沿い、
ひっそりと、静まっています。

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これは元修道院だった建物を修復した、ホテルの中庭部分。

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尼僧達が生涯引きこもりの修道院、クラウズーラといいますが、
その建物だったそうで、
修復の際、彼女達が食料を調達する為の外部との接触の通路が
見つかった、という案内をしてくれたルチーアの話でした。




2時間ほど、彼女の車でお喋りをしながら町の外を走って貰い、
彼女のデブ猫ちゃんにも会い、しっかり愛の歯形をつけられ、
こんな風景も見せて貰いました。

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ここもヴァル・ドルチャ、光と影がこんなにも緑を優しく見せます。




そして、この糸杉の道!
夕方近く、逆光で、私の位置も悪く、が、場所を知った嬉しさ!

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これは、ケッパーの花。 小さな、白い、可憐な花でした。

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一緒していた女性の話では、ケッパーは、土植えすると根がつかず、
小鳥が食べウンチと一緒に出すと、こうして石垣の間に根つくのだと!
はぁ、論理的な話ではありますね、ははは。

**
       
今回の旅は、自分で調べて行くと形ではありませんでしたが、
思いがけなくたくさんの素晴らしい風景、念願だった風景、そしてまた、

葡萄の醗酵する音、猪の足跡、ブルネッロの葡萄などなど、
感激する物にも人にもたくさん出会え、幸運でした。
 
旅の楽しさをまた知れた事に、感謝!    

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